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ビジネス文書

承諾書の書き方と例文
依頼を引き受ける通知と様式

承諾書の決まりごとは、何を・どの条件で引き受けるのかを特定して書くことです。依頼への返事として送るなら、主文の最初に結論(承諾すること)を書き、条件は記書きにまとめます。主文はこれだけで足ります。

「さて、令和◯年◯月◯日付でご依頼いただきました◯◯の件につきまして、下記のとおりお引き受けいたします。」

相手に提出する様式の承諾書なら、「私は、下記の事項について承諾します。」の一文と記書き、日付・住所・氏名で一枚にします。このページでは、承諾の通知と承諾書の様式の見本を場面別にまとめました。依頼する側の文書は依頼状の書き方にあります。

更新: 2026-11-01読了:約6分PRODUCER AGENT 編集部

結論

承諾書は、相手からの依頼や申し入れを引き受けること、または相手が何かをすることを認めることを、書面で示す文書です。ビジネスでは、①依頼状への返事として出す「承諾の通知」と、②相手が用意した、または自分で作って提出する「承諾書の様式」の二つの形がよく使われます。

承諾書の決まりごと一覧

項目承諾の通知(手紙の形)承諾書の様式(提出する形)
表題・件名「◯◯ご依頼の件(ご承諾)」「◯◯についてのご回答」など「承諾書」「◯◯承諾書」
宛名依頼してきた相手(会社名・役職・氏名)承諾を求めている相手(会社名・代表者名など)
結論主文の最初に「お引き受けいたします」「承諾いたします」「私(当社)は、下記の事項を承諾します」
対象の特定依頼状の日付・件名を書いて、どの依頼への返事かを示す何を・どこで・いつまで認めるかを記書きに
条件日時・内容・謝礼・費用・こちらからのお願いを記書きに使用の範囲・期間・取り消しの扱いなど
日付・署名右上に日付、差出人は会社名・役職・氏名日付・住所・氏名(会社なら会社名と代表者名)、押印欄があれば押印

Point

「承諾します」だけの一行では足りません。何の依頼を、どんな条件で引き受けたのかが後から読んで分かるように、相手の依頼状の日付や件名と、条件を必ず書きます。

手紙の形の承諾の通知は、横書きなら右上に日付、左上に宛名、その下の右側に差出人、中央に件名を置きます(社外文書の基本フォーマット)。目上の個人あてに縦書きで出すなら、本文と結語のあとに日付と差出人、最後に宛名を書きます。様式の承諾書は、表題を上の中央に置き、宛名を左上、本文と記書きのあとに日付・住所・氏名を右寄せで書く形がよく使われます。相手から様式が届いた場合は、その様式に従います。

承諾書の見本・例文(場面別)

見本1 講演の依頼を引き受ける(承諾の通知)

令和◯年◯月◯日
◯◯協会
事務局長 ◯◯◯◯様
株式会社△△
代表取締役 □□□□

ご講演ご依頼の件(ご承諾)

拝啓 ◯◯の候、貴会ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
さて、令和◯年◯月◯日付でご依頼いただきました研修会でのご講演の件につきまして、下記のとおり謹んでお引き受けいたします。
当日に向けて準備を進めてまいりますので、資料の形式など詳細につきましては、改めてご相談させてください。
まずは書中をもちましてご返事申し上げます。
敬具

記
日時 令和◯年◯月◯日(◯)◯時〜◯時
会場 ◯◯会館 ◯階ホール
演題 「◯◯」(仮題)
謝礼・交通費 ご依頼状のとおり
当日の機材 プロジェクターとマイクのご用意をお願いいたします
担当 ◯◯部 □□(電話 ◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯)
以上

見本2 取引の申し入れを承諾する(承諾の通知)

新規お取引のご承諾について

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、令和◯年◯月◯日付にてお申し入れいただきました新規のお取引につきまして、社内で検討いたしました結果、下記の条件にてお受けすることといたしました。
つきましては、契約書の取り交わしの日程を、担当よりご相談させていただきます。
今後末永くお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具

記
取引品目 ◯◯
取引条件 ◯月末締め 翌月末払い(銀行振込)
納品場所 貴社◯◯倉庫
取引開始日 令和◯年◯月◯日(予定)
以上

取引の承諾の通知を出したあとも、細かな条件は契約書で取り決めるのが一般的です。通知の記書きと契約書の内容が食い違わないよう、同じ担当者が両方を確認します。

見本3 条件の変更の申し入れを承諾する

納品条件変更のご承諾について

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、令和◯年◯月◯日付にてお申し入れいただきました◯◯の納品条件の変更につきまして、下記のとおり承諾いたします。
なお、記載の内容以外の条件は、従来どおりとさせていただきます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
敬具

