例文
社内報の挨拶文 例文
新入社員・中途入社・異動・社長
結論:社内報の挨拶文は「①名前と配属 ②経歴(何をしてきたか) ③人柄が分かる話を一つ ④抱負 ⑤結び」の順に書けば失敗しません。個人の挨拶文なら100〜200字、一言欄なら30字前後が書きやすい長さです(最終的には編集担当の指定に合わせます)。朝礼の挨拶と違って読む人は自分のペースで読むため、決まり文句だけだと読み飛ばされます。性格を形容詞で書くより、それが伝わる場面を一つ書くのがコツです。このページでは、新入社員・中途入社・異動の挨拶文を文字数別に、社長の挨拶(新年・年度初め・年末)や就任の挨拶まで、そのまま使える例文を並べました。
結論
社内報の挨拶文は、社員が社内報(紙・Web)に載せる自己紹介や年頭・年度の挨拶の文章です。個人の挨拶文は①名前と配属 ②経歴 ③人柄が分かる話 ④抱負 ⑤結び、社長の挨拶は①見出し ②挨拶 ③振り返り(エピソード一つ) ④これからの方針 ⑤呼びかけと結びで組み立てます。
まず早見表:挨拶文の種類と書くこと
| 挨拶文の種類 | 書く人 | 入れること | 長さの目安 |
|---|---|---|---|
| 新入社員の自己紹介 | 新卒で入った人 | 配属、出身・学生時代、人柄が分かる話、目標 | 100〜200字 |
| 中途入社の挨拶 | 転職して入った人 | 配属、前職でしてきた仕事、相談してほしい分野 | 100〜200字 |
| 異動・転勤・復職の挨拶 | 部署や拠点が変わった人 | 前の部署、新しい担当、お礼か抱負 | 50〜100字 |
| 一言コメント | 全員(写真の横の欄など) | 人柄が分かる一文 | 30字前後 |
| 就任・着任の挨拶 | 新しい役職に就いた人 | これまでの経験、方針、部下へのお願い | 200〜400字 |
| 社長の挨拶(新年・年度初め・年末) | 社長・役員 | 振り返り、方針、社員への呼びかけ | 社内報の一ページ程度 |
注意
文字数は編集担当が枠に合わせて決めることが多いので、書く前に「何字までか」「写真は要るか」を確認しておくと書き直しが減ります。
自己紹介の挨拶文に書く項目
| 項目 | 書き方 | 書き出しの例 |
|---|---|---|
| 名前・配属(必須) | 最初の一文で。読み仮名があると覚えてもらいやすい | 「◯月に◯◯部へ配属されました◯◯(◯◯)です」 |
| 経歴 | 新卒は学生時代に力を入れたこと、中途は前職で担当した仕事 | 「前職では◯◯業界で◯◯を担当していました」 |
| 人柄が分かる話 | 性格を形容詞で書かず、出来事で見せる | 「学生時代、◯◯部で毎朝の準備係を続けていました」 |
| 趣味・特技・出身地 | 一つに絞る。話しかけるきっかけになる | 「休日は◯◯をしています。詳しい方、ぜひ教えてください」 |
| 入社・異動して感じたこと | 社内の良いところを一つ具体的に | 「初日に◯◯さんが◯◯してくださり、心強く感じました」 |
| 抱負・目標 | 大きな目標より、まず何をするか | 「まずは◯◯を一人でできるようになることが目標です」 |
| 結び | 相談してほしいこと・呼びかけで終える | 「◯◯のことなら、お気軽にお声がけください」 |
Point
家族構成・住所・年齢などの個人的な情報は、本人が書きたい場合だけにします。編集担当が質問シートで必須にするのは避けます。
文字数別テンプレートと例文
一言(30字前後)
型:〔人柄が分かる一言〕+〔よろしくお願いします〕
週末は子どもとキャンプ。火起こしなら任せてください。
数字の確認は三回やる性格です。経理部でお役に立ちます。
人見知りですが、話しかけてもらえたら全力で返します。
◯◯県出身です。地元のおいしい店なら何でも聞いてください。
50字前後
型:〔配属と名前〕+〔趣味か目標を一つ〕+〔結び〕
営業部に配属された◯◯です。学生時代は陸上部。足で稼ぐ営業を目指します。よろしくお願いします。
情報システム部の◯◯です。パソコンの困りごとは、小さなことでもお気軽にどうぞ。
100字前後
型:〔配属と名前〕+〔経歴〕+〔人柄が分かる話〕+〔抱負〕+〔結び〕
