挨拶
お悔やみの言葉 例文(仕事)
口頭・葬儀の受付で・返し方
口頭で伝えるお悔やみの言葉は、短く、声を落として伝えるのが基本です。そのまま使える形は「このたびはご愁傷さまでございます。」または「このたびは、心よりお悔やみ申し上げます。」。職場の人に伝えるときは、「仕事のことは心配しないでください」と一言添えると、相手の気がかりを減らせます。長く話したり、励ましたり、亡くなった事情を尋ねたりはしません。このページでは、葬儀の受付、遺族になった同僚や上司、取引先の担当者、忌引き明けの職場でかける言葉と、受付を手伝う側の返し方をまとめました。メールで送る場合はお悔やみメールの例文を見てください。
結論
お悔やみの言葉は、人が亡くなったことを悲しみ、遺族を気づかう言葉です。「ご愁傷さま」は遺族の心中を気の毒に思うという意味の言葉で、主に口頭で使われ、手紙やメールでは「お悔やみ申し上げます」と書くのが一般的とされます。宗教によってふさわしい言葉が違うことがあるので、分からないときは宗教を問わない言い方を選びます。
伝え方の順番(一言の組み立て)
| 順番 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 1. お悔やみ | 定型の一言 | このたびはご愁傷さまでございます/心よりお悔やみ申し上げます |
| 2. 名乗り(必要なとき) | 受付や、顔を知らない遺族に | 株式会社◯◯の◯◯と申します |
| 3. 気づかい | 相手の体や気持ちを思う一言 | どうかご無理をなさいませんよう |
| 4. 仕事の配慮(職場の人に) | 仕事を気にしなくてよいと伝える | 仕事のことはこちらで進めますので、ご心配なく |
Point
言葉は三つまでで十分です。お悔やみの場では、はっきり言い切るより、声を落として、語尾を静かに言うほうがなじみます。言葉に詰まったら、黙って深く一礼するだけでも気持ちは伝わります。
立場・場面別の例文
葬儀の受付で
このたびはご愁傷さまでございます。株式会社◯◯の◯◯と申します。心ばかりですが、お供えください。
「ご霊前に」と言い添える人もいますが、浄土真宗では「御霊前」を使わないとされるなど宗派で考え方が違うため、口頭では「お供えください」とだけ言えば場面を選びません。会社として参列するときの流れは取引先の葬儀に参列するマナーにあります。
遺族になった同僚に(通夜や葬儀の会場で)
このたびは、心からお悔やみ申し上げます。仕事のことはみんなで分担しているから、気にしないでね。何かあったら、いつでも連絡して。
上司の家族の葬儀で、上司に
このたびはご愁傷さまでございます。部の業務は皆で進めておりますので、どうかご心配なさらないでください。ご無理をなさいませんよう。
取引先の担当者に(後日、訪問や電話で)
このたびは、ご尊父様がお亡くなりになったと伺いました。心よりお悔やみ申し上げます。お忙しいときに、お時間をいただきありがとうございます。
電話や訪問の用件が仕事の場合でも、最初に短くお悔やみを述べてから本題に入ります。相手が話を広げなければ、すぐに用件に移って構いません。
忌引き明けの同僚に(職場で)
おかえりなさい。このたびは大変でしたね。心からお悔やみ申し上げます。無理しないで、少しずつで大丈夫ですから。
職場に戻った人は、周りに気をつかわせたくないと思っていることもあります。声をかけるのは一度、短くにとどめ、その後はふだんどおりに接します。遺族側の挨拶の仕方は忌引きの連絡 例文にあります。
受付を手伝う側の返し方(社員の家族の葬儀などで)
恐れ入ります。ご丁寧にありがとうございます。こちらにご記帳をお願いいたします。
受付の手伝いは遺族の代わりにお悔やみを受ける立場なので、「恐れ入ります」「ありがとうございます」と短く受け、記帳へ案内します。香典を受け取ったら「お預かりいたします」と言い添えます。
