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アジェンダの書き方と例文
会議・打ち合わせのテンプレート8種
結論:アジェンダは「目的・ゴール・議題(種類・担当・持ち時間)・事前資料」の4点を一枚に書き、前日までに参加者へ送れば機能します。議題名を並べただけのアジェンダでは、何が決まれば終わりかが分からず、会議は長引きます。このページでは、書く項目と書き方のコツ、8つの場面のそのまま使える例、コピペ用の空欄テンプレート、送るときのメール文例、よくある失敗までをまとめました。当日の進め方は会議のファシリテーションにあります。
結論
アジェンダ(agenda)は、会議で話すこと・決めることと、その順番・時間配分を書いた予定表です。日本語では「議題」「会議次第」とも呼ばれます。書くのは①会議の目的 ②終わったときの状態(ゴール) ③議題ごとの種類(報告・相談・決定)と担当と持ち時間 ④事前に読んでおく資料。議題は「予算について」ではなく「予算の上限を決める」のように動詞で終えると、何をすれば終わりかが伝わります。
アジェンダが要る理由:会議の前にそろえる3つのこと
| そろえること | アジェンダが無いと | アジェンダがあると |
|---|---|---|
| 何を決めるか(ゴール) | 話は出たが何も決まらずに終わる | 「ここまで決まれば終わり」が全員に見えている |
| 何を準備するか | 当日に資料を読み始め、説明だけで時間が過ぎる | 参加者が資料を読み、意見を持って集まれる |
| 時間の使い方 | 最初の議題で時間を使い切り、大事な決定が次回へ | 議題ごとの持ち時間を見ながら進められる |
「アジェンダ」は会話でもそのまま使います。たとえば「明日の会議のアジェンダを今日中に送ります」「アジェンダにない話なので、別の機会に時間を取りましょう」「アジェンダの3番目から始めます」のように、会議の予定表そのものを指す言葉です。
アジェンダに書く項目と書き方
| 項目 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 会議名 | 何の会議か一目で分かる名前 | 来期展示会 出展方針の検討会 |
| 日時・場所 | 開始と終了の時刻、会議室名またはオンライン会議のURL | ◯月◯日(◯)10:00〜11:00/第2会議室・オンライン併用 |
| 参加者と役割 | 出席者と、進行・記録・決める人 | 進行:◯◯、記録:◯◯、決定:◯◯部長 |
| 目的 | なぜこの会議を開くのか(一文) | 来期の展示会出展の方針をそろえる |
| ゴール | 終わったときに何が決まっている・分かっているか | 出展するかどうかと、担当者が決まっている |
| 議題 | 議題ごとに種類(報告・相談・決定)、担当、持ち時間 | ①出展候補の比較(報告・◯◯・10:05〜10:20) |
| 事前資料 | 読んでおいてほしい資料と置き場所 | 出展候補の比較表(共有フォルダ/◯◯) |
| 備考・問い合わせ先 | 持ち物、欠席時の連絡先、議題追加の受付期限 | 議題の追加は前日12時までに◯◯へ |
Point
「ゴール」の一行がいちばん大切です。 ゴールが書いてあれば、議論が脇にそれたときに「今日はここまで決めれば終わりです」と戻せます。
議題の書き方のコツ
- 議題は動詞で終える:「新サービスについて」ではなく「新サービスの公開日を決める」
- 種類を書く:報告(聞くだけ)・相談(意見がほしい)・決定(今日決める)
- 決める議題を前半に置く。後半は時間が足りなくなりやすい
- 議題ごとに担当者の名前を書く。誰が説明するかで準備が変わる
- 決定の議題には決め方(全員の合意か、責任者が決めるか)を書く
- 前提がそろっていない参加者がいるなら、冒頭に背景の説明の時間を取る
- 説明のあとに質問の時間を別枠で取る。説明だけで持ち時間を使い切らないため
- 最後に「決まったことと宿題の確認」を必ず入れる
| 悪い議題の書き方 | 直した書き方 |
|---|---|
| 予算について | 来期イベント予算の上限を決める(決定) |
| 新システムの件 | 新システムの導入時期の案に意見をもらう(相談) |
| 進捗共有 | A案件の遅れの原因と、今週の打ち手を決める(決定) |
| その他 | 連絡事項(報告・各1分)※事前に共有シートへ記入 |
