挨拶
新年会の挨拶 例文
開会・乾杯・締めと立場別の一言
結論から言うと、新年会の挨拶は①新年のお祝い ②昨年のお礼 ③今年の抱負か願いの3文で成立します。最後の一文で「乾杯」「お開き」など次の動作に渡せば、どの立場でも形になります。急に指名されたら、まずはこれで足ります。
「あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。」
このページでは、幹事・開会・乾杯・来賓・締めに加えて、新人・中途入社・取引先が同席する会・町内会・PTA・オンラインまで、そのまま読める例文と穴埋めテンプレートを場面別に並べました。
結論
新年会の挨拶は幹事の開会宣言・開会の挨拶・乾杯の発声・来賓の挨拶・締めの挨拶・幹事の閉会に分かれます。どれも新年のお祝い→昨年のお礼→今年の抱負・願い→次の動作の順で組みます。誰にどの枠を頼むかは挨拶の順番の決め方で整理しています。
立場別の早見表(長さ・入れること・最後の一文)
自分の担当がどれかを確かめてから、下の例文へ進んでください。長さは、このサイトで台本を作るときの目安です。
| 担当 | 話す時機 | 長さの目安 | 入れること | 最後の一文 |
|---|---|---|---|---|
| 幹事(開会宣言) | 全員がそろった直後 | 30秒ほど | 名乗り・お礼・終わりの時刻 | 「◯◯よりご挨拶をいただきます」 |
| 開会の挨拶(社長・会長・役員) | 開会宣言の次 | 1〜2分 | お祝い・昨年のお礼・今年の願い | 「本年もよろしくお願いいたします」 |
| 乾杯の発声 | 開会の挨拶の次 | 30秒ほど | お祝い・短い願い | 「グラスをお持ちください。乾杯!」 |
| 来賓の挨拶 | 乾杯の前後(会による) | 1〜2分 | お祝い・お礼・相手の発展を願う言葉 | 「ご挨拶とさせていただきます」 |
| 締めの挨拶 | 終わりの時刻の少し前 | 1分ほど | お礼・今年への一言・手締め | 「お手を拝借」→手締め |
| 幹事(閉会) | 締めの直後 | 30秒ほど | お礼・忘れ物・二次会の案内 | 「お気をつけてお帰りください」 |
どの挨拶にも使える穴埋めテンプレート
- 01
お祝い
「皆さん、あけましておめでとうございます。」社外の方がいる場なら「皆さま」に変えます。
- 02
名乗り(指名された場合)
「ご指名いただきました、◯◯部の△△です。」社長など全員が知っている人は省いてかまいません。
- 03
昨年のお礼
「昨年は◯◯で大変お世話になりました。」具体的な出来事を1つだけ入れると、定型文に聞こえません。
- 04
今年の抱負・願い
「今年は◯◯に力を入れていきます。」「皆さんにとって良い一年になりますように。」
- 05
次の動作へ渡す
「それでは乾杯いたしましょう」「三本締めで締めたいと思います」「本年もよろしくお願いいたします」のどれかで終えます。
皆さん、あけましておめでとうございます。(ご指名いただきました◯◯部の△△です。)昨年は【具体的な出来事】で大変お世話になりました。今年は【抱負を一つ】に取り組みます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年会の流れと挨拶の時機
- 01開会宣言(幹事・司会)…始まりを告げ、次の人を紹介する
- 02開会の挨拶(社長・会長など最上位の方)
- 03来賓の挨拶(招いた場合。乾杯の前に入れる会と、歓談中に入れる会がある)
- 04乾杯の発声
- 05歓談・余興
- 06締めの挨拶と手締め
- 07閉会(幹事・司会)…お礼と連絡事項
注意
幹事の開会宣言と、代表者の開会の挨拶は役割が分かれています。 前者は会の始まりを告げて次の人を呼び込む一言、後者は主催側の代表が新年の言葉を述べる場です。小規模な会では、幹事が両方を兼ねても問題ありません。全体の進行は懇親会の進行表と司会台本にまとめています。
新年の挨拶で気をつける言葉
| 気をつける点 | 例 | 言い換え |
|---|---|---|
