挨拶
創業記念日の社長挨拶 例文
朝礼・式典・社内報でそのまま使える
創業記念日の社長挨拶は、朝礼なら1〜2分、全社集会なら3分前後が目安です。話す順番は①記念日を迎えられたことへのお礼 ②創業の話(創業者の言葉を一つ) ③この一年の出来事を一つ ④これからの方向 ⑤結び。朝礼でそのまま読める短い形は次のとおりです。
「おはようございます。今日、当社は創業の日を迎えました。毎年この日を迎えられるのは、日々の仕事を続けてくれている皆さんのおかげです。ありがとうございます。創業者が残した言葉に『約束の時間より先に届ける』というものがあります。この一年、◯◯の現場で皆さんがそれを形にしてくれました。この言葉を、来年のこの日まで、もう一度大切にしていきましょう。」
この下に、場面別の早見表、穴埋めテンプレート、場面・立場・その年の状況別の例文、言い換え表、原稿チェックリスト、よくある失敗、記念品の税の扱いまでまとめました。取引先へのお礼状や来賓を招く周年式典の挨拶は周年の挨拶 例文にあります。
結論
創業記念日(創立記念日)は、会社が始まった日を記念する日です。どの日を記念日とするか(事業を始めた日か、会社を設立した日か)や、休日にするか、式典を開くかは会社ごとに違います。毎年の記念日の社長挨拶は、取引先を招く周年式典とは違い、社員に向けて会社の原点を思い出してもらう話です。大きな会社では、社長メッセージとして社史の振り返りと今年度の経営の重点を文章で全社に配ることもあります。
場面別の早見表(長さ・語り口・入れること)
| 場面 | 長さの目安 | 語り口 | 必ず入れること | 入れなくてよいこと |
|---|---|---|---|---|
| 朝礼 | 1〜2分 | 話し言葉。短い文で | お礼、創業者の言葉一つ | 今年度の方針の説明 |
| 全社集会・記念式典(社員向け) | 3分前後 | 話し言葉。具体的な出来事を一つ | お礼、創業の話、今年の出来事、これから | 社史の年表、細かい数字 |
| 節目の周年(◯周年)の社内式典 | 3〜5分 | やや改まった話し言葉 | 歩みの振り返り、これからの重点(3つまで) | 全事業の報告 |
| 社内報・メール・イントラ掲載 | 画面で読み切れる長さ | 書き言葉(です・ます) | お礼、創業の話、これからの方向 | その場でしか通じない呼びかけ |
| オンライン配信 | 2分前後 | 拠点名を呼んで話しかける | 全拠点へのお礼 | 画面共有前提の資料説明 |
| 懇親会・祝賀会の乾杯前 | 1分以内 | くだけすぎない話し言葉 | お礼、ひと言の抱負、乾杯への引き継ぎ | 長い方針説明 |
注意
読み上げにかかる時間はスピーチ時間の計算ツールで確かめられます。
スピーチの組み立てと穴埋めテンプレート
| 順番 | 話すこと | 例 | 全社集会での長さの目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | お礼 | 今日この日を迎えられるのは、皆さんのおかげです | 20秒ほど |
| 2 | 創業の話 | 創業者の言葉、創業したときの出来事を一つ | 1分ほど |
| 3 | この一年の出来事を一つ | その言葉が今の仕事に生きていた場面 | 1分ほど |
| 4 | これからの方向 | 来年のこの日までに目指すこと | 30秒ほど |
| 5 | 結び | 家族や取引先への感謝、一緒に進もうという言葉 | 15秒ほど |
穴埋めテンプレート(【 】を自社の言葉に置き換える)
おはようございます。今日、当社は【創業/創立】の日を迎えました。
この日を迎えられるのは、【お客さま・お取引先】と、日々【持ち場の言い方:現場・店舗・各拠点】を支えてくれている皆さんのおかげです。ありがとうございます。
創業者は【創業の地・始めたときの様子】から、この会社を始めました。そのとき大切にしたのが「【創業者の言葉・社是の一節】」という言葉です。
