メール
依頼メールの期限の書き方
「至急」に頼らない伝え方と例文
依頼メールの期限は、「◯月◯日(◯)◯時まで」と日付・曜日・時刻で書き、なぜその期限なのかを一言添えるのが基本です。「至急」「なるべく早く」「今週中」は、読む人によって指す日時が変わるため、具体的な日時に置き換えます。そのまま使える見本は次のとおりです。
「お手数ですが、11月13日(金)17時までにご回答いただけますでしょうか。翌週の社内会議で決定するため、それまでに内容をまとめたいと考えております。」
このページでは、期限の書き方のルール、あいまいな言い方を直した対比、場面別の例文を並べます。依頼メール全体の組み立ては依頼メールの書き方、「至急」と「早急」の言葉の違いは至急・早急の違いにまとめています。
結論
依頼メールの期限は、相手が「いつまでに、何を終えればよいか」を自分で判断できる形で書きます。そのために必要なのは、①日付と曜日 ②時刻(または「営業時間内」などの区切り) ③何を終えれば完了か(受け取り・回答・提出など) ④期限の理由、の四つです。期限をどのくらい先に設定するかは、作業の量や相手との関係、会社の決まりによって違います。
期限の書き方のルール一覧
| ルール | 書き方 | 例 |
|---|---|---|
| 日付と曜日 | 相対的な言い方(明日・来週)でなく日付で書く | 11月13日(金) |
| 時刻 | 「その日のうち」が何時までかを書く | 11月13日(金)17時まで |
| 何を終えれば完了か | 送る・回答する・確認する、のどれが期限の対象か | ご回答を/資料のご送付を/ご確認の結果を |
| 理由 | 期限の背景を一言添える。相手が優先順位を決めやすくなる | ◯日の会議で決定するため |
| 前倒しの余裕 | 自分の作業や社内確認の時間を見込んで期限を決める | 提出が◯日なら、相手への期限はその前に置く |
| 相談の余地 | 間に合わない場合にどうしてほしいかを書く | 難しい場合は、◯日までにお知らせください |
| 件名 | 期限が重要なら件名にも入れる | 【11/13(金)17時まで】◯◯のご確認のお願い |
注意
「営業日」で期限を書くときは、土日・祝日・相手の会社の休業日の数え方で食い違うことがあります。「◯営業日以内」と書くなら、具体的な日付も並べて書くと確実です。数え方は営業日の数え方で確認できます。
あいまいな言い方と具体的な期限の対比
| あいまいな言い方 | 起きやすいこと | 具体的に直した例 |
|---|---|---|
| 至急お願いします | どのくらい急ぐのか分からず、相手が他の仕事を止めるべきか迷う | 本日11月12日(木)17時までにお願いできますでしょうか |
| なるべく早くお願いします | 相手の「早く」と自分の「早く」がずれる | 11月13日(金)中にいただけますと助かります |
| 今週中にお願いします | 金曜の夜か、金曜の営業時間内か、土日を含むかが人によって違う | 11月13日(金)17時までにお願いいたします |
| 月末までに | 末日が休日のときに、前の営業日か、休日当日かが分からない | 11月30日(月)までに |
| お手すきの際に | 急ぎでないと受け取られ、期限があっても後回しにされることがある | 11月20日(金)までにお手すきの際にご確認ください |
| 明日までに | メールを読んだ日によって「明日」が変わる | 11月13日(金)までに |
悪い例
件名:【至急】資料のお願い
◯◯様
お世話になっております。
先日お話しした資料ですが、至急送っていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
良い例
件名:【11/13(金)12時まで】◯◯の資料ご送付のお願い
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日お話しした◯◯の資料を、11月13日(金)12時までにお送りいただけますでしょうか。
同日午後の社内会議で使うため、急なお願いで恐縮です。
間に合わない場合は、一部だけでも先にいただけますと助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
良い例では、いつまでに・何を・なぜ・間に合わないときどうするかがそろっています。「至急」という言葉を使わなくても、急いでいることは伝わります。
場面別の例文
取引先に回答をお願いする
件名:◯◯のお見積り条件についてご回答のお願い(11/18(水)まで)
株式会社◯◯
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の件で、下記の二点についてご回答をお願いいたします。
1. 納品の時期
2. 数量を増やした場合の単価
