文例
喪中はがきを受け取ったら(ビジネス)
返事の出し方と文例
取引先から喪中はがきが届いたら、最初にするのは返事を書くことではなく、年賀状の送付先リストを直して、社内で共有することです。返事は必須ではないとされますが、日頃お世話になっている相手には一言返すと丁寧です。このページでは、受け取ってからの手順と、相手・手段ごとにそのまま使える返事の文例をまとめました。
結論
喪中はがき(年賀欠礼の挨拶状)は、「喪中なので新年の挨拶を控えます」という知らせで、返事を求めるものではありません。返事を出す場合は、①年内に出す喪中見舞い ②松の内が明けてから出す寒中見舞い ③メールで届いたならメールの返信のいずれかが一般的です。どれを選ぶかに決まりはなく、相手との関係とふだんのやり取りの手段で選びます。
受け取ったらまずすること
- 01
差出人を確かめる
担当者個人か、会社(社名・代表者名)か、個人事業主かを見ます。会社名で届いた場合は、代表者や創業者が亡くなった知らせであることが多く、会社宛ての年賀状も控えます。
- 02
年賀状の送付先リストを直す
差出人宛ての年賀状を外します。すでに印刷や投函の準備をしていれば、その一枚を抜きます。
- 03
社内で共有する
同じ相手に年賀状を出しそうな営業・役員・経理などに知らせます。顧客管理の台帳にも記録しておくと、翌年の確認に使えます。
- 04
返事を出すか決める
業務だけのやり取りなら返事を出さず、年始の挨拶で言葉に気をつけるだけでもよいとされます。関係が深い相手には、下の文例で一言返します。
注意
差出人が会社か個人かで、会社としての年賀状の扱いが変わります。判断の考え方は喪中の年賀状(ビジネス)にまとめています。
返事の手段と時期の選び方
| 手段 | 時期 | 向いている相手 |
|---|---|---|
| 喪中見舞い(はがき・手紙) | 受け取ってから年内 | 個人的にもお世話になっている担当者、亡くなった方と面識があった相手 |
| 寒中見舞い(はがき) | 松の内が明けてから立春まで | 業務上の付き合いの相手。年始の挨拶の代わりとして |
| メールの返信 | 受け取ってから早めに | 喪中の知らせがメールで届いた相手、ふだんメールでやり取りしている相手 |
| 返事を出さない | — | 業務だけの付き合いの相手。年始の挨拶で言葉に気をつける |
喪中見舞いと寒中見舞いの違いは、主に出す時期です。喪中見舞いは喪中はがきを受け取ってから年内に、寒中見舞いは年が明けて松の内が過ぎてから出します(松の内の期間は地域によって違います)。寒中見舞いは喪中の相手に限らず使える季節の挨拶状で、年賀状の代わりとして出せます。寒中見舞いの文例は寒中見舞いの文例(ビジネス)にあります。
Point
品物を添えるかどうかは、会社や相手との関係で違います。 ビジネスの付き合いでは文面だけで十分とされることが多く、品物を送るなら社内のルールを確かめてください。
返事の文例(相手・手段別)
取引先の担当者へ(喪中見舞い・はがき)
喪中お見舞い申し上げます
ご服喪中のお知らせをいただき 謹んでお悔やみ申し上げます
ご心痛のこととお察しいたします
寒さ厳しき折 どうぞご自愛くださいませ
明年も変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます
令和◯年◯月
株式会社◯◯ ◯◯◯◯
会社(代表者の逝去の知らせ)へ
喪中お見舞い申し上げます
ご丁重なるご挨拶状をいただき 誠にありがとうございました
◯◯様のご逝去に際し 謹んで哀悼の意を表します
生前に賜りましたご厚情に 改めて深く感謝申し上げます
貴社の皆さまにはお力落としのことと存じますが どうぞご自愛くださいませ
令和◯年◯月
株式会社◯◯
代表取締役 ◯◯◯◯
個人事業主・小さな事務所の方へ
喪中お見舞い申し上げます
ご服喪中と伺い 心よりお悔やみ申し上げます
本年は◯◯の件で大変お世話になりました
お寂しい年の瀬かと存じますが どうぞお体を大切になさってください
明年もどうぞよろしくお願いいたします
メールで知らせが届いたときの返信
件名:Re: 年末年始のご挨拶について
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
ご丁寧にお知らせいただき、ありがとうございました。
遅ればせながら、心よりお悔やみ申し上げます。
寒さが厳しくなってまいりましたので、どうぞご自愛ください。
明年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
喪中と知らずに年賀状を出してしまったとき
寒中お見舞い申し上げます
ご服喪中とは存じ上げず 年始のご挨拶をお送りしてしまい 大変失礼いたしました
遅ればせながら 謹んでお悔やみ申し上げます
寒さ厳しき折 どうぞご自愛くださいませ
会社名や住所を入れるだけで、はがきサイズの縦書きで印刷できるはがき作成ツール(年賀状・年賀状じまい・喪中・寒中見舞い)を無料で用意しています。
注意
はがきの文面は、喪中はがきに合わせて句読点を使わない書き方がよく見られます。メールでは読みやすさを優先して句読点を使ってかまいません。お悔やみをメールで伝えるときの全般的な書き方はお悔やみメール(ビジネス)にあります。
返事で避けたいこと
- 「年賀」「おめでとう」などお祝いの言葉:「新年」「年始」のご挨拶と言い換えます。
- 重ね言葉(「重ね重ね」「たびたび」「くれぐれも」など):不幸が重なることを連想させるとして避けるのが一般的とされます。「ご冥福」「ご愁傷」など宗教・宗派によって使わない言葉もあるので、相手の宗教が分からないときは「お悔やみ申し上げます」「哀悼の意を表します」にとどめると無難です。
- 亡くなった理由や経緯を尋ねること:相手から話さない限り触れません。
- 業務の連絡を同じ文面に入れること:見積や日程の話は、別のメールに分けます。
- 長い文面:お悔やみと相手を気づかう言葉、来年もよろしくの一言で十分とされます。
この記事の要点
- 受け取ったら年賀状の送付先リストを直し、社内で共有するのが先。
- 喪中はがきへの返事は必須ではないとされる。関係の深い相手には一言返す。
- 返事は年内なら喪中見舞い、松の内明けなら寒中見舞い、メールで届いたならメールで返す。
- 差出人が会社(代表者の逝去)なら会社宛ての年賀状も控える。
- お祝いの言葉・重ね言葉・亡くなった経緯の話題は避ける。
FAQ
よくある質問
必須ではないとされます。業務だけの付き合いなら、年賀状を控えて年始の挨拶で言葉に気をつけるだけでもかまいません。日頃お世話になっている担当者や、亡くなった方と面識があった相手には、年内の喪中見舞いか、松の内明けの寒中見舞いで一言返すと丁寧です。
主な違いは出す時期です。喪中見舞いは喪中はがきを受け取ってから年内に出し、お悔やみと相手を気づかう言葉を伝えます。寒中見舞いは松の内(期間は地域で違います)が明けてから立春までに出すのが一般的な季節の挨拶状で、喪中の相手への年始の挨拶の代わりとしても使えます。
知らせがメールで届いた場合や、ふだんメールでやり取りしている相手なら、メールで返して差し支えないとされます。お知らせへのお礼、お悔やみ、相手を気づかう言葉を短く書き、業務の連絡は別のメールに分けます。
代表者や創業者が亡くなった知らせであることが多いので、会社宛ての年賀状も控えます。社内で共有したうえで、会社として喪中見舞いか寒中見舞いを出すかを決めます。出す場合は、差出人を社名と代表者名にするのが一般的です。