この一年、【部署・チーム名】が【具体的な出来事】をしてくれました。まさにこの言葉どおりの仕事だったと思います。
来年のこの日までに、私たちは【これからの方向を一つ】に取り組みます。
【結びのひと言:今日は自分の仕事の始まりを思い出してみてください/これからも一緒にこの会社を育てていきましょう】。ありがとうございました。
Point
創業の話は「一つ」に絞る。社史を年表のように読み上げるより、創業者の言葉一つと、それが今の仕事に生きている場面一つを結びつけるほうが、聞いた社員が自分の仕事と結びつけやすくなります。
原稿を用意する手順
- 01
創業の言葉を一つ選ぶ
社是・経営理念・創業者の口ぐせ・社史の逸話から、今年の話につなげられるものを一つ選びます。去年と同じ言葉でも構いませんが、つなげる出来事は今年のものにします。
- 02
今年の出来事を集める
各部署の責任者に「創業の言葉どおりだった仕事」を一つずつ挙げてもらいます。お客さまからのお礼の手紙や表彰も材料になります。
- 03
紹介する範囲を決める
個人名を出すなら本人の了解を取ります。迷うときは部署やチームの名前で紹介します。
- 04
これからの方向を一つに絞る
経営方針を添える場合も、重点は3つまでにします。数字は全社会議など別の場に回すか、一つだけにします。
- 05
声に出して時間を測る
書いた原稿を実際に読み、長さを場面の目安に合わせます。言いにくい言葉はこの段階で言い換えます。
- 06
文章版を用意する
シフト勤務・在宅・休暇中の人に向けて、社内報やチャットに載せる文章版を作ります。
場面・立場別の例文
朝礼での短い挨拶(1分ほど)
おはようございます。今日は当社の創業記念日です。
毎年この日を迎えられるのは、お客さまとお取引先、そして日々現場を支えてくれている皆さんのおかげです。ありがとうございます。
創業者はよく「お客さまの困りごとは、私たちの仕事の種だ」と言っていました。今年、◯◯の問い合わせ窓口に寄せられた声から新しいサービスが生まれたのは、まさにその言葉どおりだったと思います。
今日一日、少しだけ、自分たちの仕事の始まりを思い出してみてください。今日もよろしくお願いします。
全社集会での挨拶(3分前後)
皆さん、おはようございます。今日、当社は創業の日を迎えました。
まず、この一年、それぞれの持ち場で仕事を続けてくれた皆さんに、心からお礼を言います。ありがとうございます。そして、皆さんを支えてくださっているご家族にも、感謝をお伝えください。
当社は、創業者が◯◯の町の小さな工場で、たった一台の機械から始めた会社です。創業者が最初に掲げたのは「約束の時間より先に届ける」という言葉でした。大きな会社ではなかったからこそ、お客さまに選んでいただく理由を、この約束に込めたのだと思います。
この一年を振り返ると、その言葉を思い出す場面がありました。◯月の大雪の日、物流が止まりかけたなかで、◯◯課の皆さんが手分けして、お客さまの◯◯に間に合わせてくれました。後日、そのお客さまから「御社に頼んでよかった」というお手紙をいただきました。創業の約束は、今も皆さんの手で守られているのだと感じました。
来年のこの日に向けて、私たちは◯◯に取り組みます。仕事のやり方は時代とともに変わっていきますが、「約束を先回りして守る」という私たちの原点は変えません。
今日は、皆さんそれぞれが、自分の仕事の中の「約束」を一つ思い浮かべてみてください。これからも一緒に、この会社を育てていきましょう。ありがとうございました。
節目の周年に、経営の重点を添える場合(4分ほど)
皆さん、おはようございます。当社は今日、創業◯周年を迎えました。
◯年前、創業者が◯◯の小さな事務所で始めたこの会社は、景気の波も、取引先を失いかけた時期も経験してきました。そのたびに会社を支えたのは、「できない理由より、できる方法を先に探す」という創業者の姿勢を受け継いだ先輩方と、今ここにいる皆さんです。