コピペで使える空欄テンプレート
下の枠をそのまま社内チャットやメール、文書にコピーして、◯の部分を埋めてください。
【会議名】
日時:◯月◯日(◯)◯:◯〜◯:◯
場所:◯◯(オンラインの場合はURL)
参加者:◯◯、◯◯、◯◯(進行:◯◯/記録:◯◯)
目的:◯◯のため
ゴール:◯◯が決まっている/◯◯について認識がそろっている
決め方:◯◯が決める/全員の合意で決める
議題
1. 本日の目的とゴールの確認(進行)◯分
2. ◯◯を共有する(報告・担当◯◯)◯分
3. ◯◯について意見をもらう(相談・担当◯◯)◯分
4. ◯◯を決める(決定・担当◯◯)◯分
5. 決まったことと宿題の確認(進行)◯分
事前資料:◯◯(置き場所/添付)
備考:議題の追加は◯日◯時までに◯◯へ
持ち時間の合計が会議の時間に収まっているかは、タイムテーブル作成ツールで議題を並べると確かめやすくなります。当日はタイマーを画面に出しておくと、持ち時間を全員で意識できます。
場面別のアジェンダ例8つ
| 場面 | 議題の組み方の要点 |
|---|---|
| 社内の定例会議 | 固定の議題とその回だけの議題を分ける。報告は事前記入 |
| 社外との打ち合わせ | 挨拶と本日の確認を冒頭に。宿題と次回日程で締める |
| 何かを決める会議 | 選択肢の説明→質問→決定の順。決め方を明記 |
| ブレスト | アイデアを出す時間と、絞る時間を分ける |
| プロジェクトのキックオフ | 目的・体制・スケジュール・ルールをそろえる |
| 1on1 | 部下が話したいことを先に。上司の議題は後ろ |
| 30分のオンライン会議 | 議題は3つまで。冒頭で画面共有と記録係を決める |
| 振り返り会議 | 良かった点→困った点→次に変えることの順 |
例1:社内の定例会議
毎週・毎月の定例は、固定の議題と、その回だけの議題を分けて書くと準備が楽になります。定例そのものの見直し方は定例会議の進め方にあります。
【営業部 週次定例】◯月◯日(◯)10:00〜10:45/第2会議室・オンライン併用
目的:今週の案件の進み具合をそろえ、困っている案件の打ち手を決める
ゴール:止まっている案件それぞれに、次の一手と担当が決まっている
1. 先週の宿題の確認(報告・進行◯◯)10:00〜10:05
2. 案件の進み具合(報告・各担当)10:05〜10:20 ※数字は事前に共有シートへ記入
3. ◯◯社の見積の出し方(相談→決定・◯◯)10:20〜10:35
4. 連絡事項(報告・◯◯)10:35〜10:40
5. 今日決まったことと宿題の確認(進行◯◯)10:40〜10:45
事前資料:案件一覧シート(共有フォルダ/営業部/定例)
注意
報告は事前に共有シートへ書いてもらい、会議では質問だけにすると、相談と決定に時間を回せます。
例2:社外との打ち合わせ
社外の打ち合わせでは、アジェンダを前日までにメールで送り、相手に追加したい議題がないか聞くと、当日の食い違いが減ります。
【◯◯株式会社様 打ち合わせ】◯月◯日(◯)14:00〜15:00/オンライン(URLは招待メールに記載)
目的:◯◯イベントの運営体制とスケジュールをすり合わせる
ゴール:役割分担の案に合意し、次回までの宿題が決まっている
1. ご挨拶と本日の確認(弊社◯◯)14:00〜14:05
2. イベント概要の再確認(報告・弊社◯◯)14:05〜14:15
3. 運営体制と役割分担の案(相談・弊社◯◯)14:15〜14:35
4. スケジュールと次の締切(相談→決定・貴社◯◯様)14:35〜14:50
5. 宿題と次回日程の確認(弊社◯◯)14:50〜15:00
事前資料:運営体制案(添付)、スケジュール案(添付)
例3:何かを決める会議
決定が目的の会議は、議題を「選択肢の説明→質問→決める」の順に分けて書きます。決め方も書いておくと、最後に揉めません。
【社員総会の会場決定】◯月◯日(◯)16:00〜16:40/第1会議室
ゴール:会場を一つに決め、仮予約の担当が決まっている
決め方:意見を聞いたうえで、総務部長が決める
1. 会場候補3か所の比較(報告・◯◯)16:00〜16:10
2. 質問と懸念点の確認(全員)16:10〜16:25
3. 会場の決定(決定・総務部長)16:25〜16:35
4. 仮予約と次の作業の担当(◯◯)16:35〜16:40
例4:ブレスト(アイデア出し)
