手順
会議を短くする工夫
時間・参加者・事前共有の見直し方
会議が長くなる原因は、会議の中より会議の前にあることがほとんどです。結論から言うと、終わる時刻を先に決める、報告は文書で済ませて会議では決めることだけを話す、参加者を決める人と情報を持っている人に絞る、資料と論点を前日までに送る。この四つを見直すだけで、会議は短くなります。このページでは、時間・参加者・事前共有の三つの面から具体的な工夫を並べ、案内や声かけにそのまま使える文の見本をまとめました。毎週の定例会議の運営については定例会議の進め方も参照してください。
結論
会議を短くする工夫は①時間(終了時刻・議題ごとの持ち時間)②参加者(必要な人だけ)③事前共有(資料・論点・考えてきてほしいこと)の三つに分けて考えます。会議の場では「共有」ではなく「相談と決定」だけを扱う、というのが共通する考え方です。
結論:短くするための四つの見直し
| 見直すこと | やること | 案内に書く一文の例 |
|---|---|---|
| 時間 | 開始時刻だけでなく終了時刻を決め、議題ごとに持ち時間を割り振る | ◯時◯分に終了します。延長はしません。 |
| 内容 | 報告・共有は文書で済ませ、会議では決めることだけを話す | 報告事項は資料にまとめましたので、事前にお読みください。会議では◯◯の決定のみ扱います。 |
| 参加者 | 決める人と情報を持っている人に絞り、ほかの人には議事録を送る | 今回は◯◯の決定のため、◯◯さんと◯◯さんにお声がけしています。 |
| 事前共有 | 資料と「考えてきてほしいこと」を前日までに送る | 当日までに、◯◯案と◯◯案のどちらがよいか、お考えをお持ちください。 |
Point
「この会議は開く必要があるか」を最初に考えます。決めることがなく、共有だけで済む回は、メールやチャットでの連絡に切り替えたり、中止したりするのが最も確実な短縮です。
会議を短くする手順
- 01
会議のゴールを一文で書く
「◯◯を決める」のように、終わったときに何ができていればよいかを書きます。書けない場合は、会議にせずに済まないかを考えます。
- 02
報告と決定を分ける
議題を「報告」と「決定」に分け、報告は資料にして事前に送ります。会議では決定の議題だけを扱います。
- 03
参加者を見直す
その議題を決める人、決めるための情報を持っている人に絞ります。念のための参加は、議事録の共有に切り替えます。
- 04
終了時刻と持ち時間を決める
アジェンダに議題ごとの「終える時刻」を書き込みます。書き方はアジェンダの書き方を参照してください。
- 05
前日までに送る
アジェンダ・資料・考えてきてほしいことをまとめて送ります。送り方は会議資料の事前送付メールにあります。
- 06
会議中は時計を見せる
画面の端にタイマーを出しておくと、全員が残り時間を意識できます。
そのまま使える案内・声かけの見本
会議の案内に終了時刻と目的を書く
◯◯の打ち合わせを、以下のとおり行います。
日時:◯月◯日 ◯時〜◯時(時間内に終了します)
目的:◯◯の進め方を決める
報告事項は添付の資料にまとめました。当日は読み合わせをしませんので、事前にご確認ください。
参加を任意にする一文
今回は◯◯の決定が中心のため、◯◯チームの皆さんの参加は任意とします。決定事項は議事録で共有します。
考えてきてほしいことを添える
当日は◯◯案と◯◯案のどちらで進めるかを決めます。ご自身のお考えと、その理由を一言ご準備いただけると助かります。
冒頭で時間を宣言する
今日は◯時に終わります。議題は二つで、一つ目は◯時◯分までに決めます。
報告を短く切り上げてもらう
報告は資料で拝見していますので、補足だけお願いできますか。
決めることがない回を中止する(社内チャット)
今週の◯◯会議は、決める議題がないため中止します。各自の進捗は、◯日までにこのスレッドに一行ずつ書いてください。
よくある失敗と直し方
| よくある失敗 | なぜ長くなるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 会議の場で資料を読み上げる | 全員が同じ文書を読む時間になる | 資料は事前に送り、会議では質問と決定だけにする |
| 終了時刻を決めずに始める | 話し終わるまで終わらない | 案内の段階で終了時刻を書く |
| 関係者を全員呼ぶ | 人数が増えるほど発言が増え、まとまりにくい | 決める人と情報を持っている人に絞る |
| 議題が「◯◯について」で終わっている | 何をすれば終わりかが分からない | 議題を「◯◯を決める」と動詞で書く |
| 結論が出ないまま延長する | 延長しても疲れて結論が出にくい | 時間で切り、宿題を決めて次回に回す |
避けたい言い方と言い換え
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| 会議が長すぎるので、もっと短くしてください | 誰に向けた注文か分からず、角が立つ | 次回から終了時刻を決めて進めませんか |
| その話、要りますか | 発言者を否定する言い方になる | その件は、別に時間をとって伺えますか |
| もう時間なので終わります | 決まったことが確認されないまま終わる | 時間になりましたので、決まったことだけ確認して終わります |
| 来なくていいです | 外されたと受け取られやすい | 今回は参加を任意とし、議事録で共有します |
会議の後のフォロー(お礼・お詫び)
時間内に終わったときのお礼
本日は事前に資料を読んでいただき、ありがとうございました。おかげで時間内に決めることができました。
参加を外した人への共有
本日の◯◯会議の決定事項をお送りします。◯◯チームに関わる点は◯◯です。ご不明点があれば私までご連絡ください。
延長してしまったお詫び
本日は予定の時間を過ぎてしまい、申し訳ありませんでした。次回は議題を絞り、時間内に終えるようにします。
議事録を短時間で仕上げる方法は議事録を短時間で仕上げる手順にまとめています。
この記事の要点
- 会議を短くする工夫は会議の前に打つ。
- 案内に終了時刻と目的を書く。
- 報告は文書で済ませ、会議では相談と決定だけを扱う。
- 参加者は決める人と情報を持っている人に絞る。
- 決めることがない回は中止するのが最も確実な短縮。
FAQ
よくある質問
決まった正解はなく、議題の数と内容で変わります。議題ごとに「何を決めるか」と「終える時刻」を書き出し、その合計を会議の長さにするのが現実的です。会社に会議時間のルールがある場合は、それに従ってください。
案内の段階で「今回は◯◯の決定のため、この方々にお声がけしています」と理由を書き、決定事項を議事録で全員に共有すれば、外されたという印象は和らぎます。参加を任意にする方法もあります。
資料と一緒に「当日までに考えてきてほしいこと」を一つだけ書くと、目を通してもらいやすくなります。会議の冒頭で読み合わせをしないことを案内に書いておくのも効果があります。
「長い」と指摘するより、「次回から終了時刻を決めて進めませんか」「報告は資料で事前に共有しましょうか」と、具体的なやり方を提案する形にすると受け入れられやすくなります。