この一年を振り返ると、◯◯事業では新しいお客さまとの取引が始まり、◯◯部では長年の課題だった◯◯の仕組みを作り直してくれました。どちらも、できる方法を先に探した結果だと思います。
次の節目に向けて、私たちが力を入れることは三つです。一つ目は、今のお客さまとのお付き合いを、もう一段深めること。二つ目は、◯◯の分野で新しい仕事に踏み出すこと。三つ目は、そのどちらも任せられる人を、社内で育てることです。どれも、創業者が小さな事務所で最初にやったことと変わりません。
◯周年は通過点です。次の節目を、ここにいる皆さんと迎えられるよう、私も力を尽くします。これからもよろしくお願いします。
注意
重点は三つまでに絞り、一つずつ短く言い切ると聞き取りやすくなります。各重点の詳しい説明は、全社会議や社内報に回します。
業績が厳しい年の挨拶(2分ほど)
おはようございます。今日は創業記念日です。
今年は、皆さんも感じているとおり、会社にとって厳しい一年でした。そのなかで、持ち場を守り続けてくれた皆さんに、まずお礼を言います。ありがとうございます。
創業者が会社を始めた頃も、注文が途切れた時期があったと聞いています。そのとき創業者は、残ってくれたお客さま一人ひとりを訪ねて、困っていることを聞いて回ったそうです。そこから生まれたのが、今の◯◯の仕事です。
苦しいときほど、原点に戻る。私たちもまず、今のお客さまの声を聞くところから立て直します。経営の責任は私にあります。皆さんの力を貸してください。来年のこの日には、良い報告ができるよう努めます。
注意
厳しい年に明るい話だけをすると、現場の実感とずれて聞こえます。厳しさを認める、社員へのお礼、経営としての責任、立て直しの方向の順にすると、話が浮きません。
災害や事故など、困難な出来事があった年(2分ほど)
おはようございます。今日は創業記念日ですが、今年は例年のようにお祝いの気持ちだけで迎えることはできません。◯月の◯◯では、◯◯の皆さんが大きな影響を受けました。今も不便な生活を続けている方がいることを、私たちは忘れません。
そのなかで、各拠点から応援に入ってくれた皆さん、通常の仕事を代わりに受け持ってくれた皆さんに、心からお礼を言います。
創業者は「会社は人がいてこそ」と言っていました。今年ほど、その言葉の重さを感じた年はありません。会社として、引き続き◯◯の支援を続けます。今日は、隣で働く人の顔を思い浮かべながら、一日を過ごしてください。
注意
被害を受けた人がいる年は、祝う言葉を控えめにし、お見舞いと支えてくれた人へのお礼を先にします。式典や懇親会を行うかどうかも、早めに社内で判断します。
入社式と同じ日になった場合(2分ほど)
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。そして先輩の皆さん、おはようございます。
実は今日は、当社の創立記念日でもあります。会社が生まれた日に、皆さんがこの会社の一員になってくれたことを、とてもうれしく思います。
創業者は「新しい人の質問に、会社の明日がある」とよく言っていました。新入社員の皆さんは、分からないことを遠慮せずに聞いてください。先輩の皆さんは、その質問を面倒がらずに受け止めてください。そのやりとりが、この会社を次の年へ進める力になります。
来年のこの日、皆さんが一年分の成長を話してくれるのを楽しみにしています。
オンライン配信で全拠点に向けて(2分ほど)
各拠点の皆さん、おはようございます。今日は、画面越しになりますが、創業記念日の挨拶をさせてください。
本社、◯◯工場、◯◯営業所、そして在宅で仕事をしている皆さん、この一年もありがとうございました。
創業者が会社を始めたとき、社員は数人で、全員が同じ部屋で仕事をしていたそうです。今はこうして離れた場所で働いていますが、創業者の「隣の人の仕事に関心を持て」という言葉は、拠点が増えた今こそ大切だと考えています。
今日は、ほかの拠点の誰かに一言、お礼のメッセージを送ってみてください。来年もこの日を、皆さんと一緒に迎えられることを楽しみにしています。
