挨拶
年度末の挨拶 例文40選
職場の一言・上司・朝礼・取引先
結論から言うと、年度末の挨拶は「今年度も一年間ありがとうございました。◯◯のときは本当に助かりました。新年度もよろしくお願いします」の三文で足ります。◯◯にその相手との具体的な一場面を入れるだけで、形だけの挨拶になりません。このページでは、職場の一言、上司から部下へ・部下から上司へ・同僚・取引先、異動や退職する人へ、朝礼・会議・打ち上げ、チャットやカードの短文まで、そのまま使える例文を40以上並べました。◯◯を入れ替えて使ってください。メールで送る場合は年度末の挨拶メールに件名つきの文面があります。
結論
年度末の挨拶は①一年間のお礼 ②今年度の具体的な一場面(助かったこと・乗り越えたこと) ③新年度への一言で組み立てます。社員の一言なら30秒、上司がチームの前で話す挨拶でも1〜2分に収めます。年度末の時期は会社の事業年度に合わせ、最終営業日か、その週のうちに伝えるのが目安です。
場面別の早見表
まず自分の場面を探してください。長さと、入れることの目安です。
| 場面 | 長さの目安 | 入れること | 例文 |
|---|---|---|---|
| 職場で自分から言う一言 | 1〜2文 | お礼+新年度もよろしく | 一言集 |
| 上司・先輩に個別に | 30秒 | お礼+教わったこと一つ | 部下から上司へ |
| 上司がチームの前で | 1〜2分 | 労い+チームの良い動き+新年度の期待 | 上司から部下へ |
| 同僚・部下に個別に | 30秒 | お礼+助かった場面 | 同僚・部下へ |
| 取引先に会ったとき・電話で | 30秒 | 一年のお礼+新年度もよろしく(体制変更があれば一言) | 取引先へ |
| 異動・退職する人がいる | 30秒〜1分 | お礼+その人に助けられた場面+新しい場所でのエール | 異動・退職 |
| 朝礼・会議 | 1分 | 締め作業の注意+一年の労い | 朝礼・会議 |
| 打ち上げ | 乾杯1分・締め1分 | 労い+乾杯/締めの合図 | 打ち上げ |
| チャット・カード | 2〜3文 | お礼+一場面+よろしく | チャット・カード |
職場で言える年度末の一言(そのまま使える12例)
最終営業日の終業前や、片付けのタイミングで声をかけるときの短い一言です。全員に言って回る必要はなく、とくにお世話になった人に伝えれば十分です。
上司・先輩へ
- 01今年度も一年間、ありがとうございました。新年度もよろしくお願いいたします。
- 02一年間ご指導いただき、ありがとうございました。◯◯の件は、◯◯さんの助言がなければ乗り切れませんでした。
- 03お疲れさまでした。今年度はたくさん相談に乗っていただき、ありがとうございました。
- 04新年度は◯◯を一人で回せるようにします。引き続きよろしくお願いいたします。
同僚・同期へ
- 01一年間ありがとう。◯◯の締め、一緒にやってくれて本当に助かったよ。
- 02今年度もお疲れさま。来年度もよろしくね。
- 03◯◯のときは急な代わりを引き受けてくれてありがとう。新年度もよろしく。
- 04なんとか年度末を越えられたね。また四月からよろしく。
部下・後輩へ
- 01一年間お疲れさま。◯◯の資料、丁寧に作ってくれて助かりました。
- 02今年度は◯◯を任せきりにしてしまったけど、しっかり形にしてくれてありがとう。
- 03この一年で、安心して任せられる仕事がずいぶん増えたね。新年度も期待しています。
- 04◯◯さんの確認のおかげで、締めのミスが一件も出ませんでした。ありがとう。
注意
「ご苦労さま」は目上の人には使わないのが無難です。文化庁の平成17年度「国語に関する世論調査」では、仕事が終わったときに職階が上の人へ掛ける言葉として「お疲れ様(でした)」が69.2%、「御苦労様(でした)」が15.1%でした。詳しくはお疲れさまとご苦労さまの違いにあります。
上司・部長から部下への挨拶(チームの前で)
基本の挨拶(1分程度)
皆さん、一年間お疲れさまでした。今年度は◯◯という大きな山がありましたが、全員で乗り切ることができました。とくに◯◯のときは、誰に言われるでもなく皆さんが声をかけ合って動いてくれて、本当に心強かったです。新年度もやることはたくさんありますが、このチームなら大丈夫だと思っています。引き続きよろしくお願いします。