避けたい言葉・話題
| 避けたいもの | 例 | 言い換え・考え方 |
|---|---|---|
| 励ましのつもりの言葉 | 頑張って、元気を出して、早く立ち直って | どうかご無理をなさいませんよう |
| 死因・経緯を尋ねる | 何のご病気だったのですか、急だったのですか | 遺族から話があれば聞くだけにする |
| 重ね言葉 | 重ね重ね、たびたび、くれぐれも | 心より、どうか |
| 直接的な表現 | 死んだ、生きていたころ | お亡くなりになった、ご生前 |
| 比べる・決めつける言葉 | 長生きされたからよかったですね、大往生でしたね | 遺族が言った場合に「そうでしたか」と受ける程度にする |
| 宗教に関わる言葉 | ご冥福、成仏 | 宗教が分からなければ使わない |
「ご冥福をお祈りします」は仏教の考え方による言い方とされ、浄土真宗やキリスト教、神式ではふさわしくないとされます。キリスト教の葬儀では「安らかな眠りをお祈りいたします」などと言うことがあります。ただ、どこまで気にするかは宗派や地域、家ごとに違うこともあるので、迷うときは「心よりお悔やみ申し上げます」にしておくと場面を選びません。書き言葉で避けたい言葉は弔電の文例にもまとめています。
注意
「ご愁傷さま」は、くだけた場面で冗談や皮肉として使われることもある言葉です。職場のふだんの会話でその使い方をしていると、本来の場面で軽く聞こえかねないので、気をつけたい言葉の一つです。
当日のマナー(受付での流れ)
- 01受付の前でコートを脱ぎ、袱紗に包んだ香典を取り出せるようにしておく
- 02受付の人に一礼して、お悔やみを短く述べる
- 03香典を袱紗から出し、相手から表書きが読める向きにして両手で渡す
- 04記帳する(会社として参列するなら会社名と氏名)
- 05一礼して会場へ。遺族に声をかけるのは、焼香や献花の後などの落ち着いた場面で短く
受付の場所や記帳の形(芳名帳・カードなど)、香典を受けるかどうかは、式場や遺族の意向で違います。係の案内に従うのがいちばん確実です。会社名義の香典袋の書き方は香典の会社名の書き方、香典をもらった側のお礼は香典・供花のお礼メールにあります。
この記事の要点
- 口頭のお悔やみは短く、声を落として。言葉は三つまでで十分。
- 基本は「このたびはご愁傷さまでございます」「心よりお悔やみ申し上げます」。
- 職場の人には「仕事のことは心配しないで」を一言添える。
- 励まし・死因の質問・重ね言葉は避け、宗教が分からなければ「ご冥福」を使わない。
- 受付を手伝う側は「恐れ入ります」「お預かりいたします」と短く受ける。
FAQ
よくある質問
「このたびはご愁傷さまでございます」と一礼し、会社として参列するなら「株式会社◯◯の◯◯と申します」と名乗ります。香典を渡すときは「心ばかりですが、お供えください」と添えます。声は落として、短く伝えます。
「ご愁傷さま」は遺族の心中を気の毒に思う気持ちを表す言葉で、主に口頭で使われます。「お悔やみ申し上げます」は人の死を悲しむ気持ちを伝える言葉で、口頭でも手紙やメールでも使えます。書くときは「お悔やみ申し上げます」とするのが一般的とされます。
「このたびは、心からお悔やみ申し上げます。仕事のことはみんなで分担しているから気にしないで」のように、お悔やみと仕事の配慮を短く伝えます。忌引き明けに職場で会ったときも、声をかけるのは一度、短くにとどめ、その後はふだんどおりに接します。
「恐れ入ります」「ご丁寧にありがとうございます」と短く返せば十分です。葬儀の受付を手伝っているときも同じように受け、記帳へ案内します。
「心よりお悔やみ申し上げます」は宗教を問わず使いやすい言い方です。「ご冥福をお祈りします」は仏教の考え方による言い方とされ、浄土真宗やキリスト教、神式ではふさわしくないとされるので、宗教が分からないときは避けるのが無難です。