挨拶
祝賀会の挨拶 例文
主催者・来賓・乾杯・謝辞・締め・短い例
祝賀会の挨拶で迷ったら、主役の名前と、何を祝う会かを最初の二文で言うところから始めてください。挨拶はどの立場でも主役を立てるのが軸です。このページでは、主催者・来賓・乾杯・主役・幹事の立場別に、受賞・就任・周年・開業・受章・出版・優勝の場面別の例文を並べ、そのまま埋めて使える型、場面ごとに触れる話題、話し方のコツ、避けたい言葉、準備のチェックリストまでまとめました。
結論
祝賀会の挨拶は①主催者(発起人代表)の挨拶 ②来賓の祝辞 ③乾杯 ④歓談・花束や記念品の贈呈 ⑤主役の謝辞 ⑥締めの順で組むと流れが自然です。言うことは立場ごとに3つだけ。主催者=集まったことへの感謝・会の趣旨・主役の紹介、来賓=祝意・主役とのエピソード一つ・今後への期待、主役=感謝・功績を周りに返す・今後の決意です。
立場別の早見表(何を言えばよいか)
| 立場 | 言うこと(この順) | 結びの一文の例 |
|---|---|---|
| 主催者・発起人代表 | 集まったことへのお礼 → 会の趣旨 → 主役の功績を一言 | 「どうぞ最後までごゆっくりお過ごしください」 |
| 来賓 | お祝いの言葉 → 主役とのエピソード一つ → 今後への期待 | 「ますますのご活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします」 |
| 乾杯の発声 | 名乗り・お祝い → グラスの準備を促す → 乾杯 | 「◯◯様のご活躍と皆さまのご健勝を祈念いたしまして、乾杯」 |
| 主役(受賞者・就任者など) | 会を開いてくれたことへのお礼 → 功績を周りに返す → 今後の決意 | 「今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます」 |
| 幹事・司会 | 開会の宣言/お開きの案内 → 主役へのお祝い → 手締めや退場の案内 | 「本日は誠にありがとうございました。お気をつけてお帰りください」 |
Point
どの立場でも、最初の二文で「主役の名前」と「何のお祝いか」を言ってください。 会場の後ろの席や、途中から来た人にも、何の会かがすぐ伝わります。
挨拶の順番
| 順番 | 挨拶 | 担当の例 |
|---|---|---|
| 1 | 開会・主催者の挨拶 | 発起人代表、会社の代表 |
| 2 | 来賓の祝辞 | 主役と縁の深い方、関係団体の代表 |
| 3 | 乾杯 | 来賓の中で上位の方、または主役の恩人 |
| 4 | 歓談・祝電の披露・花束や記念品の贈呈 | 司会、贈呈役 |
| 5 | 主役の謝辞 | 受賞者・就任者など |
| 6 | 締め・閉会 | 発起人の一人、幹事 |
来賓の祝辞が複数あるときは、乾杯の前に一人か二人、残りを歓談の途中に回すと、乾杯までの待ち時間が長くなりません。持ち時間は依頼するときに必ず伝えてください。原稿の長さと時間の目安はスピーチ原稿の文字数・時間の目安ツールで確かめられます。
主催者(発起人代表)の挨拶 例文
受賞を祝う会
本日はご多用のなか、◯◯様の◯◯受賞を祝う会にお集まりいただき、誠にありがとうございます。発起人を代表いたしまして、ご挨拶申し上げます。◯◯様は長年にわたり◯◯に尽力され、このたびその功績が認められました。私たち一同、心からうれしく思っております。本日は、◯◯様とゆかりの深い皆さまとともに、このお祝いのひとときを過ごしたいと思います。どうぞ最後までごゆっくりお過ごしください。
社長・会長の就任を祝う会
皆さま、本日はお忙しいなか、◯◯の代表取締役社長就任を祝う会にご出席いただき、誠にありがとうございます。発起人を代表いたしまして、ひと言ご挨拶申し上げます。◯◯さんは、入社以来◯◯の立ち上げや◯◯の改革に取り組み、社内外の信頼を集めてこられました。新しい立場での挑戦を、この会場にお集まりの皆さまとともに応援できればと存じます。本日はどうぞごゆっくりご歓談ください。
