幹事
プロジェクトの打ち上げ
企画の流れと案内文・乾杯・締めの挨拶
プロジェクトの打ち上げは、区切りがついたら記憶が新しいうちに日程を決め、関わった人を漏れなく招くことが一番大切です。案内には何のプロジェクトの打ち上げか、日時・場所・会費・出欠の期限を書き、当日はリーダーが具体的な場面を一つ挙げて感謝を伝えると、会がまとまります。このページでは、企画の流れ、案内メール、挨拶、当日の進行、後日のお礼までを順に並べました。関係者へのお礼をメールで伝える場合はプロジェクト完了のお礼メールを見てください。
結論
プロジェクトの打ち上げは、仕事が一区切りついたことを、関わったメンバーで労い合い、祝う会です。そのまま使える短い例は次のとおりです。
案内:「◯◯プロジェクトが無事に完了しました。皆さんのご尽力に感謝し、ささやかですが打ち上げを開きます。」
乾杯:「皆さんのおかげで、◯◯を無事に世に出すことができました。本当にお疲れさまでした。乾杯!」
企画と準備の流れ
- 01
主催と費用の出し方を決める
誰の名前で開くか(プロジェクトリーダー・部署など)と、会費制か、部署の予算でまかなうかを上司に相談します。費用の扱いは会社の決まりに従います。
- 02
招く人の名簿を作る
メンバーだけでなく、途中で抜けた人、他部署の協力者、社外の関係者など、関わった人を漏れなく洗い出します。招く範囲はリーダーと決めます。
- 03
日程を決める
区切りがついてから間を空けすぎないうちに、主要メンバーの都合を優先して決めます。
- 04
店・場所を決める
人数と会費の目安で選びます。社外の方を招く場合は、駅からの分かりやすさも考えます。
- 05
案内を出す
社内向けと社外向けで文面を分けます。社外の方には主催者名を明記します。
- 06
挨拶の順番を決めて依頼する
開会(幹事)→リーダーの挨拶→乾杯→歓談→締め、の担当を決め、事前に依頼します。挨拶の順番の考え方は宴会の挨拶の順番にあります。
- 07
前日までにリマインドを送る
日時・場所・会費を改めて送ります。
- 08
当日を進め、後日お礼と会計報告をする
当日の動き方は飲み会の幹事は当日何する?、報告の書き方は幹事の会計報告を参考にしてください。
Point
招き漏れが一番の失敗です。プロジェクトの途中で異動した人、短い期間だけ手伝ってくれた人ほど、声がかからないと寂しい思いをします。名簿はリーダーに一度見てもらってから案内を出しましょう。
案内文の基本の例文
件名:【ご案内】◯月◯日(◯)◯◯プロジェクト 打ち上げのお知らせ(出欠は◯日まで)
◯◯プロジェクトメンバーの皆さま
お疲れさまです。幹事の◯◯です。
おかげさまで、◯◯プロジェクトが無事に完了しました。
皆さまのご尽力に感謝し、ささやかですが下記のとおり打ち上げを開きます。
途中で別の業務に移られた方も、ぜひご参加ください。
日時:◯月◯日(◯)◯時〜◯時
場所:◯◯(◯◯駅から徒歩◯分)
会費:◯円(当日受付で集めます)
出欠:◯月◯日(◯)までに、このメールへの返信でお知らせください。
ご不明な点は幹事の◯◯までお問い合わせください。
挨拶の例文(開会・リーダー・乾杯・締め)
幹事の開会の挨拶
皆さん、お疲れさまです。本日幹事を務めます◯◯です。
◯◯プロジェクトの打ち上げにお集まりいただき、ありがとうございます。
まずは、プロジェクトリーダーの◯◯さんからご挨拶をお願いします。
プロジェクトリーダーの挨拶
皆さん、本当にお疲れさまでした。
◯か月前に始まったこのプロジェクトは、途中で◯◯の仕様が大きく変わり、正直に言うと間に合わないかもしれないと思った時期もありました。
そこで◯◯さんが手順を組み直してくれ、◯◯チームが週末も含めて検証を引き受けてくれたおかげで、無事に◯◯を迎えることができました。
一人ひとりの力がなければ、ここまで来られませんでした。ありがとうございました。
今日はゆっくり楽しんでください。
注意
リーダーの挨拶は、苦労した場面と、それを誰がどう乗り越えたかを一つ挙げると、聞いている人が自分のこととして受け取れます。名前を挙げるときは、特定の人だけに偏らないよう気をつけます。
乾杯の挨拶(上司・役員)
ご指名いただきました◯◯です。
皆さん、◯◯プロジェクトの完了、おめでとうございます。そしてお疲れさまでした。
このチームの経験は、次の仕事にもきっと生きると思います。
皆さんのこれからの活躍を祈念して、乾杯!
