メール
体調を気遣うメール 例文
上司・取引先・同僚別/「お大事に」の言い換えと返信
結論から書くと、体調を気遣うメールは「体調を崩されたと伺いました」+「ゆっくりお休みください」+「仕事はこちらで対応します」+「ご返信は不要です」+「どうぞお大事になさってください」の数行で十分です。結びの「どうぞお大事になさってください」は、社外の相手にも上司にも使えます。このページでは、すぐ貼って使える基本形のあと、相手別(取引先・上司・同僚・部下)、欠勤連絡への返信、家族の看病中、療養中・復帰後、季節の変わり目の例文と、件名・言い換え・避けたい表現・送る前のチェックリストをまとめました。入院や怪我、災害のお見舞いはお見舞いメールの例文にあります。
結論
体調を気遣うメールは①体調を崩したと聞いたこと ②気遣いの一言 ③仕事は心配しなくてよいこと ④返信は不要であること ⑤結びの「お大事に」で組み立てます。病名や詳しい様子はこちらから尋ねないのが配慮です。業務の連絡が必要なときは、気遣いの一言を先に置き、用件は一つに絞ります。
まずはこれ:そのまま使える基本形
件名:お大事になさってください(ご返信は不要です)
◯◯様
お世話になっております。□□です。
体調を崩されていると伺いました。どうぞゆっくりお休みください。
◯◯の件はこちらで進めておきますので、ご安心ください。
ご返信は不要です。
どうぞお大事になさってください。
| パーツ | 書くこと | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 件名 | 開く前に用件と返信不要が分かる | お大事になさってください(ご返信は不要です) |
| 聞いたこと | 誰から何を聞いたかは書かず、事実だけ | 体調を崩されていると伺いました。 |
| 気遣い | 一文で足りる | ゆっくりお休みください。 |
| 仕事の扱い | 誰が引き受けるか、急ぎかどうか | ◯◯の件は私のほうで進めておきます。 |
| 返信 | 返事を求めないと明記 | ご返信は不要です。/ご返信には及びません。 |
| 結び | 最後まで丁寧に | どうぞお大事になさってください。 |
相手や場面に合わせて、この基本形の「仕事の扱い」と「結び」を入れ替えれば、ほとんどの場面に対応できます。以下は場面ごとの完成形です。
送る前に押さえること
| ポイント | やること | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 短さ | 数行で気遣いを伝える | 長い文章で読む負担をかける |
| 仕事の扱い | 「こちらで対応しておきます」と安心させる | 急ぎでない仕事の確認を並べる |
| 返信 | 「ご返信は不要です」と書く | 返事を求める書き方をする |
| 詮索しない | 様子を尋ねない | 病名・症状・いつ治るかを聞く |
| 急かさない | 「回復を優先してください」と伝える | 「早く戻ってきてください」「待っています」と書く |
| 宛先 | 本人だけに送る | CCに多くの人を入れて病状を共有する |
Point
体調の話は、本人から聞いた範囲だけに触れます。人づてに聞いた病状をメールに書いたり、多くの人をCCに入れたりすると、本人が知られたくなかったことまで広がることがあります。社内で共有するときも「体調不良でお休みです」で足ります。
件名の例
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 気遣いだけを伝える | お大事になさってください(ご返信は不要です) |
| 仕事の引き継ぎも伝える | ◯◯の件は対応しておきます(ご返信不要) |
| どうしても確認が一つある | 【ご都合のよいときに】◯◯の件で一点だけ確認 |
| 療養中の相手へ | ご療養中の◯◯様へ |
| 復帰した相手へ | ご回復、安心いたしました |
件名に「ご返信は不要です」「ご都合のよいときに」と入れておくと、相手は開く前に急ぎでないと分かります。件名の付け方全般はメールの件名の付け方にまとめています。
「お大事に」の言い方と言い換え
| 言い方 | 丁寧さ | 合う相手・場面 |
|---|---|---|
| どうぞお大事になさってください | 丁寧 | 社外・目上・社内のどの相手にも |
| くれぐれもお大事になさってください | 丁寧 | 症状が重そうなとき、気遣いを強めたいとき |
