挨拶
周年の挨拶 例文20選
式典・取引先・お店・美容室・SNS
結論:周年の挨拶は「①◯周年を迎えた報告 ②支えてくれた人への感謝 ③歩みの中の出来事を一つ ④これからの決意 ⑤結びのお願い」の順に書けば、どの場面でも形になります。このページでは、記念式典・社員向け・取引先・ホームページ・飲食店・バー・美容室・SNSまで、そのまま差し替えて使える例文を20種類並べました。◯の部分を自社・自店の内容に置き換えてください。
結論
周年の挨拶は、節目を迎えたことを伝え、支えてくれた人にお礼を言う挨拶です。中身は同じでも、誰に向けるか(来賓・社員・取引先・お客さま)で感謝の向け方が、どの媒体か(式典・書面・メール・ホームページ・店頭・SNS)で長さと敬語の度合いが変わります。
まず確認:周年の挨拶に入れる5項目
場面を問わず、次の5つが入っていれば挨拶として成り立ちます。書き終えたらこの表で抜けを確かめてください。
| 項目 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| ① 報告 | 何周年か、いつ迎えたか | おかげさまで、◯月◯日に創業◯周年を迎えました |
| ② 感謝 | 誰に支えられたか | お取引先の皆さま/ご来店のお客さま/社員の皆さん |
| ③ 出来事を一つ | 歩みの中の節目を一つだけ | 創業当初に任せていただいた案件、開店初日のこと |
| ④ これから | 次の◯年の方針・決意を一つか二つ | ◯◯の分野に力を入れてまいります |
| ⑤ 結び | 今後のお願い・特典の案内 | 今後ともよろしくお願い申し上げます |
Point
歴史は「一つの出来事」に絞ってください。 年表を読み上げると長くなり、聞く側・読む側の記憶に残りません。お店のお知らせで特典がある場合は、⑤の前に期間・内容・対象を本文と分けて書きます。
媒体別の書き方の違い(比較表)
| 媒体 | 長さの目安 | 頭語・時候の挨拶 | 敬語の度合い | 必ず入れるもの |
|---|---|---|---|---|
| 記念式典での挨拶 | 1分から3分ほど | 不要 | 丁寧(尊敬語・謙譲語) | 来賓へのお礼、出来事一つ、これから |
| 取引先へのお礼状(書面) | 便箋1枚 | 拝啓・時候の挨拶・敬具 | 最も丁寧 | ◯周年の報告、ご支援へのお礼 |
| 取引先へのメール | 画面を一度スクロールする程度 | 省いてよい | 丁寧 | 件名に「◯周年」と社名 |
| 社員向け | 短め | 不要 | 丁寧語でよい | 社員へのお礼、次の目標 |
| ホームページ | 数行から段落二つ | 不要 | 丁寧 | 報告・感謝・これから |
| 店頭の貼り紙・DM | 数行 | 不要 | やわらかい丁寧語 | 感謝、特典の期間・内容 |
| SNS投稿 | 数行 | 不要 | 話し言葉に近くてよい | 感謝、ひと言の思い出 |
注意
長さの欄は、このサイトでの書き方の目安です。式典の持ち時間は主催者側の進行に合わせてください。
記念式典・パーティーでの社長の挨拶(例文4)
例文1:記念式典の社長挨拶(フォーマル)
本日はご多用のなか、弊社創立◯周年記念式典にお越しいただき、誠にありがとうございます。弊社は◯年に、わずか◯名で創業いたしました。創業から間もない頃、◯◯様から大きな案件を任せていただいたことが、今日の弊社の礎となっております。ここまで歩んでこられたのは、ひとえにお取引先の皆さま、そして社員一人ひとりの支えがあったからです。心より御礼申し上げます。これからも◯◯を通じて、皆さまのお役に立てるよう努めてまいります。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
例文2:祝賀パーティーの乾杯前に話す短い挨拶
皆さま、本日はお集まりいただきありがとうございます。おかげさまで、当社は◯周年を迎えることができました。皆さまをお待たせしてもいけませんので、ひと言だけ申し上げます。これまで支えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。今夜はどうぞごゆっくりお楽しみください。
例文3:来賓の祝辞を受けて述べる謝辞