注意
配信では、音声が途切れても内容が伝わるよう、要点を社内のチャットや掲示にも残しておくと親切です。オンラインでの挨拶の進め方はオンライン会議の挨拶を参考にしてください。
店舗・現場を回って話す短いひと言(30秒ほど)
皆さん、お疲れさまです。今日は創業記念日なので、ひと言お礼を言いに来ました。
この店(現場)でお客さまと向き合ってくれている皆さんが、創業から続く当社の看板です。いつもありがとうございます。今日もけがのないよう、よろしくお願いします。
二代目の社長が、創業者(先代)を語る場合(2分ほど)
おはようございます。今日は創業記念日です。
私が子どもの頃、創業者である先代は、夕食の時間になっても工場から戻らないことがよくありました。当時はそれが不満でしたが、社長になった今、先代が守ろうとしていたものが少し分かるようになりました。それは、機械でも売上でもなく、「ここで働く人が誇りを持てる仕事」だったのだと思います。
私は先代とは違うやり方を選ぶこともあります。それでも、皆さんが誇りを持って働ける会社にするという一点は、先代から引き継いだ私の約束です。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
注意
身内の話をするときも、社員の前では「先代」「創業者」と呼ぶのが落ち着きます。思い出話が長くなりすぎないよう、社員の今の仕事につながる一点に絞ります。
創業者本人が社長として話す場合(2分ほど)
おはようございます。今日でまた一年、この会社を続けることができました。
創業した日のことは、今もよく覚えています。最初のお客さまにお届けした品物は、正直に言えば、今の皆さんがつくるものには遠く及ばない出来でした。それでも、そのお客さまは「次も頼むよ」と言ってくださった。あのひと言がなければ、今日の会社はありません。
今、その「次も頼むよ」を、皆さんが毎日いただいてくれています。創業者として、これほどうれしいことはありません。
来年のこの日も、皆さんとこうして話せるよう、私も先頭に立って頑張ります。ありがとうございました。
就任して初めての創業記念日(2分ほど)
おはようございます。社長として初めて、皆さんと創業記念日を迎えます。
就任してから、各部署を回って皆さんの仕事を見せていただきました。どの現場でも、創業者の「◯◯」という言葉が、説明されなくても自然に守られていることに驚きました。それは、先輩方と皆さんが積み重ねてきたものです。
私の役目は、この原点を変えずに、仕事のやり方を次の時代に合わせていくことだと考えています。分からないことは、これからも皆さんに教えてもらいます。どうぞよろしくお願いします。
社内報・メール・イントラに載せる文章版
件名:創業記念日にあたって
社員の皆さんへ
本日、当社は創業記念日を迎えました。日々の業務を通じて会社を支えてくださっている皆さんに、心より感謝申し上げます。
当社は、創業者が「◯◯」という思いを掲げて始めた会社です。この一年も、◯◯部の◯◯の取り組みをはじめ、各職場でその思いが形になる場面が数多くありました。
来年度は、◯◯に力を入れてまいります。変化の多い時代ですが、創業の思いを土台に、皆さんと一緒に次の一年を歩んでいきたいと考えています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
代表取締役社長 ◯◯◯◯
注意
文章版は話し言葉をそのまま載せず、呼びかけ(「皆さん、おはようございます」など)を外し、書き言葉に整えます。社内報全体の書き方は社内報の挨拶文を参考にしてください。
懇親会・祝賀会で、乾杯の前に話す場合(1分以内)
皆さん、お疲れさまです。今日は創業記念日のお祝いに集まっていただき、ありがとうございます。
堅い話は朝に済ませましたので、ここでは一つだけ。この一年、本当によく頑張ってくれました。今夜はゆっくり楽しんでください。
それでは、乾杯の発声を◯◯さんにお願いします。
