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ビジネス用語

委細の意味と読み方
「委細承知」の使い方・例文と言い換え

結論:「委細」の読み方は「いさい」、意味は「詳しく細かいこと・詳しい事情」です。「委細承知」のように「細かいことまですべて」という副詞的な使い方や、「委細に報告する」のように「詳しく」を表す使い方もあります。仕事でいちばん使うのは「委細承知いたしました」(詳しい内容まですべて分かりました)と「委細は追ってご連絡いたします」(詳しいことは後で知らせます)の二つです。このページでは、二つの意味と字の組み立て、決まった言い回しの一覧、そのまま使える場面別の例文と返信テンプレート、「詳細」「子細」「委曲」との違い、目上・社外に使うときの注意、送る前のチェックリストをまとめました。

更新: 2026-11-04読了:約10分PRODUCER AGENT 編集部

結論

「委細」は①詳しい事柄・細かい事情(名詞)と、②細かいことまですべて(副詞的な使い方)の二つの意味を持つ漢語です。「委細承知」「委細は追って」「委細面談」「委細構わず」のような決まった言い回しで使われることが多い言葉です。

「委細」の二つの意味|字の組み立てと読み方

使い方意味例
名詞詳しく細かいこと、詳しい事情契約の委細を詰める/委細は打ち合わせの場で
副詞的な使い方細かいことまですべて委細承知いたしました
「委細に」の形細かく詳しく経緯を委細に報告する

読み方は「いさい」です。「委」は「委任」「委託」のように「ゆだねる」の意味でよく知られていますが、「くわしい」という意味もあり、「委細」の委はこちらの意味で使われています。「細」は「細かい」で、合わせて「詳しく細かいこと」になります。

ふだんの仕事では「詳細」のほうがよく使われ、「委細」は決まった言い回しの中で使われる、やや古風な言葉です。

Point

覚え方:「委」=くわしい、「細」=こまかい。「委細」=「詳細」とほぼ同じで、形の決まった改まった言い方、と覚えると迷いません。

「委細」を使う言い回し一覧

言い回し意味使われる場面今の仕事での使いやすさ
委細承知(いたしました)詳しい内容まですべて分かりました指示・依頼・変更連絡への返事使える(改まった返事)
委細は追って(ご連絡します)詳しいことは後で知らせます第一報・案内の段階使える
委細面談詳しいことは会ったときに説明・相談します求人の募集文など見かけたら意味が分かればよい
委細構わず細かい事情にかかわらず、どうあっても会話や文章(やや古い言い方)仕事のメールでは使わない

Point

今のメールで使いどころがあるのは「委細承知いたしました」「委細は追ってご連絡いたします」の二つです。それ以外は、見かけたときに意味が分かれば十分です。

使い方の例文(場面別)

メールで(取引先へ・目上にも可)

件名:Re:搬入時間変更のご連絡

株式会社◯◯
◯◯様

いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
搬入時間の変更について、委細承知いたしました。
◯月◯日(◯)は◯時に搬入口へ伺い、◯◯様にお声がけいたします。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

注意

「委細承知いたしました」のあとに受け取った内容を一行で繰り返すと、本当に分かっていることが伝わり、行き違いも防げます。

メールで(社内の上司へ・目上にも可)

◯◯部長

お疲れさまです。□□です。
来週の来客対応のご指示、委細承知いたしました。会議室の手配とお茶の準備は私のほうで進めます。

メールで(第一報として社内外へ)

◯月◯日の説明会は、会場を本社の大会議室に変更いたします。委細は追ってご連絡いたします。

メールで(見積・条件の確認依頼への返事)

お見積りの条件について、委細承知いたしました。社内で確認のうえ、◯日までにお返事いたします。

報告書・経緯説明で(「委細に」の形)

本件の経緯は、別紙にて委細にご報告いたします。

会議で(社内)

スポンサーとの契約の委細は法務と詰めているところなので、今日は大枠だけ共有します。

朝礼で(社内)

来月の社内イベントの日程が決まりました。委細は後ほどメールで流しますので、まずは予定だけ空けておいてください。

電話で(取引先へ・目上にも可)

ただいまのご説明で委細承知いたしました。念のため、要点をメールでもお送りいたします。

手紙・案内状で

記念式典の日時と会場は下記のとおりです。委細は同封の案内をご覧ください。

求人の募集文で(見かける例)

勤務時間:応相談 給与:委細面談

注意

「承知しました」「かしこまりました」の使い分けは「かしこまりました」の意味と例文にまとめています。

そのまま使える返信テンプレート

  1. 01

    ① 受け取ったことを伝える

    「◯◯の件、委細承知いたしました。」と、何の件かを先に書く。

  2. 02

    ② 分かった内容を一行で繰り返す

    「◯月◯日◯時、◯◯にて、ですね。」と日時・場所・数量など要の部分だけ書く。

  3. 03

    ③ 自分が次にすることを書く

    「当日は◯◯を持参いたします。」「◯日までに◯◯をお送りいたします。」

  4. 04

    ④ 締めのあいさつ

    「引き続きどうぞよろしくお願いいたします。」

◯◯の件、委細承知いたしました。
◯月◯日(◯)◯時、◯◯にて、と理解しております。
当日は◯◯を持参いたします。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

