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「ご自愛ください」の意味と使い方
目上への書き方・季節別と場面別の例文
「ご自愛ください」の意味は「どうぞご自身を大切になさってください」。相手の健康を気づかって、手紙やメールの最後に添える結びの言葉です。
目上の人・取引先にも使えます。そのまま使える一文は「朝晩の冷え込みが増してまいりました。どうぞご自愛ください。」。
ただし、すでに体調を崩している相手には「どうぞお大事になさってください」のほうが気持ちに合います。
このページでは、使ってよい場面の早見表、季節別・場面別の例文(結びの一文とメール全文で約40)、返事の書き方、言い換え、送る前のチェックリストを並べました。
結論
「自愛」は「自(みずから)」+「愛(大切にする)」で、自分の体や身を大切にすることを表します。相手の行為なので「ご」を付けて「ご自愛ください」とし、相手にこれからも元気でいてほしいという気持ちを伝える結びの言葉として使います。
結論:意味・目上・体調不良の相手への可否
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 意味 | ご自身(のお体)を大切になさってください |
| 目上・取引先に使える? | 使える。より改まるなら「くれぐれもご自愛くださいませ」 |
| 体調を崩している相手には? | 「どうぞお大事になさってください」「一日も早いご回復をお祈りしております」が合う |
| 「お体ご自愛ください」は? | 「自愛」に体を大切にする意味があり、重なると気にする人もいる |
| どこに書く? | メール・手紙の本文の最後(結び) |
| 話し言葉で使える? | 使えなくはないが書き言葉向き。口頭は「お体に気をつけてください」 |
| 言われたら? | お礼+「◯◯様もどうぞご自愛ください」 |
「ご自愛」の意味と成り立ち
「自愛」は、自分自身を大切にすること、とくに自分の体をいたわることを表す言葉です。「ご自愛ください」は、相手に向けて「ご自身のお体を大切になさってください」と伝える言い方で、主に手紙やメールの終わりで使います。
相手の体調が悪いかどうかに関係なく、季節の変わり目・暑さ寒さの厳しい時期・忙しい時期に、相手の健康を気づかう言葉として添えます。これから先も元気でいてほしい、という先を見た気づかいの言葉です。
Point
「自愛」にはすでに「体を大切にする」という意味が含まれています。そのため「お体ご自愛ください」は意味が重なっていると気にする人もいます。体を強調したいときは「お体を大切になさってください」と言い換えると安心です。
使える場面・使わないほうがよい場面
| 場面 | 「ご自愛ください」 | 代わりに使う言葉 |
|---|---|---|
| 取引先・お客様へのメールの結び | 使える | ― |
| 上司・恩師・目上の人への手紙 | 使える | ― |
| 年賀状・暑中見舞い・寒中見舞いなどの挨拶状 | 使える | ― |
| 忙しい時期の相手へのねぎらい | 使える | ご無理なさいませんよう |
| 異動・退職・プロジェクト完了の挨拶 | 使える | ― |
| 風邪・けがで休んでいる相手 | 誤りではないが、気持ちが伝わりにくいことがある | どうぞお大事になさってください |
| 入院・療養中の相手 | 誤りではないが、決まり文句に聞こえることがある | ご回復を心よりお祈りしております |
| 一緒に働く同僚への日常の連絡 | 硬すぎることがある | 体に気をつけてくださいね |
| 対面・電話 | 書き言葉なので少し硬い | お体に気をつけてください |
注意
体調を崩している相手に「ご自愛ください」を使っても誤りではありませんが、これから体を大切にしてほしいという予防の響きがある言葉です。今つらい相手には、回復を願う言葉のほうが気持ちが伝わりやすくなります。体調不良の相手へのメール全体は体調を気遣うメールの例文にまとめています。
目上の人・取引先に書くときのコツ
- 01
季節や相手の状況を前に置く
「師走に入り、底冷えのする日が増えてまいりました」「決算期で何かと慌ただしい時期かと存じますが」など、いまの時期にしか書けない一言を先に置きます。
- 02
「どうぞ」「くれぐれも」を添える
「ご自愛ください」だけだと短く感じる場合は、「どうぞご自愛ください」「くれぐれもご自愛ください」とします。
- 03
より改まるなら「ませ」「のほど」
「くれぐれもご自愛くださいませ」「ご自愛のほど、お祈り申し上げます」は、手紙や挨拶状にも合う改まった形です。
- 04
相手の名前や具体的な話題を入れる
「◯◯様も」「ご出張続きと伺いましたので」と書くと、ほかの人にも送れる定型文ではなく、その人に宛てた言葉になります。
- 05
結びの言葉は一つにしぼる
「ご自愛ください」「ご健康をお祈りします」「お体に気をつけて」を並べると重く見えます。一つに決めて、最後の挨拶(よろしくお願いいたします)につなげます。