そのまま使える言い換え表(書き出し・創業の話・結び)
| 部分 | 言い方の例 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 書き出し | 今日、当社は創業の日を迎えました | 朝礼・集会 |
| 書き出し | 本日、当社は創立◯周年を迎えました | 節目の式典・社内報 |
| 書き出し | 画面越しになりますが、創業記念日の挨拶をさせてください | オンライン配信 |
| お礼 | この日を迎えられるのは、日々持ち場を守ってくれている皆さんのおかげです | どの場面でも |
| お礼 | 皆さんを支えてくださっているご家族にも、感謝をお伝えください | 全社集会・式典 |
| 創業の話 | 創業者がいつも口にしていたのは「◯◯」という言葉です | 創業者の言葉がある会社 |
| 創業の話 | 当社は◯◯の町の小さな事務所から始まりました | 創業の逸話がある会社 |
| 創業の話 | 社是の「◯◯」には、創業者のこんな思いが込められています | 社是・理念を伝えたいとき |
| 今年の話 | この一年、その言葉を思い出す場面がありました | 出来事を一つ紹介するとき |
| 結び | 今日は、自分の仕事の始まりを少しだけ思い出してみてください | 朝礼 |
| 結び | これからも一緒に、この会社を育てていきましょう | 全社集会 |
| 結び | 次の節目を、ここにいる皆さんと迎えられるよう力を尽くします | 節目の周年 |
話の入り方の工夫はスピーチの出だしの例、締めくくり方はスピーチの締めの言葉にまとめています。
よくある失敗と、代わりにすること
| よくある失敗 | 気になる点 | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 社史を年表のように読み上げる | 長くなり、何を伝えたいのかが残らない | 創業者の言葉と、今年の出来事を一つずつ |
| 業績や目標の数字を次々に並べる | 記念日の話が、決算や目標の説明会のようになる | 数字は全社会議などに回す。触れるなら一つだけ |
| 「昔はもっと頑張っていた」と今の社員と比べる | 説教に聞こえ、今の社員の仕事を軽く見ているように受け取られる | 今の社員の仕事の中に、創業の精神を見つけて伝える |
| 特定の社員の失敗や、辞めた人の話 | 本人や周りが気まずくなる | うまくいった場面を、部署やチームの名前で紹介する |
| 本人の了解なく個人名を出してほめる | 本人が目立つことを望んでいない場合がある | 事前に本人と上司に伝えておく |
| 他社の批判 | 社員が社外でその言葉を使ってしまうことがある | 自社が大切にしていることを話す |
| 毎年まったく同じ原稿を読む | 聞く側が「また同じ話」と受け取る | 創業の言葉は同じでも、つなげる今年の出来事を変える |
| 厳しい年に明るい話だけをする | 現場の実感とずれる | 厳しさを認め、責任と立て直しの方向を話す |
話す前の原稿チェックリスト
- 長さが場面の目安(朝礼1〜2分、集会3分前後)に収まっている
- お礼が冒頭にある
- 創業の言葉・逸話は一つに絞れている
- 今年の具体的な出来事が一つ入っている(部署名・時期が分かる)
- 個人名を出す場合、本人の了解を取った
- これからの方向は一つ(経営の重点を添えるなら三つまで)
- 数字の羅列・今の社員との比較・他社批判が入っていない
- 記念日の呼び方(創業/創立)と年数が自社の表記と合っている
- パート・アルバイト・在宅・シフト勤務の人にも届く方法(録画・文章版)を決めた
- 声に出して読み、言いにくい言葉を言い換えた
当日の段取りと、記念品の扱い
| 項目 | よくある形 | 確認すること |
|---|---|---|
| 話す場 | 朝礼、全社集会、社内報や動画での配信など | 記念日が休日にあたる年は、前後の営業日の朝礼か社内報にするか |