記
変更の内容 納品の回数を月◯回から月◯回に変更
適用開始 令和◯年◯月◯日納品分から
以上

一部だけ受け入れる場合は、「◯◯については承諾いたしますが、◯◯については従来どおりとさせていただきたく存じます」と、受け入れる部分と受け入れない部分を分けて書きます。

見本4 写真の掲載を認める承諾書(様式)

承諾書

株式会社◯◯
代表取締役 ◯◯◯◯様

私は、下記の写真を、貴社が下記の範囲で使用することを承諾します。

記
対象の写真 令和◯年◯月◯日に◯◯で撮影された、私が写っている写真
使用する媒体 貴社のホームページ、パンフレット、展示会の掲示物
使用の期間 令和◯年◯月◯日まで
その他 氏名は掲載しないこととする
以上

令和◯年◯月◯日
住所 ◯◯県◯◯市◯◯
氏名 □□□□

見本5 作品・資料の使用を認める承諾書(会社から)

使用承諾書

◯◯株式会社
代表取締役 ◯◯◯◯様

当社は、貴社より令和◯年◯月◯日付でお申し入れいただいた下記資料の使用について、下記の条件で承諾します。

記
対象の資料 当社作成の「◯◯」(図表◯点)
使用の目的 貴社発行の冊子「◯◯」への掲載
表記 各図表の下に「出典:株式会社△△」と記載すること
その他 上記以外の目的での使用、改変を行う場合は、事前に当社の承諾を得ること
以上

令和◯年◯月◯日
株式会社△△
代表取締役 □□□□

注意

使用を認める承諾書は、媒体・期間・表記・それ以外の使い方の扱いまで書いておくと、後から食い違いが起きにくくなります。権利の帰属や対価など、契約の中身にかかわる取り決めがある場合は、契約書を交わすかどうかも含めて社内の法務担当や専門家に確認してください。

よくある間違い

ありがちな書き方気になる点直し方
「ご依頼の件、了解しました」だけどの依頼か、どの条件で受けたのかが残らない依頼状の日付・件名と、条件を記書きに書く
条件を書かずに承諾し、後から条件を付ける相手は無条件で受けてもらえたと受け取るこちらからのお願いや条件は、承諾の通知の中に書く
一部だけ受けたいのに「承諾いたします」とだけ書く全部を受けたと読まれる受け入れる部分と受け入れない部分を分けて書く
使用承諾書に期間や媒体を書かないどこまで使ってよいのか分からず、後で揉めやすい媒体・期間・表記・それ以外の使い方の扱いを書く
相手から届いた様式を作り直して返す相手の社内の手続きに使えないことがある様式が届いたら、その様式に書き込んで返す

依頼を引き受けられないときは、承諾書ではなくお断りの返事を出します。書き方はお断りメールの例文を参考にしてください。メールで引き受けの返事をする場合は「承知しました」メールの例文も使えます。

この記事の要点

  • 承諾書は「承諾の通知(手紙)」と「承諾書の様式(提出する形)」の二つ。
  • 主文の最初に結論(お引き受けいたします)を書く。
  • 相手の依頼状の日付・件名を書いて、何への返事かを示す。
  • 条件・使用の範囲・期間は記書きにまとめる。
  • 相手から様式が届いたらその様式に従う。

FAQ

よくある質問

01承諾書と同意書はどう違いますか?

どちらも相手の求めに応じることを示す文書で、場面によって呼び方が使い分けられています。一般的には、依頼や申し入れを引き受けるときに「承諾書」、説明を受けた内容に賛成するときに「同意書」と呼ぶことが多いですが、分野や会社によって揺れます。相手から様式が届いた場合は、その呼び方に従います。

02承諾書に印鑑は必要ですか?

相手から届いた様式に押印欄があれば押印します。自分で作る場合は、相手や社内の決まりに合わせます。会社として出す承諾書は、社内でどの印を使うかを確認してください。

03承諾書は手書きでもよいですか?

手書きでもパソコンで作っても構いません。様式をパソコンで作り、氏名だけを自筆で書く形もよく使われます。

04依頼の一部だけを承諾したいときはどう書けばよいですか?

「◯◯については承諾いたしますが、◯◯については従来どおりとさせていただきたく存じます」のように、受け入れる部分と受け入れない部分を分けて書きます。理由を一文添えると、相手が次の相談をしやすくなります。

05承諾の返事はメールでもよいですか?

社内で検討した結果を伝えるだけならメールで足りることも多いです。相手が文書を求めている場合や、条件を正式に残したい場合は、承諾の通知を文書で出します。

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