| 重ね言葉 | 「新年あけましておめでとうございます」 | 「新年おめでとうございます」「あけましておめでとうございます」のどちらか |
| 「去年」 | 「去る」を連想させるとして避ける人がいる | 「昨年」「旧年」 |
| 「元旦」の使い方 | 「元旦」は1月1日の朝を指す言葉として使われる | 新年会の時期なら「新春」「年頭」 |
| 終わりを表す言葉 | 「終わります」「閉じます」 | 「お開きにします」「締めさせていただきます」 |
| 「ご苦労さま」 | 目上の方に向けると失礼と受け取られやすい | 「お疲れさまです」「ありがとうございます」 |
注意
どこまで気にするかは人と会社によります。 ただ、社外の方や年長の方がいる場では、気にする人に合わせておくほうが無難です。
幹事の挨拶(開会宣言・閉会)
開会宣言
皆さま、あけましておめでとうございます。本日幹事を務めます、◯◯部の△△です。年始のお忙しいなか、お集まりいただきありがとうございます。本日は◯時までを予定しております。それでは開会にあたりまして、□□社長よりご挨拶をいただきます。□□社長、よろしくお願いいたします。
閉会(締めの後)
□□部長、ありがとうございました。以上をもちまして、新年会をお開きとさせていただきます。お手元のお荷物、上着のお忘れ物がないようご確認ください。二次会は◯◯で予定しておりますので、参加される方は私までお声がけください。本日はありがとうございました。お気をつけてお帰りください。
注意
幹事は自分の抱負を話す必要はありません。開会は名乗り・お礼・終わりの時刻・次の人の紹介、閉会はお礼・忘れ物・次の案内で足ります。
開会の挨拶(社長・役員・部長)
社長・役員(全社の新年会)
皆さん、あけましておめでとうございます。昨年は◯◯の立ち上げをはじめ、一人ひとりの頑張りのおかげで、大きな一歩を踏み出すことができました。本当にありがとうございました。今年は、その取り組みを形にする一年にしたいと考えています。今日は年の初めの集まりですので、仕事の話はほどほどに、皆さんで楽しく過ごしてください。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
部長・課長(部署の新年会)
あけましておめでとうございます。昨年はうちの部にとって、◯◯の案件をやり切った一年でした。最後の追い込みで遅くまで残ってくれた皆さんのおかげです。ありがとうございました。今年は、もう少し早く帰れる段取りを一緒に考えていきましょう。今日はゆっくり楽しんでください。今年もよろしくお願いします。
取引先や来賓が同席する会
皆さま、あけましておめでとうございます。本日はご多用のなか、◯◯社の皆さまにもお越しいただき、誠にありがとうございます。旧年中は格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。本年も皆さまのお役に立てるよう、社員一同努めてまいります。短い時間ではございますが、どうぞごゆっくりお過ごしください。
厳しい一年だったとき
皆さん、あけましておめでとうございます。昨年は思うように進まないことも多い一年でした。それでも、現場で踏ん張ってくれた皆さんがいたから、今年に向けた準備ができています。ありがとうございました。今年は、昨年の経験を生かして巻き返す年にしましょう。今日は肩の力を抜いて、楽しい時間にしてください。
Point
今年の方針を長く話したくなる場面ですが、新年会では1〜2分に収めてください。 方針の説明は仕事始めの朝礼や年頭の会議のほうが伝わります(仕事始めの挨拶)。
乾杯の発声
基本形
ご指名いただきました◯◯です。皆さん、あけましておめでとうございます。今年一年が皆さんにとって実り多い年になりますよう、そして会社のますますの発展を願いまして、乾杯したいと思います。グラスをお持ちください。乾杯!
若手が乾杯を任されたとき
ご指名いただきました、◯◯部の△△です。僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。今年も一年、皆さんにご指導いただきながら頑張ります。それでは、皆さんのご健康とご活躍を願いまして、乾杯!
