文例
弔電の文例(取引先・会社から)
場面別20例と宛名・差出人・敬称
取引先の訃報を受けたとき、会社として最初に手配することが多いのが弔電です。急いでいる方のために、どの宗教でも使える基本の文例を最初に置き、続けて取引先・社内・宗教別の20の文例、宛名と差出人と敬称の早見表、申込み先の選び方、送る前のチェックリスト、よくある失敗を並べました。供花や香典もあわせて手配する場合は会社からの供花の手配、香典の会社名の書き方も参照してください。
結論
取引先への弔電は、宛名を喪主、差出人を「会社名+代表者の役職・氏名」(部署としてのつきあいなら「部署名+社員一同」)にします。文面は①お悔やみ ②故人への感謝や敬意 ③結びの三文で足ります。宗教が分からないときは「ご冥福」を避け、「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」で結ぶと場面を選びません。故人の呼び方は喪主から見た続柄に敬称をつけます(喪主の父なら「ご尊父様」)。
まず使える基本の文例(取引先向け・宗教不問)
◯◯◯◯様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。生前に賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに、安らかなお眠りを心よりお祈り申し上げます。
◯◯の部分を故人の呼び方に置き換えれば、取引先の社長にも担当者のご家族にも使えます。宛名は喪主、差出人は「株式会社◯◯ 代表取締役 ◯◯◯◯」とします。
長さ別の基本形(迷ったら中を選ぶ)
| 長さ | 文面 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 短 | ◯◯◯◯様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。 | 面識が少ない、急いで手配する、ほかに供花や香典も出す |
| 中 | ◯◯◯◯様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。生前のご厚情に感謝し、安らかなお眠りをお祈り申し上げます。 | 取引先の多くの場面 |
| 長 | 中の文面に「本来であれば参列すべきところ、略儀ながら書中にてお悔やみ申し上げます」などを足す | 長くつきあいがあった、参列できないお詫びを伝えたい |
文面の組み立て方(三文の型)
| 順番 | 役割 | 使える言い回しの例 |
|---|---|---|
| ①書き出し | 訃報を受けたことと、お悔やみ | ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます/ご訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します |
| ②中身 | 故人への感謝・敬意、遺族への気づかい | 生前のご厚誼に深く感謝いたします/ご家族の皆さまのお悲しみはいかばかりかと存じます |
| ③結び | 祈りの言葉、または参列できないお詫び | 安らかなお眠りをお祈り申し上げます/略儀ながら書中にてお悔やみ申し上げます |
注意
仕事のつきあいの弔電は長くする必要はありません。三文に収まらないほど書きたいことがあるときは、弔電とは別に、後日お悔やみ状を送ります。
取引先あての文例(11例)
1. 取引先の社長・会長が亡くなったとき
貴社社長 ◯◯◯◯様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。長年にわたり賜りましたご厚誼に深く感謝いたしますとともに、貴社の皆さまのご心痛をお察し申し上げます。心より哀悼の意を表します。
宛名:喪主(社葬の場合は案内に書かれた宛先)/故人の呼び方:「貴社社長 ◯◯◯◯様」
2. 会社の創業者・会長として長く世話になったとき
貴社会長 ◯◯◯◯様のご訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。弊社創業の頃より温かいご指導を賜りましたことは、今も弊社の大切な財産です。ご生前のご恩に深く感謝し、安らかなお眠りをお祈り申し上げます。
3. 取引先の役員が亡くなったとき
貴社取締役 ◯◯◯◯様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。お取引の場で賜りました数々のご助言に、改めて感謝申し上げます。ご遺族の皆さまならびに貴社の皆さまに、心より哀悼の意を表します。
4. 取引先の担当者本人が亡くなったとき
