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お歳暮を断る・辞退する 例文
会社の規程・返送・来年から
お歳暮を断るときは、相手の気持ちへのお礼を先に、受け取れない理由(会社の規程)を短く、今後のお付き合いのお願いで結ぶのが基本です。そのまま使える一文は「お心遣いをいただき誠にありがとうございます。あいにく弊社では規程によりお取引先様からの贈答品をお受けできないこととなっております。お気持ちだけありがたく頂戴いたします。」。このページでは、届く前に知らせる案内、届いてしまったときの連絡、返送の添え状、返送できない品のお礼状、来年以降の辞退、上司が部下からのお歳暮を断るとき、社内への報告まで、場面別に文面を並べました。お歳暮に限らない贈り物の断り方は贈り物を断る言い方の例文にあります。
結論
お歳暮の辞退は、贈ってくださった相手の気持ちを受け止めたうえで、品物は受け取らない(または今後は贈らないでほしい)と伝えることです。断る理由は「会社の規程」「全社の方針」のように個人の好みではない形で伝えると、相手の顔をつぶしにくくなります。受け取りの可否は会社ごとに決まりが違うので、まず自社の規程と、上司・総務の判断を確かめてから連絡します。
結論:断る文面に入れること
| 順番 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 一 | お心遣いへのお礼 | このたびはお心遣いをいただき、誠にありがとうございます |
| 二 | 受け取れない理由(規程・方針) | 弊社では規程により、お取引先様からの贈答品をお受けできないこととなっております |
| 三 | 品物の扱い(返送する・今後は不要) | 誠に恐縮ではございますが、お品物は返送させていただきます |
| 四 | お詫びと今後のお願い | せっかくのご厚意に添えず申し訳ございません。今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます |
Point
「いりません」「困ります」とは書かない。断るのは品物だけで、相手の気持ちは受け取る、という形にすると角が立ちません。理由は会社の規程・方針にして、担当者個人の判断に見えないようにします。
場面別:いつ・どの手段で伝えるか
| 場面 | 伝える時期 | 手段 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 毎年いただく相手に、今年から辞退したい | お歳暮の時期より前(秋口〜年末の挨拶の前) | 案内状・メール | 会社として全取引先に同じ文面で送る |
| 相手から「お送りしてもよいか」と打診された | その場 | 口頭・電話 | お礼を言ってから規程を伝える |
| 届いてしまった(返送できる品) | 届いたらなるべく早く | 電話かメールで一報→返送+添え状 | 開けずに、届いた形のまま返す |
| 届いてしまった(生ものなど返送しにくい品) | 届いたらなるべく早く | 上司・総務に相談→お礼状 | 扱いは社内の規程に沿う |
| 今年は受け取ったが、来年からは辞退したい | お礼状を出すとき | お礼状に一文添える | お礼が主、辞退は控えめに |
| 上司が部下(個人)からのお歳暮を断る | 届いた後・翌年の前 | 口頭・手紙 | 気持ちへのお礼をしっかり伝える |
お歳暮を贈る時期は地域によって違います。時期の目安や、贈る側のマナーは会社のお歳暮の贈り方を参考にしてください。
そのまま使える例文(場面・相手別)
① 届く前に知らせる:全取引先への辞退の案内(会社として)
件名:贈答品ご辞退のお願い
お取引先各位
拝啓 師走の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社では本年より、お取引先の皆様からのお歳暮・お中元などの贈答品を、ご辞退申し上げることといたしました。
これまでのお心遣いに心より感謝申し上げますとともに、何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
◯年◯月◯日
株式会社△△
代表取締役 ◯◯◯◯
注意
会社として出すなら、差出人は代表者名か会社名にし、担当者ごとに文面を変えないのが一般的です。季節の挨拶(時候の挨拶)は送る月に合わせて変えます。月ごとの言い方は時候の挨拶の一覧にあります。
② 年末の挨拶メールに、辞退の一文を添える
件名:年末のご挨拶(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
本年も格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございました。