| ご無理なさらないでください | 丁寧 | 仕事を気にしていそうな相手 |
| ゆっくりお休みください | 丁寧 | 休んでいる最中の相手 |
| 今はお体のことだけをお考えください | 丁寧 | 仕事の話を気にして連絡してきた相手 |
| ご回復を優先なさってください | 丁寧 | 復帰を急ごうとしている相手 |
| 一日も早いご回復をお祈りしております | 改まった言い方 | 社外・目上、療養が長くなりそうなとき |
| ご自愛ください | 丁寧 | 体調を崩しやすい時期の気遣い(季節の結び) |
| お大事にしてください | やや軽め | 社内の同僚・後輩 |
| お大事に | くだけた言い方 | 親しい同僚とのチャット |
「お大事に」だけで終えると、目上の相手にはくだけた印象になります。社外や上司には「どうぞお大事になさってください」と最後まで書いてください。「ご自愛ください」は体を大切にするよう願う言葉で、元気な相手への季節の結びにも使えます。いま具合が悪い相手には、「お大事になさってください」「ゆっくりお休みください」のほうが状況に合います。「ご自愛ください」の使い方は「ご自愛ください」の意味と使い方で詳しく扱っています。
相手が体調不良で休んだと聞いたとき(相手別)
取引先・お客様へ(担当者が休んでいると聞いた)
件名:◯◯の件(ご返信は不要です)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
体調を崩されていると伺いました。
◯◯の件は急ぎではございませんので、どうぞお気になさらず、ゆっくりお休みください。
ご回復なさった頃に、改めてご連絡いたします。
ご返信には及びません。
どうぞお大事になさってください。
注意
急ぎの用件があるときは、相手の会社の別の担当者に連絡してよいかを確かめ、本人には返信を求めない形にします。
取引先へ(代理の担当者から休みを知らされた)
株式会社◯◯
××様
ご連絡いただき、ありがとうございます。
◯◯様がお休みとのこと、承知いたしました。
お休みの間は、××様にご相談させていただきます。
◯◯様には「どうぞお大事になさってください」とお伝えいただけますと幸いです。
上司へ(上司が体調不良で休んだ)
件名:お大事になさってください
◯◯部長
お疲れさまです。□□です。
今朝、お休みになると伺いご連絡しました。
◯◯の件は予定を変えずに、私のほうで進めておきます。
急ぎのご判断が必要なことは今のところございませんので、ご安心ください。
ご返信は不要です。
どうぞお大事になさってください。
同僚へ(チャットや短いメール)
◯◯さん
体調を崩したと聞きました。◯◯の件は私のほうで見ておくので、気にせず休んでください。
返信はいりません。お大事にしてください。
部下・後輩へ
◯◯さん
体調不良と聞きました。
今日の◯◯は□□さんにお願いしたので、仕事のことは気にしなくて大丈夫です。
まずはしっかり休んで、回復を優先してください。
返信はいりません。お大事にしてください。
上司や同僚、部下の場合は、「誰が何を引き受けたか」を具体的に書くと、休んでいる人の不安が一つ減ります。部下に送るときは、上司からの連絡そのものが負担にならないよう、返信不要を必ず添えます。
「体調不良で休みます」と連絡を受けたときの返信
欠勤や欠席の連絡をもらったときは、受け取ったこと・業務の手当て・気遣いを短く返します。休む側の連絡の書き方は体調不良で休むときの連絡にあります。
上司から部下へ
連絡ありがとうございます。了解しました。
今日の◯◯は□□さんに対応してもらいます。
引き継ぎが必要なことがあれば、体調のよいときに一言だけ送ってください。
無理せず、ゆっくり休んでください。お大事に。
同僚から同僚へ
連絡ありがとう。◯◯の会議は私が出ておきます。
議事メモはあとで共有するので、気にせず休んでください。お大事にしてください。
取引先の担当者から休むと連絡が来たとき
◯◯様
ご連絡いただき、ありがとうございます。
◯◯日の打ち合わせは、日程を改めて調整させていただければ幸いです。
候補日はご回復なさってからお知らせいただければ結構です。
どうぞお大事になさってください。
注意
打ち合わせを延期するときは、候補日を出す時期を相手に委ねると急かさずに済みます。会議の日程変更の書き方は会議の欠席メールも参考になります。
