手順
仕事の優先順位のつけ方
手順・やること一覧の表と相談の例文
仕事の優先順位は、頭の中で考えるより紙や表に書き出してから並べるほうが早く決まります。手順は①やることを全部書き出す ②それぞれの期限・かかる時間・待っている人を書く ③緊急度と重要度で分ける ④順番を決め、迷うものは上司と合わせるの四つです。たとえば次のように並べます。
見本:「1.◯◯社への日程の返事(今日中・◯分・先方が待っている)→ 2.会議資料(明日◯時・半日・会議の出席者)→ 3.◯◯の見積もり依頼(来週・◯分)→ 4.マニュアルの見直し(期限なし)」
このページでは、やること一覧のテンプレートと、仕事が重なったときの場面別の決め方、上司への相談の例文をまとめました。「プライオリティ」という言葉の意味はプライオリティとはを見てください。
結論
仕事の優先順位は期限(いつまでか)・影響(遅れると誰が困るか)・かかる時間の三つで決めます。緊急で重要なものを先に、緊急でないが重要なものは予定表に時間を確保して進めます。自分で決められないものは、今抱えている仕事を見せて上司に順番を決めてもらいます。
優先順位をつける手順
- 01
やることを全部書き出す
頼まれた仕事、自分で始めた仕事、返事待ちのものまで、思いつく順に全部書きます。大きな仕事は「資料を集める」「下書きを作る」のように、半日以内で終わる単位に分けます。言葉の使い方はタスクの意味も参考になります。
- 02
期限・かかる時間・待っている人を書く
それぞれに期限(日付と時刻)、かかる時間の見込み、終わるのを待っている人を書き込みます。期限が分からないものは、頼んだ人に確かめます。
- 03
緊急度と重要度で分ける
「急ぐかどうか」と「仕事の成果や相手への影響が大きいかどうか」で四つに分けます。下の表を使います。
- 04
順番を決める
緊急で重要なものから始め、重要だが急がないものは予定表に時間を確保します。急ぐが重要でないものは短く済ませるか、人に頼めないか考えます。
- 05
上司と合わせる
期限が重なって全部は間に合わないときは、一人で決めずに一覧を見せて順番を相談します。
- 06
毎朝・新しい仕事が来たら見直す
優先順位は一度決めたら終わりではありません。朝の始業時と、新しい仕事が入ったときに並べ直します。
緊急度と重要度の分け方
| 区分 | 例 | 進め方 |
|---|---|---|
| 緊急で重要 | 今日締め切りの提出物、取引先からの問い合わせ、トラブル対応 | すぐに取りかかる |
| 重要だが緊急でない | 来月の企画の準備、仕事の手順の見直し、勉強 | 予定表に時間を確保して進める |
| 緊急だが重要でない | 急ぎの社内の確認依頼、日程の返事 | 短時間で済ませる・まとめて片づける |
| 緊急でも重要でもない | 期限のない整理、目的のはっきりしない作業 | 後回しにする・やめてよいか確認する |
Point
「重要だが緊急でない」仕事が後回しになりやすい点に気をつけます。期限が近づくと「緊急で重要」に変わり、ほかの仕事とぶつかります。予定表にあらかじめ時間を入れておくと、急な仕事に押し出されにくくなります。
注意
何が重要かは、部署の目標や上司の方針によって変わります。判断に迷うときは「この仕事は、ほかの◯◯より先に進めてよろしいでしょうか」と確かめます。必須か、あれば良いかの区別の伝え方はマスト・ベターの意味にまとめています。
やること一覧のテンプレート
| やること | 期限 | かかる時間 | 待っている人 | 区分 | 順番 |
|---|---|---|---|---|---|
| ◯◯社への日程の返事 | ◯/◯ 今日中 | ◯分 | ◯◯社 ◯◯様 | 緊急・重要 | 1 |
| ◯◯会議の資料作成 | ◯/◯(◯)◯時 | 半日 | 会議の出席者 | 緊急・重要 | 2 |
| ◯◯の見積もり依頼 | ◯/◯(◯) | ◯分 | ◯◯課長 | 緊急・重要でない | 3 |
| ◯◯の企画の下調べ | ◯月中 | ◯時間 | (自分) | 重要・緊急でない | 予定表に確保 |
| 共有フォルダの整理 | 期限なし | ◯時間 | なし | どちらでもない | 後回し |
表計算ソフトや紙のどちらでも構いません。「待っている人」の列を入れておくと、誰の仕事を止めているかが見え、順番を決めやすくなります。
場面別の決め方と相談の例文
上司二人から同時に仕事を頼まれた
どちらを先にするかを自分で決めず、頼んだ二人か、直属の上司に決めてもらいます。
◯◯課長
お疲れさまです。◯◯です。
◯◯部長から◯◯の資料作成を◯日までと頼まれており、課長からいただいた◯◯の集計と期限が重なっています。
両方を◯日までに終えるのは難しいため、どちらを先に進めるか、ご指示いただけますでしょうか。
作業中に急な仕事が割り込んできた
承知しました。今、◯◯の資料を◯時締め切りで進めています。
こちらを先にする場合、資料は◯時になりそうですが、それでよろしいでしょうか。
