台本
忘年会の司会台本
そのまま読める例文と進行表
結論: 忘年会の司会台本は「開会の言葉→主催者の挨拶→乾杯→歓談→余興→中締め→閉会」の順に、読み上げる文をそのまま書いたものです。このページの例文の◯◯(名前・時刻・店名)を差し替えて上から並べれば、それが台本になります。各場面に丁寧版とくだけた版、社外のお客さまがいる会の言い方、ビンゴ・クイズ・出し物・表彰の導入、手締めの掛け声、マイクが止まったときの一言まで用意しました。
結論
忘年会の司会台本は、①開会の言葉 ②主催者(社長・部長)の挨拶 ③乾杯 ④歓談 ⑤余興(ゲーム・表彰) ⑥中締め ⑦閉会・連絡事項の7つの場面を、読み上げる文で書いたものです。司会の役目は面白いことを言うことではなく、次に話す人を紹介し、時間どおりに会を進め、最後に連絡事項を伝えることです。
まず全体の流れ・担当・時間を決める
台本を書く前に、店の利用時間から逆算して場面ごとの時刻と担当者を決めます。2時間の会なら、次の順で組むと押しても締めの時間が残ります。
| 場面 | 時間の目安 | 担当 | 司会がすること |
|---|---|---|---|
| 開会の言葉 | 冒頭 | 司会 | 開会を宣言し、終わりの時刻と注意事項を伝える |
| 主催者の挨拶 | 開会の直後 | 社長・部長 | 名前と肩書で紹介してマイクを渡す |
| 来賓の挨拶(ある場合) | 主催者の後 | 社外のお客さま | 会社名・お名前を正しく紹介する |
| 乾杯 | 挨拶の直後 | 役職者など | 飲み物が全員に行き渡ったか確認してから紹介 |
| 歓談 | いちばん長く取る | 全員 | 料理の案内。時刻を見て余興の準備 |
| 余興(ゲーム・表彰) | 歓談の後半 | 幹事・司会 | ルール説明と進行。終わる時刻を先に言う |
| 中締め | 終了の少し前 | 役職者など | 締め方(一本締めなど)を伝えてから紹介 |
| 閉会 | 最後 | 司会 | 忘れ物・二次会・帰りの案内 |
時刻と担当を一覧にした進行表は、香盤表・進行表の作成ツールの「忘年会」の雛形から作れます。挨拶を誰に頼むかの順番は懇親会の挨拶は誰が、どの順番でを参照してください。
開会の言葉(例文3種)
丁寧版(社内の部署・全社の会)
定刻となりましたので、2026年◯◯部の忘年会を始めます。司会を仰せつかりました、◯◯部の◯◯です。不慣れではございますが、どうぞよろしくお願いいたします。
はじめに、いくつかお知らせです。本日の会は◯時◯分までとなっております。お手洗いは出口を出て右手です。お写真は社内報に使わせていただく予定ですので、写りたくない方はお気軽に私までお声がけください。
くだけた版(少人数・同じチームの会)
はい、皆さんお疲れさまです! 時間になりましたので、◯◯チームの忘年会を始めます。今日の司会は私、◯◯です。
今日は◯時◯分までです。今年一年、本当にお疲れさまでした。最後まで楽しんでいきましょう!