周年を祝う会(会社が主催するとき)
本日はご多用のなか、弊社創立◯周年の祝賀会にお越しいただき、誠にありがとうございます。◯◯株式会社代表の◯◯でございます。弊社がこの日を迎えられましたのは、ひとえにお取引先の皆さま、そして社員一人ひとりの支えがあってこそです。創業当時、◯◯で苦労した時期に手を差し伸べてくださった方々も、本日お越しくださっています。改めて御礼申し上げます。ささやかではございますが、本日はどうぞお楽しみください。
開業・開設を祝う会
本日は◯◯の開設記念祝賀会にお集まりいただき、誠にありがとうございます。おかげさまで、◯月◯日に無事開設の日を迎えることができました。計画の段階からご協力くださった◯◯様、工事を担ってくださった◯◯様をはじめ、関係の皆さまに心より御礼申し上げます。これから地域の皆さまに長く親しまれる場所となるよう、職員一同努めてまいります。本日はどうぞごゆっくりお過ごしください。
受章(叙勲・褒章)を祝う会
本日はご多用のなか、◯◯様の◯◯ご受章をお祝いする会にお運びいただき、誠にありがとうございます。発起人を代表いたしまして、ひと言ご挨拶申し上げます。◯◯様は長年にわたり◯◯の分野に携わり、後進の育成にも力を尽くしてこられました。このたびの栄誉は、その歩みが広く認められたものと受け止めております。本日は◯◯様の歩みに縁のある皆さまとともに、心ゆくまでお祝いできればと存じます。どうぞごゆっくりお過ごしください。
出版を祝う会
皆さま、本日は◯◯さんの著書『◯◯』の出版を祝う会にお集まりいただき、ありがとうございます。発起人の◯◯です。◯◯さんが「いつか本にしたい」と話していたのは、ずいぶん前のことでした。仕事の合間に書き続けたその一冊が、こうして形になりました。会場の入口に本を置いております。お帰りの際にぜひ手に取ってみてください。本日はどうぞお楽しみください。
優勝・全国大会出場を祝う会(学校・地域のチーム)
本日は、◯◯チームの◯◯大会優勝を祝う会にお集まりいただき、誠にありがとうございます。保護者会を代表いたしまして、ご挨拶申し上げます。選手の皆さん、優勝おめでとうございます。毎朝の練習を支えてくださった監督・コーチの皆さま、送迎や応援に駆けつけてくださったご家族、地域の皆さまにも、心より御礼申し上げます。今日は選手の皆さんが主役です。どうぞ最後まで楽しんでください。
少しくだけた雰囲気にしたいとき(社内・仲間内)
皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます。幹事を代表して◯◯です。◯◯さんの受賞が決まった日、本人より先に私たちのほうが大騒ぎしていたのを覚えています。本人は「まだ実感がない」と言っていましたが、今日はこれだけの人数が集まりました。そろそろ実感してもらえると思います。今日は◯◯さんを囲んで、思い切りお祝いしましょう。
短く済ませたいとき
本日は◯◯様の◯◯を祝う会にお集まりいただき、ありがとうございます。発起人を代表して、ひと言御礼申し上げます。今日は主役の◯◯様を囲んで、存分にお祝いしましょう。どうぞごゆっくりお過ごしください。
Point
主催者は主役の功績を長く語りすぎないでください。 功績の詳しい話は来賓の祝辞に任せ、主催者は「何の会か」と「来てくれたことへのお礼」に絞ると、来賓と話が重なりません。
来賓の祝辞 例文
受賞を祝う会の来賓
◯◯様、このたびの◯◯のご受賞、誠におめでとうございます。ただいまご紹介にあずかりました、◯◯の◯◯と申します。◯◯様とは◯年来のお付き合いになりますが、◯◯の際に、誰よりも早く現場に駆けつけられた姿を今でもよく覚えております。今回のご受賞は、そうした日々の積み重ねが実を結んだものと存じます。今後ますますのご活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。
就任を祝う会の来賓(取引先として)
