手順
入社1週間でやること
挨拶・名前を覚える・メモ・質問のコツ
入社して最初の1週間は、仕事で成果を出すことより、職場の人に声をかけてもらえる、こちらからも聞ける関係を作ることが大事です。やることは五つで、①挨拶を自分からする ②名前と担当を覚える ③聞いたことをメモする ④分からないことはまとめて聞く ⑤1日の終わりに報告する。質問するときは「お忙しいところ恐れ入ります。◯◯について伺ってもよろしいでしょうか」と切り出せば、相手が誰でも失礼になりません。このページでは、1週間の動き方と、場面ごとにそのまま使える言い方をまとめました。初日の自己紹介の中身は自己紹介の例文(社会人)を見てください。
結論
最初の1週間でやることは①挨拶 ②名前と担当を覚える ③メモ ④質問 ⑤終業前の報告の五つです。仕事の進め方や使うシステム、提出する書類は会社ごとに違うため、自分で判断せず、教えてくれる人に確かめるのが基本です。勤務時間・休憩・休みの取り方などの決まりは、配られた資料や就業規則を確認します。
最初の1週間の進め方
- 01
挨拶を自分からする
朝は「おはようございます」、席を離れるときは行き先、帰るときは「お先に失礼いたします」。相手が忙しそうでも、目が合ったら会釈だけはします。最初のうちは、挨拶が一番の顔つなぎになります。
- 02
名前と担当をメモする
紹介を受けたら、名前・部署・担当している仕事・席の場所をメモします。座席表や組織図があれば、もらえるか聞いて書き込みます。
- 03
教わったことをその日のうちに整理する
教わったことはその場でメモし、1日の終わりに手順の形に書き直します。書き直すと、分かっていないところが見つかります。メモの項目は仕事のメモの取り方にまとめています。
- 04
分からないことはまとめて聞く
小さな疑問はメモにためておき、相手の手が空いたときにまとめて聞きます。ただし、手が止まってしまうことや、間違えると相手に迷惑がかかることは、すぐに聞きます。
- 05
1日の終わりに報告する
帰る前に、教えてくれた人へ今日やったこと・分かったこと・明日聞きたいことを短く伝えます。日報がある会社は日報に書きます。書き方は日報の書き方を参考にしてください。
Point
「何をしたらよいか分からない時間」ができたら、黙って待たずに聞きます。「◯◯が終わりました。次に何をすればよいか、教えていただけますか」と伝えれば、手が空いたことも同時に知らせられます。
1週間の目安(何を優先するか)
| 時期 | 優先すること | やっておくこと |
|---|---|---|
| 初日 | 挨拶と自己紹介 | 教えてくれる人の名前、相談先、席の周りの人の名前をメモする |
| 2〜3日目 | 職場の決まりを知る | 出退勤の方法、連絡の手段(メール・チャット・電話)、共有フォルダの場所を確かめる |
| 3〜4日目 | 仕事の流れを知る | 自分の部署が誰から仕事を受け、誰に渡しているかをメモする |
| 5日目 | 振り返り | 1週間のメモを見直し、分からないことを一覧にして教えてくれる人に聞く |
注意
進み方は会社や部署で違います。研修の予定が決まっている場合は、その予定に従ってください。この表は、予定がはっきりしないときの目安です。
職場の人の名前と担当の覚え方
- 座席表に書き込む:紹介を受けた順に、名前と担当を座席表やノートの図に書き込みます。
- 名前を呼んで挨拶する:「◯◯さん、おはようございます」と名前を添えると、自分も覚えやすく、相手にも覚えてもらえます。
- メールやチャットの宛先で確かめる:社内の連絡を見て、誰がどの仕事を受け持っているかを確かめます。
- 読み方が分からないときは聞く:名札やメールの漢字の読み方が分からないまま呼ぶより、早めに確かめたほうが失礼になりません。
失礼いたします。お名前の読み方を確かめたいのですが、「◯◯」さんとお読みすればよろしいでしょうか。
一度聞いた名前を忘れてしまったら、「申し訳ありません、お名前をもう一度伺ってもよろしいでしょうか」と聞き直します。最初の1週間なら、聞き直して困らせることはまずありません。
そのまま使える言い方の見本(場面別)
朝、部署に着いたとき
おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。
教えてくれる人に質問するとき
◯◯さん、お忙しいところ恐れ入ります。◯◯の手順について、伺ってもよろしいでしょうか。
今、少しお時間をいただけますか。
相手が忙しそうなら、「後ほどで構いませんので、◯◯について教えていただけますか」と予約だけしておきます。会議中の質問の切り出し方は会議で質問するときの言い方にまとめています。
まとめて質問するとき
◯◯さん、今よろしいでしょうか。
今日教えていただいた内容で、確認したいことが三つあります。
一つ目は◯◯、二つ目は◯◯、三つ目は◯◯です。
やることがなくなったとき
◯◯さん、お疲れさまです。
ご指示いただいた◯◯の入力が終わりました。
次に取りかかることがあれば、教えていただけますか。
教わったことを復唱して確かめるとき
確認させてください。◯◯を開いて、◯◯の欄に入力し、最後に◯◯さんにお送りする、という流れでよろしいでしょうか。
