例文
会議での質問の仕方
切り出し方・思いつかない時のコツ・場面別の例文
会議で質問するときは、話の切れ目を待って、名乗り、何についての質問かと数を先に言ってから、一文で聞くのが基本です。切り出しの一言は「◯◯部の□□です。◯◯について、一点質問してもよろしいでしょうか」。聞くことが思いつかないときは、「この会議で決めたいこと」と「まだ決まっていないこと」を見比べると、確認すべき点が見つかります。このページでは、質問の流れ、思いつかないときの準備、目的別の質問の型、会議の段階ごとの質問、社内・社外・オンラインなど場面別にそのまま使える例文、避けたい言い方をまとめました。質疑応答を進める司会の側の言葉は質疑応答の司会 例文にあります。
結論
会議での質問は①話の切れ目を待つ ②名乗る(大人数・社外のとき) ③質問の数と対象を先に言う(「◯◯について一点」) ④質問を一文で言う ⑤答えにお礼を言うの流れで組み立てます。質問は一度に一つ。いくつもあるときは「二点あります」と数を先に言います。目的は相手を試すことではなく、参加者の認識を合わせ、決めるべきことを決めて、次の行動につなげることです。
結論:そのまま使える切り出しの一言
| 場面 | 切り出しの一言 |
|---|---|
| 社内の会議 | 「◯◯について、一点質問してもよろしいでしょうか」 |
| 上司・役員に | 「部長、一点確認してもよろしいでしょうか」 |
| 社外の商談 | 「ご説明ありがとうございました。株式会社△△の□□です。二点、伺ってもよろしいでしょうか」 |
| 大人数・説明会 | 「◯◯部の□□です。資料◯ページの◯◯について一点お聞きします」 |
| オンライン会議 | (挙手のあと)「□□です。◯◯について一点よろしいでしょうか」 |
| 聞き逃したとき | 「恐れ入ります、◯◯のところをもう一度伺ってもよろしいでしょうか」 |
| 初歩的なことを聞くとき | 「初歩的な質問で恐縮ですが、◯◯は◯◯のことでしょうか」 |
| 時間が押しているとき | 「お時間が迫っているところ恐縮です。一点だけ確認させてください」 |
質問するときの流れ
- 01
切れ目を待つ
話している人の説明が一区切りつくのを待つ。司会がいれば「ご質問は」と聞かれるまで待つ
- 02
合図する
手を挙げる。オンラインなら挙手ボタンかチャットで知らせる
- 03
名乗る
「◯◯部の□□です」。社外の会議では会社名から
- 04
対象と数を先に言う
「◯ページの◯◯について、一点質問させてください」
- 05
質問を一文で言う
背景の説明は一言にとどめ、聞きたいことを一文で言う。必要なら自分の考えを短く添える
- 06
お礼を言う
「よく分かりました。ありがとうございます」
Point
質問は、聞きたいことを一文で言えるように整理してから手を挙げます。話しながら考えると前置きが長くなり、何を聞かれているのか相手が分からなくなります。手元のメモに一行で書いておくと落ち着いて聞けます。
質問が思いつかないときの準備
質問が浮かばないのは、話を聞いていないからではなく、どこを見れば疑問が出るかを決めていないことが多いです。次の順で見ていくと、聞くべき点が見つかります。
会議の前にしておくこと
- 招集の案内や議題で、この会議で決めたいことを一行で書き出した
- 資料に目を通し、分からない言葉・数字に印をつけた
- 自分の業務に関わる点(担当・締め切り・予算)を確かめた
- 聞きたいことを一つ、メモに一文で書いておいた
会議中に聞くことを見つける観点
| 観点 | 抜けやすい点 | 質問の例 |
|---|---|---|
| いつ | 締め切り、開始日、次の確認日 | 「この件の締め切りは、いつになりますか」 |
| 誰が | 担当者、決める人、連絡する人 | 「この作業は、どなたが担当される予定でしょうか」 |
| 何を | 対象、成果物、範囲 | 「今回の対象には、◯◯も含まれますか」 |
| なぜ | 目的、判断の理由 | 「この方針にした理由を伺ってもよろしいでしょうか」 |
| どこで | 場所、使う仕組み、置き場所 | 「資料はどちらに保存すればよいでしょうか」 |
| どのように | 手順、進め方、費用 | 「進め方は、前回と同じ形でよろしいでしょうか」 |
話を聞きながら、この六つの観点のうちまだ出ていないものに印をつけます。出ていないものが、そのまま質問になります。
それでも思いつかないときの一言
- 「ここまでの内容を、◯◯と理解しましたが、合っていますでしょうか」(理解の確認)
- 「今日決まったことは◯◯と◯◯、持ち越しは◯◯という整理でよろしいでしょうか」(まとめの確認)
- 「私の担当で、まず何から手をつければよいでしょうか」(自分の次の行動)