引き受ける前に、今やっている仕事と、割り込みで遅れる分を伝えます。頼んだ人がそれを知ったうえで判断できます。
期限が同じ日に重なった
◯◯課長
お疲れさまです。◯◯です。
◯日締め切りの仕事が三つ重なっております。
・◯◯社への提案資料(◯◯様が◯日の会議で使用)
・◯◯の月次報告
・◯◯の見積書
提案資料を先に仕上げ、月次報告を翌日の午前に回したいと考えていますが、よろしいでしょうか。
相談するときは自分の案を添えます。「どうしたらいいですか」だけより、上司が「それでよい」「こちらを先に」と答えやすくなります。
新人で、どれが大事か判断できない
◯◯さん
お疲れさまです。◯◯です。
今週のやることを書き出してみました(下記)。
この順番で進めようと考えていますが、先にしたほうがよいものがあれば教えていただけますか。
判断がつかないうちは、一覧と自分の案を見せて確認するのがいちばん確実です。何度か続けると、職場で何が優先されるかが分かってきます。
社外からの依頼と社内の仕事がぶつかった
社外の相手を待たせる場合は、まずいつ返事できるかを先に知らせます。
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の◯◯です。
お問い合わせいただいた◯◯の件、確認に少しお時間をいただいております。
◯月◯日(◯)◯時までにご回答いたしますので、今しばらくお待ちいただけますでしょうか。
どうしても期限に間に合わない
◯◯課長
お疲れさまです。◯◯です。
◯日締め切りの◯◯ですが、現在◯割ほどの進み具合で、このままでは◯日の◯時になりそうです。
期限を◯日◯時に延ばしていただくか、◯◯の部分を後日の提出にしていただけないでしょうか。
注意
間に合わないと分かった時点で、早めに伝えるほど選べる手が増えます。引き受けられない仕事の断り方は社内で仕事を断る言い方、手一杯の状態の伝え方はキャパオーバーの意味と言い換えにまとめています。
言ってはいけない・避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | こう言う |
|---|---|---|
| 全部急ぎですよね | 相手に判断を丸投げしている | どちらを先に進めればよいか、ご指示いただけますでしょうか |
| 無理です | 理由も代わりの案もない | 今◯◯を進めており、◯日以降なら取りかかれます |
| あとでやります | いつやるか分からない | ◯日の午前に取りかかります |
| 空いた時間でやっておきます | 期限が決まらず後回しになる | ◯日までに仕上げます |
| ◯◯部長が先にやれとおっしゃられたので | 人のせいに聞こえ、敬語も重なっている | ◯◯部長から◯日までと指示をいただいております |
断ったり後に回したりするときは、今やっていること・いつならできるかをセットで伝えます。相手は「では誰に頼むか」「期限をずらせるか」をすぐに考えられます。
後日のフォロー(お礼・お詫び)
順番を決めてもらったお礼
◯◯課長
お疲れさまです。◯◯です。
先日は優先順位を整理していただき、ありがとうございました。
おかげで◯◯は期限どおりに提出できました。◯◯にも本日から取りかかります。
後に回した仕事を頼んだ人へのお詫びと報告
◯◯さん
お疲れさまです。◯◯です。
ご依頼いただいた◯◯の件、お待たせして申し訳ありませんでした。
本日仕上げましたので、共有フォルダに保存しております。ご確認をお願いいたします。
注意
後に回した仕事は、終わったら頼んだ人に一言知らせます。報告が遅れたときのお詫びは報告が遅れたときのお詫びを参考にしてください。
この記事の要点
- まずやることを全部書き出し、期限・かかる時間・待っている人を書く。
- 緊急度と重要度で四つに分け、緊急で重要なものから始める。
- 重要だが急がない仕事は予定表に時間を確保する。
- 期限が重なったら一覧と自分の案を見せて上司に相談する。
- 断るときは今やっていること・いつならできるかを一緒に伝える。
FAQ
よくある質問
やることを書き出し、それぞれの期限・かかる時間・待っている人を書きます。そのうえで、緊急度と重要度で分け、緊急で重要なものから始めます。迷うものは一覧を見せて上司と合わせます。
一人で決めようとせず、やること一覧に自分の案を添えて「この順番で進めようと考えていますが、よろしいでしょうか」と上司や先輩に確認します。何度か続けると、職場で何が優先されるかが分かってきます。
自分で決めず、期限が重なっていることを伝えて、頼んだ二人か直属の上司に順番を決めてもらいます。その際、両方の期限と、両方を間に合わせるのが難しい理由を書き添えます。
重要だが急がない仕事は、予定表に作業の時間を先に入れておきます。急な仕事が入ったときは、その時間をずらしてよいかを考えてから引き受けると、後回しになりにくくなります。
緊急かどうかは期限の近さ、重要かどうかは遅れたときや出来が悪かったときの影響の大きさで考えます。何が重要かは部署の目標や上司の方針でも変わるので、迷ったら確認します。