ただいまは◯◯様より、身に余るお祝いのお言葉を頂戴し、誠にありがとうございます。◯◯様には、創業当初から温かいご指導をいただいてまいりました。いただいたお言葉を励みに、次の◯年も一歩ずつ歩んでまいります。本日は誠にありがとうございました。
例文4:支店・店舗の周年で、責任者が話す挨拶
本日は◯◯支店の開設◯周年にお集まりいただき、ありがとうございます。開設当初は地域のことが何も分からず、◯◯様に一軒ずつご紹介いただいたことを今もよく覚えています。地域の皆さまに支えられての◯年でした。これからも、この街で頼りにしていただける支店を目指してまいります。
Point
その出来事に関わった来賓がいれば、名前を挙げてお礼を言うと場が温まります。名前を挙げる前に、肩書と読み方、本人に差し支えがないかを事前に確認してください。
社員向けのメッセージ(例文2)
例文5:朝礼・全社集会で話すメッセージ
おかげさまで、当社は本日、創立◯周年を迎えました。これは、日々の仕事を積み重ねてくれた皆さん一人ひとりの力によるものです。本当にありがとう。次の◯年に向けて、◯◯に挑戦していきます。これからも一緒に、良い会社をつくっていきましょう。
例文6:社内メール・社内報に載せるメッセージ
件名:創立◯周年を迎えて 社員の皆さん 本日、当社は創立◯周年を迎えました。 ◯年前、◯名で始めた会社が今日まで続いているのは、お客さまのために工夫を重ねてくれた皆さんのおかげです。改めて、ありがとうございます。 次の◯年は、◯◯と◯◯の二つに力を入れます。詳しくは◯月の全社会議でお話しします。 引き続き、よろしくお願いします。 代表取締役 ◯◯
取引先へのお礼状・メール・案内状(例文4)
例文7:取引先へのお礼状(書面)
拝啓 ◯◯の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 おかげさまで、弊社は◯月◯日をもちまして創立◯周年を迎えることができました。 これもひとえに、皆さまのご支援の賜物と心より感謝申し上げます。 これを機に、社員一同さらに気を引き締め、より一層のサービスの向上に努めてまいる所存です。 今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます。 敬具
例文8:取引先へのメール
件名:創立◯周年のご挨拶(株式会社◯◯) 株式会社◯◯ ◯◯部 ◯◯様 いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。 おかげさまで、弊社は◯月◯日に創立◯周年を迎えました。 ◯◯様には◯年より、◯◯のお仕事でお引き立てをいただいてまいりました。心より御礼申し上げます。 これからも、◯◯の品質を第一に努めてまいります。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
例文9:記念品を添えて送るときの一文
創立◯周年の感謝のしるしとして、心ばかりの記念品をお送りいたしました。お納めいただけましたら幸いです。
例文10:記念式典の案内状(招待状)
拝啓 ◯◯の候、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。 平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、弊社はおかげさまで、本年◯月に創立◯周年を迎えます。 つきましては、日頃のご厚情に感謝を込め、ささやかながら記念の会を催したく存じます。 ご多用中まことに恐縮ではございますが、ご臨席賜りますようご案内申し上げます。 敬具 記 日時 ◯年◯月◯日(◯)◯時から 会場 ◯◯(所在地) お手数ながら、◯月◯日までにご出欠をお知らせください。 以上
周年の挨拶をメールで送るときの注意
- 件名だけで用件と差出人が分かるか(「創立◯周年のご挨拶(株式会社◯◯)」)。件名の付け方はメールの件名
- 宛名は相手ごとに書いたか。複数社へ同じ文面を送るときは、宛先を互いに見せないようBCCにする
- 「拝啓・敬具」と時候の挨拶は省いてよい。メールでは「いつもお世話になっております」から始めても失礼にはならない
- 相手との具体的なつながりを一文入れたか(いつから、何のお取引か)。一斉送信の定型文だけだと読まれにくい