席を離れるとき・戻ったとき
◯◯の研修に行ってまいります。◯時ごろに戻ります。
(戻ったとき)ただいま戻りました。
1日の終わりに報告するとき
◯◯さん、本日もありがとうございました。
今日は◯◯と◯◯を教えていただき、◯◯は一人でできるようになりました。
◯◯の手順がまだ分からないので、明日伺ってもよろしいでしょうか。
帰るとき
お先に失礼いたします。本日もありがとうございました。
よくある失敗と直し方
| よくある失敗 | なぜ困るか | 直し方 |
|---|---|---|
| 分からないまま進める | 後で手直しが増え、教える人の手間も増える | 手が止まることは、その場で聞く |
| 同じことを何度も聞く | 相手がメモを取っていないと受け取る | 教わったらメモし、2回目は「メモを見たのですが、◯◯の部分が分かりません」と聞く |
| 相手の都合を見ずに話しかける | 電話中や締め切り前の作業を止めてしまう | 「今よろしいでしょうか」と先に聞き、無理なら時間を予約する |
| 自分の判断で手順を変える | 会社の決まりと違うやり方になることがある | 「◯◯のほうが早いと思ったのですが、変えてもよろしいでしょうか」と先に聞く |
| 何も言わずに帰る | 仕事が終わったのか分からない | 終わったことと、残っていることを伝えてから帰る |
同じことを聞き直すのは悪いことではありません。困るのは、聞き直さずに間違ったまま進めることです。聞き直すときに、自分のメモのどこが分からないかを示すと、相手も答えやすくなります。
言ってはいけない・避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | こう言う |
|---|---|---|
| 何をすればいいですか?(説明の直後に) | 聞いていなかったように聞こえる | ◯◯までは分かりました。次の◯◯の手順をもう一度伺えますか |
| 前の会社ではこうでした | 今の職場のやり方を否定しているように聞こえる | 前の職場では◯◯のやり方でしたが、こちらではどう進めればよろしいでしょうか |
| 大丈夫です(分かっていないのに) | 理解したと受け取られ、確認されなくなる | ◯◯まではできそうです。◯◯は一度見ていただけますか |
| 了解です | 目上には失礼と受け取る人もいる | 承知しました/かしこまりました |
| すみません、ちょっといいですか | 用件が分からず、相手が身構える | お忙しいところ恐れ入ります。◯◯について伺ってもよろしいでしょうか |
注意
「了解です」については「了解です」は失礼?、「大丈夫です」の言い換えは「大丈夫です」の言い換えにまとめています。新人が最初に直したい言葉は新人の仕事の言葉づかい一覧で一覧にしました。
後日のフォロー(お礼・お詫び)
1週間が終わったときのお礼(口頭)
◯◯さん、1週間ありがとうございました。
何度も質問してしまいましたが、丁寧に教えていただいたおかげで、◯◯は一人でできるようになりました。
来週もよろしくお願いいたします。
チャットで送るお礼
◯◯さん
お疲れさまです。◯◯です。
今週は◯◯の手順を教えていただき、ありがとうございました。
教えていただいた内容をメモにまとめましたので、来週はまずこれを見ながら進めます。
教わったことを間違えたときのお詫び
◯◯さん
お疲れさまです。◯◯です。
本日の◯◯の入力で、◯◯の欄を間違えておりました。申し訳ありません。
すでに正しい内容に直しました。今後は入力後に◯◯を見直してから提出します。
この記事の要点
- 最初の1週間は挨拶・名前・メモ・質問・終業前の報告の五つに絞る。
- 名前は座席表に書き込み、名前を呼んで挨拶して覚える。
- 小さな疑問はまとめて、手が止まることはすぐに聞く。
- 質問の切り出しは「お忙しいところ恐れ入ります。◯◯について伺ってもよろしいでしょうか」。
- 帰る前に今日やったこと・明日聞きたいことを伝える。
FAQ
よくある質問
仕事を覚えることより、聞ける関係を作ることです。自分から挨拶をし、名前を覚え、分からないことを聞く。この三つができていれば、仕事は後からついてきます。
最初のうちは質問するのが仕事です。迷惑になりやすいのは、相手の都合を見ずに話しかけることと、同じことをメモを取らずに何度も聞くことです。「今よろしいでしょうか」と先に聞き、小さな疑問はまとめて聞けば、質問の数が多くても困らせません。
座席表やノートに名前と担当を書き込み、挨拶のときに名前を添えて呼ぶと覚えやすくなります。忘れてしまったら「申し訳ありません、お名前をもう一度伺ってもよろしいでしょうか」と聞き直して構いません。
黙って待たずに、教えてくれる人に「◯◯が終わりました。次に何をすればよいか、教えていただけますか」と伝えます。相手が忙しそうなら、それまでに教わったことのメモを見直しておきます。
基本は同じです。中途入社の場合は、前の職場のやり方と比べたくなる場面がありますが、まずは今の職場の決まりを聞いて覚えます。改善の提案は、仕事の流れが分かってから「前の職場では◯◯でしたが、こちらでも使えそうでしょうか」と相談の形で伝えます。