ビジネス文書
はがきの宛名の書き方
縦書き・連名・会社宛てと差出人
はがきの宛名は、郵便番号を上の枠に、住所を右側に、名前を中央に一番大きく書くのが基本です。夫婦や家族に出すときは、連名の一人ずつに「様」を付けます。会社あてなら、住所の次に会社名・部署名・役職・名前の順で書き、「御中」と「様」は一緒に使いません。差出人の住所と名前は、表の左下(差出人用の郵便番号枠の上)に書くか、裏面に書きます。表に一言添えるときは、日本郵便の内国郵便約款にならって下半分に、宛名と区別できるように書きます。配置ははがき宛名ツールで確かめながら印刷できます。
結論
はがきの宛名は、はがきの表面(切手や料額印面のある面)に書く、受取人の郵便番号・住所・名前のことです。はがきの大きさは、日本郵便のガイドラインで長さ14cm〜15.4cm、幅9cm〜10.7cmと決まっています(往復はがきを除く)。封筒より書ける場所が狭いので、住所と名前の文字の大きさに差を付け、名前が一番目立つように書きます。
表面のどこに何を書くか
| 位置(縦書き) | 書くもの | 書き方のコツ |
|---|---|---|
| 右上の郵便番号枠 | 受取人の郵便番号 | 枠からはみ出さないようアラビア数字で一字ずつ |
| 右側 | 受取人の住所 | 郵便番号枠の右端あたりから書き始め、1〜2行に収める |
| 中央 | 受取人の名前と「様」 | 住所より大きく、はがきの中心線の上に |
| 左下 | 差出人の住所・名前 | 宛名より小さく。差出人用の郵便番号枠の上に |
| 左上 | 切手(料額印面) | 私製はがきに切手を貼る位置 |
Point
郵便番号は枠の中に、枠に触れないよう一字ずつ書きます。内国郵便約款の別記1では、手書きの場合、郵便番号はアラビア数字で枠に一字ずつ書き、筆記用具は黒か青を使い、郵便番号記入枠とあて名との間は10ミリメートル以上あけて空白にすることとされています。
縦書きの見本(個人あて)
(郵便番号枠)◯◯◯-◯◯◯◯
東京都◯◯区◯◯町
◯丁目◯番◯号
◯◯マンション◯◯号室
□□ □□ 様
注意
縦書きでは、住所の番地は「◯丁目◯番◯号」のように漢数字で書くと読みやすくなります。マンション名や部屋番号は省かずに書き、長いときは2行目に少し下げて続けます。
連名にするとき
| 相手 | 書き方 | 注意 |
|---|---|---|
| 夫婦 | □□ 太郎 様 花子 様 | 名字は最初の人だけ。一人ずつ「様」を付ける |
| 家族全員 | □□ 太郎 様 ご家族様 | 子どもの名前が分かれば並べてもよい |
| 子どもあて | □□ 太郎 様 一郎 くん | 小さい子どもには「くん」「ちゃん」も使われる |
| 同じ会社の2人 | 営業部 部長 □□ □□ 様 △△ △△ 様 | 役職の高い人を右(先)に書く |
連名で書くのは、3人くらいまでを目安にすると、名前の大きさを保てます。それより多いときは「ご家族様」とまとめるか、一人ずつ別のはがきを出します。「様」を最後に一つだけ付ける書き方は、二人目の人への敬称が抜けているように見えるので避けます。
会社・部署あてのはがき
| あて先 | 宛名の例 |
|---|---|
| 会社あて | 株式会社△△ 御中 |
| 部署あて | 株式会社△△ 営業部 御中 |
| 担当者あて | 株式会社△△ 営業部 □□ □□ 様 |
| 役職者あて | 株式会社△△ 営業部 部長 □□ □□ 様 |
会社名は「(株)」と略さず、正式名称で書きます。役職は名前の前に小さめに書き、「部長様」のように役職に「様」を重ねません。会社名・部署名が長いときは、住所の次の行から少し下げて書き始めると、名前を中央に置けます。「御中」と「様」の使い分けや役職の書き方は、封筒の宛名の書き方でも詳しく扱っています。
差出人はどこに書くか
| 書く場所 | 向いている場面 | 書き方 |
|---|---|---|
| 表の左下 | 裏面いっぱいに絵や写真を印刷する年賀状など | 宛名より小さく。郵便番号は差出人用の枠に |
| 裏面の文面の最後 | ビジネスの年賀状、挨拶状、お礼状 | 本文の後に会社名・住所・名前を入れる |