社外のお客さまがいる会
定刻になりました。株式会社◯◯の忘年会を開会いたします。年末のお忙しい時期にもかかわらず、お取引先の皆さまにもお越しいただきました。心より御礼申し上げます。司会は、◯◯部の◯◯が務めます。よろしくお願いいたします。
Point
注意事項は開会の言葉の中で言ってしまうのがコツです。乾杯の後だと、話し声で誰も聞いていません。終わりの時刻を最初に伝えておくと、締めのときに「もう少し」と言われにくくなります。社外のお客さまがいる会では、自社の人を「◯◯社長」ではなく「社長の◯◯」と紹介します。
主催者・来賓の挨拶と乾杯(例文)
社長・部長の挨拶をお願いする
それでは開会にあたりまして、◯◯社長よりご挨拶をいただきます。◯◯社長、よろしくお願いいたします。
挨拶が終わったら「◯◯社長、ありがとうございました」と受けて、すぐ次に移ります。挨拶の内容に司会がコメントを足す必要はありません。
来賓(社外のお客さま)の挨拶をお願いする
続きまして、ご来賓の方にご挨拶を頂戴いたします。株式会社◯◯ ◯◯部長の◯◯様、よろしくお願いいたします。
◯◯様、温かいお言葉をありがとうございました。皆さま、いま一度拍手をお願いいたします。
乾杯の発声をお願いする
続きまして、乾杯に移ります。皆さま、お手元にお飲み物はございますでしょうか。まだの方はお近くの方にお声がけください。
それでは乾杯のご発声を、◯◯部長にお願いいたします。◯◯部長、よろしくお願いいたします。
(くだけた版)では乾杯にいきます! グラス持ちましたか? 乾杯の音頭は◯◯さんにお願いします!
乾杯を頼まれた側の文例は乾杯の挨拶 例文、忘年会の挨拶全般は忘年会の挨拶 例文にまとめています。
寸志(ご厚志)をいただいたことを紹介する
皆さま、ご歓談中のところ失礼いたします。本日、◯◯部長より、ご厚志を頂戴いたしました。この場をお借りして、御礼申し上げます。皆さま、拍手をお願いいたします。
(欠席の方からいただいた場合)本日はご都合によりご欠席の◯◯部長より、お心遣いを頂戴しております。改めて御礼申し上げます。
紹介は乾杯の前後か、歓談が落ち着いたところで行い、金額は言いません。複数の方からいただいたときは、役職の高い順に名前を読み上げます。翌日のお礼メールは寸志のお礼 例文にまとめています。
歓談に入る
◯◯部長、ありがとうございました。それではしばらくの間、お食事とご歓談をお楽しみください。お料理は順に運ばれてまいります。
余興の導入とつなぎ(例文)
余興は「いまから何をするか」「何時に終わるか」を最初に言うのが共通の型です。種類ごとに導入文を用意しておきます。
ビンゴ大会
皆さま、ご歓談中のところ失礼いたします。ここで、お待ちかねのビンゴ大会を行います。ビンゴカードはお手元にございますでしょうか。
番号が読み上げられたら、カードの同じ番号に穴を開けてください。縦・横・斜めのどれか1列がそろったら「ビンゴ」と手を挙げてください。
なお、ビンゴ大会は◯時◯分で終了とし、残った景品はじゃんけんでお渡しします。
チーム対抗ゲーム・クイズ
ここからはテーブル対抗のクイズ大会です。各テーブルで回答者を1人決めてください。問題は全部で◯問、いちばん点数の高いテーブルに景品をご用意しています。制限時間は1問30秒です。
出し物(歌・ダンスなど)
続いては、◯◯部の皆さんによる出し物です。今年の◯◯(社内の出来事)にちなんだ演目だそうです。それでは◯◯部の皆さん、お願いします! 皆さま、大きな拍手でお迎えください。
表彰(社長賞・MVPなど)
続きまして、今年一年の表彰に移ります。名前を呼ばれた方は前にお進みください。
◯◯賞、◯◯部 ◯◯さん。(拍手)
◯◯社長より、表彰状の授与をお願いいたします。
余興が終わったあとのつなぎ
◯◯部の皆さん、ありがとうございました。もう一度大きな拍手をお願いします。
それでは、引き続きご歓談をお楽しみください。お飲み物の追加はお近くのスタッフにどうぞ。
Point
ゲームは「終わる時刻」を先に宣言してください。 景品が全部出るまで続けると、締めの時間がなくなります。