目標に届かなかった年度
一年間お疲れさまでした。今年度は目標に届かず、悔しい思いをした人も多いと思います。ただ、◯◯の立て直しで皆さんが粘ってくれたことは、数字以上の財産だと感じています。何が足りなかったかは四月の会議で一緒に整理しましょう。今日はまず、一年間ありがとうございました。
新しいメンバーが多かった年度
今年度は新しく加わった人が多く、手探りの一年だったと思います。それでも◯◯を期限どおりに仕上げられたのは、教える側も教わる側も遠慮せずに声をかけ合ってくれたからです。新年度は、今度は皆さんが新しく来る人を迎える番です。よろしくお願いします。
時間がないときの短い版(30秒)
一年間お疲れさまでした。◯◯を乗り切れたのは皆さんのおかげです。新年度もこのチームでよろしくお願いします。
Point
数字の達成・未達より、チームの動き方をほめるほうが年度末の挨拶には向きます。目標の振り返りは、会議の場で別にするほうが落ち着いて話せます。
部下から上司への挨拶(個別に伝える)
丁寧に伝える
◯◯部長、今年度は一年間ご指導いただき、ありがとうございました。◯◯の件で判断に迷ったときにいただいた助言は、今も意識しています。新年度もよろしくお願いいたします。
普段から話しやすい上司に
◯◯さん、一年間ありがとうございました。◯◯のときはフォローしていただいて本当に助かりました。来年度はもう少し自分で回せるように頑張ります。
上司が異動するとき
◯◯さん、これまで本当にありがとうございました。◯◯のやり方は、◯◯さんに教わったものをこれからも続けていきます。新しい部署でのご活躍をお祈りしております。
注意
最終日の上司は挨拶回りで忙しいので、廊下や席で30秒で伝えるくらいがちょうどよい長さです。
同僚・部下への挨拶(個別に伝える)
同僚へ
一年間お疲れさまでした。◯◯の繁忙期は、◯◯さんが先回りして準備してくれたおかげで本当に助かりました。新年度もよろしくお願いします。
部下・後輩へ
一年間ありがとう。最初は◯◯に苦戦していたけど、後半は安心して任せられました。新年度は◯◯もお願いしたいと思っているので、よろしくね。
他部署の人へ
今年度は◯◯の件で何度も急なお願いをしてしまい、すみませんでした。いつも快く対応していただき、ありがとうございました。新年度もよろしくお願いいたします。
取引先への年度末の挨拶(訪問・電話・会議の最後)
取引先には、打ち合わせや電話の最後に一言添えるのが自然です。文面で送る場合は年度末の挨拶メールを使ってください。
打ち合わせ・訪問の最後に
本日はありがとうございました。今年度は◯◯の件で大変お世話になりました。新年度も引き続きよろしくお願いいたします。
電話の最後に
今年度も一年間、ありがとうございました。年度末でお忙しいところ、ご対応いただき助かりました。新年度もどうぞよろしくお願いいたします。
オンライン会議の締めに
今年度の打ち合わせは今日が最後になります。一年間お付き合いいただき、ありがとうございました。四月からもよろしくお願いいたします。
新年度に担当が変わるとき
私事で恐縮ですが、四月から◯◯部へ異動することになりました。後任は◯◯が担当いたします。改めてご挨拶に伺いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
注意
担当変更は、社内で公表してよい時期になってから伝えます。後任の紹介は担当変更の挨拶メールにまとめています。
異動・退職する人へ/自分が異動・退職するとき
異動する人へ
◯◯さん、一年間ありがとうございました。◯◯のときに一緒に残って対応してくれたことは忘れません。新しい部署でも、◯◯さんならすぐ頼りにされると思います。
退職する人へ
◯◯さん、長い間お疲れさまでした。◯◯のやり方を教えていただいたおかげで、今の自分があります。これからのご活躍を心からお祈りしています。
自分が異動するとき(職場の皆さんへ)
四月から◯◯部へ異動することになりました。この部署では◯◯を通して、たくさんのことを教えていただきました。同じ会社にいますので、見かけたら声をかけてください。本当にありがとうございました。