- 大きな画像やファイルを添付していないか。記念の案内はホームページに載せ、リンクで伝える
- 機種依存文字(丸数字・ローマ数字など)を避け、相手の環境で文字化けしないようにする
ホームページ・会社のお知らせ(例文2)
例文11:ホームページの周年の挨拶文
創立◯周年のご挨拶 おかげさまで、◯◯は◯年◯月に創立◯周年を迎えました。 これまでご愛顧いただいたお客さま、お取引先の皆さまに、心より御礼申し上げます。 これからも◯◯を大切に、皆さまに喜んでいただけるよう努めてまいります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
例文12:個人事業・フリーランスの周年報告
おかげさまで、独立して◯年目を迎えました。 一人で始めたとき、最初にお仕事をくださった◯◯様からのご依頼のメールは、今も大切に残しています。 お声がけくださった皆さま、本当にありがとうございます。 これからも、◯◯のご相談にすぐお応えできるよう、腕を磨いてまいります。
飲食店・バー・美容室などお店の周年の挨拶(例文6)
店頭の貼り紙、DM、店内のカードでは、かしこまった挨拶状の形でなくて構いません。感謝・思い出を一つ・これからの一言、の順で短く書きます。
例文13:飲食店の店頭の貼り紙
おかげさまで、◯◯は本日で◯周年を迎えました。 毎日のように通ってくださる方、久しぶりに顔を見せてくださる方、一人ひとりのお客さまに支えられてここまで来ることができました。本当にありがとうございます。 これからも、変わらない味と、ほっとできる時間をお届けしていきます。 これからも◯◯をよろしくお願いします。
例文14:カフェ(特典の案内つき)
いつも◯◯をご利用いただき、ありがとうございます。 おかげさまで、◯月◯日に開店◯周年を迎えます。 感謝の気持ちを込めて、記念のささやかな特典をご用意しました。 期間:◯月◯日(◯)から◯月◯日(◯)まで 内容:◯◯ 対象:期間中にご来店のお客さま これからも、ひと息つける場所であり続けられるよう努めます。
例文15:バー・スナック(常連のお客さま向け)
◯◯様 いつもカウンターに来てくださり、ありがとうございます。 おかげさまで、◯◯は◯周年を迎えました。 開店した頃、まだ静かだった店に最初に通ってくださったのが◯◯様でした。 ささやかですが、◯月◯日に周年の夜を用意しています。よろしければ顔を見せてください。
例文16:美容室・サロンのDM(はがき)
いつも◯◯にご来店いただき、誠にありがとうございます。 おかげさまで、当店は◯月◯日に開店◯周年を迎えることができました。 お客さまお一人おひとりのご来店が、何よりの励みでした。 感謝の気持ちを込めて、◯月中にご来店のお客さまへ◯◯をご用意しております。 これからも、お客さまに「来てよかった」と思っていただける時間をお届けしてまいります。
例文17:美容室・サロンのLINE・メッセージ(短文)
◯◯様、いつもありがとうございます。おかげさまで◯◯は◯周年を迎えました。次回のご来店時に、ささやかな記念品をお渡しします。またお会いできるのを楽しみにしています。
例文18:教室・スクールの周年のお知らせ
おかげさまで、◯◯教室は開講◯周年を迎えました。 これまで通ってくださった生徒の皆さま、送り迎えをしてくださったご家族の皆さまに、心より感謝申し上げます。 次の◯年も、「できた」の瞬間を一緒に喜べる教室であり続けます。
SNSに投稿する周年の挨拶(例文2)
例文19:会社・ブランドのSNS
本日、◯◯は創業◯周年を迎えました。 最初の商品を出荷した日、梱包を手伝ってくれた家族の姿を今も覚えています。 いつも見守ってくださる皆さま、本当にありがとうございます。 次の◯年も、◯◯をもっと身近にしていきます。
例文20:お店のSNS(カジュアル)
◯周年を迎えました。 開店初日、緊張でレジの操作を間違えた日から、気づけば◯年。 通ってくださる皆さんのおかげです。ありがとうございます。 周年の記念メニューを◯日まで出しています。会いに来てください。
SNSは最初の一行で「◯周年」が分かるようにします。写真を載せる場合は、写っているお客さまやスタッフに掲載の了解を取ってください(イベント写真のSNS掲載)。
周年の挨拶はいつ出すか
| 種類 | 出す時期 | 理由 |
|---|---|---|