アイデアを出す時間と絞る時間を分けて書きます。出す時間に評価を始めると、意見が出にくくなります。ルールはブレインストーミングのやり方にあります。
【新商品の販促アイデア出し】◯月◯日(◯)15:00〜16:00/第3会議室
目的:来月の販促施策の候補を広く集める
ゴール:試す候補が3つに絞られ、それぞれの検討担当が決まっている
1. テーマと前提の説明(進行◯◯)15:00〜15:05
2. アイデアを出す(全員・評価はしない)15:05〜15:30
3. 似たアイデアをまとめる(全員)15:30〜15:40
4. 試す候補を3つ選ぶ(決定・投票のうえ◯◯が決める)15:40〜15:55
5. 検討担当と次回日程の確認(進行◯◯)15:55〜16:00
例5:プロジェクトのキックオフ
初回の会議は、目的・体制・スケジュール・進め方のルールをそろえることに絞ります。イベントのキックオフの組み立てはキックオフの進め方も参照してください。
【◯◯プロジェクト キックオフ】◯月◯日(◯)13:00〜14:00/大会議室・オンライン併用
目的:プロジェクトの目的と進め方を関係者全員でそろえる
ゴール:体制・主な締切・連絡方法に全員が合意している
1. 開会と参加者の紹介(進行◯◯)13:00〜13:10
2. プロジェクトの背景と目的(報告・責任者◯◯)13:10〜13:20
3. 体制と役割分担(報告・◯◯)13:20〜13:30
4. スケジュールと主な締切(報告・◯◯)13:30〜13:40
5. 進め方のルール(連絡手段・定例の日程)(相談→決定・◯◯)13:40〜13:50
6. 質問と次の作業の確認(全員)13:50〜14:00
例6:1on1(上司と部下の面談)
1on1は部下が話したいことを先に置きます。話題の候補は1on1で話すことの例にまとめています。
【◯◯さん 1on1】◯月◯日(◯)17:00〜17:30
1. ◯◯さんが話したいこと(相談)17:00〜17:15
2. 前回話した宿題のその後(報告)17:15〜17:20
3. 上司から伝えたいこと(報告・相談)17:20〜17:27
4. 次回までにやることの確認 17:27〜17:30
例7:30分のオンライン会議
短いオンライン会議は、議題を3つまでに絞り、画面を共有する人と記録係を最初に決めます。
【◯◯の仕様確認】◯月◯日(◯)11:00〜11:30/オンライン(URLは招待に記載)
ゴール:未確定の仕様2点が決まっている
1. 本日のゴール確認(画面共有:◯◯/記録:◯◯)11:00〜11:03
2. 仕様A:表示の順番を決める(決定・◯◯)11:03〜11:13
3. 仕様B:通知の方法を決める(決定・◯◯)11:13〜11:23
4. 決まったことと宿題の確認 11:23〜11:30
例8:振り返り会議
イベントや案件が終わったあとの振り返りは、良かった点→困った点→次に変えることの順にすると、責める会議になりにくくなります。
【◯◯イベント 振り返り】◯月◯日(◯)10:00〜11:00
目的:次回の運営に生かす改善点を決める
ゴール:次回変えることが3つ以内に絞られ、担当が決まっている
1. 結果の共有(報告・◯◯)10:00〜10:10
2. 良かった点(全員)10:10〜10:25
3. 困った点(全員)10:25〜10:40
4. 次回変えることを決める(決定・◯◯)10:40〜10:55
5. 担当と期限の確認(進行◯◯)10:55〜11:00
アジェンダを送るタイミングと送り方の例文
- 前日までに送る。資料を読む時間が要る会議や社外の会議は、もっと早めに
- 社外や上の役職の人には、議題を追加したいかを聞く一文を添える
- 変更したら件名に【修正】と書き、変わった箇所を本文の冒頭に書いて送り直す
- 当日は画面共有か会議室のモニターに出しておき、今どの議題かを見えるようにする
社内向けの送付文の例:
件名:【アジェンダ】◯月◯日(◯)営業部定例
営業部の皆さん
◯日の定例のアジェンダを共有します。案件の数字は前日17時までに共有シートへ記入をお願いします。追加したい議題があれば、前日の正午までに私まで連絡してください。
社外向けの送付文の例:
件名:◯月◯日 打ち合わせのアジェンダのご送付(◯◯株式会社 ◯◯)
◯◯株式会社
◯◯様
いつもお世話になっております。◯◯の◯◯です。