◯◯◯◯様の突然の訃報に接し、言葉もございません。いつも誠実にご対応くださり、弊社一同、大変お世話になりました。ご家族の皆さまのお悲しみを思い、謹んでお悔やみ申し上げます。
宛名:喪主(多くは配偶者や親)/会社の上司宛てではない点に注意します。
5. 取引先担当者の父が亡くなったとき
ご尊父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。ご家族の皆さまのお悲しみはいかばかりかと存じます。どうかご無理をなさいませんよう、心よりお祈り申し上げます。
6. 取引先担当者の母が亡くなったとき
ご母堂様のご逝去を悼み、心からお悔やみ申し上げます。在りし日のお姿をしのび、安らかなお眠りをお祈りいたします。ご家族の皆さまもどうかご自愛ください。
7. 取引先担当者の配偶者が亡くなったとき
ご令室様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。突然のことで、ご心痛はいかばかりかとお察しいたします。今はどうかご自身のお体を大切になさってください。
故人が夫なら「ご主人様」に替えます。
8. 取引先担当者の祖父・祖母が亡くなったとき
ご祖母様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。ご家族の皆さまのお悲しみをお察しし、安らかなお眠りを心よりお祈り申し上げます。
喪主が担当者の親の場合、喪主から見た続柄は「父・母」になります。宛名を喪主にするなら「ご尊父様」「ご母堂様」、担当者あてにするなら「ご祖父様」「ご祖母様」と書き分けます。
9. 取引先担当者の配偶者の親(義父・義母)が亡くなったとき
ご岳父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。突然のことで、ご家族の皆さまもさぞお力落としのことと存じます。心より哀悼の意を表します。
担当者あて(宛名を「様方」にする場合)の呼び方です。「ご岳父様」「ご岳母様」は妻の父・母に使い、夫の父・母なら「ご義父様」「ご義母様」とします。宛名を喪主にするなら、喪主から見た続柄(喪主が故人の妻なら「ご主人様」)に替えます。
10. 取引先の社葬・お別れの会に送るとき
貴社名誉会長 ◯◯◯◯様のご逝去を悼み、謹んで哀悼の意を表します。貴社の発展に尽くされたご功績をしのび、ご生前のご厚誼に深く感謝申し上げます。社員の皆さまのご心痛をお察し申し上げます。
宛名:案内状の指定(葬儀委員長、または「株式会社◯◯ 社葬事務局」など)/社葬は会社どうしの儀礼なので、差出人は代表者名にそろえます。
11. 参列できないお詫びを添えるとき(遠方・日程の都合)
ご訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します。本来であれば参列してお別れを申し上げるべきところ、遠方のためかなわず、誠に申し訳ございません。略儀ながら書中にてお悔やみ申し上げます。
社内・社員関係の文例(5例)
12. 社員本人が亡くなったとき(会社から遺族へ)
◯◯◯◯様のご逝去に際し、社員一同、深い悲しみの中におります。◯◯様には長きにわたり、誠実なお仕事ぶりで会社を支えていただきました。生前のご尽力に深く感謝し、謹んでお悔やみ申し上げます。
13. 社員の家族が亡くなったとき(会社から社員へ)
ご母堂様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。ご家族の皆さまのご心痛をお察しいたします。こちらのことはご心配なさらず、どうかご自愛ください。
Point
社員の家族への弔電では、「仕事のことは心配しないで」という一言が本人の負担を軽くします。休暇や手続きの連絡は弔電に書かず、上司や総務から別に伝えてください。
14. 退職した元社員・元役員が亡くなったとき
◯◯◯◯様のご訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。在職中のご功績は、今も社内で語り継がれております。ご遺族の皆さまに心より哀悼の意を表し、安らかなお眠りをお祈り申し上げます。
15. 上司の家族が亡くなったとき(部下が個人・連名で送る)
ご尊父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。ご家族の皆さまのお悲しみをお察しし、心よりお祈り申し上げます。
差出人例:「株式会社◯◯ 営業部 ◯◯◯◯ ◯◯◯◯」または「営業部 一同」。会社名義の弔電と重ならないよう、先に総務へ確認します。
16. 同僚が亡くなったとき(課の有志で遺族へ)
