挨拶
結婚式の主賓挨拶 例文
上司から部下へ・新郎側新婦側
部下の結婚式の主賓挨拶は、「お祝い→自己紹介→仕事ぶりのエピソードを一つ→はなむけの言葉→結び」の順で話せば足ります。持ち時間は司会者か新郎新婦に確かめ、指定がなければ3分前後に収めると聞きやすくなります。そのまま読める短い形はこうです。「◯◯君、◯◯さん、ご結婚おめでとうございます。ご両家の皆様にも心よりお祝い申し上げます。ただいまご紹介にあずかりました、株式会社△△の□□でございます。◯◯君は、どんな仕事も丁寧にやり遂げる人です。お二人で力を合わせ、明るい家庭を築いてください。本日は誠におめでとうございます。」このページでは、新郎側・新婦側・社内結婚・短めの例文と、避けたい言葉、当日の振る舞いをまとめました。乾杯の発声を頼まれた場合は結婚式の乾杯の挨拶を見てください。
結論
主賓挨拶は、披露宴の初めに新郎新婦それぞれの側を代表する来賓が述べる祝辞です。職場の上司が頼まれることが多く、本人の仕事ぶりを、家族や友人が知らない角度から伝えるのが役目です。誰が・どの順で話すかは両家と式場で決まるので、依頼を受けたら順番と持ち時間を確認します。
話す順番(構成)
| 順番 | 話すこと | 例 |
|---|---|---|
| 1 お祝い | 新郎新婦と両家へのお祝い | ◯◯君、◯◯さん、ご結婚おめでとうございます。ご両家の皆様にも心よりお祝い申し上げます |
| 2 着席の促し | 新郎新婦や両家が立っている場合 | どうぞご着席ください |
| 3 自己紹介 | 会社名・所属・名前と、本人との関係 | ◯◯君が勤める株式会社△△で、◯◯部の部長をしております□□でございます |
| 4 エピソード | 仕事ぶりが伝わる具体的な出来事を一つ | 入社◯年目に任せた◯◯の仕事で… |
| 5 はなむけ | 二人へのお祝いの気持ち・励まし | お二人で力を合わせ、笑顔あふれる家庭を築いてください |
| 6 結び | もう一度お祝いを述べて締める | 本日は誠におめでとうございます |
Point
エピソードは一つに絞ります。仕事の実績を並べるより、人柄が見える場面を一つ話すほうが、会場の親族や友人に伝わります。社内の人しか分からない略語や部署名は言い換えます。
注意
読み上げる原稿の長さを確かめるならスピーチの長さ計算ツールで、文字数から話す時間の目安を出せます。式典の祝辞一般の組み立ては祝辞・謝辞の書き方と例文にもあります。
立場・関係別の例文
新郎側の主賓(直属の上司・部長)約3分
◯◯君、◯◯さん、ご結婚誠におめでとうございます。また、ご両家ならびにご親族の皆様に、心よりお祝い申し上げます。どうぞご着席ください。
ただいまご紹介にあずかりました、株式会社△△ ◯◯部の□□でございます。◯◯君とは、入社以来同じ部署で仕事をしております。僭越ではございますが、一言お祝いを申し上げます。
◯◯君は、入社◯年目に、初めて大きな取引先の担当を任されました。慣れないことも多かったはずですが、先方から質問があると、その日のうちに必ず答えを伝えていました。あるとき先方の担当者から「◯◯さんは返事が早くて助かる」と言われたことを、私は今でもよく覚えています。目の前の相手を大切にする姿勢は、きっとご家庭でも生かされることと思います。
新婦の◯◯さんとは、本日初めてお目にかかりました。◯◯君から、いつも自分を支えてくれる人だと聞いております。お二人で力を合わせ、笑顔あふれる家庭を築いてください。
ご両家の皆様、◯◯君は職場になくてはならない人です。これからも私どもで力になってまいります。
本日は誠におめでとうございます。
新婦側の主賓(直属の上司・課長)約2分
◯◯さん、◯◯さん、ご結婚おめでとうございます。ご両家の皆様にも、心よりお祝い申し上げます。
新婦の◯◯さんが勤めております株式会社△△で、◯◯課の課長をしております□□と申します。
◯◯さんは、チームの誰かが困っていると、真っ先に声をかけてくれる人です。後輩が資料づくりに迷っていると、手を止めて一緒に考えている姿を何度も見てきました。課の皆が安心して仕事ができるのは、◯◯さんのおかげです。
新郎の◯◯さん、◯◯さんは周りを大切にする方です。どうか、◯◯さんのことも大切にしてあげてください。お二人がお互いを思いやり、温かい家庭を築かれることを願っております。
本日は誠におめでとうございます。
注意
新婦側の主賓は、新郎の名前も必ず呼ぶようにします。名前の読み方は招待状や席次表で確かめ、迷ったら本人に聞いておきます。
社内結婚の主賓(二人の共通の上司)約2分
◯◯君、◯◯さん、ご結婚おめでとうございます。ご両家の皆様、本日は誠におめでとうございます。
株式会社△△ ◯◯部の□□でございます。お二人とも私の部署で働いており、本日は職場を代表してお祝いを申し上げます。