◯日の打ち合わせのアジェンダと資料をお送りします。ほかに取り上げたい議題がございましたら、前日までにお知らせいただけますと幸いです。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。
修正版を送るときの例:
件名:【修正】◯月◯日 打ち合わせのアジェンダ
先ほどお送りしたアジェンダに変更があり、再送いたします。
変更点:議題3「スケジュールの確認」を、議題2の前に移しました。
お手数ですが、こちらの版をご確認ください。
招集の文面は会議の招集メール 例文、資料の送り方は資料送付メールの例文、前日の連絡はリマインドメールを参照してください。
よくある失敗と直し方
| 失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 議題名だけを並べる | 何をすれば終わりか分からず、話が広がる | 議題を動詞で終え、種類(報告・相談・決定)を書く |
| 持ち時間を書かない | 最初の議題で時間を使い切る | 議題ごとに時刻か分数を書き、合計を確かめる |
| 議題を詰め込みすぎる | どれも結論が出ないまま終わる | 今日決めないものは次回か文書での共有に回す |
| 当日に配る | 資料を読む時間で会議が終わる | 前日までに送り、読んでおく資料を明記する |
| 決め方を書かない | 最後に「誰が決めるのか」で揉める | 決定の議題に決め方と決める人を書く |
| 宿題の確認を入れない | 決まったことが実行されない | 最後に担当と期限を確認する時間を取る |
送る前のチェックリスト
- 会議名・日時・場所(URL)が書いてある
- 目的とゴールが一文ずつ書いてある
- 議題が動詞で終わり、種類・担当・持ち時間がある
- 決める議題が前半にあり、決め方が書いてある
- 持ち時間の合計が会議の時間に収まっている
- 質問の時間と、最後の「決まったことと宿題の確認」がある
- 事前資料の置き場所かファイルが添えてある
- 会議の前日までに参加者に届く
アジェンダとレジュメ・議事録・タイムスケジュールの違い
| 名前 | 何のための紙か | 誰が作るか | いつ配るか |
|---|---|---|---|
| アジェンダ | 会議で話すこと・決めることの一覧(議題) | 会議の主催者・進行役 | 会議の前 |
| レジュメ | 発表や説明の要点をまとめたもの | 発表する人 | 会議の前か当日 |
| 議事録 | 話した内容と決まったこと・宿題の記録 | 記録係 | 会議の後 |
| タイムスケジュール | 時刻ごとの進行の予定。イベントや研修で使うことが多い | 運営担当 | 当日までに |
アジェンダの議題の順に議事録を書くと、記録が速くなります。議事録のまとめ方はイベント会議の議事録の手順を参照してください。
この記事の要点
- アジェンダは目的・ゴール・議題(種類・担当・時間)・事前資料。
- 議題は「〜を決める」と動詞で終える。
- 報告・相談・決定を書き分け、決める議題を前半に。決め方も書く。
- 最後に決まったことと宿題の確認を入れる。
- 前日までに送り、変更したら件名に【修正】と変更点を書いて再送する。
FAQ
よくある質問
会議の目的、終わったときに何が決まっているか(ゴール)、議題ごとの種類(報告・相談・決定)と担当と持ち時間、事前に読んでおく資料です。日時・場所・参加者、備考(議題追加の受付期限など)も添えます。
「予算について」のような名詞ではなく、「予算の上限を決める」「新サービスの公開日を決める」のように動詞で終えます。何をすればその議題が終わるのかが、参加者に伝わります。
前日までが目安です。資料を読み込む必要がある会議や社外との打ち合わせは、さらに早めに送ると相手が準備しやすくなります。
件名に【修正】と入れ、何が変わったかを本文の冒頭に書いて送り直します。古い版と見分けられるようにするためです。
今日決めなければならない議題を残し、報告だけの議題は事前の共有シートや文書に回します。それでも収まらなければ、会議を分けます。
アジェンダは会議で話すこと・決めることの一覧で、主催者が会議の前に配ります。レジュメは発表や説明の要点をまとめたもので、話す人が用意します。
送ったほうが当日の食い違いが減ります。前日までにメールで送り、「ほかに取り上げたい議題がございましたらお知らせください」と一言添えると、相手も準備しやすくなります。