注意
確認の質問は、ほかの参加者の認識のずれを見つけるきっかけにもなります。内容に新しさがなくても、聞く価値があります。
目的別の質問の型と例文
| 目的 | 聞きたいこと | 言い方の例 |
|---|---|---|
| 認識を確かめる | 自分の理解が合っているか | 「◯◯ということで、理解は合っていますでしょうか」 |
| 具体にする | 具体的にどういうことか | 「実際の例を一つ挙げていただけますか」 |
| 理由を聞く | なぜそう決めたのか | 「◯◯にした理由を伺ってもよろしいでしょうか」 |
| 範囲を決める | どこまでが対象か | 「◯◯は、対象に含まれますか」 |
| 順番を決める | 何から、何を後回しにするか | 「◯◯と◯◯では、どちらを先に進めるべきでしょうか」 |
| 別の立場から確かめる | ほかの部署や相手からどう見えるか | 「◯◯部の立場からは、どのように見えますか」 |
| 条件を確かめる | 前提が変わったらどうなるか | 「◯◯の場合は、どのような対応になりますか」 |
| 担当と期限を決める | 誰が、いつまでに、何をするか | 「この件は、どなたが、いつまでに進めることになりますか」 |
言葉や数字を確かめるときの例文
- 「確認させてください。◯◯は今月中に決定、◯◯は来月に検討という理解でよろしいでしょうか」
- 「資料の◯◯という言葉は、◯◯のことを指していますか」
- 「先ほどの数字は、税込みと税抜きのどちらでしょうか」
理由や心配な点を聞くときの例文
- 「その方法で進めた場合、いちばん心配な点はどこでしょうか」
- 「似た取り組みを以前に行ったことはありますか。そのときの結果を伺えますか」
- 「◯◯さんは、この案についてどうお考えですか」(発言の少ない人に話を振る)
範囲と進める順を決めるときの例文
- 「期限までに全部は難しそうですが、必ず入れるべきものはどれでしょうか」
- 「◯◯は次回以降に回す、という形でもよろしいでしょうか」
- 「予算と納期のどちらを優先すべきか、方針を伺えますか」
影響や万一の場合を確かめるときの例文
- 「この変更で、お客さまからの問い合わせが増えそうな点はありますか」
- 「運用する部署の作業は、今より増えるでしょうか」
- 「うまくいかなかった場合の戻し方も、決めておいたほうがよいでしょうか」
次の動きを決めるときの例文
- 「次回の会議までに、私のほうで準備しておくことはありますか」
- 「この内容は、どなたから関係者に共有しますか」
- 「次に進捗を確認するのは、いつにしましょうか」
「なぜ」を聞くときは、責めているように聞こえないよう「理由を伺ってもよろしいでしょうか」と言い換えます。反対の意見を伝えたいときの言い方は会議で反対意見を言うときの例文にまとめています。
会議の段階ごとに聞くこと
| 段階 | 聞くこと | 例文 |
|---|---|---|
| 冒頭 | 目的とゴール | 「本日は、◯◯を決めるところまでという認識でよろしいでしょうか」 |
| 説明の後 | 理解の確認、言葉の意味 | 「◯◯について、私の理解が合っているか確認させてください」 |
| 議論の途中 | 理由、具体例、ほかの案 | 「ほかの案と比べて、この案を選んだ決め手は何でしょうか」 |
| まとめの前 | 先に進めること、次回に回すこと | 「今回は◯◯を優先し、◯◯は次回に回すという整理でよろしいでしょうか」 |
| 終わり | 担当・期限・次回 | 「◯◯は□□さんが◯日まで、という理解で合っていますでしょうか」 |
会議の終わりの確認は、議事録に残す内容そのものです。議事録の送り方は議事録送付メールの例文を見てください。
自分の考えを添えて聞く言い方
質問に自分の考えや仮説を一言添えると、答える側は何を答えればよいかが分かり、話が早く進みます。ただし、考えの説明が長くなると意見表明になってしまうので、考えは一文、質問も一文にします。
自分:◯◯の締め切りについてです。準備の量を考えると、◯月末が現実的かと思うのですが、その日程で進めてもよろしいでしょうか。
自分:資料の◯ページの数字です。◯◯が減ったのは、◯月の価格改定の影響が大きいと読んだのですが、その見方で合っていますか。
自分:◯◯の件、まずは小さく試してから広げる形もあるかと思いました。そうした進め方は難しいでしょうか。
場面別の質問の言い方(例文)
社内の会議で上司に質問するとき
自分:部長、一点質問してもよろしいでしょうか。
上司:どうぞ。
自分:先ほどの◯◯の件ですが、締め切りは◯月◯日で確定と考えてよろしいでしょうか。
社外の商談・打ち合わせで質問するとき
自分:ご説明ありがとうございました。株式会社△△の□□です。二点、伺ってもよろしいでしょうか。