締めの挨拶
宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間となりました。
このメンバーで仕事ができたことを誇りに思います。
それぞれ次の仕事に移りますが、またどこかで一緒に働けることを楽しみにしています。
それでは、皆さまの次の仕事での成功を祈念しまして、一本締めで締めたいと思います。
乾杯・締めのほかの言い回しは乾杯の挨拶 例文と締めの挨拶 例文を参考にしてください。挨拶の長さはスピーチ時間の目安ツールで確かめられます。
当日の進行例
| 順番 | 内容 | 担当 | 幹事が気をつけること |
|---|---|---|---|
| 受付 | 名前の確認・会費の受け取り | 幹事 | 社外の方には会費の扱いを事前の案内どおりに |
| 開会 | 幹事の挨拶 | 幹事 | 短く。終わりの時間を伝える |
| リーダーの挨拶 | プロジェクトの振り返りと感謝 | プロジェクトリーダー | 長さの目安を事前に伝えておく |
| 乾杯 | 乾杯の発声 | 上司・役員 | 全員に飲み物が行き渡ってから |
| 歓談 | 食事と会話 | 全員 | 社外の方が一人にならないよう席を配慮 |
| 振り返り・記念品(任意) | 写真の上映、記念品・感謝の言葉など | 幹事・有志 | 長くしない。内輪の話で社外の方を置き去りにしない |
| 締め | 締めの挨拶・一本締めなど | 次の役職者 | お開きの少し前に声をかける |
チームや個人を表彰する場合の進め方はチーム表彰・プロジェクト表彰の進め方にまとめています。
件名の付け方
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 社内メンバーへの案内 | 【ご案内】◯◯プロジェクト 打ち上げのお知らせ(◯月◯日) |
| 社外の関係者を招く | ◯◯プロジェクト 打ち上げのご案内(株式会社△△ ◯◯) |
| 出欠の催促 | 【再送】◯◯プロジェクト打ち上げの出欠ご回答のお願い |
| 前日のリマインド | 【明日】◯◯プロジェクト打ち上げの場所と時間のご確認 |
| 延期 | 【延期】◯◯プロジェクト打ち上げの日程変更のお知らせ |
| 訂正 | 【訂正】◯◯プロジェクト打ち上げのご案内(開始時刻) |
| お礼 | ◯◯プロジェクト打ち上げへのご参加ありがとうございました |
注意
件名にはプロジェクト名を必ず入れます。複数の案件を抱えている人でも、何の会か一目で分かります。
案内に書く項目のチェックリスト
- プロジェクト名と、完了(区切り)を迎えたことの一言
- 主催者(社外の方を招く場合は特に)
- 日時(開始と終了の時刻、曜日)
- 場所(店名・住所・地図)
- 会費と集め方、社外の方の会費の扱い
- 出欠の回答期限と回答の方法
- 途中で抜けたメンバーも招いていること
- 幹事の連絡先
場面別の例文
例文1:チーム内の小規模な打ち上げ(短文)
件名:◯◯リリースの打ち上げ(◯月◯日)
チームの皆さん
◯◯のリリース、お疲れさまでした。
◯月◯日(◯)◯時から、◯◯で打ち上げをしましょう。会費は◯円くらいです。
参加できるかどうか、◯日までに教えてください。
例文2:社外の関係者を初めて招く
件名:◯◯プロジェクト 打ち上げのご案内(株式会社△△ ◯◯)
株式会社◯◯
◯◯部 ◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の◯◯です。
このたびは◯◯プロジェクトにご尽力いただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、◯月◯日に無事◯◯を迎えることができました。
つきましては、関わってくださった皆さまへの感謝を込めて、ささやかながら打ち上げの席を設けました。
ご多忙のところ恐縮ですが、ご都合がよろしければぜひお越しください。
日時:◯月◯日(◯)◯時〜◯時
場所:◯◯(◯◯駅から徒歩◯分)
主催:株式会社△△ ◯◯部
ご出欠を◯月◯日(◯)までにお知らせいただけますと幸いです。
なお、会費のご負担はございません。
例文3:継続して取引のある協力会社へ
件名:◯◯案件 打ち上げのお誘い(◯月◯日)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の◯◯です。
◯◯案件では、今回も短い期間で対応していただき、ありがとうございました。
弊社のメンバーで打ち上げを開きますので、◯◯様と御社の皆さまにもぜひご参加いただきたく、ご連絡いたしました。
日時:◯月◯日(◯)◯時〜
場所:◯◯
ご参加いただける人数を、◯日(◯)までにお知らせいただけますと助かります。
例文4:日程を急いで決めたいとき
件名:【至急】◯◯プロジェクト打ち上げの日程のご都合(◯日までにご回答ください)
◯◯プロジェクトメンバーの皆さま
お疲れさまです。幹事の◯◯です。
メンバーの異動が◯月◯日に控えているため、それまでに打ち上げを開きたいと考えています。
急なお願いで恐縮ですが、以下の候補日のうちご都合のよい日を、◯日(◯)までにお知らせください。
候補1:◯月◯日(◯)
候補2:◯月◯日(◯)
候補3:◯月◯日(◯)
注意
日程の候補を集めるときは日程調整表ツールも使えます。
例文5:前日のリマインド
件名:【明日】◯◯プロジェクト打ち上げの場所と時間のご確認