お二人が一緒に担当した◯◯の仕事では、◯◯君が細かいところまで段取りを整え、◯◯さんがお客様の声をよく聞いて形にしてくれました。互いの得意なところを生かして支え合う姿は、職場の皆の手本です。
これからは家庭でも、良いチームでいてください。職場一同、お二人の幸せを心から願っております。
本日は誠におめでとうございます。
注意
社内結婚では、どちらかだけを持ち上げないこと、二人のなれそめを本人の了解なく話さないことに気をつけます。
短めの主賓挨拶(持ち時間が短い・1分ほど)
◯◯君、◯◯さん、ご結婚おめでとうございます。ご両家の皆様にも心よりお祝い申し上げます。
◯◯君の上司の、株式会社△△ □□でございます。◯◯君は、頼まれた仕事をいつも期日より早く仕上げてくれる、職場で頼りにされている人です。
お二人で力を合わせ、明るく温かい家庭を築いてください。本日は誠におめでとうございます。
避けたい言葉と話題
結婚式では、別れや繰り返しを連想させる言葉(忌み言葉)を避けるのが一般的です。どこまで気にするかは人や地域、家によって違うので、言い換えられるものは言い換えておくと安心です。
| 避けたい言葉の例 | 理由として言われること | 言い換えの例 |
|---|---|---|
| 別れる・切れる・離れる・終わる・去る | 別れを連想させる | (話の終わりで)結びに/お開き |
| 壊れる・割れる・破れる・冷える | 仲がこわれることを連想させる | 使わない言い方に組み替える |
| 重ね重ね・たびたび・ますます・いろいろ | 重ね言葉は再婚を連想させるとされる | 加えて・よく・一層・さまざま |
| 最後に | 「最後」が終わりを連想させる | 結びに |
| 忙しい | 「亡」の字を含む | ご多用の中 |
言葉だけでなく、話題にも気をつけます。
| 避けたい話題 | 理由 |
|---|---|
| 本人の失敗談・叱った話 | 親族の前で本人の評価を下げる |
| 昔の恋愛・異性関係 | 新郎新婦や両家が気まずくなる |
| 仕事の厳しさ・残業の多さ | 家族を心配させる |
| 会社の宣伝・業績の話 | 主役は新郎新婦 |
| 宗教・政治の話 | 考えが分かれやすい |
注意
失敗談を入れるなら、そこから立ち直った話までをひとまとまりにし、本人に事前に話してよいか確かめておくと安心です。
当日のマナー
- 01
順番と持ち時間を確認する
主賓挨拶を新郎側・新婦側のどちらから行うか、持ち時間はどれくらいかは、両家と式場で決まります。依頼を受けた時点で、司会者か新郎新婦に確認します。
- 02
名前の読み方と肩書きを確かめる
新郎新婦と両家の名前、自分の紹介のされ方(会社名・肩書き)を、司会者と食い違わないようにしておきます。
- 03
原稿は奉書紙か便箋に書いておく
暗記できなくても、原稿を見ながら話して構いません。読むときは一礼してから開き、終わったらたたんでから一礼します。
- 04
始めと終わりに礼をする
マイクの前に立ったら、新郎新婦、続いて両家・来賓の席へ礼をしてから話し始めるのが一般的です。終わったら同じように礼をして席に戻ります。
- 05
飲みすぎない
主賓挨拶は乾杯の前にあることが多いですが、式場によって順番は違います。挨拶が済むまでは控えめにしておきます。
注意
服装やご祝儀など、招かれた側の準備は部下・同僚の結婚式に招かれたときのマナーにまとめています。
この記事の要点
- 主賓挨拶はお祝い→自己紹介→エピソード一つ→はなむけ→結び。
- 持ち時間は司会者か新郎新婦に確認。指定がなければ3分前後に。
- エピソードは人柄が見える場面を一つ。社内の略語は言い換える。
- 新婦側の主賓でも新郎の名前を呼ぶ。社内結婚は二人を公平に。
- 忌み言葉と、失敗談・恋愛・仕事の厳しさの話題は避ける。
FAQ
よくある質問
持ち時間は両家と式場の進行で決まるので、まず司会者か新郎新婦に確認します。指定がなければ3分前後に収めると、聞く側も疲れにくい長さです。短く頼まれたら、お祝い・自己紹介・一言・結びで1分ほどにまとめます。
新郎側から話すことが多いですが、両家や式場の考えで決まります。自分の順番は司会者に確認してください。
見ながら話して構いません。大切なのは名前や肩書きを間違えないことです。原稿は奉書紙や便箋に清書し、読む前と後に一礼すると丁寧です。
職場で呼んでいる呼び方で構いません。このページの例文では新郎を「君」、新婦を「さん」としていますが、どちらも「さん」でそろえても失礼にはあたりません。迷ったら「さん」にしておくと無難です。
「別れる」「切れる」「終わる」などの別れを連想させる言葉や、「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉は避けるのが一般的です。話の締めは「最後に」ではなく「結びに」とします。どこまで気にするかは人や地域によって違います。