自分が退職するとき(職場の皆さんへ)
本日で退職いたします。在職中は皆さんに支えていただき、本当にありがとうございました。とくに◯◯の経験は、これからも大切にしていきます。皆さんのご健康とご活躍をお祈りしています。
- 年度末の挨拶の中で異動・退職する人の名前を出すかどうかは、本人に先に確認する(発表前の人事に触れない)
- 退職の理由や次の行き先は、本人が話さない限り聞かない・言わない
- 「来年度も全員で」のような言い方は、去る人がいる場では避ける
- 送り出す言葉は、送別会で改めて伝えるほうが落ち着いて話せる(送別会の挨拶)
プロジェクトの区切り・繁忙期を越えたとき
◯◯プロジェクトは、今年度でひと区切りです。途中で仕様が何度も変わりましたが、最後まで投げ出さずに付き合ってくれてありがとうございました。来年度の運用もこのメンバーで続けられるのが心強いです。
年度末の繁忙期、皆さん本当にお疲れさまでした。今週は定時で帰れる日を作ってください。新年度の準備は来週から一緒に進めましょう。
年度末の朝礼・会議の冒頭と締め
年度末の朝礼
おはようございます。今日で今年度も最後の週になりました。締めの作業で慌ただしいと思いますが、焦ったときほどミスが出やすいので、確認は一つずつお願いします。新年度を気持ちよく迎えられるよう、もうひと踏ん張りしましょう。
最終営業日の朝礼
おはようございます。今日が今年度の最終営業日です。一年間、本当にお疲れさまでした。今日中に終わらせる作業と、四月に持ち越す作業を午前中に整理しておいてください。最後まで安全に、よろしくお願いします。
年度末の会議の冒頭
お忙しいところお集まりいただき、ありがとうございます。今日は今年度の振り返りと、新年度に引き継ぐことの確認をします。うまくいったことも課題も、遠慮なく出してください。
年度末の会議の締め
今年度の振り返りは以上です。うまくいったことは新年度もそのまま続け、課題になったことは担当を決めて四月に持ち越します。一年間、本当にお疲れさまでした。
年度末の打ち上げの乾杯と締め
乾杯
皆さん、一年間お疲れさまでした。今年度を無事に締めくくれたのは、皆さん一人ひとりのおかげです。今日はゆっくり楽しんでください。それでは、今年度の健闘をたたえ合って、乾杯!
乾杯(若手が指名されたとき)
ご指名いただきましたので、僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。今年度は先輩方に何度も助けていただきました。新年度は自分も助ける側に回れるよう頑張ります。それでは、一年間の感謝を込めて、乾杯!
締め
宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間です。新年度も、このメンバーで良い一年にしましょう。それでは一丁締めで締めたいと思います。お手を拝借。よーお!(パン)ありがとうございました。
1回だけ打つ締めは一丁締めといい、地域や会社によっては一本締めと呼ぶこともあります。乾杯と締めの型は乾杯の挨拶と締めの挨拶、打ち上げの段取りは打ち上げの幹事にまとめています。
チャット・カードで送る年度末の短文
口頭で伝えられない相手には、ビジネスチャットや一筆箋で短く送ります。チャットは2〜3文、全員に同じ文を送るより、相手ごとに一場面を書き換えるほうが伝わります。
チャット(チーム全体へ)
皆さん、今年度も一年間ありがとうございました。◯◯の締めを全員で乗り切れたのは、このチームの力だと思います。新年度もよろしくお願いします。
チャット(上司へ個別に)
◯◯さん、今年度は一年間ありがとうございました。◯◯の件では何度も相談に乗っていただき、助かりました。新年度もよろしくお願いいたします。
チャット(リモートで会えない同僚へ)
一年間お疲れさまでした!なかなか直接会えなかったけど、◯◯のときの素早い返信にいつも助けられていました。来年度もよろしくお願いします。
一筆箋・メッセージカード
◯◯さん 一年間ありがとうございました。◯◯のときの一言に、何度も励まされました。新年度もどうぞよろしくお願いいたします。
注意
チャットの書き方の基本はビジネスチャットのマナー、寄せ書きの文例は送別の寄せ書きにあります。
自分で組み立てるときの型