相手の家族が体調を崩しているとき
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご家族の看病でお休みになっていると伺いました。
◯◯の件は、お戻りになってからで差し支えございません。
ご家族の皆様のご回復を、心よりお祈りしております。
◯◯様もどうぞご無理なさらないでください。
家族が病気のときは、家族の回復を願う一文と、看病している本人への気遣いの両方を入れます。家族の病状や続柄は、本人から聞いていなければ書きません。
仕事の連絡に気遣いを添えるとき
どうしても確認が必要な用件がある場合は、気遣いの一言を先に置き、質問は一つに絞って、はい・いいえで答えられる形にします。
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
体調を崩されていると伺いました。お休みのところ恐れ入ります。
一点だけ確認させてください。
◯◯の資料は、以前いただいた版で進めてよろしいでしょうか。
「はい」か「いいえ」だけで結構です。体調がよくなってからのご返信で構いません。
どうぞお大事になさってください。
体調を崩していた相手に久しぶりに連絡するときは、本文の冒頭に一言添えます。
| 状況 | 冒頭に添える一言 |
|---|---|
| 休んでいたと聞いている | 体調を崩されていたと伺いました。どうぞご無理のないようになさってください。 |
| 復帰したばかり | ご回復なさったとのこと、安心いたしました。どうぞご無理のないようになさってください。 |
| 療養中で仕事を続けている | ご療養中のところ恐れ入ります。ご負担のない範囲でご確認いただけますと幸いです。 |
| 家族の看病で休んでいる | ご家族の看病でお忙しいところ、恐れ入ります。 |
| 体調不良で打ち合わせが延期になった | 先日は体調がすぐれない中ご連絡いただき、ありがとうございました。改めて日程をご相談させてください。 |
療養中・復帰後の相手へ
療養が長くなっている社外の相手へ
件名:ご療養中の◯◯様へ
株式会社◯◯
◯◯様
ご療養中と伺い、ご連絡いたしました。株式会社△△の□□です。
◯◯の件は、御社の◯◯様と進めておりますので、どうぞご安心ください。
今はご療養に専念され、一日も早くご回復なさいますよう、心よりお祈りしております。
ご返信はどうぞお気遣いなく。
療養が長くなっている上司へ
◯◯部長
お疲れさまです。□□です。
部の業務は、◯◯さんと分担して予定どおり進んでおります。
ご報告が必要なことは、まとめてお戻りの際にお伝えいたします。
どうぞご療養に専念なさってください。ご返信は不要です。
復帰した相手へ
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご回復なさったとのこと、安心いたしました。
まだ本調子ではないかと存じますので、どうぞご無理のないようになさってください。
引き続きよろしくお願いいたします。
注意
復帰した相手に「もう大丈夫ですか」と何度も尋ねたり、休んでいた間の話を長く書いたりすると、かえって気をつかわせます。安心したことと、無理をしないでほしいことだけで十分です。
季節の変わり目・体調を崩す人が多い時期の一文
相手が元気なときでも、時期に合わせた気遣いを結びに一文添えると、用件のあとに自然に伝わります。
| 時期・状況 | 結びの一文 |
|---|---|
| 寒くなる時期 | 冷え込む日が増えてまいりましたので、どうぞご自愛ください。 |
| 暑い時期 | 暑い日が続いておりますので、どうぞご自愛ください。 |
| 梅雨どき | すっきりしない天気が続きますが、どうぞお体にお気をつけください。 |
| 寒暖差がある時期 | 朝晩の寒暖差が大きい時期ですので、どうぞお体にお気をつけください。 |
| 風邪などがはやっている時期 | 体調を崩しやすい時期ですので、くれぐれもお気をつけください。 |
| 年末の忙しい時期 | 年末に向けてお忙しいかと存じますが、どうぞご無理なさいませんよう。 |
| 繁忙期・大きな案件の最中 | お忙しい日が続くかと存じますが、どうぞご無理なさらないでください。 |
避けたい書き方と言い換え
| 避けたい書き方 | 受け取られ方 | 言い換え |
|---|---|---|
| 早く元気になって戻ってきてください | 復帰を急かされていると感じさせる | 今は回復を優先なさってください |
