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敬語

「ご無沙汰しております」の意味と使い方
久しぶりに連絡するメールの例文と返し方

「ご無沙汰しております」は、しばらく連絡をしていなかった相手に、そのことをわびる気持ちを込めて使う挨拶です。目上の人や取引先にもそのまま使えます。メールなら、次の書き出しをそのまま使えます。

「◯◯様 ご無沙汰しております。以前◯◯の件でお世話になりました、株式会社△△の□□です。お変わりなくお過ごしでしょうか。」

同僚や親しい相手には「お久しぶりです」で十分です。このページでは、相手別の言い分け、書き出しの部品、場面別の例文(メール・電話・対面・年賀状)、英語の言い方、言われたときの返し方まで並べました。

更新: 2026-11-01読了:約10分PRODUCER AGENT 編集部

結論

沙汰には「便り・知らせ」という意味があり、無沙汰は長く便りや訪問をしないことを表します。「ご無沙汰しております」は、自分が連絡しなかったことを相手に向けて言う挨拶で、「長らくご連絡せず失礼しました」という気持ちが含まれます。「お久しぶりです」は時間が空いたことそのものを言う言葉で、わびる気持ちは薄めです。

結論:相手別に、この一言で書き出す

相手・場面使えるか書き出しの一言
取引先・お客様使えるご無沙汰しております
元上司・恩師・目上の知人使える大変ご無沙汰しております
社内の上司(部署が変わり話していない)使えるご無沙汰しております
約束した連絡が遅れた相手使える(わびを添える)ご無沙汰しており、申し訳ございません
親しい先輩・同僚・同期・後輩やや堅いお久しぶりです
先週会ったばかりの相手合わない先日はありがとうございました
普段からやり取りしている相手合わないお世話になっております
初めて連絡する相手使えないはじめてご連絡いたします

迷ったら、目上・社外なら「ご無沙汰しております」、社内の親しい相手なら「お久しぶりです」と覚えておけば外しません。

「お久しぶりです」との違い

比べる点ご無沙汰しておりますお久しぶりです
言っていること自分が連絡しなかったこと時間が空いたこと
わびる気持ち含まれるほとんど含まれない
向く相手目上・取引先・恩師同僚・親しい相手・後輩
改まった度合い高いふつう
メール・手紙書き出しの定番親しい相手なら使える
対面・電話目上には自然親しい相手には自然

「ご無沙汰です」「ご無沙汰しています」も意味は同じですが、取引先や目上の人には「ご無沙汰しております」のほうが改まった印象になります。「ご無沙汰です」は短く、くだけて聞こえると感じる人もいるため、社外には避けておくと安心です。

どれくらい空いたら使うか・使わない場面

どれくらい空いたら使うかに決まりはありません。「しばらく連絡していなかった」と自分が感じる程度が目安で、季節が変わるくらい間が空いた相手なら自然に使えます。間がそれほど空いていなくても、「次は自分から連絡する」と言っておきながら連絡できていなかった相手には、わびの意味で使えます。

  • 初めての相手:会ったことがないので使えません。
  • 頻繁にやり取りしている相手:かえって不自然です。
  • 相手が自分を覚えていないかもしれない相手:使ってよいですが、名乗りと前回の関わりを必ず添えます。

注意

久しぶりの相手に「いつもお世話になっております。ご無沙汰しております。」と挨拶を重ねると、「いつも」と「久しぶり」が食い違い、くどいと感じる人もいます。書き出しは「ご無沙汰しております」だけにして、お礼は「以前は◯◯の件で大変お世話になりました」と過去のこととして書くと自然です。「いつも」を付けない「お世話になっております。長らくご無沙汰しており、申し訳ございません」という書き方もあります。

言い換え一覧(丁寧さの段階つき)