| 記念式典の案内状 | 式典より十分前 | 相手が予定を空け、出欠を返せるようにする |
| 特典・イベントのお知らせ | 期間が始まる前 | 来店や予約の予定を立ててもらう |
| 取引先へのお礼状・メール | 周年を迎えた日の前後 | 「迎えました」の報告とお礼が中心のため |
| 式典に来てくれた方へのお礼 | 式典の後、早めに | 記憶が新しいうちにお礼を伝える |
| ホームページ・SNS | 周年を迎えた当日 | 当日の投稿は報告として伝わりやすい |
注意
具体的な日数の決まりはありません。表は、このサイトでおすすめしている順番です。
よくある失敗と直し方
| 失敗 | なぜ困るか | 直し方 |
|---|---|---|
| 歴史を年表のように全部話す | 長くなり、何も記憶に残らない | 節目の出来事を一つに絞る |
| 周年の数・創業年が資料ごとに違う | 相手に不信感を与える | 創業・創立・設立のどれを起点にするか社内で決め、全資料で揃える |
| 感謝より自社の実績の話が長い | 自慢話に聞こえる | 感謝を先に、実績は出来事一つにまとめる |
| 特典の条件が本文に埋もれている | 読み違えや問い合わせが増える | 期間・内容・対象を別行で書く |
| 全員に同じ定型文 | 誰にも響かない | 相手とのつながりを一文だけ書き足す |
| お世話になった方の名前・肩書の誤り | お礼のつもりが失礼になる | 名簿と名刺で事前に確認する |
送る前・話す前のチェックリスト
- 周年の数と日付が、案内状・ホームページ・挨拶で一致している
- 冒頭で「◯周年を迎えた」ことが分かる
- 誰への感謝かがはっきりしている(取引先・お客さま・社員)
- 歩みの話は出来事一つに絞った
- これからの方針は一つか二つに絞った
- 特典があるなら期間・内容・対象を別行で書いた
- 名前を挙げる相手の肩書・読み方・了解を確認した
- 書面は時候の挨拶を送る月に合わせた
この記事の要点
- 周年の挨拶は報告・感謝・出来事を一つ・これから・結びの5項目。
- 歴史は一つの出来事に絞る。年表を読まない。
- 誰に・どの媒体で送るかで、長さと敬語の度合いを変える。
- お店の特典は期間・内容・対象を本文と分けて書く。
- 周年の数は起点を社内で揃えてから出す。
FAQ
よくある質問
「◯周年を迎えた報告」「支えてくれた人への感謝」「歩みの中の出来事を一つ」「これからの決意」「結びのお願い」の5つです。お店の場合は、特典の期間・内容・対象を加えます。
◯周年を迎えた報告、来賓・取引先・社員への感謝、歩みの中の出来事を一つ、これからの方針、結びのお願いの5つです。歴史を年表のように語ると長くなるので、節目の出来事を一つに絞ってください。
「おかげさまで、弊社は◯月◯日をもちまして創立◯周年を迎えることができました。これもひとえに、皆さまのご支援の賜物と心より感謝申し上げます」を中心に、これからの決意と今後もよろしくというお願いを添えます。書面なら拝啓・時候の挨拶・敬具を入れます。
失礼にはなりません。メールの場合は拝啓・敬具と時候の挨拶を省き、件名に「◯周年」と社名を入れます。特にお世話になった相手や、式典の案内のように改まった用件は、書面で送るとより丁寧です。
かしこまった挨拶状の形にせず、「おかげさまで◯周年を迎えました」という報告、お客さまへの感謝、思い出を一つ、これからの一言の順で短く書きます。特典やイベントがある場合は、期間・内容・対象を本文と分けて書くと読み違えが起きません。
「おかげさまで、◯◯は創立◯周年を迎えました。これまでご愛顧いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。これからも◯◯を大切に、皆さまに喜んでいただけるよう努めてまいります」のように、短く感謝とこれからを伝えます。
創業(または創立・設立)した日から満で数え、満◯年を迎える日が◯周年です。創業・創立・設立のどれを起点にするかで年数が変わることがあるため、社内で一つに決め、すべての資料で揃えてください。
決まりはありません。会社では区切りのよい年に式典を行い、それ以外の年はホームページやSNSで報告だけする、という分け方もできます。お店は毎年の周年をお客さまへのお礼の機会にしてもかまいません。