◯◯店に配属されました◯◯です。学生時代はカフェでアルバイトをし、常連さんの好みを覚えるのが得意でした。まずはお客さまの名前を覚えるところから始めます。よろしくお願いいたします。
◯月に入社し、経理部に配属された◯◯です。前職では会計事務所で中小企業の決算を担当していました。締めの時期に頼られる存在を目指します。経費精算の疑問はお気軽にどうぞ。
200字前後
型:100字の型に〔入社して感じたこと〕と〔趣味〕を足す
◯◯部に配属されました◯◯です。◯◯県出身で、大学では◯◯を学びました。ゼミでは地域のお店に聞き取りをして回り、話を聞くことの面白さを知りました。
研修中、先輩が電話を切る前に必ず相手の話を復唱していたのが印象に残っています。私もまずは、聞いた内容を正確に伝えられる人になることが目標です。
休日は古い喫茶店をめぐっています。おすすめのお店があれば、ぜひ教えてください。どうぞよろしくお願いいたします。
新入社員の挨拶文(職種別)
営業職
見出し:まずは電話を怖がらないことから
営業部に配属されました◯◯です。学生時代は◯◯部で主将を務め、練習メニューを部員と話し合って決めていました。
研修では、先輩方が電話一本にも丁寧に向き合っている姿を見て、仕事の基本はここにあると感じました。まずは電話を怖がらず、一本ずつ確実に対応できるようになることが目標です。
休日は◯◯をして過ごしています。同じ趣味の方がいたら、ぜひ声をかけてください。どうぞよろしくお願いいたします。
技術職・開発職
見出し:「なぜ動くのか」を説明できるエンジニアに
開発部に配属されました◯◯です。大学では◯◯を研究し、実験装置の不具合の原因を探す作業に多くの時間を使いました。
配属後、先輩のコードに丁寧な説明が書かれているのを見て、読む人のことを考えて書くのも技術なのだと知りました。自分の書いたものを、ほかの人に説明できるようになるのが当面の目標です。
よろしくお願いいたします。
店舗・現場配属
見出し:「また来たい」と言われる売り場に
◯◯店に配属されました◯◯です。高校から続けているバスケットボールのおかげで、体力には自信があります。
店舗研修の初日、店長がお客さま一人ひとりに声をかけている姿を見て、売り場は商品だけでなく人がつくるものだと感じました。まずは商品の場所を全部覚え、お客さまをお待たせしないことから始めます。
どうぞよろしくお願いいたします。
注意
趣味や出身地を一つ書いておくと、社内で話しかけるきっかけになります。話して自己紹介する場合の型は社会人の自己紹介にあります。
中途入社の挨拶文
同じ業界から
見出し:前職の経験を、◯◯の現場で活かします
◯月に入社し、◯◯部に配属されました◯◯です。前職では◯◯業界で◯◯の仕事を担当していました。
入社して驚いたのは、部署を越えて相談しやすい雰囲気です。初日から多くの方に声をかけていただき、とても心強く感じています。
これまでの経験を活かしつつ、まずはこの会社のやり方をしっかり学びたいと思います。◯◯のことでお困りの際は、お気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。
異業種から
見出し:業界は初めて。だからこそ、質問を遠慮しません
◯月に入社しました◯◯です。前職では◯◯の販売を担当し、お客さまの要望を聞いて提案する仕事をしてきました。
この業界は初めてで、専門用語を一つずつ覚えているところです。分からないことはそのままにせず、早めに質問するようにしています。お忙しいところ恐縮ですが、教えていただけると助かります。
人の話を聞くことには自信があります。どうぞよろしくお願いいたします。
管理職として入社
見出し:まずは皆さんの話を聞くところから
◯月に◯◯部の課長として入社しました◯◯です。前職では◯◯の部署で、チームのまとめ役をしていました。
最初の一か月は、メンバー一人ひとりと話す時間をつくり、仕事の進め方や困っていることを教えてもらうつもりです。新しいことを始めるのは、その後にします。
社外から来た目で気づいたことも、遠慮なくお伝えしていきます。よろしくお願いいたします。
Point
前職の話は「何ができるか」に絞り、前の会社との比較は書きません。「前の会社では◯◯だった」と読める書き方は、読み手によっては批判に受け取られます。