◯◯◯◯様のご逝去の報に接し、同じ職場で働いた者として深い悲しみにたえません。いつも明るく周りを支えてくださった◯◯さんに、心から感謝しております。ご家族の皆さまに謹んでお悔やみ申し上げます。
差出人例:「株式会社◯◯ ◯◯課 有志一同」。会社名義の弔電とは別に送ってよいか、先に総務に確認します。
宗教別の文例と言葉の使い分け(4例)
「ご冥福」「成仏」「供養」「往生」は仏教の考え方に基づく言葉で、神式・キリスト教の葬儀では使わないとされます。仏教でも、浄土真宗のように「冥福」「霊前」を使わないとされる宗派があります。案内状や式場名で宗教が分からないときはもちろん、仏式と分かっていても宗派が分からないときは、17の文例で結ぶと無難です。
17. 宗教が分からないとき
◯◯◯◯様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。安らかなお眠りを心よりお祈りいたします。
18. 仏式のとき
◯◯◯◯様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。生前のご厚情に感謝し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
19. 神式のとき
◯◯◯◯様のご帰幽の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。生前のご厚誼に感謝し、御霊のご平安を心よりお祈り申し上げます。
20. キリスト教のとき
◯◯◯◯様の召天の報に接し、心より哀悼の意を表します。安らかなお眠りをお祈りし、ご遺族の皆さまの上に慰めがありますようお祈り申し上げます。
| 仏式 | 神式 | キリスト教 | 宗教不明 | |
|---|---|---|---|---|
| 亡くなったこと | ご逝去・ご永眠 | ご逝去・ご帰幽 | ご逝去・召天(プロテスタント)・帰天(カトリック) | ご逝去 |
| 結びの祈り | ご冥福をお祈り申し上げます | 御霊のご平安をお祈り申し上げます | 安らかなお眠りをお祈り申し上げます | 安らかなお眠りをお祈り申し上げます |
| 使わない言葉 | (宗派により)冥福 | 冥福・成仏・供養・往生 | 冥福・成仏・供養・往生・お悔やみ(気にする人がいる) | 冥福・成仏・供養・往生 |
注意
言葉の扱いは宗派や地域、遺族の考えでも違います。迷ったら、式を担当する葬儀社に聞くのが確実です。
宛名・差出人・敬称の早見表
| 項目 | 書き方の例 | 注意 |
|---|---|---|
| 宛名(基本) | 喪主 ◯◯◯◯様 | 訃報の連絡文や式場の案内で喪主名を確かめる |
| 宛名(喪主名が分からない) | 故 ◯◯◯◯様 ご遺族様 | 分かる範囲で確かめてから送る |
| 宛名(喪主以外に届けたい) | ◯◯◯◯(喪主名)様方 ◯◯◯◯様 | 取引先の担当者あてにしたいとき。届け先は式場のまま。故人の呼び方は担当者から見た続柄にする |
| 宛名(社葬・合同葬) | 案内状に書かれた宛先 | 葬儀委員長宛てなどの指定があることがある。不明なら先方の総務に確認 |
| 送り先 | 通夜・告別式の式場 | 自宅宛てにすると式に間に合わないことがある |
| 差出人(会社として) | 株式会社◯◯ 代表取締役 ◯◯◯◯ | 会社名だけでは誰からか分かりにくい。代表者名まで入れる |
| 差出人(部署として) | 株式会社◯◯ 営業部 社員一同 | 担当者どうしのつきあいが中心のとき |
| 差出人(担当者個人) | 株式会社◯◯ 営業部 ◯◯◯◯ | 会社名義と重複しないか社内で確認する |
| 差出人(連名) | 役職の高い人を先(右)に書く | 人数が多いときは「◯◯部 一同」にまとめる |
| 差出人に添える情報 | 会社の住所・電話番号、読みにくい名前のふりがな | 式で読み上げられるときや、遺族がお礼状を出すときに必要になる |
故人の敬称(喪主から見た続柄)
| 故人 | 敬称の例 |
|---|---|
| 父 | ご尊父様・お父様 |
| 母 | ご母堂様・お母様 |
| 夫 | ご主人様・ご夫君様 |
| 妻 | ご令室様・ご令閨様・奥様 |
| 息子・娘 | ご令息様・ご令嬢様 |
| 祖父・祖母 | ご祖父様・ご祖母様 |
| 配偶者の父・母 | 妻の父母はご岳父様・ご岳母様、夫の父母はご義父様・ご義母様 |
| 兄・弟 | ご令兄様・ご令弟様 |
| 姉・妹 | ご令姉様・ご令妹様 |
| 取引先の役職者本人 | 貴社社長 ◯◯◯◯様(「社長様」のように役職に様を重ねない) |