◯◯様、このたびは社長へのご就任、誠におめでとうございます。◯◯株式会社の◯◯でございます。弊社が◯◯でお取引を始めた当初から、◯◯様には率直なご意見をいただき、何度も助けていただきました。その誠実なお人柄が、多くの方に慕われる理由だと感じております。貴社のますますのご発展と、◯◯様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。本日は誠におめでとうございます。
周年を祝う会の来賓
◯◯株式会社の皆さま、創立◯周年、誠におめでとうございます。ご指名をいただきました◯◯でございます。貴社とは◯年前の◯◯をきっかけにご縁をいただきました。どのような案件でも約束の期日を守ってくださる姿勢に、私どもは何度も救われてまいりました。この節目を機に、貴社がさらに大きく飛躍されますことを祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。
開業・開設を祝う会の来賓(地域の団体として)
◯◯の開設、誠におめでとうございます。◯◯会の◯◯でございます。この場所に◯◯ができると伺ったとき、地域の多くの方が完成を心待ちにしておりました。計画から今日まで、地元の声に丁寧に耳を傾けてくださった◯◯様の姿勢に、深く感謝しております。地域とともに歩む◯◯として、末永く発展されますことを祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。
恩師・指導者として
◯◯さん、このたびは本当におめでとうございます。◯◯さんが◯◯にいた頃、指導を担当しておりました◯◯です。当時の◯◯さんは、分からないことがあると、納得するまで何度でも質問に来る学生でした。その姿勢が今日の受賞につながったのだと思うと、私も胸が熱くなります。これからは、後に続く人たちの手本として、ますます活躍されることを楽しみにしております。
出版を祝う会の来賓
◯◯さん、ご出版おめでとうございます。◯◯で一緒に仕事をしております◯◯です。私は発売日に一冊買い、通勤の電車で読み終えました。現場で◯◯さんがいつも口にしている言葉が、そのまま本の中に生きていて、読みながら何度もうなずきました。この本が、一人でも多くの方の手に届くことを願っております。本日は誠におめでとうございます。
社内の祝賀会で上司として
◯◯さん、◯◯の受賞おめでとう。部を代表して、ひと言お祝いを言わせてください。◯◯さんが◯◯に取り組んでいた時期、毎晩のように資料を作り直していたことを、部のメンバーはみんな知っています。その努力が形になって、本当にうれしく思います。これからも、その粘り強さで私たちを引っ張ってください。おめでとう。
急に指名されたとき(短い祝辞)
突然のご指名で恐縮ですが、ひと言お祝いを申し上げます。◯◯様、このたびは誠におめでとうございます。いつも◯◯してくださる◯◯様の受賞を、自分のことのようにうれしく思っております。今後のますますのご活躍を楽しみにしております。おめでとうございます。
注意
祝辞の構成と読み方は祝辞・謝辞の書き方にまとめています。
乾杯の挨拶 例文
来賓が発声するとき(丁寧な形)
ご指名いただきました◯◯です。◯◯様、本当におめでとうございます。お祝いの言葉は先ほど皆さまから十分にいただきましたので、私からは手短に。それでは皆さま、グラスをお持ちください。◯◯様のますますのご活躍と、ご列席の皆さまのご健勝を祈念いたしまして、乾杯!
周年・開業の祝賀会で
ただいまご紹介いただきました◯◯でございます。◯◯株式会社の皆さま、誠におめでとうございます。それでは、ご唱和をお願いいたします。貴社のますますのご発展と、本日お集まりの皆さまのご健勝を祈念いたしまして、乾杯!
社内のくだけた祝賀会で
◯◯さん、おめでとうございます!長い挨拶はこのあとの主役のために取っておきます。皆さん、グラスは行き渡りましたか。◯◯さんの受賞と、これからの活躍を祝って、乾杯!