日本郵便の通常はがきには、表の下部に差出人の郵便番号記入枠が印刷されています(内国郵便約款 第21条)。差出人は、表と裏のどちらか一方に分かるように書いておけば十分です。会社の年賀状は、裏面の文面の最後に社名・住所・電話番号を印刷し、表には書かない形がよく使われます。
Point
表に一言添えるなら下半分に。内国郵便約款 第23条では、はがきの表面の通信文は下部2分の1以内(横に長く使うものは左側2分の1以内)に書くこととされています。あて名や郵便番号と明確に区別できる書き方ならこの限りではないとも書かれていますが、宛名の近くに書くと読み取りにくくなるので、下半分に収めるのが無難です。
年賀状として出すとき
| はがき | やること |
|---|---|
| 年賀はがき | そのまま出す。「年賀」の文字はすでに印刷されている |
| 通常はがき・私製はがき | 表の見やすい所に、赤で「年賀」と書く |
内国郵便約款では、年賀特別郵便として12月15日から12月28日までに引き受けた郵便物を、翌年1月1日の最初の便から配達するとしています(引受開始日は繰り下げられることがあります)。2027年用の年賀状については、日本郵便の発表で引受開始が2026年12月20日(日)、元日に届けるための差し出しは12月27日(日)までとされています(年賀状はいつまでに出す?)。年賀特別郵便として出す郵便物には、表面の見やすい所に「年賀」の文字を朱記(赤で記載)することとされています(同じ約款 第148条の注)。年賀はがきには「年賀」の文字がもともと印刷されていますが、通常はがきや私製はがきを年賀状にするときは、自分で「年賀」と赤で書いておきます。料金は通常はがきと同じです(最新の料金は日本郵便の料金表で確かめてください)。
注意
年賀状の文面の文例は年賀状の文例(ビジネス)、喪中の相手への対応は喪中はがきへの返事にまとめています。
横書きにするとき
裏面のデザインが横向きのときは、宛名も横書きにできます。切手(料額印面)が右上に来る向きで使い、郵便番号は印刷されている枠に書きます。住所は郵便番号の下、左寄りから書き始め、名前を中央に大きく書きます。差出人は裏面に書くか、表の下のほうに宛名より小さく書きます。番地は算用数字で「1-2-3」のように書きます。
東京都◯◯区◯◯町1-2-3
◯◯マンション101
□□ □□ 様
注意
ビジネスの年賀状やお礼状は、縦書きのほうが改まった印象になります。迷ったら縦書きにしてください。
投函する前の確認
- 郵便番号は枠の中に、正しい番号で書いたか
- 住所は都道府県から書き、番地・建物名・部屋番号まであるか
- 名前の漢字と、会社名の正式名称を確かめたか
- 連名の一人ずつに「様」を付けたか
- 「御中」と「様」を重ねていないか
- 差出人を表の左下か裏面に書いたか
- 表に一言書いたなら下半分に収まっているか
- 通常はがきを年賀状にするなら、「年賀」と朱書きしたか
宛名をまとめて印刷するときは、住所録を宛名ラベルの作り方の手順で整えておくと、はがきにもラベルにも使えます。
この記事の要点
- はがきの表は郵便番号を枠に、住所を右、名前を中央に大きく。
- 連名は一人ずつに「様」。多いときは「ご家族様」とまとめる。
- 会社あては会社名・部署・役職・名前の順。「御中」と「様」は重ねない。
- 差出人は表の左下か裏面のどちらかに書く。
- 表に一言添えるなら下半分に(内国郵便約款 第23条)。
FAQ
よくある質問
どちらでも構いません。裏面いっぱいに絵や写真があるときは表の左下に、ビジネスの年賀状や挨拶状は裏面の文面の最後に会社名・住所を入れる形がよく使われます。両方に書く必要はありません。
「□□ 太郎 様」と書き、その左に名前だけをそろえて「花子 様」と並べます。名字は最初の人だけで、「様」は一人ずつに付けます。
はい。その場合は「株式会社△△ 営業部 御中」とします。担当者名が分かっているときは「営業部 □□様」として、「御中」は付けません。
書けます。内国郵便約款 第23条では、表面の通信文は下部2分の1以内に書くこととされています(あて名や郵便番号と明確に区別できる場合を除く)。宛名から離して、下半分に小さめに書いてください。
郵便番号枠のあるはがきなら、枠に数字を書くだけで「〒」は要りません。枠を使わず機器で印字する場合も、内国郵便約款 別記1では郵便番号の前後に「〒」などの記号を付けないこととされています。