手順
仕事のメモの取り方
指示を受けるとき・会議・打ち合わせ
仕事のメモで大切なのは、全部を書き写すことではなく、後で動けるだけの情報を取りこぼさないことです。指示を受けるときは「何を・いつまでに・どの形で・誰に出すか」の四つを先に押さえ、最後に復唱して確かめます。会議では「決まったこと」と「自分がやること」を分けて書きます。たとえば指示のメモは次の形です。
見本:「◯/◯ ◯◯課長から/何を:◯◯社向け提案資料の修正/いつまで:◯/◯(金)午前/形:PDF・◯枚以内/誰に:課長に送って確認→先方へ/注意:前回の数字を最新に」
このページでは、メモに書く項目、そのまま使えるテンプレート、場面別のメモ例、聞き返し方までまとめました。電話の伝言メモは伝言メモの書き方、正式な議事録は議事録の書き方とテンプレートを見てください。
結論
仕事のメモは①日付と指示した人 ②何を ③いつまでに ④どの形で(資料の形式・量) ⑤誰に出すか ⑥注意点 ⑦分からないことの順に書きます。会議のメモは決まったこと・自分がやること(期限つき)・持ち帰ることの三つに分けます。
メモに書く項目の一覧
| 項目 | 書くこと | 聞き方の例 |
|---|---|---|
| 日付・指示した人 | いつ、誰から受けたか | (自分で書く) |
| 何を | 仕事の中身 | 「◯◯の資料の修正、ということですね」 |
| いつまでに | 期限(日付・曜日・時刻) | 「期限はいつまででしょうか」 |
| どの形で | 形式・量・使うひな形 | 「形式は前回と同じでよろしいでしょうか」 |
| 誰に出すか | 提出先・確認する人 | 「できたら、どなたにお送りすればよいでしょうか」 |
| 注意点 | 気をつけること・参考資料 | 「参考にする資料はありますか」 |
| 分からないこと | その場で聞けなかったこと | (後でまとめて確認する) |
Point
期限は「なるべく早く」のままにせず、日付と時刻まで確かめます。「急ぎ」と言われたら「今日中でしょうか、明日の午前でよろしいでしょうか」と、選べる形で聞くと答えてもらいやすくなります。期限の言葉はデッドラインの意味も参考になります。
注意
メモにはノート・手帳・パソコン・スマートフォンのどれを使ってもよいですが、会議中や来客の前でスマートフォンやパソコンを使ってよいか、社外の情報をどこに記録してよいかは会社の決まりに従ってください。
メモのテンプレート(コピーして使える形)
指示を受けるときのメモ
日付:◯/◯(◯) 指示:◯◯さん
何を:
いつまで:◯/◯(◯)◯時
どの形で:
誰に出す:
注意点:
分からないこと:
□ 復唱した □ 期限を予定表に入れた
会議・打ち合わせのメモ
◯/◯(◯)◯◯会議 出席:◯◯、◯◯、◯◯
議題:
決まったこと:
・
自分がやること(期限):
・
持ち帰り・未定のこと:
・
次回:◯/◯(◯)◯時〜
ノートの場合は、ページを縦に分けて左に聞いたこと、右に自分がやることを書く方法もあります。後で見返したとき、やることだけを拾いやすくなります。
メモの例(場面別)
上司から資料作成を頼まれたとき
◯/◯(月)◯◯課長
何を:来週の◯◯会議用の売上資料
いつまで:◯/◯(木)◯時までに課長へ
形:前回のひな形・◯枚程度
注意:今月分は速報値でよい、と
?:グラフは前年比も入れるか → 後で確認
口頭で急ぎの依頼を受けたとき
◯/◯ ◯時 ◯◯さん
何を:◯◯社に送る見積書の金額修正
いつまで:今日の◯時まで
誰に:修正後、◯◯さんに確認→◯◯さんが送付
注意:数量◯→◯に変更
急ぎの依頼ほど、その場で「◯時までに、◯◯さんに確認していただいてから送る、ですね」と復唱します。急いでいる人ほど言い漏らしがあるため、復唱が確認になります。
一度に複数の指示を受けたとき
◯/◯ ◯◯部長
①◯◯の資料修正 → ◯/◯(水)まで
②◯◯社への日程連絡 → 今日中
③◯◯の見積もり依頼 → 期限未定(確認)
順番:②→①→③でよいか確認 → 部長OK
指示が重なったら、番号を振って書き、どの順で進めるかもその場で確認します。順番の決め方は仕事の優先順位のつけ方にまとめています。
社内の会議
◯/◯ ◯◯定例 出席:◯◯、◯◯、自分
決まったこと:
・◯◯キャンペーンは◯月◯日開始
・告知文は◯◯さんが作成
