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ビジネス用語

コンセンサスとは?意味・使い方と例文
合意形成・合意との違い

結論:「コンセンサス」=関係する人たち全体の意見が一致していること。日本語なら「合意」「意見の一致」です。一文で使うと「部長会の前に、関係部署のコンセンサスを取っておきます。」。一人の賛成ではなく全体の一致を指すのがポイントで、一致に向けて話し合う過程は「合意形成」と呼び分けます。このページでは、場面別の例文、似た言葉との違い、社外での言い換え、分野ごとの意味、合意を取る手順とチェックリストをまとめました。

更新: 2026-11-01読了:約8分PRODUCER AGENT 編集部

結論

「コンセンサス」は英語のconsensusから来た言葉で、英語では一般に集団の中で意見がおおむね一致していることを表します。日本の職場では「コンセンサスを取る」「コンセンサスを得る」の形で、正式に決める前に関係者の了解をそろえておく意味で使われることが多い言葉です。

30秒で分かる「コンセンサス」

知りたいこと答え
意味関係者全体の意見が一致している状態、またはその一致
日本語にすると合意/意見の一致/総意
よく使う形コンセンサスを取る・得る・形成する/コンセンサスが取れている
似た言葉との違い合意形成=一致に向かう過程、同意=一人の賛成、根回し=事前に了解を集める手段
社外での言い換え認識に相違がないかご確認ください/この内容でご了承いただけますでしょうか
気をつけたいこと一部の人の了解だけで「コンセンサスが取れた」と言わない

意味と語源

カタカナの「コンセンサス」は、英語の consensus をそのまま取り入れた語です。押さえたいのは、一人の賛成ではなく、関係者全体の一致を指すこと。「部長が賛成した」だけでは、まだコンセンサスとは言えません。

日本の職場では、正式な会議で決める前に、関係する人たちの了解を取り付けておくことを「コンセンサスを取る」と言うことがあります。この使い方では「根回し」に近い意味合いになります。

Point

コンセンサス=意見が一致した状態。合意形成=一致に向けて進める過程。「コンセンサスを取る」は、決める前に関係者の了解をそろえておくこと。

よく使う言い回しと意味

言い回し意味例
コンセンサスを取る関係者の了解をそろえておく(動きに注目)来週までに各部のコンセンサスを取ります。
コンセンサスを得る関係者から了解をもらう(結果に注目)役員のコンセンサスを得たうえで発表します。
コンセンサスを図る一致させようと働きかける説明会を開いて、現場とのコンセンサスを図りました。
コンセンサスを形成する話し合いを重ねて一致をつくる時間をかけて社内のコンセンサスを形成していきます。
コンセンサスが取れているすでに一致しているこの方針はチーム内でコンセンサスが取れています。
コンセンサスがない/取れていないまだ一致していない費用負担はまだコンセンサスが取れていません。

場面別の例文

会議で(社内)

予算の配分は営業部と制作部のコンセンサスが取れていないので、今日は決めずに、両部の意見を持ち寄って来週もう一度話しましょう。

方向性についてはチーム内でコンセンサスが取れたので、次は細かい段取りに入ります。

まず、今日の会議で何についてコンセンサスを取りたいのかを確認させてください。決めたいのは、開催時期と会場の二点です。

反対意見が出ていないだけで、全員が納得しているとは限りません。気になる点があれば、お一人ずつ伺えますか。

チャットで(社内)

新しい申請フローの件、各部長とのコンセンサスは取れていますか?取れていれば、明日の朝会で全体に共有します。

会場は◯◯で進める方向で、広報チームとはコンセンサス取れています。経理への確認はこれからです。

その件、まだ現場とのコンセンサスが取れていないので、告知は少し待ってもらえますか。

上司への報告・相談

◯◯の件、関係する◯部署とはコンセンサスが取れました。残るは費用の分担で、ここは部長のご判断をいただきたいと考えております。

現時点で了解をいただいているのは企画部と営業部です。制作部とはまだ話せていないため、明日打ち合わせを設定しております。

イベント・プロジェクトの準備で

当日の進行表は、会場・音響・受付の各担当とコンセンサスを取ってから確定版にします。

中止の判断基準は、事前に主催者と運営チームでコンセンサスを取っておきましょう。当日に話し合う時間はありません。

メールで(社内の上司へ)