注意

①だけで終えると、相手は「本当に読んだのか」を確かめられません。②と③を足すのがこのテンプレートの要です。

イベントの仕事での使い方|場面別の例文

イベントの仕事では、クライアント・会場・協力会社・社内スタッフと、短い期間に細かな連絡が行き交います。「委細承知」「委細は後日」は、細部まで受け取ったことや詳しい案内がまだ先であることを一言で示せるので、改まった連絡に向いています。ただし、どの場面でも何を受け取ったのか、次に何をするのかを必ず添えるのが前提です。

場面相手手段向いている言い方
クライアントからの細かな修正指示を受けたときクライアントメール委細承知いたしました+修正点の復唱
招待客への案内状で、詳細が未確定のとき招待客・関係者案内状・メール委細は後日ご案内申し上げます
協力会社への発注内容を確かめるとき音響・照明・施工などの協力会社メール委細は添付の発注書のとおりです
本番前日の打ち合わせ・当日の現場社内スタッフ・現場責任者口頭委細承知です(同僚どうしなら「了解しました」)
運営マニュアルで、細部を別紙に回すとき運営スタッフ全員マニュアル委細は別紙「◯◯」を参照

例文1:クライアントから進行台本の修正指示を受けたとき(メール)

件名:Re:進行台本の修正について

◯◯様

お世話になっております。□□です。
進行台本の修正点、委細承知いたしました。
・開会挨拶を◯◯社長から◯◯専務に変更
・表彰の順番を部門別から五十音順に変更
・閉会後の記念撮影を追加
以上3点を反映した改訂版を、◯日(◯)の正午までにお送りいたします。

注意

クライアントの指示が箇条書きで来たときは、受け取った項目を同じ数だけ並べて返すと、抜け漏れがないことが一目で伝わります。

例文2:招待状で、当日の詳しい案内を後から送るとき(案内状・メール)

◯周年記念パーティーを下記のとおり開催いたします。
日時:◯月◯日(◯)18時開宴
会場:◯◯ホテル ◯◯の間
なお、受付方法・お車でお越しの際のご案内など委細は、◯月上旬にあらためてご案内申し上げます。

注意

「委細は後日」と書いたら、いつ頃・何について送るのかを添えます。招待客は「いつ連絡が来るのか」が分からないと、問い合わせをしてくることがあります。

例文3:協力会社へ発注内容を確かめるとき(メール)

◯◯株式会社 ◯◯様

いつもお世話になっております。□□です。
◯月◯日の◯◯展示会について、音響機材の手配をお願いいたします。
委細は添付の発注書と会場図面のとおりですが、特に以下2点をご確認ください。
・搬入は前日◯時から、搬入口は北側のみ使用可
・ワイヤレスマイクは予備を含めて◯本
内容に相違がなければ、その旨ご返信いただけますと幸いです。

例文4:協力会社から発注確認の返信を受けたあとの念押し(チャット)

◯◯さん、発注書の件、ご確認のお返事ありがとうございます。1点だけ、撤去は終演後◯時までと会場から指定されていますので、改めてお含みおきいただけますと助かります。

例文5:本番前日の打ち合わせで、現場責任者の指示に答えるとき(口頭)

(現場責任者から、雨天時は受付をロビー奥に移すと説明を受けて)
委細承知です。雨の場合は受付を奥に移して、入口に誘導のスタッフを一人立てます。

注意

口頭では「委細承知です」だけで終えず、自分の動きを一言で言い返すと、聞き違いがその場で分かります。同僚どうしなら「了解しました」で十分です。

例文6:当日の運営マニュアルで、細部を別紙に回すとき(マニュアル)

【受付】
開場は◯時。受付は2列で行い、招待状のQRコードを読み取る。
来賓の受付・控室への案内の委細は、別紙「来賓対応手順」を参照すること。

注意

マニュアルでは「委細は別紙参照」と書くと、本体を短く保てます。ただし別紙の名前を正確に書き、本体と別紙で内容が食い違わないよう、改訂のたびに両方を見直します。

似た表現・言い換え・反対の表現

言葉表す内容使いやすい場面
委細詳しく細かいこと(決まった言い回しで使うことが多い)改まったメール・手紙
詳細詳しく細かいこともっとも広く使える言い換え
委曲(いきょく)細かく詳しいこと、詳しい事情「委曲を尽くす」など硬い文章
子細(しさい)詳しい事情、わけ「子細ありげ」「子細に調べる」など
仔細(しさい)「子細」と同じ意味で使われる書き方辞書・文書によって表記が分かれる
委細承知詳しい内容まで分かったという返事改まった返事
承知いたしました分かりました、引き受けましたという返事日常の社内外のメール
(反対)概要・大枠細部を省いた全体のあらまし最初の共有、要点だけ伝えるとき

「詳細」は「詳細な説明」のように形を変えて使えますが、「委細」は「委細承知」「委細は追って」のような決まった形で使われることが多い言葉です。迷ったら「詳細」を使えば通じます。

英語で言うと

日本語英語の言い方の例
委細(詳しいこと)details / particulars
委細承知いたしましたNoted with thanks. / I have understood all the details.
委細は追ってご連絡いたしますWe will send you the details later.

