文例
英語の電話を受けたときの取り次ぎフレーズ
簡単な定型句と日本語訳
英語の電話がかかってきても、取り次ぎに必要な英語は多くありません。名乗る、名前を聞く、待ってもらう、つなぐか不在を伝える。この四つの定型句を手元に置いておけば、ほとんどの電話は担当者まで届けられます。最初に言うのは「Thank you for calling ◯◯. This is □□ speaking.」、困ったら「One moment, please.」と言って保留にし、英語が話せる人に代わって構いません。このページでは、取り次ぎの流れに沿って、簡単な英語のフレーズと日本語訳を並べました。日本語での取り次ぎの流れは電話の取り次ぎ 例文にまとめています。
結論
英語の電話の取り次ぎは①会社名と自分の名前を名乗る ②相手の名前と会社名を聞く(スペルも) ③誰あてか・用件を聞く ④保留にしてつなぐ、または不在を伝えて伝言を受けるの順です。長い文で話そうとせず、短い定型句をゆっくり、はっきり言うほうが伝わります。
取り次ぎの流れ
- 01
名乗る
Thank you for calling ◯◯. This is □□ speaking.(お電話ありがとうございます。◯◯社の□□です)
- 02
名前を聞く
May I have your name, please?(お名前を伺えますか)
- 03
誰あてか聞く
Who would you like to speak to?(どなたあてのお電話でしょうか)
- 04
待ってもらう
One moment, please.(少々お待ちください)
- 05
つなぐ/不在を伝える
I'll put you through. / I'm afraid he is not available right now.(おつなぎします/あいにく今は電話に出られません)
- 06
切る
Thank you for calling. Goodbye.(お電話ありがとうございました。失礼いたします)
電話に出たときの名乗り方は、日本語と同じく会社の決まりに従います。英語の電話が多い部署なら、決まった名乗りの一文を電話のそばに貼っておくと慌てずに済みます。
場面別の定型句と日本語訳
相手の名前・会社名を聞く
| 英語 | 日本語訳 |
|---|---|
| May I have your name, please? | お名前を伺えますか |
| Could you spell your name, please? | お名前のつづりを教えていただけますか |
| Which company are you calling from? | どちらの会社の方でしょうか |
| May I ask what this is regarding? | どのようなご用件でしょうか |
| Who would you like to speak to? | どなたあてのお電話でしょうか |
待ってもらう・つなぐ
| 英語 | 日本語訳 |
|---|---|
| One moment, please. | 少々お待ちください |
| Could you hold on, please? | このままお待ちいただけますか |
| I'll put you through to Mr. Sato. | 佐藤におつなぎします |
| Thank you for waiting. | お待たせいたしました |
担当者が出られないとき
| 英語 | 日本語訳 |
|---|---|
| I'm afraid he is not at his desk right now. | あいにく、ただいま席を外しております |
| I'm afraid she is in a meeting right now. | あいにく、ただいま会議中です |
| He is out of the office today. | 本日は社外に出ております |
| She is on another line. | ただいま別の電話に出ております |
| He will be back at ◯ o'clock. | ◯時に戻る予定です |
伝言・折り返し
| 英語 | 日本語訳 |
|---|---|
| Would you like to leave a message? | ご伝言を承りましょうか |
| Shall I have him call you back? | 折り返しお電話するよう申し伝えましょうか |
| May I have your phone number, please? | お電話番号を伺えますか |
| Let me repeat that. | 復唱いたします |
| I'll make sure he gets your message. | 必ず申し伝えます |
聞き取れない・英語に自信がないとき
| 英語 | 日本語訳 |
|---|---|
| Could you say that again, please? | もう一度おっしゃっていただけますか |
| Could you speak more slowly, please? | もう少しゆっくり話していただけますか |
| I'm sorry, I didn't catch that. | すみません、聞き取れませんでした |
| One moment, please. I'll get someone who speaks English. | 少々お待ちください。英語の話せる者に代わります |
| Could you send us an email, please? | メールでお送りいただけますか |
Point
英語では、社内の人を「Mr. Sato」「Ms. Tanaka」やフルネームで呼んで構いません。日本語のように身内を名字だけで呼ぶ決まりはありません。相手が聞き取りやすいよう、名字だけでなくフルネームで伝えるのも一つの方法です。
場面別の会話例
担当者が在席していて、そのままつなぐ
You: Thank you for calling ABC Company. This is Tanaka speaking.
(お電話ありがとうございます。ABC社の田中です)
Caller: Hello, this is John Smith from XYZ. May I speak to Mr. Sato?
(XYZ社のジョン・スミスです。佐藤さんをお願いできますか)
You: Certainly. One moment, please. I'll put you through.
(かしこまりました。少々お待ちください。おつなぎします)
相手の名前が聞き取れなかった
Caller: This is ◯◯ from ◯◯.
You: I'm sorry, I didn't catch your name. Could you spell it, please?
(すみません、お名前が聞き取れませんでした。つづりを教えていただけますか)
Caller: S-M-I-T-H.
You: Thank you, Mr. Smith.
(ありがとうございます、スミス様)
担当者が会議中
Caller: May I speak to Ms. Suzuki?
You: I'm afraid she is in a meeting right now. Would you like to leave a message?