■ご回答の期限:11月18日(水)17時まで
■理由:11月19日(木)の社内会議で発注先を決めるため
期限までのご回答が難しい場合は、お手数ですがその旨だけでもお知らせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
社内の他部署に資料の提出をお願いする
件名:【11/20(金)締切】◯◯の数値のご提出のお願い
◯◯部 ◯◯さん
お疲れさまです。◯◯部の□□です。
月次報告の取りまとめのため、◯◯部の◯月の数値をご提出いただけますか。
■提出物:◯◯の実績(添付の様式に記入)
■締切:11月20日(金)15時
■提出先:このメールへの返信
11月25日(水)の報告会に間に合わせるため、この日程でお願いしています。
よろしくお願いします。
急ぎの依頼をする(お詫びを添える)
件名:【本日17時まで】◯◯のご確認のお願い
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
急なお願いで恐縮ですが、添付の◯◯について、本日11月12日(木)17時までにご確認いただけますでしょうか。
明朝の印刷に間に合わせるため、本日中に内容を確定する必要がございます。
ご確認いただきたいのは、◯ページの◯◯の表記のみです。
こちらの段取りが遅くなり、ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
どうぞよろしくお願いいたします。
急ぎの依頼では、確認してほしい範囲を絞ると、相手が短い時間で対応できます。急ぎの依頼の言い方の段階は至急・早急の違いにまとめています。
期限に余裕を持たせて依頼する
件名:◯◯のアンケートご回答のお願い(11/25(水)まで)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯に関するアンケートへのご協力をお願いいたします。
11月25日(水)までにご回答いただけますと幸いです。
お手すきの際で構いませんので、どうぞよろしくお願いいたします。
「お手すきの際に」は、期限と一緒に書けば、急ぎではないが期限はある、という意味で伝わります。詳しくは「お手すきの際に」の使い方を見てください。
相手に期限を決めてもらう
件名:◯◯のご対応時期についてのご相談
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の件、ご対応いただける時期をお伺いできますでしょうか。
こちらとしては、11月中にいただけますと次の作業に入りやすいのですが、ご都合に合わせて調整いたします。
おおよその目安をお知らせいただけますと幸いです。
期限が過ぎたあとに確認する
件名:Re: ◯◯のご回答のお願い
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
11月18日(水)までとお願いしておりました◯◯の件、その後いかがでしょうか。
行き違いでしたら、ご容赦ください。
ご回答までにもう少しお時間が必要でしたら、ご都合のよい日をお知らせいただけますと幸いです。
期限を過ぎたあとの確認の書き方は催促メールの例文と返信がない相手への再確認メールにまとめています。
この記事の要点
- 期限は「◯月◯日(◯)◯時まで」と日付・曜日・時刻で書く。
- 「至急」「なるべく早く」「今週中」は具体的な日時に置き換える。
- 期限の理由を一言添えると、相手が優先順位を決めやすい。
- 急ぎのときはお詫びを添え、確認してほしい範囲を絞る。
- 間に合わない場合にどうしてほしいかも書いておく。
FAQ
よくある質問
期限を書くこと自体は失礼ではありません。期限がないと、相手は優先順位を判断できず、かえって困ることがあります。「お手数ですが」「恐れ入りますが」などのクッション言葉を添え、理由を一言書けば、目上の相手にも伝えやすくなります。
人によって、金曜の営業時間内と考えることも、金曜の夜まで、あるいは週末を含めて考えることもあります。食い違いを防ぐには、「11月13日(金)17時まで」のように日時で書くのが確実です。
作業の量、相手の忙しさ、社内の確認にかかる時間によって違うため、一律には決められません。自分の締切から逆算し、相手の作業と自分の確認の時間を見込んで決めてください。会社や取引先との間で決まりがあればそれに従います。
本当に急ぐ場合に件名で目立たせるのは一つの方法ですが、【至急】だけでは「いつまでか」が伝わりません。【本日17時まで】のように期限そのものを件名に入れると、相手が開く前に判断できます。社内で件名の付け方に決まりがある場合はそれに従ってください。
間に合う部分だけ先にもらえるか、新しい期限はいつになるかを確認します。こちらの締切を動かせないときは、その理由を伝えて、優先してほしい部分を絞って相談します。