言い方丁寧さ向く相手・場面
お久しぶりです標準同僚・親しい取引先
ご無沙汰しています丁寧(やや軽め)顔なじみの社内の先輩
ご無沙汰しております丁寧取引先・目上の人
長い間ご無沙汰しております丁寧(間の長さを強める)かなり間が空いた取引先
大変ご無沙汰しております改まった言い方しばらく空いた目上の人・恩師
すっかりご無沙汰してしまい、失礼いたしました丁寧(柔らかい)以前親しくしていた目上の人
長らくご無沙汰しており、申し訳ございません改まった言い方(わびを強める)本来は連絡すべきだった相手
日頃の不義理をお許しください改まった言い方(手紙向き)恩師・目上の親族など、礼を欠いたと感じる相手
その後いかがお過ごしでしょうか丁寧(気遣いを前に出す)わびより近況を尋ねたい相手

注意

わびる言葉を足しすぎると、本題にたどり着くまでが長くなります。わびは一文にとどめ、次の行で名乗りと用件に進むと読みやすくなります。

書き出しの部品集(組み合わせて使う)

久しぶりのメールの書き出しは、①挨拶 → ②名乗り → ③前回の関わり → ④気遣いの順に一文ずつ選べば組み立てられます。

③前回の関わり(相手が思い出せる一言)

  • 以前、◯◯の件で大変お世話になりました
  • 昨年の◯◯展示会でご挨拶いたしました
  • ◯◯社に在籍していた折に、◯◯をご一緒しました
  • ◯◯様のご紹介で、一度お打ち合わせの機会をいただきました
  • ◯◯部で◯◯様の下におりました

④相手を気遣う一言

  • お変わりなくお過ごしでしょうか
  • お元気でご活躍のことと拝察いたします
  • ◯◯でのご活躍、拝見しております
  • 寒い日が続いておりますが、お変わりございませんか
  • 新しい部署でもお忙しくされていることと存じます

わびを足すときの一言(どれか一つだけ)

  • すっかりご連絡が途絶えてしまい、失礼いたしました
  • ご連絡すると申し上げながら、間が空いてしまい申し訳ございません
  • 長らくご挨拶もせず、失礼いたしました

久しぶりのメールの組み立てと件名

  1. 01

    ご無沙汰しております+名乗り

    会社名と名前を書き、相手が思い出せるよう前回の関わりを添えます。

  2. 02

    相手を気遣う一言

    「お変わりなくお過ごしでしょうか」など、短く一言だけ。

  3. 03

    連絡した理由

    「このたびは◯◯の件でご連絡いたしました」と、なぜ今連絡したのかを書きます。

  4. 04

    用件

    依頼や相談なら、相手が判断できる情報をまとめます。

  5. 05

    結び

    「今後ともよろしくお願いいたします」などで締めます。

件名は「ご無沙汰しております」だけにしないのがコツです。用件と名前が件名に入っていれば、相手は開く前に何の連絡か分かります。

場面件名の例
取引の再開を打診する◯◯のご相談(株式会社△△ □□)
近況を報告する近況のご報告(元◯◯部 □□)
紹介をお願いする◯◯分野の方のご紹介のお願い(株式会社△△ □□)
転職・異動の挨拶入社のご挨拶(株式会社△△ □□)
遅れていた連絡をする◯◯の件のご報告が遅くなり申し訳ございません(□□)

書き出しの一文の選び方はメールの書き出し 例文も参考にしてください。

場面別のメール例文

以前の取引先に、取引の再開を打診する

株式会社◯◯
◯◯様

ご無沙汰しております。
以前、◯◯の件で大変お世話になりました、株式会社△△の□□です。
お変わりなくお過ごしでしょうか。
このたび、弊社で◯◯の企画が始まり、ぜひ改めて◯◯様にご相談したくご連絡いたしました。
ご都合のよいときに、オンラインで少しお時間をいただけますでしょうか。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

元上司に近況を報告する

◯◯様

大変ご無沙汰しております。◯◯部でお世話になった□□です。
すっかりご連絡が途絶えてしまい、失礼いたしました。
このたび、◯◯の担当になりましたので、ご報告を兼ねてご連絡いたしました。
◯◯様に教えていただいたことが、今の仕事でも大きな支えになっています。
またお目にかかれる機会がありましたら、うれしく思います。