ビンゴはビンゴ抽選機をスクリーンに映すと番号が見やすく、制限時間のあるゲームは大画面タイマー、チーム対抗の点数は得点表、表彰状の文面は賞状・表彰状の作成ツールで作れます。ゲームの選び方は忘年会のゲーム、読み上げの台本はビンゴの司会台本を参照してください。
中締め・手締め・閉会(例文)
中締めをお願いする
皆さま、宴もたけなわではございますが、そろそろ終わりのお時間です。◯◯部長より、中締めのご挨拶をいただきます。締めは一本締めで参ります。皆さま、恐れ入りますがご起立ください。◯◯部長、よろしくお願いいたします。
締めの人がいないとき(司会が締める)
それでは僭越ながら、私◯◯が締めさせていただきます。皆さま、お手を拝借。いよーっ(一本締め)。ありがとうございました。
手締めの種類と掛け声
| 締め方 | 掛け声と手拍子 | 向いている場 |
|---|---|---|
| 一丁締め | 「いよーっ」の後に、手を1回だけ打つ | 店が混んでいる・短く終えたい会 |
| 一本締め | 「いよーっ」の後に、三・三・三・一のリズムで打つ | 部署の忘年会など、ほとんどの会 |
| 三本締め | 一本締めを、掛け声を入れながら3回くり返す | 全社・社外のお客さまがいる改まった会 |
一丁締めを「一本締め」と呼ぶ会社もあるので、締めの人と司会で、どちらのやり方か事前にそろえておくと手拍子が割れません。締めを頼まれた側の挨拶は締めの挨拶 例文にまとめています。
閉会の言葉(二次会あり)
◯◯部長、ありがとうございました。以上をもちまして、2026年◯◯部の忘年会をお開きとさせていただきます。皆さま、お忘れ物のないようお気をつけください。
なお、二次会は◯◯で行います。参加される方は、出口で幹事の◯◯までお声がけください。
本日は誠にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
閉会の言葉(二次会なし・社外のお客さまがいる会)
以上をもちまして、株式会社◯◯の忘年会をお開きとさせていただきます。ご来賓の皆さま、本日はお忙しい中お越しいただき、誠にありがとうございました。お足元にお気をつけてお帰りください。皆さま、よいお年をお迎えください。
当日のトラブルで使う一言
| 困ったこと | 司会の一言 |
|---|---|
| 挨拶の人が遅れている | 「◯◯部長は少し遅れて到着されますので、先に乾杯をさせていただきます」 |
| マイクが入らない | 「失礼いたしました。マイクの準備ができるまで、地声で失礼いたします」 |
| 乾杯の飲み物が行き渡っていない | 「まだお飲み物のない方、手を挙げていただけますか。そろってから乾杯いたします」 |
| 名前や肩書を言い間違えた | 「失礼いたしました。◯◯部の◯◯さんです」と言い直し、それ以上は触れない |
| 時間が押している | 「お時間の都合で、ビンゴはここまでとさせていただきます。残りの景品はじゃんけんで」 |
| 誰も話を聞いていない | マイクを通して一度だけ「皆さま、少しだけお時間をいただけますか」と言い、静かになるまで待つ |
押したときに削る順番
- 最初に削る: ゲームの回数(ビンゴは打ち切り時刻で切る)
- 次に削る: 司会のつなぎの話、余興の2つ目以降
- 削らない: 主催者の挨拶、乾杯、中締め、閉会の連絡事項
話し方のコツと、よくある失敗
話し方のコツ
- ゆっくり、短い文で: 緊張すると早口になります。台本の文を句点で短く切っておくと、自然に間が取れます。
- 最初の一言だけは暗記: 開会の一文が出れば、あとは台本を見ながらで構いません。
- 拍手を自分から先に: 挨拶の後は司会が最初に拍手すると、会場がつられます。
よくある失敗
- 名前の読み・肩書を確認していない: 社外の方の会社名や役職は、案内状や名刺で事前に確かめます。
- 注意事項を乾杯の後に言う: 聞いてもらえません。開会の言葉に入れます。
- ゲームが終わらない: 終わる時刻を先に宣言しないと、締めの時間が消えます。