なお、弊社では規程により、お取引先様からの贈答品をお受けしないこととしております。毎年お心遣いをいただいておりましたのに恐縮ですが、どうぞお気遣いなさいませんようお願いいたします。
来年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
注意
年末の挨拶メールの全体の形は年末の挨拶メールの例文にまとめています。辞退の一文は本文の後半に短く入れると、挨拶の主旨がぼやけません。
③ 相手から「お送りしてもよろしいですか」と聞かれたとき(口頭・電話)
お気遣いいただき、ありがとうございます。大変ありがたいお申し出なのですが、弊社では規程で、お取引先様からの贈り物はお受けできないことになっておりまして。お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたします。
④ 届いてしまったとき:返送前の一報(メール)
件名:お歳暮のお礼とお詫び(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日、ご丁寧にお歳暮の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
お心遣いを大変ありがたく存じますが、あいにく弊社では規程により、お取引先様からの贈答品をお受けできないこととなっております。
誠に恐縮ではございますが、お品物は返送させていただきます。せっかくのご厚意に添えず、申し訳ございません。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
注意
返送の前に電話かメールで一言伝えておくと、相手が突然荷物を受け取って驚くことを避けられます。電話で伝えた場合も、同じ内容をメールで残しておくと行き違いが減ります。
⑤ 返送する品に添える手紙(添え状)
拝啓 師走の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたびは結構なお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
お心遣いには深く感謝いたしておりますが、弊社では規程により、お取引先様からの贈答品は辞退させていただいております。
誠に失礼とは存じますが、お品物はご返送申し上げます。何とぞ事情をお汲み取りいただけますと幸いです。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。
敬具
◯年◯月◯日
株式会社△△ ◯◯部
□□□□
⑥ 返送しにくい品(生ものなど)が届いたとき:お礼状で今後を辞退
拝啓 師走の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたびはご丁寧にお歳暮の品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
傷みやすいお品でしたので、ありがたく部署の皆でいただきました。
なお、弊社では規程により、お取引先様からの贈答品をご辞退申し上げております。お気持ちは大変うれしく存じますが、次回からはどうぞお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、皆様どうぞご自愛ください。
敬具
注意
生ものなどを受け取ってよいか、受け取った後どう扱うかは会社の規程や上司・総務の判断に従います。社内で受け取ると決まった場合の文面です。ふつうに受け取れる場合のお礼状はお歳暮のお礼状の例文を使ってください。
⑦ 今年は受け取り、来年からは辞退したい(お礼状に添える)
このたびは結構なお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。日頃のお心遣いに、心より御礼申し上げます。
ただ、いつもこのようなお気遣いをいただいては恐縮ですので、どうか来年からはお気持ちだけ頂戴できればと存じます。
今後とも変わらぬお付き合いを、よろしくお願い申し上げます。
⑧ 長くやり取りしてきた相手と、お互いに贈り合いをやめる
毎年お心のこもったお品をいただき、本当にありがとうございます。
実は弊社では本年より、季節の贈答を控えることといたしました。これまで長くお気遣いをいただいてきたことに、改めて御礼申し上げます。
まことに勝手ながら、御社におかれましても、今後はどうぞお気遣いなさいませんようお願いいたします。
今後は日頃のお仕事を通じて、ご恩返しをしてまいりたいと存じます。
注意
こちらからも贈っていた相手には、「こちらからも控える」ことを先に伝えると、相手だけに辞退を求める形になりません。
⑨ 上司が、部下(個人)からのお歳暮を断る(口頭)