乾杯の発声の前に、全員のグラスに飲み物が行き渡ったかを司会が確認してから指名すると、発声者が待たされません。乾杯の型は乾杯の挨拶 例文を参照してください。
主役の謝辞 例文
受賞者の謝辞
本日は、私のためにこのような盛大な会を開いていただき、誠にありがとうございます。発起人の皆さま、温かいお言葉をくださったご来賓の皆さまに、心より御礼申し上げます。今回の受賞は、私一人の力ではなく、ともに働いてきた皆さんのおかげです。この賞を励みに、これからも◯◯に精一杯取り組んでまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
就任した本人の謝辞
本日は、私の就任にあたり、このような席を設けていただき、誠にありがとうございます。身に余るお言葉の数々を頂戴し、改めて責任の重さを感じております。前任の◯◯から引き継いだ◯◯を大切にしながら、社員とともに新しい挑戦を続けてまいります。至らない点も多いかと存じますが、変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
開業した本人の謝辞
本日は、◯◯の開業にあたり、このような会を開いていただき、誠にありがとうございます。準備を始めてから今日まで、思うように進まない時期もありましたが、そのたびにここにいらっしゃる皆さまに助けていただきました。開業はゴールではなく、ここからが始まりです。お客様に長く通っていただけるよう、一日一日を大切に営んでまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
優勝したチームの主将の謝辞
本日は、私たちのためにこのような会を開いていただき、本当にありがとうございます。主将の◯◯です。苦しい試合もありましたが、応援席からの声に何度も背中を押されました。この優勝は、選手だけでなく、支えてくださった皆さんと一緒に勝ち取ったものです。次の大会でも全力で戦います。これからも応援よろしくお願いします。
周年の祝賀会で会社代表が述べる謝辞(締めの前)
本日は最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。皆さまからいただいたお言葉を、社員一同しっかりと胸に刻みます。次の節目に向けて、より一層お役に立てる会社を目指してまいります。今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
短く済ませたいとき
皆さま、今日は本当にありがとうございます。この受賞は、支えてくださった皆さんと一緒にいただいたものだと思っています。これからも◯◯を頑張ります。引き続きよろしくお願いいたします。
Point
主役の謝辞では、自分の苦労話や手柄の話を長くしないでください。 功績を「皆さんのおかげ」と周りに返し、お世話になった人の名前を一人か二人挙げると、会場全体が祝われている感覚になります。
幹事・司会の挨拶と締め 例文
開会
皆さま、本日はお集まりいただきありがとうございます。幹事を務めます◯◯です。ただいまより、◯◯様の◯◯受賞を祝う会を開会いたします。
祝電の披露へのつなぎ
ここで、本日ご出席がかなわなかった方々から届いたお祝いのメッセージをご紹介いたします。
中締め
宴もたけなわではございますが、ここで一度中締めとさせていただきます。お時間の許す方は、このあともどうぞごゆっくりご歓談ください。
お開き(締め)
名残惜しいところではございますが、そろそろお開きの時間となりました。◯◯様のますますのご活躍を祈念いたしまして、三本締めで締めたいと思います。お手を拝借……。本日はありがとうございました。お気をつけてお帰りください。
締めの挨拶と手締めのやり方は締めの挨拶 例文、中締めは中締めの挨拶、祝電の読み上げ方は祝電の読み上げ方、周年の祝賀会の挨拶は周年の挨拶にまとめています。
場面別に触れる話題と避けたい話題
同じ「祝賀会」でも、何を祝う会かで、本題に入れる話題が変わります。来賓の祝辞の「エピソード一つ」を選ぶときの手がかりにしてください。
| 何を祝う会か | 触れると喜ばれる話題 | 避けたい話題 |
|---|---|---|
| 受賞 | 受賞につながった取り組み、そばで見ていた努力の場面 | 賞の格付けや、ほかの候補者との比較 |
| 就任(社長・会長・役員) | これまでの仕事ぶり、人柄が表れた出来事、新しい立場への期待 | 前任者への批判、社内の人事の裏話 |
| 周年 | 創業時の苦労を支えた人への感謝、取引や付き合いの始まり | 業績が悪かった時期を茶化す話 |
| 開業・開設 | 準備の過程、地域や利用者にとっての意味 | 事業の行く末を心配する言い方、「赤字」など先行きの不安を連想させる話 |