| 頑張ってください | 休んでいる人には負担になることがある | ゆっくりお休みください |
| 何の病気ですか/いつ頃治りそうですか | 詮索と受け取られる | (尋ねない) |
| 返事をいただけますか | 休んでいる人に作業を増やす | ご返信は不要です |
| お大事に(社外・目上に) | くだけた印象になる | どうぞお大事になさってください |
| 重ね重ね・たびたび・再び | 病気が重なることを連想させると気にする人がいる | くれぐれも・心より |
| こちらは大変ですが何とかします | 休んだことに罪悪感を持たせる | こちらは問題なく進んでおります |
よくある失敗は、気遣いのつもりで用件を三つも四つも並べてしまうことです。確認したいことが複数あるなら、急ぎの一つだけを本人に聞き、残りは回復後か代理の担当者に回します。
気遣いのメールをもらったときの返信
回復して仕事に戻ったとき
◯◯様
株式会社△△の□□です。
先日はお気遣いいただき、ありがとうございました。
おかげさまで回復し、本日より仕事に戻っております。
ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
引き続きよろしくお願いいたします。
まだ療養中で、短く返したいとき
お気遣いいただき、ありがとうございます。
しばらく休ませていただきますが、◯◯の件は弊社の××が対応いたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
社内の上司・同僚へ
お気遣いありがとうございました。おかげさまで回復しました。
お休みの間、◯◯を対応していただき助かりました。今日から戻ります。
「返信は不要」と書かれていても、復帰したときにお礼を一言返しておくと、相手も安心します。休んでいる最中に無理に返す必要はありません。
送る前のチェックリスト
- 宛先は本人だけになっているか(CCに人を入れていないか)
- 件名で「返信不要」「急ぎでない」と分かるか
- 病名・症状・いつ治るかを尋ねていないか
- 仕事を誰が引き受けるかを書いたか
- 用件があるなら、一つに絞って答えやすくしたか
- 「早く戻って」「頑張って」など急かす言葉がないか
- 社外・目上には「どうぞお大事になさってください」と最後まで書いたか
- 全体が数行に収まっているか
この記事の要点
- 基本形は聞いたこと+気遣い+仕事は大丈夫+返信不要+お大事にの数行。
- 社外・目上には「どうぞお大事になさってください」と最後まで書く。
- 病名や症状はこちらから尋ねず、宛先は本人だけにする。
- 社内では誰が何を引き受けたかを具体的に書くと安心してもらえる。
- 用件があるときは気遣いを先に、質問は一つに絞る。
- 「早く戻って」「頑張って」は避け、回復を優先してと伝える。
FAQ
よくある質問
「お大事に」だけだとくだけた印象になるため、目上の相手には「どうぞお大事になさってください」「くれぐれもお大事になさってください」と最後まで書くと丁寧です。改まった相手で療養が長くなりそうなときは「一日も早いご回復をお祈りしております」も使えます。
急ぎでなければ、回復を待つか、相手の会社や部署の別の担当者に連絡します。どうしても本人の確認が必要な場合は、気遣いの一言を先に置き、質問を一つに絞って「体調がよくなってからのご返信で構いません」と添えます。
「ご自愛ください」は体を大切にしてほしいと願う言葉で、季節の結びなどで元気な相手にも使えます。「お大事になさってください」は、いま体調を崩している相手に向けて使うと状況に合います。
仕事の手当てが済んでいることを具体的に書き、「返信はいりません」と必ず添えます。上司からの連絡は、内容が気遣いでも返事をしなければと感じさせやすいためです。
社内でふだんチャットを使っているならチャットの短い一言で十分です。社外の相手や、ふだんメールでやり取りしている相手にはメールで送ります。どちらでも返信不要を添えます。
「返信は不要」と書かれていれば、休んでいる最中に無理に返す必要はありません。復帰したときに「お気遣いいただき、ありがとうございました」と一言お礼を伝えると丁寧です。
こちらから尋ねないのが配慮です。本人が話した範囲で触れるにとどめ、ほかの人にメールで共有するときも、病名や症状は書かずに「体調不良でお休み」と伝えれば足ります。