◯◯さん、お歳暮を送ってくれてありがとう。気持ちはとてもうれしかったです。ただ、職場の中ではこういう贈り物はお互いになしにしよう。来年からは気をつかわなくて大丈夫だからね。いつも助けてもらっているのはこちらのほうです。
⑩ 上司が、部下(個人)からのお歳暮を断る(手紙・改まった形)
◯◯さん
ご丁寧にお歳暮をお送りいただき、ありがとうございました。日頃の◯◯さんの心遣いが伝わり、大変うれしく思っています。
ただ、職場の仲間同士で気をつかうのは、私としても心苦しく思います。どうか来年からは、お気持ちだけで十分です。
寒い日が続きますので、体に気をつけて、よい年をお迎えください。
⑪ 社内への報告(上司・総務へのチャット)
お疲れさまです。□□です。
株式会社◯◯の◯◯様から、私宛てにお歳暮の品(菓子折り)が届きました。
規程に沿って返送する予定で、先方には本日メールでお礼とお詫びをお伝えしております。
返送の手配について、総務の手順があれば教えていただけないでしょうか。
注意
受け取れない品が届いたら、自分だけで判断せず、上司か総務に報告してから動くのが安全です。社内チャットの書き方は社内チャットの敬語とマナーにあります。
返送するときの手順
- 01上司・総務に報告し、返送してよいか、会社の手順があるかを確かめる
- 02包装を開けずに、届いたときの形のまま保管する
- 03相手に電話かメールで一報(お礼→規程→返送すること→お詫び)
- 04添え状を同封し、送料はこちらで持って送る
- 05送った日と伝票の控えを残し、次回からの辞退も相手に伝わっているか確かめる
よくある失敗・避けたい言い方
| 避けたい言い方・やり方 | 気になる点 | 言い換え・直し方 |
|---|---|---|
| 受け取れませんので、お返しします | お礼がなく、突き返す印象になる | お心遣いをいただきありがとうございます。あいにく規程により… |
| 私はこういうものは苦手でして | 個人の好みに聞こえ、相手が気まずくなる | 弊社では規程により、お受けできないこととなっております |
| 今後一切お送りいただかないでください | 強い拒絶に聞こえる | どうぞお気遣いなさいませんようお願いいたします |
| 何も言わずに返送する | 相手が理由が分からず不安になる | 返送前に電話かメールで一報を入れる |
| 開けて中身を確かめてから返す | 使ったように見え、失礼になりやすい | 包装を開けずに、届いた形のまま返す |
| 受け取ったまま何も連絡しない | 受け取ってもらえたと思われ、翌年も届く | お礼状に、次回から辞退したいことを一文添える |
注意
お礼で使う「お心遣い」と、辞退で使う「お気遣いなさいませんよう」の言葉の違いは「お心遣い」と「お気遣い」の違いも参考になります。
送る前のチェックリスト
- 自社の規程と、上司・総務の判断を確かめたか
- 最初にお心遣いへのお礼を書いたか
- 理由を会社の規程・方針として伝えたか(個人の好みにしていないか)
- 品物の扱い(返送する/今後は不要)をはっきり書いたか
- お詫びと、今後のお付き合いのお願いで結んだか
- 返送する品は包装を開けずに保管しているか
- 社名・部署名・相手の名前に誤りがないか
この記事の要点
- 断る文面はお礼→規程で受け取れない理由→品物の扱い→お詫びと今後のお願いの順。
- 理由は会社の規程・方針にして、個人の好みに見せない。
- 届いてしまったら開けずに、一報を入れてから返送し、添え状を付ける。
- 返送しにくい品は上司・総務と相談し、お礼状で次回からの辞退を伝える。
- 来年以降も辞退するなら、お歳暮の時期より前に案内状や年末の挨拶で知らせる。
FAQ
よくある質問
会社の規程などの理由があれば、断ること自体は失礼ではありません。お心遣いへのお礼を先に伝え、理由を会社の規程として短く説明し、今後のお付き合いをお願いする形にすると、相手の気持ちを傷つけにくくなります。
まず上司か総務に報告し、自社の扱いを確かめます。返送する場合は包装を開けずに保管し、相手に電話かメールで一報を入れたうえで、お礼とお詫びを書いた添え状を同封して送ります。
相手の好意に対して返すものなので、送料はこちらで持つのが丁寧です。会社に返送の手順がある場合は、それに従ってください。
扱いは会社の規程や上司の判断に従います。社内で受け取ると決まった場合は、お礼状でお礼を伝えたうえで、規程によりこれからは辞退したいことを一文添えます。
相手が品物を手配する前に伝わるよう、お歳暮の時期より前に知らせるのがよいとされます。会社として全取引先に案内状を出すか、年末の挨拶メールに一文添える方法があります。
まず気持ちへのお礼をしっかり伝え、「職場の中ではお互いに気をつかわないようにしよう」と、相手を責めない言い方で来年からは不要だと伝えます。