| 受章(叙勲・褒章) | 長年の歩み、後進の育成、地域や業界への貢献 | 年齢を強調しすぎる言い方、引退を前提にした話 |
| 出版 | 本を読んだ感想、本の内容と本人の仕事ぶりのつながり | 売れ行きの予想、内容への細かな異論 |
| 優勝・大会出場 | 練習の様子、支えた家族や指導者への感謝、次の目標 | 負けた相手を下げる話、特定の選手だけを持ち上げる話 |
話し方のコツ(当日、その場で効くこと)
| 項目 | やること | よくある失敗 |
|---|---|---|
| 立ち位置と姿勢 | マイクの前に立ったら一礼し、背筋を伸ばしてから話し始める | 歩きながら話し始め、最初の一文が聞き取れない |
| 視線 | 主役のほうを一度見てから、会場の左右・前後にゆっくり視線を配る | 原稿か主役だけを見続け、会場の後ろに声が届かない |
| 声と間 | 主役の名前とお祝いの言葉の前で一拍置き、その部分をはっきり言う | 早口で読み上げ、肝心の名前が流れてしまう |
| 原稿の扱い | 紙に大きめの字で書き、読みながらでもよいので顔を上げる場所に印をつける | スマートフォンの画面を見ながら話し、画面が消えて止まる |
| ユーモア | 主役の人柄が伝わる、誰が聞いても分かる小さな話にとどめる | 内輪の話や、主役を下げる冗談で笑いを取ろうとする |
| マイクの距離 | 口元から少し離し、最初の一言で音量を確かめる | マイクに近づきすぎて音が割れる、または離れすぎて聞こえない |
注意
話し方の詳しいコツはスピーチの話し方にまとめています。
埋めて使える挨拶の型
下の型の【 】を埋めると、どの立場でも挨拶の骨組みができます。書き出しと結びは型のまま、真ん中の一文だけを自分の言葉にしてください。
| 部分 | 主催者の型 | 来賓の型 | 主役の型 |
|---|---|---|---|
| 書き出し | 本日はご多用のなか、【主役】様の【お祝いの内容】を祝う会にお集まりいただき、誠にありがとうございます。 | 【主役】様、このたびの【お祝いの内容】、誠におめでとうございます。【所属】の【名前】と申します。 | 本日は、私のためにこのような会を開いていただき、誠にありがとうございます。 |
| 本題(一つだけ) | 【主役】様は【功績・経歴を一言】。 | 【いつ・どこで】の【具体的な出来事】が印象に残っております。 | 今回の【お祝いの内容】は、【支えてくれた人】のおかげです。 |
| 結び | どうぞ最後までごゆっくりお過ごしください。 | 今後ますますのご活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。 | これからも【今後の決意】。今後ともよろしくお願い申し上げます。 |
結びの一文の言い換え
結びが毎回同じになるときは、立場に合わせて言い換えてください。
| 立場 | 結びの一文の例 |
|---|---|
| 来賓(個人へ) | 「◯◯様の今後ますますのご活躍を、心よりお祈り申し上げます」/「◯◯様のさらなるご飛躍を楽しみにしております」 |
| 来賓(会社へ) | 「貴社のますますのご発展と、皆さまのご健勝を祈念いたします」 |
| 主催者 | 「本日は皆さまとともに、この喜びを分かち合えれば幸いです」/「どうぞ最後までごゆっくりお過ごしください」 |
| 主役 | 「今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます」/「この経験を励みに、一層精進してまいります」 |
| 社内の上司・同僚 | 「これからも一緒に頑張りましょう。本当におめでとう」 |
避けたい言葉と言い換え
お祝いの席では、終わりや失敗を連想させる言葉を気にする方がいます。とくに開業・開設や周年の祝賀会では、事業の行く末を連想させる言葉を避けると無難です。
| 避けたい言葉 | 言い換えの例 |
|---|---|
| 終わる・閉じる(閉会の場面) | お開きにする・結ぶ |
| 倒れる・傾く・つぶれる | (使わずに)「ますますのご発展を」などの前向きな表現にする |
| 失う・落ちる・消える | (使わずに)別の言い方に替える。例:「売上が落ちた時期」→「売上が伸び悩んだ時期」 |
| 最後に(締めの挨拶で) | 「結びに」「結びになりますが」 |
| 赤字(開業・開設の祝賀会で) | 挨拶では使わない。開業祝いの花や贈り物でも、赤を赤字に結びつけて気にする方がいるため配慮する |
| 散る・枯れる・冷える | (使わずに)「花開く」「実を結ぶ」など前向きな表現にする |
注意
祝辞で避けたい言葉の考え方は祝辞・謝辞の書き方にもまとめています。
よくある失敗と防ぎ方
| 失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 主役の名前・肩書き・賞の名称を言い間違える | 主役と関係者に失礼になり、司会が訂正する場面が生まれる | 正式名称と読み方を、主催者が一覧にして登壇者全員に配る |