久しぶりの相手に紹介をお願いする

◯◯様

ご無沙汰しております。株式会社△△の□□です。
昨年の◯◯セミナーではお世話になりました。
突然のお願いで恐縮ですが、◯◯の分野に詳しい方をご存じでしたら、ご紹介いただけないかと思いご連絡いたしました。
ご無理のない範囲で構いませんので、ご検討いただけますと幸いです。

転職後に、以前の取引先へ挨拶する

◯◯様

ご無沙汰しております。以前、◯◯社で◯◯を担当しておりました□□です。
このたび、株式会社△△に入社し、◯◯を担当することになりました。
以前と同じく、◯◯の分野でお役に立てればと考えております。
改めてご挨拶に伺えれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。

約束していた連絡が遅れてしまった

◯◯様

ご無沙汰しており、申し訳ございません。株式会社△△の□□です。
◯◯の件、改めてご連絡すると申し上げながら、すっかり間が空いてしまいました。
社内での検討がまとまりましたので、結果をご報告いたします。
(以下、本文)

社内の別部署の上司に相談する

◯◯部長

ご無沙汰しております。◯◯部の□□です。
◯◯の件で、◯◯部長のお知恵をお借りしたくご連絡いたしました。
来週のどこかで、少しお時間をいただけますでしょうか。

恩師に報告とお礼を伝える

◯◯先生

大変ご無沙汰しております。◯◯ゼミでお世話になりました□□です。
日頃の不義理をお許しください。
このたび、◯◯の仕事を任されることになり、先生にぜひご報告したくご連絡いたしました。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。

親しい取引先・同僚へ(柔らかい言い方)

◯◯さん、お久しぶりです。△△の□□です。
◯◯の件でまたご一緒できればと思い、ご連絡しました。

異動の挨拶そのものの書き方は異動の挨拶メール、紹介をお願いするメールは紹介のメールにまとめています。

電話・対面・年賀状での一言

場面そのまま使える一言
電話の第一声株式会社△△の□□でございます。ご無沙汰しております。以前◯◯の件でお世話になりました。
展示会・会合で再会したとき◯◯様、ご無沙汰しております。△△の□□です。その節はありがとうございました。
相手が自分に気づいていないときご無沙汰しております。以前◯◯でご一緒した□□です。
年賀状・季節の挨拶の一文日頃はご無沙汰ばかりで失礼しております。本年もよろしくお願い申し上げます。
親族の集まり・冠婚葬祭ご無沙汰しております。なかなか伺えず、失礼いたしました。

電話では、相手が誰からの電話か分かるまで時間がかかります。名乗り→「ご無沙汰しております」→前回の関わりの順で、早めに名前を出すと話が進みます。年賀状の書き方はビジネスの年賀状、電話の受け答えはビジネス電話も参考にしてください。

英語ではどう言うか

英語の表現ニュアンス向く相手
It's been a while.久しぶりですね同僚・顔なじみの取引先
Long time no see.くだけた「久しぶり」親しい相手(対面)
I hope this email finds you well.お変わりないでしょうか(メールの書き出し)取引先・目上の人
I apologize for not being in touch for so long.長らくご連絡せず申し訳ありません連絡すべきだった相手

英語には「ご無沙汰しております」とまったく同じ一語はありません。わびを含めたいときは apologize を使った文、気遣いを前に出したいときは I hope this email finds you well、と目的で選びます。

送る前のチェックリスト

  • 初めての相手に「ご無沙汰しております」を使っていないか
  • 名乗りだけで、前回どこで関わったかを書き忘れていないか
  • 件名が「ご無沙汰しております」だけになっていないか
  • 「いつもお世話になっております」と重ねて書いていないか
  • わびの言葉を何行も重ねて、用件が後ろに埋もれていないか
  • 毎日やり取りしている相手に使っていないか
  • 社外・目上の相手に「ご無沙汰です」と短くしていないか