異動・転勤・復職の挨拶文
異動(社内の別部署へ)
◯月から人事部に異動しました◯◯です。営業部では◯年間、法人のお客さまを担当していました。現場で感じていた「こうだったら働きやすい」を、今度は制度の側から形にしていきます。営業部の皆さん、ありがとうございました。
転勤(別の拠点へ)
◯◯支店から本社◯◯部に着任しました◯◯です。支店では少ない人数で何でもこなす経験をしました。本社では、支店の声を届ける役になれたらと思います。◯◯支店の皆さん、お世話になりました。
育休からの復職
◯月に育児休業から復帰し、◯◯部に戻りました◯◯です。休業中に業務を引き継いでくださった皆さん、ありがとうございました。しばらくは時間の制約がありますが、できることを確実に進めていきます。
社長の新年の挨拶
見出し:今年は「お客さまの声を、まず聞く」一年に
あけましておめでとうございます。皆さん、穏やかな年末年始を過ごせたでしょうか。
昨年は、◯◯の立ち上げをはじめ、多くの新しい挑戦がありました。中でも印象に残っているのは、◯◯支店の皆さんが、お客さまからの一本の電話をきっかけに、サービスの改善を自分たちで提案してくれたことです。
今年は、その姿勢を会社全体に広げたいと考えています。新しい施策を考える前に、まずお客さまの声を聞く。それを一人ひとりが続けることが、私たちのいちばんの強みになるはずです。
本年も、どうぞよろしくお願いします。
代表取締役社長 ◯◯◯◯
Point
見出しに、今年いちばん伝えたいことを一行で書きます。 社内報は見出しだけ読む人も多いので、「年頭のご挨拶」より中身が分かる見出しのほうが伝わります。
年度初め・年末号の社長の挨拶
年度初めの挨拶
見出し:新しい年度に、一つだけお願いしたいこと
新年度を迎えました。今年も新しい仲間が加わり、組織も一部変わりました。慣れない環境で戸惑っている人もいると思います。
お願いしたいことは一つです。困ったときに、早めに声に出してください。そして周りの人は、その声を聞き逃さないでください。仕事の問題の多くは、早く分かれば小さいうちに片づきます。
今年度も、よろしくお願いします。
年末号の挨拶
見出し:今年一年、ありがとうございました
今年も残りわずかとなりました。一年間、本当にお疲れさまでした。
今年は◯◯の影響で、計画どおりに進まないことも多くありました。それでも、部署を越えて助け合う場面をいくつも見ることができ、私はこの会社の力を改めて感じました。
年末年始は、ご家族や大切な人とゆっくり過ごしてください。来年も、どうぞよろしくお願いします。
式典や朝礼で話す新年の挨拶とは、長さと書き方が違います。話す場面の例文は仕事始めの挨拶を参照してください。
就任・着任の挨拶を社内報に載せるとき
見出し:現場の声が届く◯◯部に
◯月◯日付で◯◯部長に就任しました◯◯です。
これまで◯◯部で◯◯の仕事に携わってきました。その中で学んだのは、現場で起きていることが、上に届くまでに時間がかかりすぎると、小さな問題が大きくなるということです。
部長として、まずは皆さんの話を聞く時間を増やします。気づいたことがあれば、どんな小さなことでも教えてください。どうぞよろしくお願いします。
朝礼や式で話す就任挨拶の例文は就任挨拶にまとめています。
何を書けばいいか迷ったときのネタ
「人柄が分かる話を一つ」が思いつかないときは、次の問いに答えるだけで一文になります。
| 問い | 書き出しの例 |
|---|---|
| 最近いちばん時間を使っていること | 「最近は週末ごとに◯◯をしています」 |
| 人からよく言われること | 「友人からは『◯◯な人』とよく言われます」 |
| 学生時代・前職で続けたこと | 「◯年間、◯◯を欠かさず続けました」 |
| 地元の自慢 | 「出身の◯◯は◯◯がおいしい町です」 |
| 人に頼まれがちなこと | 「なぜか◯◯をよく頼まれます」 |
| 最近うれしかったこと | 「先日、◯◯さんに◯◯と言われてうれしかったです」 |
| この会社を選んだ決め手 | 「面接で◯◯さんに言われた一言が決め手でした」 |
| 入社・異動して驚いたこと | 「◯◯の早さに驚きました」 |
| 社内で教わりたいこと | 「◯◯に詳しい方、ぜひ教えてください」 |