件名:◯◯の進め方についてのご報告

◯◯部長

お疲れさまです。□□です。
◯◯の進め方について、関係する◯部署の担当者と打ち合わせを行い、下記の方針で意見がまとまりました。
 ・開催時期:◯月下旬
 ・会場:◯◯
 ・費用の分担:各部署で折半
この方針で、◯月◯日(◯)の部長会にお諮りしたいと考えております。ご意見がございましたら、お聞かせいただけますと幸いです。

メールで(取引先へ・言い換えた形)

件名:◯◯の進め方について(ご確認のお願い)

株式会社◯◯
◯◯様

いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日のお打ち合わせで話し合った内容を、下記のとおりまとめました。
お互いの認識に相違がないか、ご確認いただけますでしょうか。
 ・◯◯は◯月◯日(◯)までに弊社からご提出
 ・◯◯の最終判断は御社にてご決定
この内容でご了承いただけましたら、次の作業に進めさせていただきます。

恐れ入りますが、本件は社内で関係部署の了解を得る必要がございます。◯月◯日(◯)までにお返事いたしますので、少々お時間をいただけますでしょうか。

注意

取引先には「コンセンサスを取りたい」と書くより、「認識に相違がないかご確認ください」「この内容でご了承いただけますでしょうか」のほうが自然です。話し合いの進め方は会議のファシリテーションの進め方、議題のそろえ方は会議のアジェンダの作り方にまとめています。

似た言葉との違い

言葉表す内容使いやすい場面
コンセンサス関係者全体の意見が一致している状態社内の会議・チャット
合意形成一致に向けて話し合いを重ねる過程プロジェクトの進め方、地域・行政の話し合い
合意当事者どうしで意見がまとまること社内外のメール、契約の場面
同意相手の意見や申し出に賛成すること一人ひとりの了承を求めるとき
了承相手の事情や申し出を受け入れること取引先への確認・お願い
総意集団全体の一致した意見「会員の総意として」など改まった場面
根回し正式に決める前に、関係者に個別に話を通しておくこと社内の調整(会話で使うことが多い)

「同意」は一人の賛成にも使えますが、「コンセンサス」は複数の人の一致を指します。「根回し」は一致に近づくための手段、コンセンサスはその結果と考えると区別しやすいです。

コンセンサス方式・多数決・ネガティブ・コンセンサスの違い

「コンセンサス」は、会議の決め方の名前としても使われます。それぞれの決め方の特徴を並べると次のとおりです。

決め方決まる条件向いている場面気をつけたい点
コンセンサス方式全員が受け入れられる案がまとまったとき後で全員が動く必要がある方針一人でも納得しないと決まらず、時間がかかる
多数決賛成が多い案に決まる期限があり、早く決めたいとき反対した人が納得しないまま進みやすい
ネガティブ・コンセンサス全員が反対しない限り、案が通る一部の反対で止まるのを避けたいとき止めるには全員の反対が要るため、事実上ほぼ通る

注意

社内の会議の決め方をもっと詳しく比べたい場合は会議の決め方を参考にしてください。

分野によって変わる「コンセンサス」の意味

分野よく出る言い方意味
ビジネス全般コンセンサスを取る関係者の了解をそろえておくこと
金融・株式コンセンサス予想複数のアナリストによる業績などの予想をまとめた値
医療・学術コンセンサスステートメント専門家が議論してまとめた、共通の見解を示す文書
IT(ブロックチェーン)コンセンサスアルゴリズム参加するコンピューターどうしで、どの記録を正しいとするかを決める仕組み
政治・行政国民的コンセンサス社会全体で広く受け入れられている考え
研修コンセンサスゲームグループで一つの答えを話し合って決め、合意形成の進め方を体験する演習

どの分野でも「複数の人や仕組みの間で一致している」という芯は同じです。ニュースや資料で見かけたときは、前後の文脈から分野を確かめてください。

社外・目上の人に使ってよいか(言い換え一覧)

「コンセンサス」は失礼な言葉ではありませんが、カタカナ語に慣れていない相手には通じにくいことがあります。何をそろえたいのかに合わせて日本語にすると伝わりやすくなります。

相手・場面おすすめの言い方
社内の同僚・チームのチャットコンセンサス取れています/コンセンサスを取っておきます
社内の上司関係部署と意見がまとまりました/了解を得ています
取引先と方針をそろえたい認識をそろえさせてください/認識に相違がないかご確認ください
取引先に了解をもらいたいこの内容でご了承いただけますでしょうか
社内の了解が要ると伝えたい社内で確認のうえ、改めてお返事いたします
カタカナ語に慣れていない相手合意/意見の一致/皆さんの了解