「ご無沙汰しております」と言われたときの返し方

返すときは「こちらこそご無沙汰しております」が定番です。相手だけが連絡を怠ったわけではない、という気持ちが伝わります。そのあとに、連絡をもらったお礼、相手を気遣う一言、用件への返事を続けます。返信はなるべく早めに送ると、連絡をもらってうれしかった気持ちが伝わります。

取引先から相談の連絡が来たとき

□□様

こちらこそ、すっかりご無沙汰しております。
ご連絡をいただき、ありがとうございます。□□様もお元気そうで何よりです。
◯◯の件、ぜひお話を伺えればと思います。来週であれば、◯日の午後が空いております。

元部下・後輩から近況報告が来たとき

□□さん

お久しぶりです。連絡をもらえてうれしいです。
◯◯の担当になったとのこと、おめでとうございます。
落ち着いたら、ぜひ食事にでも行きましょう。

依頼に応えられないとき

□□様

こちらこそご無沙汰しております。ご連絡をありがとうございます。
ご相談いただいた◯◯の件ですが、あいにく現在は担当を離れており、お力になれず申し訳ございません。
後任の◯◯をご紹介いたしますので、よろしければお申し付けください。

対面や電話で言われたときは「こちらこそご無沙汰しております。お元気そうで何よりです」と返せば十分です。

この記事の要点

  • 「ご無沙汰しております」は連絡しなかったことをわびる挨拶で、目上・取引先に使える。
  • 同僚・親しい相手には「お久しぶりです」で十分。初めての相手には使わない。
  • メールは挨拶→名乗り→前回の関わり→気遣いの順。「いつもお世話になっております」と重ねない。
  • 件名には用件と名前を入れる。
  • 返すときは「こちらこそご無沙汰しております」に、お礼と用件への返事を続ける。

FAQ

よくある質問

01「ご無沙汰しております」と「お久しぶりです」の違いは何ですか?

「ご無沙汰しております」は、自分が連絡しなかったことをわびる気持ちを含む挨拶で、目上や取引先に向きます。「お久しぶりです」は時間が空いたことを言う言葉で、同僚や親しい相手に使いやすい言い方です。

02どれくらい間が空いたら「ご無沙汰しております」を使いますか?

決まった期間はありません。自分が「しばらく連絡していなかった」と感じる程度が目安です。約束していた連絡が遅れた相手にも使えます。頻繁に連絡している相手には使いません。

03「ご無沙汰しております」は上司に使えますか?

使えます。部署が変わってしばらく話していない上司や、元上司への連絡に合います。毎日顔を合わせる上司には使いません。

04「ご無沙汰です」「ご無沙汰しています」は目上に使えますか?

意味は通じますが、取引先や目上の人には「ご無沙汰しております」のほうが改まった印象になります。「ご無沙汰です」はくだけて聞こえると感じる人もいるため、社外では避けると安心です。

05「お世話になっております」と一緒に使ってもよいですか?

久しぶりの相手に「いつもお世話になっております」と重ねると、「いつも」と「久しぶり」が食い違います。書き出しは「ご無沙汰しております」にして、お礼は「以前は大変お世話になりました」と過去のこととして書くと自然です。

06「ご無沙汰しております」に返信するときは何と書けばよいですか?

「こちらこそご無沙汰しております」と返すのが定番です。続けて、連絡をもらったお礼と、用件への返事を書きます。

07「ご無沙汰しております」を件名にしてもよいですか?

件名だけでは用件が分からず、後回しにされることがあります。「◯◯のご相談(株式会社△△ □□)」のように、用件と名前を入れた件名にして、本文の一行目で「ご無沙汰しております」と書くほうが伝わります。

08「ご無沙汰しております」は英語で何と言いますか?

まったく同じ一語はありません。くだけた場面なら It's been a while.、メールの書き出しなら I hope this email finds you well.、わびを含めるなら I apologize for not being in touch for so long. が使えます。

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