(あいにく鈴木はただいま会議中です。ご伝言を承りましょうか)
Caller: Yes, please ask her to call me back.
You: Sure. May I have your phone number, please?
(かしこまりました。お電話番号を伺えますか)
担当者が外出していて、戻る時間を伝える
You: He is out of the office now. He will be back at ◯ o'clock.
(ただいま外出しております。◯時に戻る予定です)
Caller: OK, I'll call back later.
You: Thank you. I'll tell him you called.
(ありがとうございます。お電話があったことを伝えておきます)
伝言を受けて復唱する
You: Let me repeat that. Your name is John Smith from XYZ, and your number is ◯◯◯. You'd like Mr. Sato to call you back. Is that correct?
(復唱します。XYZ社のジョン・スミス様、お電話番号は◯◯◯、佐藤から折り返しのお電話をご希望ですね。お間違いありませんか)
Caller: Yes, that's right.
You: Thank you. I'll make sure he gets your message.
(ありがとうございます。必ず申し伝えます)
英語が続かず、話せる人に代わる
You: I'm sorry, my English is not very good. One moment, please. I'll get someone who speaks English.
(申し訳ありません、英語が得意ではありません。少々お待ちください。英語の話せる者に代わります)
話せる人がいないので、メールをお願いする
You: I'm sorry, no one who speaks English is available right now. Could you send us an email, please? Our address is ◯◯.
(申し訳ありません、ただいま英語の話せる者がおりません。メールでお送りいただけますか。アドレスは◯◯です)
注意
英語の話せる人がいないときにメールをお願いするかどうか、どのアドレスを案内するかは、会社の決まりに従ってください。決まりがなければ、上司と事前に決めておくと安心です。
メモ・確認の項目
- 相手の名前のつづり(聞き取れなければスペルを聞く)
- 相手の会社名と、どの国・地域からの電話か(時差がある場合の折り返しのため)
- 誰あての電話か
- 用件(わからなければ「about ◯◯」の単語だけでも書き取る)
- 折り返し先の電話番号(国番号から)とメールアドレス
- 数字・つづりを復唱して確かめたか
数字やアルファベットは、言い間違い・聞き間違いが起きやすいところです。メモは英語のまま書き、担当者に渡すときに日本語の要点を添えると、伝言の内容がずれにくくなります。伝言メモの形は電話の取り次ぎ 例文を使ってください。
避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| Who are you? | 「あなたは誰?」と直接的に聞こえる | May I have your name, please? |
| Wait. | 命令のように聞こえる | One moment, please. / Could you hold on, please? |
| What? | 聞き返しとしてはぶっきらぼう | Could you say that again, please? |
| No English. | そっけなく、相手が次にどうすればよいかわからない | One moment, please. I'll get someone who speaks English. |
| He is absent. | 欠席・欠勤の意味に聞こえやすい | He is not at his desk right now. / He is out of the office. |
| 黙って保留にする | 相手が切られたと思うことがある | 保留の前に One moment, please. と一言 |
完璧な英語でなくても、please を付け、ゆっくり話すだけで丁寧な印象になります。わからないまま推測で返事をするより、聞き返すほうが間違いが起きません。
電話の後のフォロー
担当者が折り返すとき、電話で聞き取った内容をメールで確かめておくと安心です。担当者がメールで送る場合の短い文例です。
Dear Mr. Smith,
Thank you for calling us today.
(本日はお電話をありがとうございました)
I'm sorry I missed your call.
(電話に出られず失礼いたしました)
Regarding ◯◯, ◯◯.
(◯◯の件について、◯◯)
Best regards,
Taro Sato
電話に出られなかったときのお詫びの考え方は、日本語の電話に出られなかったときの折り返しと同じです。英語のビジネスメッセージの例はクリスマスメッセージ例文(ビジネス)にもあります。
この記事の要点
- 最初は「Thank you for calling ◯◯. This is □□ speaking.」と名乗る。
- 名前は「May I have your name, please?」、聞き取れなければスペルを聞く。
- 困ったら「One moment, please.」と保留にして、英語の話せる人に代わってよい。
- 不在は「I'm afraid he is not at his desk right now.」と伝え、伝言を受ける。
- 名前・番号は復唱し、メモは英語のまま書いて日本語の要点を添える。
FAQ
よくある質問
出て構いません。「One moment, please.」と言って保留にし、英語の話せる人に代わるだけでも十分な対応です。話せる人がいないときにどう案内するかは、会社の決まりに従ってください。
英語では構いません。日本語のように身内を名字だけで呼ぶ決まりはなく、「Mr. Sato」やフルネームで伝えるのが一般的です。
「One moment, please.」が短くて使いやすい言い方です。少し長く待ってもらうときは「Could you hold on, please?」と言います。戻ったら「Thank you for waiting.」と一言添えます。
聞き返して構いません。「Could you spell your name, please?」とつづりを聞くと、一文字ずつ確かめられます。推測で書いたメモは担当者を困らせるので、聞き返すほうが相手にとっても親切です。
absent は「欠席・欠勤」の意味に受け取られやすいので、席にいないだけなら「He is not at his desk right now.」、社外に出ているなら「He is out of the office.」と言うほうが状況に合います。