コンセンサスを取る手順

  1. 01

    決めたいことを一文にする

    「何について一致したいのか」を先に書き出す。議題があいまいだと、一致したつもりでも中身がずれる。

  2. 02

    了解が必要な人を書き出す

    決める人、実際に動く人、影響を受ける人を部署ごとに挙げる。抜けた人が後から反対しやすい。

  3. 03

    案と理由を先に渡す

    会議の前に資料を共有し、考える時間をつくる。その場で初めて聞く案には賛成しにくい。

  4. 04

    気になる点を一人ずつ聞く

    黙っている人がいたら個別に確認する。反対が出ないことと納得していることは別。

  5. 05

    決まったことを文字で残す

    決まったこと・まだ決まっていないこと・次に誰が何をするかを議事録やメールで共有する。

  • 何について一致したいのか、一文で言える
  • 了解が必要な人・部署をすべて書き出した
  • 決める人(最終判断者)が誰か分かっている
  • 会議の前に案と理由を共有した
  • 黙っている人の考えも確認した
  • 決まったこと・決まっていないことを分けて書いた
  • 内容を議事録やメールで関係者全員に送った

注意

一致した内容は議事録に残しておくと、後の行き違いを防げます。正式な承認を取る段階では稟議書を使います。事前の個別調整のコツは根回しのコツにまとめています。

よくある失敗と直し方

ありがちな言い方・進め方気になる点直し方
(一人に聞いただけで)コンセンサスは取れています相手は全員が了解済みと受け取る◯◯さんの了解は取れています、と範囲を言う
(取引先に)コンセンサスをお願いします何をしてほしいのか分かりにくいこの内容でご了承いただけますでしょうか
全員のコンセンサスが一致しました「一致」の意味が重なってくどいと感じる人もいる全員のコンセンサスが取れました/全員の意見が一致しました
口頭だけで一致したつもりになる後で「そんな話だったか」となりやすい話し合いの後に内容をメールや議事録で共有する
全員の一致にこだわり、期限を過ぎる決まらないまま準備が遅れる期限と、まとまらないときの決め方(最終判断者)を先に決めておく

この記事の要点

  • 「コンセンサス」は関係者全体の意見が一致していること。日本語なら「合意」「意見の一致」。
  • 一致に向けて話し合いを重ねる過程が「合意形成」、事前に了解を集める手段が「根回し」。
  • 「コンセンサスを取る」は決める前に関係者の了解をそろえておくこと。
  • 社外には「認識に相違がないかご確認ください」「ご了承いただけますでしょうか」と言い換える。
  • 誰の了解が要るか、何に一致したかを書き残しておく。

FAQ

よくある質問

01「コンセンサス」とはどういう意味ですか?

関係する人たちの意見が一致している状態、またはその一致のことです。英語の consensus から来た言葉で、日本語では「合意」「意見の一致」にあたります。

02「コンセンサスを取る」とはどういう意味ですか?

正式に決める前に、関係者の了解をそろえておくことを指して使われることが多い言い方です。会議の前に関係部署へ説明し、反対がないことを確かめておく、といった動きがあたります。

03「コンセンサス」と「合意形成」はどう違いますか?

コンセンサスは意見が一致した状態を指し、合意形成は一致にたどり着くまでの話し合いや調整の過程を指します。

04「コンセンサス」と「同意」はどう違いますか?

「同意」は一人が相手の意見に賛成することにも使えますが、「コンセンサス」は複数の関係者全体の一致を指します。

05「コンセンサス」の反対の言葉は何ですか?

決まった対義語はありません。状態を表すなら「意見が割れている」「対立している」「異論がある」などが反対の意味にあたります。

06ネガティブ・コンセンサスとは何ですか?

全員が反対しない限り案が通る決め方です。全員が受け入れられる案がまとまるまで話し合うコンセンサス方式とは異なり、一部の反対で決定が止まるのを避けるために使われます。

07株や決算のニュースで見る「コンセンサス」は何のことですか?

多くの場合「コンセンサス予想」のことで、複数のアナリストによる業績などの予想をまとめた値を指します。職場で使う「コンセンサス」とは意味が異なります。

08取引先に「コンセンサス」と言っても大丈夫ですか?

失礼な言葉ではありませんが、通じにくい相手もいます。「認識に相違がないかご確認ください」「この内容でご了承いただけますでしょうか」と、してほしいことを日本語で書くと確実です。

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