言い換え一覧(丁寧さの段階つき)
| 言い方 | 丁寧さ | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| くれぐれもご自愛のほど、お祈り申し上げます | 最も改まった言い方 | 改まった手紙、挨拶状 |
| どうぞご自愛くださいませ | 改まった言い方(やわらかい) | お客様、目上の相手 |
| くれぐれもご自愛ください | 丁寧 | 取引先・上司 |
| 皆様のご健康をお祈り申し上げます | 丁寧 | 会社・部署あての挨拶状 |
| お体を大切になさってください | 丁寧 | 目上・取引先(体を強調したいとき) |
| ご無理なさいませんよう | 丁寧 | 忙しい時期の相手 |
| どうぞお大事になさってください | 丁寧 | すでに体調を崩している相手 |
| 一日も早いご回復をお祈りしております | 丁寧 | 入院・療養中の相手 |
| お元気でお過ごしください | やわらかい | 異動・退職などでしばらく会わない相手 |
| 体に気をつけてくださいね | くだけた言い方 | 親しい同僚・後輩 |
メールの結びの言葉の全体はメールの締めの言葉、季節ごとの挨拶は時候の挨拶の一覧を参考にしてください。英語のメールの結びは英語メールの締めの言葉にまとめています。
英語で言うと
| 英語 | 近い意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| Please take care of yourself. | どうぞご自愛ください | 相手の体調を気づかうとき |
| Take care. | お体に気をつけて | 親しい相手、メールの最後 |
| I hope you stay well. | お元気でお過ごしください | 季節の挨拶や久しぶりの連絡 |
| I hope you feel better soon. | 早くよくなりますように | 体調を崩している相手 |
季節別の結びの一文(月ごとに使い分け)
| 時期 | そのまま使える結びの一文 |
|---|---|
| 春(三月〜四月) | 季節の変わり目で寒暖の差が大きい時期です。どうぞご自愛ください。 |
| 春(新年度) | 新年度でお忙しい日々かと存じますが、くれぐれもご自愛ください。 |
| 初夏(五月) | 日ざしが強くなってまいりました。どうぞご自愛ください。 |
| 梅雨 | うっとうしい日が続きますが、どうぞご自愛ください。 |
| 夏 | 暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。 |
| 夏(冷房) | 外の暑さと室内の冷えで体調を崩しやすい時期です。どうぞご自愛ください。 |
| 残暑 | 残暑が続いておりますので、どうぞご自愛ください。 |
| 秋 | 朝晩冷え込むようになってまいりました。どうぞご自愛ください。 |
| 晩秋 | 日ごとに寒さが増してまいりますので、どうぞご自愛くださいませ。 |
| 冬 | 本格的な冬の寒さとなりました。くれぐれもご自愛ください。 |
| 冬(乾燥・風邪) | 空気が乾燥し、風邪をひきやすい時期です。どうぞご自愛ください。 |
| 年末 | 年末に向けてお忙しい日が続くかと存じますが、どうぞご自愛ください。 |
| 年度末・繁忙期 | ご多忙の折と存じますが、くれぐれもご自愛ください。 |
| 季節を問わない | お忙しい日が続くかと存じますが、どうぞご自愛ください。 |
| 季節を問わない(改まった形) | 末筆ながら、◯◯様のご健康をお祈り申し上げます。 |
年賀状・暑中見舞い・寒中見舞いに添える一文
| 挨拶状 | 添える一文 |
|---|---|
| 年賀状 | 本年も皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。 |
| 年賀状(取引先) | 旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。寒い日が続きますので、くれぐれもご自愛ください。 |
| 年賀状(恩師・元上司) | ご無沙汰しておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。どうぞご自愛くださいませ。 |
| 暑中見舞い | 暑さはこれからが本番です。くれぐれもご自愛ください。 |
| 暑中見舞い(取引先) | 猛暑の折、皆様どうぞご自愛のうえ、お元気でお過ごしください。 |
| 残暑見舞い | 暦の上では秋ですが、暑さが続いております。どうぞご自愛ください。 |
| 寒中見舞い | 寒さが本格的になってまいりました。くれぐれもご自愛ください。 |
| 寒中見舞い(喪中の相手へ) | 寒い日が続きますので、どうぞご自愛くださいませ。 |
挨拶状全体の書き方はビジネスの年賀状、ビジネスの暑中見舞い、ビジネスの寒中見舞いにまとめています。
場面別のメール例文(全文)
取引先へのお礼メールの結び(冬)