参加者の皆さま
お疲れさまです。幹事の◯◯です。
明日の打ち上げについて、改めてご案内します。
日時:◯月◯日(◯)◯時開始
場所:◯◯(地図:◯◯)
会費:◯円
遅れる場合や参加できなくなった場合は、◯◯(携帯:◯◯)までご連絡ください。
例文6:延期のお知らせ
件名:【延期】◯◯プロジェクト打ち上げの日程変更のお知らせ
◯◯プロジェクトメンバーの皆さま
お疲れさまです。幹事の◯◯です。
◯月◯日に予定していた打ち上げですが、◯◯の追加対応が入ったため、延期することにしました。
楽しみにしていただいていたところ、申し訳ありません。
新しい日程は、対応の見通しが立ち次第ご連絡します。
例文7:案内の内容を訂正する
件名:【訂正】◯◯プロジェクト打ち上げのご案内(開始時刻)
◯◯プロジェクトメンバーの皆さま
お疲れさまです。幹事の◯◯です。
先ほどのご案内で、開始時刻に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
(誤)◯時開始
(正)◯時開始
そのほかの内容に変更はありません。
例文8:社外の方から欠席の連絡を受けたときの返信
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の◯◯です。
ご丁寧にご連絡いただき、ありがとうございます。
お会いできないのは残念ですが、またの機会にぜひご一緒させてください。
今回のプロジェクトでは大変お世話になりました。引き続きよろしくお願いいたします。
言ってはいけない・避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| 「◯◯さんのおかげで全部うまくいきました」(一人だけを褒める) | ほかのメンバーが置き去りになる | 複数の場面と人を挙げる、または「皆さんのおかげで」 |
| 「あのときの◯◯のミスは大変でした」 | 本人がいる場で失敗を蒸し返すと場が冷える | 「難しい局面を皆で乗り越えました」 |
| 「次のプロジェクトもこのメンバーで決まりですね」 | 人事は決まっていない。期待を持たせるだけになる | 「またどこかで一緒に働けるのを楽しみにしています」 |
| 社外の方に「弊社の◯◯部長がおっしゃっていたとおり」 | 社外に対して自社の上司に尊敬語を使っている | 「部長の◯◯が申しておりましたとおり」 |
| 「打ち上げを開催させていただきます」(幹事の文面) | 「させていただく」を重ねると回りくどく聞こえる | 「打ち上げを開きます」「幹事を務めます」 |
後日のフォロー(お礼・お詫び)
参加者へのお礼(社内)
件名:◯◯プロジェクト打ち上げへのご参加ありがとうございました
◯◯プロジェクトメンバーの皆さま
お疲れさまです。幹事の◯◯です。
昨日の打ち上げにご参加いただき、ありがとうございました。
◯◯さんには乾杯のご発声、◯◯さんには締めのご挨拶をいただき、ありがとうございました。
当日の写真は共有フォルダ(◯◯)に置きましたので、ご覧ください。
会計報告は別途お送りします。
参加してくれた社外の方へのお礼
件名:昨日の打ち上げへのご参加のお礼(株式会社△△ ◯◯)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の◯◯です。
昨日はお忙しい中、打ち上げにお越しいただき、ありがとうございました。
◯◯様から伺った◯◯のお話は、弊社のメンバーにとっても大きな学びになりました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
招き漏れがあったときのお詫び
◯◯さん
お疲れさまです。◯◯です。
先日の◯◯プロジェクトの打ち上げで、◯◯さんにご案内をお送りできていませんでした。
立ち上げの時期に大変お世話になったのに、本当に申し訳ありません。
改めて、◯◯さんにもお礼をお伝えする場を設けたいと思いますので、ご都合を伺えますか。
この記事の要点
- 区切りがついたら早めに日程を決め、関わった人を漏れなく招く。
- 案内にはプロジェクト名・主催者・日時・場所・会費・出欠の期限。
- リーダーの挨拶は苦労した場面と、誰がどう乗り越えたかを具体的に。
- 社外の方には主催者名と会費の扱いをはっきり書く。
- 後日、参加者・挨拶をした人・社外の方にお礼を送る。
FAQ
よくある質問
区切りがついてから間を空けすぎないうちに開くのがおすすめです。メンバーの異動や次の案件が始まる前だと、集まりやすくなります。主要なメンバーの都合を優先して決めてください。
会費制にするか、部署の予算でまかなうか、上司が一部を出すかなど、決まった形はありません。会社の予算を使う場合は会社の決まりに従い、案内を出す前に上司や総務に確認しておきます。
招いて構いません。その場合は主催者名を明記し、会費をいただくかどうかを案内に書いておきます。社外の方を招く会の費用の扱いも、会社の決まりに従ってください。
一般的には、幹事が開会の挨拶、プロジェクトリーダーが感謝の挨拶、上司や役員が乾杯、次の立場の人が締めを担当します。誰に頼むかはリーダーや上司と相談して決めます。
結果にかかわらず、取り組んだメンバーの労をねぎらう場として開くことはあります。その場合は「打ち上げ」ではなく「慰労会」「お疲れさま会」と呼ぶこともあります。挨拶では結果の評価ではなく、取り組みへの感謝を中心にします。