| 前の人と同じエピソードを話す | 会場が「さっきも聞いた」となり、後の人ほど話しにくくなる | 依頼するときに「どの時期・どの面を話してほしいか」を人ごとに分けて伝える |
| 自分の話が中心になる | 主役のお祝いの時間が、話し手の自己紹介の時間になる | 自分のことは名乗りと関係の説明だけにし、主語を主役にする |
| 内輪の話や冗談が通じない | 一部の人だけが笑い、来賓が置いていかれる | 冗談は、誰が聞いても分かる主役の人柄の話にとどめる |
| 持ち時間を超える | 乾杯や歓談が遅れ、料理が冷める | 原稿を声に出して読み、時間を計っておく。大画面タイマーが使える |
挨拶の準備チェックリスト
- 主役の名前の読み方・肩書き・お祝いの内容の正式名称(賞の名前、役職名、周年の数)を確認した
- 式次第で、自分の挨拶の順番と持ち時間を確認した
- 前後に話す人と、話す中身が重ならないよう分担した
- 主役とのエピソードを一つだけ選んだ
- 避けたい言葉が入っていないか、原稿を読み直した
- 原稿を声に出して読み、時間を計った
- 原稿は紙に書いて持参した(読みながらでかまわない)
選挙の当選祝賀会について
公職選挙法 第178条は、選挙の期日後に、当選または落選に関して選挙人に挨拶する目的で「当選祝賀会その他の集会を開催すること」(第五号)などを禁じています。選挙の当選を祝う会を企画・主催するときは、個別の扱いを選挙管理委員会などに確認してください。
この記事の要点
- 祝賀会の挨拶は主役を立てるのが軸。最初の二文で主役の名前と何のお祝いかを言う。
- 順番は主催者→来賓→乾杯→歓談→主役の謝辞→締めで組むと流れが自然。
- 来賓の祝辞には主役との具体的なエピソードを一つ。前後の人と話が重ならないよう依頼時に分担する。
- 主役の謝辞は感謝・功績を周りに返す・今後の決意。
- 締めでは「終わる」「最後に」を避け、「お開き」「結びに」に言い換える。
FAQ
よくある質問
主催者(発起人代表)の挨拶、来賓の祝辞、乾杯、歓談と祝電の披露・花束や記念品の贈呈、主役の謝辞、締めの順で組むと流れが自然です。主役の謝辞を締めの前に置くと、会がまとまって終わります。
「本日はご多用のなか、◯◯様の◯◯受賞を祝う会にお集まりいただき、誠にありがとうございます。発起人を代表いたしまして、ご挨拶申し上げます」で始め、主役の功績を一言紹介し、「どうぞ最後までごゆっくりお過ごしください」で結びます。功績の詳しい話は来賓に任せます。
「◯◯様、このたびの◯◯のご受賞、誠におめでとうございます」で始め、名乗ったあとに主役との具体的なエピソードを一つ入れ、「今後ますますのご活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします」で結びます。エピソードがあると、定型文ではない祝辞になります。
「本日は、私のためにこのような盛大な会を開いていただき、誠にありがとうございます。今回の受賞は、私一人の力ではなく、ともに働いてきた皆さんのおかげです。この賞を励みに、これからも精一杯取り組んでまいります」のように、感謝と、功績を周りに返す言葉、今後の決意を述べます。
主催者から伝えられた持ち時間に合わせます。依頼された側は、持ち時間を確認してから原稿を書き、声に出して読んで時間を計ってください。主催者は、依頼するときに一人ずつ持ち時間を伝えると、全体の進行が遅れません。
「突然のご指名で恐縮ですが、ひと言お祝いを申し上げます」と断ってから、お祝いの言葉、主役について思い浮かぶことを一つ、「今後のご活躍を楽しみにしております」の三文で足ります。
終わる・閉じる・倒れる・傾く・失うなど、終わりや失敗を連想させる言葉です。締めでは「終わる」の代わりに「お開き」、「最後に」の代わりに「結びに」を使います。開業や周年の祝賀会ではとくに気をつけます。
入れてかまいません。ただし、主役の人柄が伝わる、会場の誰が聞いても分かる小さな話にとどめます。内輪の話や、主役を下げる冗談は避けてください。くだけた会でも、お祝いの言葉と結びの一文はきちんと言います。
読みながらでかまいません。紙に大きめの字で書き、主役の名前やお祝いの言葉の箇所に印をつけて、そこでは顔を上げて話すと気持ちが伝わります。
最初に「本来であれば◯◯が伺うところ、やむを得ない事情により、代わりまして◯◯がご挨拶申し上げます」と断ります。本人から預かった言葉があれば「◯◯からのお祝いの言葉をお伝えいたします」と添えて読み上げます。
公職選挙法 第178条は、選挙の期日後に当選・落選に関して選挙人に挨拶する目的で当選祝賀会などの集会を開くことを禁じています。個別の扱いは選挙管理委員会などに確認してください。