| 自分の取扱説明書 | 「考え込むと無口になりますが、怒ってはいません」 |
よくある失敗と直し方
| よくある失敗 | 読む人にはどう見えるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「明るく前向きな性格です」だけ | 誰が書いても同じで、印象に残らない | 性格が分かる出来事を一つ書く |
| 抱負が「全力で頑張ります」だけ | 何をする人か分からない | まず何をするかを一つ書く |
| 謙遜しすぎる(「何もできませんが」) | 頼っていいのか迷わせる | できることを一つ書き、学ぶ姿勢を添える |
| 前の会社・部署との比較 | 今の職場への批判に読める | 前職は「してきた仕事」だけを書く |
| 社内の略語・内輪の話 | 他部署の人には分からない | 部署外の人が読んでも分かる言葉にする |
| 社長の挨拶が方針の箇条書きだけ | 通達のようで、読み物にならない | 方針の理由になった出来事を一つ書く |
編集担当の方へ:挨拶文の依頼のしかた
書く人が迷う原因の多くは「何を何字で書けばいいか分からない」ことです。依頼の時点で枠と例を渡すと、原稿がそろいます。
件名:【社内報◯月号】自己紹介の原稿のお願い
◯◯さん
お疲れさまです。社内報担当の◯◯です。
◯月号の「新しい仲間」のコーナーに、自己紹介を掲載させてください。
・文字数:100〜150字程度
・入れてほしいこと:配属先、これまでの経歴、趣味か最近はまっていること、これからの目標
・写真:顔写真を一枚(掲載してよいものをお送りください)
・締め切り:◯月◯日(◯)
書き方に迷ったら、下の例を参考にしてください。
〔例文〕
掲載前に、原稿と写真の最終確認をお送りします。よろしくお願いいたします。
掲載前のチェックリスト
- 見出しだけで、何を伝えたい文章か分かる
- 具体的なエピソード(場面・人・出来事)が一つ入っている
- 社外秘の数字や、まだ発表していない情報を書いていない
- 部署名・役職名・名前(読み仮名)の表記を本人に確認した
- 写真を載せる場合、本人の了承を得た
- 個人的な情報(家族・住まいなど)は本人が書きたいものだけになっている
- Web社内報の場合、社外の人が見られない設定になっている
この記事の要点
- 個人の挨拶文は名前と配属→経歴→人柄が分かる話→抱負→結びの順。
- 長さは一言なら30字前後、個人の挨拶文は100〜200字が書きやすい。最後は編集担当の指定に合わせる。
- 性格は形容詞で書かず、それが伝わる場面を一つ書く。
- 中途入社は前の会社との比較を書かない。前職は「してきた仕事」だけ。
- 社長の挨拶は見出しに伝えたいことを一行で書き、方針の理由になった出来事を添える。
FAQ
よくある質問
名前と配属、経歴(新卒は学生時代に力を入れたこと、中途は前職で担当した仕事)、人柄が分かる話を一つ、抱負、結びの順に書きます。趣味や出身地を一つ入れると、読んだ人が話しかけるきっかけになります。
写真の横の一言なら30字前後、新入社員や中途入社の個人の挨拶文は100〜200字、社長の挨拶は社内報の一ページ程度が書きやすい長さです。紙面の枠で決まることが多いので、書く前に編集担当に文字数を確認してください。
「◯◯部に配属されました◯◯です。学生時代は◯◯に打ち込んでいました。研修で◯◯と感じ、まずは◯◯できるようになることが目標です。休日は◯◯をして過ごしています。よろしくお願いいたします」が基本形です。
前職の経験は「何ができるか」に絞り、前の会社との比較は書かないことです。入社して感じたこの会社の良いところを一つ入れ、自分に相談してほしい分野を書いて結ぶと、読んだ人が声をかけやすくなります。
新年の挨拶、昨年の出来事で印象に残ったこと(具体的なエピソードを一つ)、今年いちばん大切にしたいこと、社員への呼びかけ、結びの順に書きます。見出しに今年伝えたいことを一行で書くと、見出しだけ読む人にも伝わります。
「最近いちばん時間を使っていること」「人からよく言われること」「入社して驚いたこと」などの問いに一つ答えるだけで、人柄が伝わる一文になります。このページの「ネタ」の表から選んでください。