自分がやること:
・申込みフォームの作成(◯/◯まで)
持ち帰り:
・予算の上限 → ◯◯部長に確認
社外との打ち合わせ
◯/◯ ◯◯社 打ち合わせ 先方:◯◯様、◯◯様
先方の要望:
・◯◯を◯月中に
決まったこと:
・次回までに当社から◯◯案を出す
自分がやること:
・◯/◯までに◯◯案を作成、◯◯さん確認後に送付
確認待ち:先方の予算(◯◯様から◯/◯までに連絡)
注意
社外との打ち合わせでは、先方の言ったことと、こちらの約束したことを分けて書くと、後で確認のメールを書くときに迷いません。
オンライン会議
◯/◯ ◯◯会議(オンライン)
画面共有された資料:◯◯(後で共有してもらう)
決まったこと:
・
自分がやること:
・
画面に映った資料を書き写すより、資料を後で共有してもらえるかを聞くほうが確実です。オンライン会議の進め方はオンライン会議のマナーを見てください。
聞き返すとき・確認するときの言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | こう言う |
|---|---|---|
| え、もう一回いいですか | くだけすぎる | 恐れ入りますが、もう一度伺ってもよろしいでしょうか |
| さっき言いましたっけ | 相手の言い漏らしを責める響きになる | 期限についても伺ってよろしいでしょうか |
| わかりました(だけで終える) | 理解した内容が相手に見えない | ◯◯を◯日までに◯◯さんへ、ですね。承知しました |
| メモ取らなくても大丈夫です | 後で聞き直すことになりやすい | メモを取りながら伺います |
| おっしゃられた件ですが | 「おっしゃる」に「られる」を重ねている | おっしゃった件ですが |
聞き返すのは失礼ではありません。聞き返さずに違うものを作るほうが、相手の時間を使わせます。分からないことはメモの「?」の欄にためておき、話の区切りでまとめて聞きます。
後日のフォロー(確認・お礼・お詫び)
指示の内容をチャットで確認する
◯◯課長
お疲れさまです。◯◯です。
先ほどの件、念のため確認させてください。
・◯◯社向け提案資料の修正
・◯/◯(金)午前までに課長へPDFでお送りする
・前回の数字は最新のものに差し替える
違っている点があれば、ご指摘ください。
教えてもらったことへのお礼
◯◯さん
お疲れさまです。◯◯です。
先ほどは◯◯の進め方を丁寧に教えていただき、ありがとうございました。
メモを見ながら、まずは◯◯から進めます。
聞き漏らしがあったときのお詫び
◯◯課長
お疲れさまです。◯◯です。
先ほどの◯◯の件で、提出先を伺い漏らしておりました。申し訳ありません。
完成した資料は、課長にお送りすればよろしいでしょうか。
注意
指示を受けた直後に確認を送ると、言った・言わないの行き違いを防げます。上司への相談の切り出し方は上司への相談の切り出し方にまとめています。
この記事の要点
- 指示のメモは何を・いつまでに・どの形で・誰にの四つを先に押さえる。
- 期限は日付と時刻まで確かめる。
- 最後に復唱し、必要ならチャットで確認を送る。
- 会議のメモは決まったこと・自分がやること・持ち帰りに分ける。
- 聞き返しは「恐れ入りますが、もう一度伺ってもよろしいでしょうか」。
FAQ
よくある質問
全部を書こうとせず、「何を・いつまでに・どの形で・誰に」と数字・固有名詞だけを先に書きます。話の区切りで「◯◯について、もう一度伺ってもよろしいでしょうか」と確認すれば、聞き漏らしを埋められます。
必要です。「◯◯を◯日までに◯◯さんへ、ですね」と言い直すことで、自分の理解が合っているかを相手に確かめてもらえます。急ぎの依頼ほど、復唱が行き違いを防ぎます。
会議のメモは自分が後で動くための記録で、自分がやることを中心に書きます。議事録は出席者全員で共有する正式な記録で、決まったことを誰が読んでも分かる形にまとめます。
会社や場面によります。会議中や来客の前でスマートフォンを使うと、私用と誤解されることもあります。使ってよいかどうか、社外の情報をどこに記録してよいかは会社の決まりに従ってください。
社内の指示なら断らずに取って構いません。社外の打ち合わせで、話の途中からメモを取り始めるときは「メモを取りながら伺います」と一言添えると丁寧です。