よくある失敗と直し方

ありがちな使い方気になる点直し方
「いざい」「いざ」と読む読み間違いいさい
「委細」を「ゆだねる」の意味だと思うここでの「委」は「くわしい」の意味詳しいこと、と覚える
長い指示に「委細承知」とだけ返す本当に読んだのか、相手が不安になることがある承知した内容を一行で繰り返す
分からない点があるのに「委細承知」と返す「すべて分かった」と言い切ることになる「◯◯は承知いたしました。◯◯について一点確認させてください」
「委細面談」を「面談しないと何も分からない」と読み飛ばす「詳しい条件は会ったときに説明・相談する」という意味気になる条件は応募前に問い合わせてもよい
チャットの軽いやり取りで「委細承知」硬く、冗談めかして聞こえることもある承知しました/了解です(社内の同僚)
相手に「委細ご承知おきください」と書く指示の形で、目上には上からに聞こえることがあるお含みおきいただけますと幸いです

目上・社外に使うときの注意

「委細承知いたしました」は、目上の人や取引先に使っても失礼にはあたらない、丁寧な返事です。ただし、硬く古風な響きがあるので、相手やふだんのやり取りの調子によっては、かしこまりすぎて距離を感じさせることもあります。

反対に、相手に「委細ご承知おきください」と書くと、「〜ください」という指示の形なので、目上・社外には上からの物言いに聞こえることがあります。相手に知っておいてほしいときは「お含みおきいただけますと幸いです」などを使います。

相手・場面おすすめの言い方
取引先からの指示・変更連絡への返事委細承知いたしました/詳細、承知いたしました
社内の上司からの指示への返事承知いたしました。◯◯の段取りで進めます
詳しいことは後で知らせるとき詳細は追ってご連絡いたします/委細は追ってご連絡いたします
相手に知っておいてほしいときあらかじめお含みおきいただけますと幸いです
社内の同僚とのチャット承知しました/了解です

「委細承知いたしました」を送る前のチェックリスト

  • 本当に全部の内容を読み、分からない点が残っていない
  • 何の件への返事か、件名か一文目で分かる
  • 日時・場所・数量など要の部分を一行で繰り返している
  • 自分が次にすることと期限を書いている
  • 相手との距離に対して硬すぎない(チャットなら「承知しました」で足りる)
  • 相手に向けて「委細ご承知おきください」と書いていない

この記事の要点

  • 「委細」の読み方はいさい。意味は詳しく細かいこと、詳しい事情。
  • 「委細承知」のように「細かいことまですべて」という副詞的な使い方もある。
  • ここでの「委」は「くわしい」の意味。
  • 「委細承知いたしました」は目上・社外にも使える丁寧な返事。ただし硬く古風な響き。
  • 返事では承知した内容と次の行動を一行ずつ添えると行き違いを防げる。
  • 迷ったら「詳細」に言い換えれば通じる。

FAQ

よくある質問

01「委細」の読み方は何ですか?

「いさい」と読みます。「委」には「くわしい」という意味もあり、「細」と合わせて「詳しく細かいこと」を表します。

02「委細承知」とはどういう意味ですか?

「詳しい内容まですべて分かりました」という意味の返事です。メールでは「委細承知いたしました」の形で使われます。

03「委細承知いたしました」は目上の人に使っても大丈夫ですか?

失礼ではなく、丁寧な返事です。ただ硬く古風に聞こえることがあるので、ふだんのやり取りでは「承知いたしました」「詳細、承知いたしました」でも十分です。

04「委細」と「詳細」はどう違いますか?

どちらも「詳しく細かいこと」を表しますが、「詳細」は幅広く使え、「委細」は「委細承知」「委細は追って」のような決まった言い回しで使われることが多い言葉です。迷ったら「詳細」を使えば通じます。

05「委細」と「子細」「委曲」の違いは何ですか?

「委曲」は「委細」とほぼ同じく詳しい事情を表し、「委曲を尽くす」のように硬い文章で使います。「子細」は詳しい事情のほか「わけ・理由」の意味でも使われ、「子細ありげ」のような言い方があります。

06求人の「委細面談」とはどういう意味ですか?

「詳しいことは会ったときに説明・相談します」という意味です。給与や勤務時間などの条件を、面談の場で確かめることを表します。

07イベントの仕事では「委細」をどう使えばよいですか?

クライアントからの細かな修正指示への返事では「委細承知いたしました」のあとに受け取った修正点を並べ、案内状では「委細は後日ご案内申し上げます」にいつ頃送るかを添えるのが使いやすい形です。協力会社への発注では「委細は添付の発注書のとおり」として要点だけ本文に書き、当日の運営マニュアルでは「委細は別紙参照」で本体を短く保てます。

08「委細構わず」とはどういう意味ですか?

「細かい事情にかかわらず、どうあっても」という意味です。やや古い言い方なので、仕事のメールでは「事情にかかわらず」などと書くほうが伝わります。

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