一点目は、◯◯の費用に◯◯は含まれていますでしょうか。二点目は、納期の目安を教えていただけますか。
注意
社外の相手には、まず説明へのお礼から入ります。「伺う」は「聞く」の謙譲語なので、「伺ってもよろしいでしょうか」で十分丁寧です。
大人数の会議・説明会で質問するとき
(司会に指名されてから)
自分:ありがとうございます。◯◯部の□□です。資料の◯ページ、◯◯の項目について一点お聞きします。◯◯の対象には、◯◯も含まれますか。
注意
大人数の場では、資料のページや項目を先に言うと、ほかの参加者も同じところを見ながら聞けます。
聞き逃してしまったとき
自分:恐れ入ります、◯◯のところを聞き逃してしまいました。もう一度伺ってもよろしいでしょうか。
前提が分からず、初歩的なことを聞くとき
自分:初歩的な質問で恐縮ですが、◯◯というのは、◯◯のことでしょうか。
注意
分かったふりをして後で間違えるより、その場で聞き直すほうが周りの手間が少なく済みます。同じ疑問を持っている人がほかにいることもあります。
数字や資料の内容を確かめるとき
自分:確認させてください。資料の◯ページの◯◯の数字は、前回の資料と比べて変わっているように見えますが、更新されたものと考えてよろしいでしょうか。
議論が行き詰まったとき
自分:一度、整理させてください。決まっているのは◯◯で、意見が分かれているのは◯◯という理解で合っていますか。そうであれば、◯◯を決めるために足りない情報は何でしょうか。
司会から「質問はありますか」と振られたとき
自分:はい、一点だけ確認させてください。今日決まった◯◯は、いつから適用になりますか。
注意
特に聞くことがなければ、「現時点ではございません。ありがとうございます」と答えて構いません。急に意見を求められて困ったときの返し方は会議で答えられないときの言い方にあります。
オンライン会議で質問するとき
(挙手ボタンを押す、またはチャットに「□□です。◯◯について質問があります」と書く)
司会:□□さん、どうぞ。
自分:□□です。ありがとうございます。◯◯について一点お聞きします。……以上です。
注意
オンラインでは声が重なりやすいので、合図をしてから指名を待つのが確実です。話し終えたら「以上です」と区切ると、相手が答え始めやすくなります。
チャットで質問を送るとき
□□です。資料◯ページの◯◯について質問です。◯◯は、◯◯も対象に含まれますか。お手すきの際にご回答いただけますと幸いです。
時間が押しているとき
自分:お時間が迫っているところ恐縮です。一点だけ、確認させてください。
(答えが長くなりそうなら)後ほどメールで伺ってもよろしいでしょうか。
新人・初めて参加する会議で質問するとき
自分:本日から参加しております、◯◯部の□□です。不勉強で恐縮ですが、◯◯について教えていただけますか。
やりがちなNG
| NG | なぜ困るか | こうする |
|---|---|---|
| 話の途中で割り込む | 説明が止まり、流れが乱れる | 区切りがつくのを待つ |
| 前置きが長く、何を聞きたいのか分からない | 相手が答えられない | 対象と数を先に言い、質問を一文にする |
| 一度に三つも四つも聞く | 答えが漏れる | 数を先に言い、一つずつ聞く |
| 質問の形をした自分の意見を長く話す | ほかの人の質問の時間を奪う | 意見なら「意見ですが」と分けて短く言う |
| 相手の粗探しのような聞き方をする | 責めているように受け取られ、議論が止まる | 「◯◯の場合はどうなりますか」と条件の確認にする |
| すでに説明された内容をもう一度聞く | 聞いていなかったと思われる | 聞き逃したことを先に言ってから聞き直す |
| 答えを聞いても反応しない | 答えが届いたか分からない | 「よく分かりました。ありがとうございます」 |
| 分からないまま黙っている | 後で間違えて周りに迷惑がかかる | 「確認させてください」と聞く |
避けたい言い方と言い換え
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| 「ご質問させていただいてもよろしいでしょうか」 | 「ご〜する」と「させていただく」が重なり、回りくどい | 「質問してもよろしいでしょうか」/「伺ってもよろしいでしょうか」 |
| 「お伺いしてもよろしいでしょうか」 | 「伺う」に「お〜する」を重ねた二重敬語。文化審議会の「敬語の指針」は習慣として定着した例に挙げており誤りではないが、気にする人もいるので簡潔な形が無難 | 「伺ってもよろしいでしょうか」 |
| 「◯◯でよろしかったでしょうか」 | 今のことを過去形で聞く形で、気にする人もいる | 「◯◯でよろしいでしょうか」 |