注意
続柄は「宛名にした人から見て」決めます。 宛名はふつう喪主なので、喪主から見た続柄になります。取引先の担当者が喪主でない場合(担当者の祖父が亡くなり、喪主は担当者の父など)は呼び方がずれやすいので、式場や担当者の同僚に確認してください。
避ける言葉と言い換え
| 種類 | 避ける言葉 | 言い換えの例 |
|---|---|---|
| 重ね言葉 | 重ね重ね・たびたび・くれぐれも・ますます・返す返す・次々 | 使わずに文を組み直す(「くれぐれもご自愛ください」→「どうかご自愛ください」) |
| 不幸が続く連想 | 再び・続いて・追って・引き続き | 使わない |
| 直接的な表現 | 死亡・死去・死ぬ | ご逝去・ご永眠 |
| 直接的な表現 | 生きていた頃・生存中 | ご生前・お元気でいらした頃 |
| 直接的な表現 | 急死 | 突然のこと・急なこと |
| 不吉とされる数字 | 四・九(死・苦を連想させる) | 数字を入れる必要がなければ使わない |
| 遺族を追い込む励まし | 頑張って・元気を出して | どうかご自愛ください・ご無理をなさいませんよう |
| 仏教でも避ける表現 | 浮かばれない・迷う | 使わない |
句読点を入れない書き方を好む人もいます。気になる場合は、句読点の代わりに一字空けで区切ります。
弔電・供花・香典の組み合わせ
申込み先の選び方と、式での扱われ方
| 申込み先 | 申し込み方 | 向いているとき |
|---|---|---|
| NTT東日本・NTT西日本の電報 | 電話「115」、またはインターネット(D-MAIL など) | 電話で文面を相談しながら急ぎで手配したい |
| 日本郵便のレタックス | Webレタックス、または郵便局で差し出し | 弔事用の台紙を選び、郵便のしくみで届けたい |
| 民間の電報サービス | 各社のWebサイト | 台紙や供物つきの品を比べて選びたい |
受付時間や当日配達の締め切りは、サービスごとに違い、変わることもあります(NTT東日本・NTT西日本は、2026年12月1日から「115」など電話受付の営業日時を変更すると告知しています)。申し込む前に各サービスの公式ページで確認してください。会社として何度も使うなら、請求書払いや法人契約ができるかも見ておくと経理処理が楽になります。
弔電は式でどう扱われるか
届いた弔電は、式の中で司会者が読み上げることがあります。すべてを読む時間がないときは、読み上げる弔電を絞り、残りは差出人のお名前の紹介にとどめることもあります。どれを読むかは喪家と葬儀社が決めるので、送る側が指定するものではありません。読み上げに備え、差出人の会社名・役職・氏名は正確に、読みにくい名前にはふりがなを添えます。
申込みの手順とタイミング
- 01
社内で名義と範囲を決める
社長名・部署名・個人名のどれで送るか、供花や香典も出すかを、上司か総務とまとめて決めます。部署ごとにばらばらに送ると重複します。
- 02
式場・日時・喪主・宗教を確認する
取引先からの連絡文、または先方の総務・担当部署に確認します。電話で聞くときは、要点だけを手短に尋ねます。
- 03
文面と台紙を選んで申し込む
電報サービスの文例を土台にしてもかまいません。申込みの締め切り時刻や当日配達の条件はサービスごとに違うので、申込み画面で確認します。
- 04
通夜か告別式の開始前に届くよう配達日時を指定する
式で読み上げられることがあるため、開始前に届くようにします。告別式に間に合わないときは、弔電ではなく後日のお悔やみ状に切り替えます。
- 05
送った内容を記録する
宛名・名義・文面・送った日を残します。お礼状が届いたときや、次に同じ会社で弔事があったときに役立ちます。
送る前のチェックリスト
- 弔電・供花・香典を辞退する案内が出ていないか
- 式場の名称・住所・電話番号を控えたか
- 通夜・告別式の日時と、配達指定の日時が合っているか
- 喪主の氏名(漢字)と、故人との続柄を確かめたか
- 故人の呼び方が喪主から見た続柄になっているか
- 宗教に合った言葉か(不明なら「ご冥福」を使っていないか)
- 重ね言葉・直接的な表現が入っていないか
- 差出人に会社名・役職・氏名が入っているか
- 差出人の住所・電話番号、読みにくい名前のふりがなを添えたか
- 社内のほかの部署と重複して送っていないか
- 社葬の場合、案内状の指定(宛先・供花の扱い)に従っているか
- 送った内容を記録したか
よくある失敗と防ぎ方
| 失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 宛名は喪主なのに、担当者から見た続柄で敬称を書いた | 喪主から見ると呼び方が違ってしまう | 宛名にした人と故人の続柄を確かめてから書く |