| 服装 | 社内の朝礼・集会なら普段の仕事の服装 | 式典にする場合は、会社として服装の指定を出すか |
| 出席の範囲 | 全社員、パート・アルバイト、在宅勤務の人も含めるか | シフト勤務の人が聞けるよう、録画や要旨の共有をするか |
| 記念品・会食 | 記念品を配る、昼食を用意するなど会社によって違う | 記念品の税の扱い(下の囲みを参照し、総務・経理に確認) |
| 原稿 | 紙を見ながら話しても構わない | 読み上げ時間、配信の音声、社内報に載せる場合の文面 |
Point
創業記念品の税の扱い(国税庁)
国税庁のタックスアンサー(No.2591)では、創業記念で支給する記念品について、①社会一般的にみて記念品としてふさわしいもの ②処分見込価額による評価額が10,000円(消費税等を除く)以下 ③創業記念のように一定期間ごとに行う行事で支給するものは、おおむね5年以上の間隔で支給、をすべて満たせば課税しなくてよいとしています。現金や商品券を渡す場合、本人が自由に品物を選べる場合は給与として課税されます。
このため、毎年の創業記念日に配る記念品は③に当てはまらないことに注意が必要です。扱いは総務・経理や税理士に確認してください。(出典:国税庁 No.2591 永年勤続記念品や創業記念品の支給をしたとき)
この記事の要点
- 創業記念日の社長挨拶は朝礼なら1〜2分、全社集会なら3分前後。
- 順番はお礼→創業者の言葉を一つ→今年の出来事を一つ→これから→結び。
- 経営の重点を添えるなら三つまで。数字は別の場に回す。
- 厳しい年・災害のあった年は、祝う言葉を控えめにし、お礼と責任と方向を話す。
- 在宅やシフト勤務の人にも届くよう、録画や文章版を用意する。
- 毎年配る記念品は、国税庁の非課税の条件(おおむね5年以上の間隔)に当てはまらない点に注意。
FAQ
よくある質問
朝礼なら1〜2分、全社集会なら3分前後が目安です。社員が立ったまま聞く場では、短めにまとめるほうが伝わります。経営の重点を添える節目の式典でも、5分ほどに収めると聞き取りやすくなります。
お礼、創業者の言葉や創業時の出来事を一つ、その言葉が今年の仕事に生きていた場面を一つ、これからの方向、結びの順で話します。社史をすべて語るより、一つの言葉に絞るほうが伝わります。
創業者の言葉は毎年同じでも構いません。変えるのは「その言葉が今年どこで生きていたか」という出来事です。各部署の責任者に、今年の仕事から一つずつ挙げてもらうと材料が集まります。
厳しい一年だったことを認め、持ち場を守った社員にお礼を言い、経営の責任と立て直しの方向を短く話します。創業期の苦しかった時期の逸話があれば、原点に戻る話につなげられます。
構いません。読み上げるときも、お礼と結びの部分だけは顔を上げて社員のほうを見て話すと、気持ちが伝わりやすくなります。
◯周年などの節目の挨拶は、取引先やお客さまも招いた式典や、お礼状で述べることが多く、これまでの支援への感謝が中心です。毎年の創業記念日の挨拶は、主に社員に向けて、会社の原点を思い出してもらう話です。
会社によって使い方が違います。事業を始めた日を「創業」、会社を設立した日を「創立」と分けて呼ぶ会社もあれば、どちらか一方だけを使う会社もあります。挨拶では、自社で使っている呼び方にそろえます。
前後の営業日の朝礼で話す、社内報やメールで挨拶文を出す、動画を配信するなど、会社によってやり方はさまざまです。毎年同じやり方にしておくと、社員も準備がしやすくなります。
国税庁のタックスアンサー(No.2591)では、記念品としてふさわしいもので、処分見込価額による評価額が10,000円(消費税等を除く)以下、一定期間ごとの行事ならおおむね5年以上の間隔で支給する、という条件をすべて満たせば課税しなくてよいとしています。現金や商品券は給与として課税されます。毎年配る場合は間隔の条件に当てはまらないため、総務・経理や税理士に確認してください。