件名:本日の打ち合わせのお礼
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日はお忙しいところ、打ち合わせのお時間をいただきありがとうございました。
いただいたご意見をもとに、企画書を修正してあらためてお送りいたします。
日ごとに冷え込みが増しております。どうぞご自愛ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
上司への報告メールの結び(夏)
件名:◯◯出張のご報告
◯◯部長
お疲れさまです。□□です。
◯◯への出張について、結果をご報告します。詳しくは添付の報告書をご覧ください。
先方からは、次回の提案を◯月中にほしいとのお話がありました。
暑い日が続いておりますので、部長もどうぞご自愛ください。
年末の挨拶メールの結び
件名:年末のご挨拶(株式会社△△)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
本年も大変お世話になり、ありがとうございました。
弊社は◯月◯日(◯)から◯月◯日(◯)まで休業いたします。
寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
来年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
プロジェクト完了のお礼
件名:◯◯プロジェクト完了のお礼
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯プロジェクトが無事に完了いたしました。短い期間の中、細かなご確認に何度もご対応いただき、ありがとうございました。
報告書は◯日までにお送りします。
長期間のご対応でお疲れのことと存じます。どうぞご自愛ください。
また機会がございましたら、よろしくお願いいたします。
異動する相手へ
件名:これまでのお礼
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
このたびのご異動について伺いました。
これまで◯◯の件では、何度も相談に乗っていただき、本当にありがとうございました。
新しい部署でもご活躍をお祈りしております。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
自分が退職するときの挨拶
件名:退職のご挨拶(□□)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
私事で恐縮ですが、◯月◯日をもって退職することになりました。
在職中は大変お世話になり、心より感謝申し上げます。後任は同じ部署の◯◯が務めます。
◯◯様のますますのご活躍をお祈りしております。どうぞご自愛ください。
繁忙期の相手をねぎらう
件名:Re:◯◯資料のご送付
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
年度末のお忙しい中、資料をお送りいただきありがとうございます。確かに受け取りました。
内容を確認し、◯日までにお返事いたします。
締め作業が続く時期かと存じます。ご無理をなさいませんよう、どうぞご自愛ください。
出張・移動が続く相手へ
件名:Re:来週のお打ち合わせについて
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
日程のご調整、ありがとうございます。◯日(◯)◯時から弊社にて承知いたしました。
ご出張が続いていると伺いました。移動でお疲れも出るころかと存じますので、どうぞご自愛ください。
久しぶりに連絡する恩師・元上司へ
件名:ご無沙汰しております(□□)
◯◯先生
ご無沙汰しております。以前ご指導いただいた□□です。
おかげさまで、現在は◯◯の仕事を任されるようになりました。近くにうかがう機会がございましたら、ご挨拶させてください。
寒さに向かう折、どうぞご自愛くださいませ。
体調を崩した相手へ(ご自愛を使わない例)
件名:Re:本日の打ち合わせについて
◯◯様
ご連絡ありがとうございます。株式会社△△の□□です。
体調を崩されたとのこと、どうぞお大事になさってください。
打ち合わせは日程を改めましょう。回復されてから、ご都合のよい日をお知らせいただければ十分です。
一日も早いご回復をお祈りしております。
体調が戻った相手へ
件名:Re:復帰のご連絡
◯◯様
ご連絡ありがとうございます。株式会社△△の□□です。
お体が回復されたとのこと、安心いたしました。
先日の件は、ご都合のよいときに進め方をご相談させてください。
しばらくはお仕事を詰めすぎず、どうぞご自愛ください。
注意
体調を崩した相手には、仕事の催促をしない・返信を急がせない一文を入れると気持ちが伝わります。回復したあとに「どうぞご自愛ください」と添えるのは自然です。
よくある間違い