| 神式・キリスト教の式に「ご冥福」 | 遺族の信仰に合わない言葉になる | 宗教不明なら「安らかなお眠り」で結ぶ |
| 辞退の案内を見落とした | 遺族に対応の手間をかけてしまう | 訃報の連絡文の末尾まで読む |
| 差出人が会社名だけ | 式で読み上げたとき、誰からか伝わりにくい | 代表者の役職・氏名まで書く |
| 部署ごとに別々に送った | 同じ会社から何通も届く | 名義と範囲を総務に一本化する |
| 自宅宛てに送った | 式に間に合わない | 送り先は式場にする |
| 「社長様」と書いた | 敬称の重複になる | 「貴社社長 ◯◯◯◯様」とする |
| 社名の表記を誤った(株式会社の前後、旧社名) | 読み上げで誤りが目立つ | 名刺や先方のWebサイトで正式名称を確かめる |
| 前株・後株や役職を略した | 「(株)」「代表」など略式に見える | 「株式会社」「代表取締役」と略さずに書く |
注意
取引先から自社の弔事に弔電をいただいた側は、葬儀後にお礼を伝えます。メールで伝える場合は香典・弔電のお礼メールの文例が使えます。
この記事の要点
- 宛名は喪主、差出人は会社名と代表者の役職・氏名(または部署名)、送り先は式場。
- 文面はお悔やみ・感謝・結びの三文で足りる。
- 故人の敬称は喪主から見た続柄で決める(父=ご尊父様、母=ご母堂様)。
- 宗教が分からなければ「ご冥福」を避け、「安らかなお眠り」で結ぶ。
- 辞退の案内があれば送らない。通夜か告別式の開始前に届くよう手配し、送った内容を記録する。
FAQ
よくある質問
「◯◯◯◯様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。生前に賜りましたご厚情に深く感謝いたしますとともに、安らかなお眠りを心よりお祈り申し上げます」が宗教を問わず使えます。社長が亡くなった場合は「貴社社長 ◯◯◯◯様」と呼びます。
会社として送るなら「株式会社◯◯ 代表取締役 ◯◯◯◯」のように会社名と代表者の役職・氏名を入れます。部署としてのつきあいなら「◯◯部 社員一同」でも構いません。会社に慶弔規程がある場合はそれに従ってください。
喪主宛てにします。喪主の名前が分からない場合は「故 ◯◯◯◯様 ご遺族様」とする方法もあります。送り先は自宅ではなく、通夜・告別式の式場です。社葬では案内状に書かれた宛先に従います。
訃報の連絡を受け、辞退の案内がなければ送ってかまいません。故人の呼び方は喪主から見た続柄にします。家族葬で送ってよいか分からないときは、先方に確認するか、後日お悔やみ状にします。
仏式の葬儀なら使えます。神式・キリスト教では使わないとされ、仏教でも宗派によって使わない考え方があります。宗教が分からないときは「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」に言い換えます。
通夜か告別式の開始前に届くようにします。式で読み上げられることがあるためです。申込みの締め切り時刻はサービスごとに違うので、申込み画面で確認してください。告別式に間に合わない場合は、後日お悔やみ状を送ります。
「ご母堂様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。ご家族の皆さまのご心痛をお察しいたします。こちらのことはご心配なさらず、どうかご自愛ください」のように、仕事の心配をさせない一言を添えると本人の負担が軽くなります。
NTT東日本・NTT西日本の電報(電話「115」やインターネット)、日本郵便のレタックス、民間の電報サービスがあります。受付時間や当日配達の締め切りはサービスごとに違うので、公式ページで確認してから申し込みます。
社葬の案内状に書かれた宛先(葬儀委員長や社葬事務局など)に従います。指定が見当たらない場合は、先方の総務部に確認してください。差出人は代表者の役職・氏名にそろえます。
「◯◯◯◯(喪主名)様方 ◯◯◯◯様」のように、喪主名のあとに「様方」をつけて担当者の名前を書きます。この場合、故人の呼び方は担当者から見た続柄にします(担当者の祖母なら「ご祖母様」)。
葬儀のあと、なるべく早めにお礼を伝えます。取引先へはお礼状が丁寧ですが、ふだんメールでやり取りしている相手なら、まずメールでお礼を伝えてもかまいません。文例は香典・弔電のお礼メールにまとめています。
参列する場合は、弔電を送らなくてもかまいません。会社の慶弔規程で弔電も出すと決めている場合は、それに従います。