- 締め方を伝えずに中締めへ: 一本締めか一丁締めかで手拍子が割れます。
- 笑いを取りにいく: 特定の人をいじる、外見や私生活に触れる、お酒を勧める言い回しは、本人が笑っていても周りが引きます。場を温めたいなら、全員に向けた問いかけ(「今年いちばん忙しかった月、手を挙げてください」など)にします。
司会の準備チェックリスト
- 進行表(場面・時刻・担当)を幹事と共有した
- 挨拶・乾杯・中締めを頼む人に、当日より前に依頼して了承をもらった
- 挨拶する人・来賓・表彰する人の名前の読みと肩書を台本にふりがなで書いた
- 締め方(一本締め・一丁締め・三本締め)を締めの人とそろえた
- 寸志をいただいた方の名前を幹事から聞いた
- マイク・スクリーン・ビンゴの道具を店に確認した
- 終わりの時刻、お手洗い、撮影、二次会の案内を開会の言葉に入れた
- 押したときに削る余興を決めた
- 台本を声に出して一度通し、時間を測った
台本を読む時間の目安はスピーチ文字数・時間換算で出せます。幹事の準備全体は忘年会の幹事がやることリストにまとめています。
新年会に使うときの言い換え
| 場面 | 忘年会 | 新年会 |
|---|---|---|
| 開会 | 今年一年の労をねぎらい | 新しい年の門出を祝い |
| 挨拶の紹介 | 今年を振り返って | 年頭にあたりまして |
| 締め | 来年もよろしくお願いいたします | 本年もどうぞよろしくお願いいたします |
| 閉会 | よいお年をお迎えください | 本年も皆さまにとってよい一年になりますように |
新年会の挨拶そのものの例文は新年会の挨拶 例文、案内文は新年会の案内文にあります。懇親会・パーティー全般の司会は懇親会の進行表と司会台本を参照してください。
この記事の要点
- 台本は読み上げる文で書く。このページの例文の◯◯を差し替えて並べれば完成。
- 注意事項と終わりの時刻は開会の言葉の中で伝える。
- 社外のお客さまがいる会では、自社の人を「社長の◯◯」と紹介する。
- 余興は終わる時刻を先に宣言する。
- 中締めの前に締め方を伝える。一丁締めと一本締めは事前にそろえる。
- 押したらゲームの回数→つなぎの話・2つ目以降の余興の順に削る。挨拶・乾杯・締めは削らない。
FAQ
よくある質問
乾杯の前後か歓談が落ち着いたところで、「本日、◯◯部長より、ご厚志を頂戴いたしました。この場をお借りして、御礼申し上げます。皆さま、拍手をお願いいたします」と紹介します。金額は言いません。欠席の方からいただいた場合は「お心遣いを頂戴しております」と伝えます。
「ただいまより◯◯の忘年会を始めさせていただきます。本日司会を務めます◯◯です」と開会を宣言し、続けて終わりの時刻、お手洗いの場所、写真撮影などの注意事項を伝えます。注意事項は乾杯の後だと聞いてもらえないので、開会の言葉の中で言ってしまうのがコツです。
開会の言葉→主催者(社長・部長)の挨拶→(来賓の挨拶)→乾杯→歓談→余興(ゲーム・表彰)→中締め→閉会・連絡事項の順で組むと進めやすくなります。社内の慣例があればそれに合わせ、挨拶を頼む人の順番は役職と前例で決めます。
読み上げる文をそのまま書いておきます。特に人を紹介する文(「◯◯部長、よろしくお願いいたします」)、ゲームのルール説明、閉会の連絡事項は、文章にしておかないと当日詰まりやすいところです。名前の読み方も台本にふりがなで書いておきます。
司会が「僭越ながら、私◯◯が締めさせていただきます」と言って一本締めをして構いません。事前に幹事と相談し、役職者に頼むかどうかを決めておくと当日迷いません。
必要ありません。司会の役目は次に話す人を紹介し、時間どおりに進め、連絡事項を伝えることです。場を温めたいときは、特定の人をいじるのではなく、全員に向けた問いかけ(挙手など)にすると滑りません。
流れは同じで使えます。「今年一年の労をねぎらい」を「新しい年の門出を祝い」に、「来年もよろしく」を「本年もよろしく」に言い換え、閉会の「よいお年をお迎えください」は「本年も皆さまにとってよい一年になりますように」などに替えます。