| 書きがちな言い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| お体ご自愛ください | 「自愛」に体を大切にする意味があり、重なっていると気にする人もいる | ご自愛ください/お体を大切になさってください |
| ご慈愛ください | 変換ミス。「慈愛」はいつくしみ愛することで、別の言葉 | ご自愛ください |
| ご自愛してください | 「ご〜する」は自分の動作に使う形なので、相手へのお願いとしては不自然 | ご自愛ください |
| ご自愛なさってください | 誤りとまでは言えないが、まわりくどく感じる人もいる | ご自愛ください |
| (メールの冒頭に)ご自愛ください | 結びの言葉なので、冒頭にあると唐突に感じる人もいる | 本文の終わりに置く |
| (風邪で休んでいる相手に)ご自愛ください だけ | 予防の響きがあり、気持ちが伝わりにくいことがある | どうぞお大事になさってください |
| (お詫びのメールの結びに)どうぞご自愛ください | 謝る場面では話をそらしたように受け取られることがある | 改めてお詫びの一文で締める |
| 毎回同じ一文をコピー | 何度もやり取りする相手には定型文だと伝わる | 季節や相手の状況の一言を変える |
送る前のチェックリスト
- 本文の最後(結び)に置いている
- 相手はいま体調を崩していない(崩しているなら「お大事に」にした)
- 「お体ご自愛ください」「ご慈愛」になっていない
- 季節や相手の状況の一言を前に置いた
- 目上・改まった相手には「どうぞ」「くれぐれも」「ませ」を添えた
- 結びの気づかいの言葉は一つだけにした
- お詫び・催促のメールに使っていない
「ご自愛ください」と言われたときの返事
結びに添えられた言葉なので、必ず返さなければならないものではありません。用件の返信をするときに、お礼と、相手を気づかう言葉を一言ずつ添えます。
取引先・目上への返事
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
お気づかいいただき、ありがとうございます。
◯◯様も、どうぞご自愛ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
体調を崩していたときにもらった場合
◯◯様
温かいお言葉をありがとうございます。おかげさまで回復してまいりました。
ご迷惑をおかけした分、◯◯の件はしっかり進めてまいります。
◯◯様も、季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
社内の上司への返事
◯◯部長
お気づかいありがとうございます。部長もお忙しい時期かと存じますので、どうぞご自愛ください。
「◯◯様もどうぞご自愛ください」「◯◯様もお体を大切になさってください」と、相手にも同じ気づかいを返すのが自然です。用件が終わっていて返信がいらないやり取りなら、気づかいの言葉だけのためにメールを送らなくてもかまいません。
この記事の要点
- 「ご自愛ください」はご自身を大切にしてほしいと伝える結びの言葉。
- 目上にも使える。季節や相手の状況の一言を前に添えると気持ちが伝わる。
- 「お体ご自愛ください」は重なっていると感じる人もいる。「ご慈愛」は変換ミス。
- 体調を崩している相手には「どうぞお大事になさってください」。
- 言われたらお礼+「◯◯様もどうぞご自愛ください」で返す。
FAQ
よくある質問
「ご自身(のお体)を大切になさってください」という意味です。相手の健康を気づかって、手紙やメールの最後に添える結びの言葉として使います。
目上の人や取引先にも使える言葉です。より改まった場面では「くれぐれもご自愛くださいませ」「ご自愛のほど、お祈り申し上げます」とすると、手紙らしい丁寧な結びになります。
誤りではありませんが、これから体を大切にしてほしいという予防の響きがある言葉です。今つらい相手には「どうぞお大事になさってください」「一日も早いご回復をお祈りしております」のほうが気持ちが伝わりやすくなります。
「自愛」に体を大切にするという意味が含まれるため、意味が重なっていると気にする人もいます。よく見かける言い方ではありますが、迷ったら「ご自愛ください」か「お体を大切になさってください」にしておくと安心です。
「お気づかいいただき、ありがとうございます。◯◯様もどうぞご自愛ください」と、お礼と同じ気づかいを返すのが自然です。結びの言葉なので、返信の必要がないやり取りで無理に返す必要はありません。
使えなくはありませんが、主に手紙やメールの結びで使う書き言葉です。対面や電話では「お体に気をつけてください」「どうぞお大事になさってください」のほうが自然に聞こえます。
目上の人やお客様への手紙・メールなら丁寧すぎることはありません。やわらかく改まった印象になります。社内の同僚への日常の連絡では硬く感じられるので、「体に気をつけてくださいね」程度で十分です。
使っても失礼にはなりません。ただ硬く聞こえることがあるので、普段のやり取りなら「無理しないでくださいね」「体に気をつけてください」のほうが自然です。