| 「なんでそうなったんですか」 | 責めているように聞こえる | 「そのように決まった理由を伺ってもよろしいでしょうか」 |
| 「わかりにくいんですけど」 | 相手の説明を否定している | 「私の理解が追いついていないのですが」 |
| 「教えてもらえますか」(社外・目上) | 丁寧さが足りない | 「教えていただけますか」 |
「よろしかったでしょうか」の使い方はよろしかったでしょうかでも詳しく扱っています。
質問する前のチェックリスト
- 話の区切りがついている(司会がいれば指名を待った)
- 何について・いくつ聞くかを最初に言える
- 聞きたいことを一文で言える
- すでに説明された内容ではない(聞き逃したならそう言う)
- 責める言い方になっていない(「なぜ」は「理由を伺う」に)
- 意見が混ざるなら、意見と質問を分けて言える
- 時間が足りなければ後で聞く方法(メール・チャット)を用意した
質問の後のフォロー
会議の場で答えをもらったら、その場でお礼。答えが「確認して後ほど」になった場合や、質問に丁寧に答えてもらった場合は、会議の後にも一言伝えます。
回答をもらったお礼(社内チャット)
◯◯さん
お疲れさまです。□□です。
先ほどの会議では、◯◯の件で丁寧にご説明いただきありがとうございました。おかげで◯◯の進め方が分かりました。
会議で聞ききれなかったことを後で聞く(社内メール)
件名:本日の会議の◯◯について(確認)
◯◯さん
お疲れさまです。□□です。
本日の会議で時間の都合で伺えなかった点を、一点確認させてください。
◯◯は、◯◯も対象に含まれますでしょうか。
お手数ですが、◯日までにご回答いただけますと助かります。
後日回答をもらったお礼(社外メール)
件名:Re:◯◯のご回答
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日のお打ち合わせでお尋ねした◯◯の件、早速ご回答いただきありがとうございました。
内容、承知いたしました。社内でも共有いたします。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
「参考になりました」の目上への言い方は参考になりました、お礼メールの基本は打ち合わせのお礼メールを見てください。
この記事の要点
- 話の切れ目を待ってから質問する。
- 最初に名乗り、対象と数を言う(「◯◯について一点」)。
- 質問は一文・一つずつ。考えを添えるなら一文で。
- 思いつかないときはいつ・誰が・何をなど、まだ出ていない観点を探す。
- 会議の終わりは担当・期限・次回を確認する質問で締める。
- 「なぜ」は「理由を伺ってもよろしいでしょうか」に言い換える。
FAQ
よくある質問
「◯◯部の□□です。◯◯について、一点質問してもよろしいでしょうか」が基本です。名乗り、何について、いくつ聞くかを先に言うと、相手が答える準備をしやすくなります。社外の相手には、説明へのお礼を添えてから聞きます。
会議の前に「この会議で決めたいこと」を一行で書き、会議中は、いつ・誰が・何を・なぜ・どこで・どのように、のうち話に出ていないものを探します。出ていないものがそのまま質問になります。思いつかなければ「ここまでの内容を◯◯と理解しましたが、合っていますか」と理解を確かめる質問でも十分です。
必ずしも必要ではありません。聞くことがないのに無理に質問すると、会議の時間を延ばしてしまいます。ただ、疑問や認識のずれがあるのに黙っていると、後で手戻りが起きます。少しでも引っかかる点があれば、確認の質問として聞くのがよいでしょう。
誤りとまでは言えませんが、「させていただく」と「よろしいでしょうか」が重なり、回りくどく聞こえることがあります。「質問してもよろしいでしょうか」「伺ってもよろしいでしょうか」で十分に丁寧です。
聞いて構いません。「初歩的な質問で恐縮ですが」と前置きすれば失礼にはなりません。会議中に聞きにくい場合は、会議の後に担当者へ個別に聞く方法もあります。
「三点あります」と先に数を言い、「一点目は」「二点目は」と一つずつ聞きます。時間が限られている会議では、いちばん大事な一点だけその場で聞き、残りは「ほかの点は後ほどメールで伺います」とします。
相手を問い詰める聞き方にならなければ構いません。「◯◯の場合はどうなりますか」と条件を確かめる形にすると、議論を深める質問になります。はっきり反対を伝えたいときは、質問と分けて「意見ですが」と前置きして述べます。
挙手ボタンやチャットで「質問があります」と合図をして、指名を待つのが確実です。話が一区切りついたときに「□□です、一点よろしいでしょうか」と声をかけても構いません。声が重なったら「お先にどうぞ」と譲ります。