| 順番 | 言うこと | 一文の例 |
|---|---|---|
| ①お礼 | 一年間の感謝・労い | 今年度も一年間、ありがとうございました。 |
| ②一場面 | その相手と一緒だった具体的な出来事 | ◯◯のときは、遅くまで一緒に確認してくださって助かりました。 |
| ③新年度 | これからもよろしく/一つだけ抱負 | 新年度もよろしくお願いいたします。 |
- 01
相手を決める
チーム全体か、特定の一人かで、言葉の丁寧さと長さを決めます。
- 02
一場面を一つだけ選ぶ
繁忙期・トラブル対応・新しい仕事など、相手が覚えている出来事を選びます。複数並べると長くなります。
- 03
三文に収める
お礼・一場面・新年度の順に、一文ずつ書いてみます。
- 04
声に出して時間を測る
一言なら30秒、上司の挨拶でも1〜2分を超えたら削ります。
よくある失敗と直し方
| 失敗 | なぜ困るか | 直し方 |
|---|---|---|
| 目上に「ご苦労さまでした」 | 目下をねぎらう言い方と受け取られやすい | 「お疲れさまでした」「ありがとうございました」にする |
| 一年の出来事を全部並べる | 長くなり、何に感謝しているかがぼやける | 具体的な場面を一つに絞る |
| 未達の数字を挨拶で責める | 年度末の挨拶の場が反省会になる | 振り返りは会議に分け、挨拶では労いに徹する |
| 発表前の人事に触れる | 本人や周囲が困る | 異動・退職は公表後、本人に確認してから話す |
| 全員に同じ定型文を送る | コピーだと分かり、気持ちが伝わらない | 相手ごとに一場面だけ書き換える |
| 「来年度も全員で」と言う | 去る人がいる場では気まずくなる | 「新年度もこのチームで」などに言い換える |
話す前・送る前のチェックリスト
- お礼・具体的な一場面・新年度の一言の三つが入っている
- 一言なら30秒、チームの前でも1〜2分に収まる
- 目上の人に「ご苦労さま」を使っていない
- 異動・退職する人に触れるなら、本人に確認した
- 発表前の人事・数字・社外秘の話が入っていない
- 去る人がいる場で「全員で来年度も」と言っていない
- チャットやカードは、相手ごとに一場面を書き換えた
- 取引先への体制変更は、社内で公表してよい時期になっている
この記事の要点
- 年度末の挨拶はお礼・今年度の具体的な一場面・新年度への一言の三文で足りる。
- 社員の一言は30秒、上司がチームの前で話す挨拶でも1〜2分。
- 上司の挨拶は数字よりチームの動き方をほめ、振り返りは会議に分ける。
- 目上には「お疲れさまでした」「ありがとうございました」を使う。
- 異動・退職する人に触れるときは本人に先に確認し、発表前の人事は話さない。
- チャットやカードは相手ごとに一場面を書き換える。
FAQ
よくある質問
「今年度も一年間、ありがとうございました。◯◯のときは何度も助けていただき、本当に助かりました。新年度もよろしくお願いします」が基本形です。具体的な場面を一つ入れると、形だけの挨拶になりません。
一年間の労い、今年度の具体的な一場面(乗り越えたこと・チームの良い動き)、新年度への期待、の三つを1〜2分で話します。目標の達成・未達の振り返りは会議の場に分けるほうが向いています。
使えます。文化庁の平成17年度「国語に関する世論調査」では、仕事が終わったときに職階が上の人へ掛ける言葉として「お疲れ様(でした)」が69.2%で最も多く、「御苦労様(でした)」は15.1%でした。「ありがとうございました」を添えるとより丁寧です。
会社の事業年度の最終営業日か、その週のうちが目安です。最終日は挨拶回りや片付けで慌ただしいので、とくにお世話になった人には前日までに伝えておくと落ち着いて話せます。
必須ではありませんが、打ち合わせや電話の最後に「今年度もお世話になりました。新年度もよろしくお願いいたします」と一言添えると丁寧です。担当が変わる場合は、社内で公表してよい時期になってから伝えます。
「皆さん、一年間お疲れさまでした。今年度を無事に締めくくれたのは、皆さん一人ひとりのおかげです。今日はゆっくり楽しんでください。それでは、今年度の健闘をたたえ合って、乾杯!」のように短くまとめます。