取引先・来賓がいる会
ご指名により、乾杯の音頭を取らせていただきます。本日お越しいただいた皆さまのご健勝と、皆さまの会社のますますのご発展を祈念いたしまして、乾杯いたします。お手元のグラスをお持ちください。乾杯!
少し笑いを入れたいとき
◯◯です。部長から「短く」と念を押されておりますので、一言だけ。今年は残業を減らして、こういう楽しい席を増やせる一年にしましょう。乾杯!
注意
乾杯は30秒ほどで。「グラスをお持ちください」の一言で、全員の動作がそろいます。お酒を飲まない方がいる会では「お飲み物はお好きなもので」と添えておくと、ソフトドリンクの方も気兼ねなく乾杯できます。乾杯の挨拶全般は乾杯の挨拶 例文にまとめています。
来賓の挨拶(取引先・関係団体)
ただいまご紹介にあずかりました、◯◯社の△△でございます。皆さま、あけましておめでとうございます。旧年中はひとかたならぬお世話になり、誠にありがとうございました。本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げますとともに、□□社の皆さまのますますのご発展とご健勝を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。
注意
来賓を招く場合は、挨拶の枠と持ち時間を事前に伝えます。 来賓の紹介の文言は司会の台本に書いておきます(懇親会の進行表と司会台本)。業界団体などの大きな年始の会は賀詞交歓会の形になります。
締めの挨拶
三本締めで終える
皆さん、宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間となりました。今年も皆さんと一緒に、良い一年にしていきたいと思います。それでは、本年の皆さんのご健康とご活躍を祈念しまして、三本締めで締めたいと思います。お手を拝借。よーおっ(パパパン パパパン パパパン パン)、よっ(同じく)、もう一丁(同じく)。ありがとうございました。
一本締めで短く終える
名残惜しいところですが、お時間となりました。今年の目標を全員で達成できるよう、気持ちを一つにして一本締めで締めます。お手を拝借。いよーっ(パパパン パパパン パパパン パン)。ありがとうございました。
手締めをしない会・お店の都合で静かに終えたいとき
皆さん、楽しい時間をありがとうございました。そろそろお開きの時間です。今年も一年、どうぞよろしくお願いいたします。最後に大きな拍手で締めくくりましょう。(拍手)ありがとうございました。
簡単な挨拶と立場別の一言(新人・中途・異動)
急に指名されたときや、テーブルを回って一人ずつ話す形式では、次の短い形で十分です。
急に指名されたとき(どの立場でも)
あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
新人・若手
あけましておめでとうございます。昨年は分からないことばかりの私に、たくさん教えていただきありがとうございました。今年は一人でできる仕事を一つずつ増やしていきます。今年もよろしくお願いいたします。
中途入社したばかりの人
あけましておめでとうございます。昨年◯月に入社しました△△です。社内の進め方に戸惑うたびに、近くの席の皆さんが声をかけてくださいました。ありがとうございました。今年は、教えていただいたことを自分の担当で形にしていきます。まだお話しできていない方も多いので、今日はぜひ声をかけてください。本年もよろしくお願いいたします。
異動してきた人
あけましておめでとうございます。昨年◯月にこちらの部署に来ました△△です。まだ覚えることが多いのですが、皆さんに助けていただいてばかりです。今年は早く戦力になれるよう頑張ります。どうぞよろしくお願いします。
管理職がテーブルで一言
皆さん、あけましておめでとうございます。昨年はこのチームの頑張りに何度も助けられました。今年も無理をしすぎず、一緒にやっていきましょう。よろしくお願いします。
注意
新人の一言はお礼と、今年やりたいことを一つで足ります。年明けの朝礼での挨拶は仕事始めの挨拶 例文にもあります。
会社以外の新年会(町内会・PTA・サークル・オンライン)
町内会・自治会(会長の挨拶)
皆さん、あけましておめでとうございます。昨年は春の清掃活動や秋の防災訓練に、大勢の方が足を運んでくださいました。ありがとうございました。顔を合わせる機会が増えたことで、ご近所の声かけも少しずつ広がっています。今年も、住んでいてよかったと思える町内にしていきたいと思います。本日はささやかな席ですが、ご近所同士の交流を楽しんでください。本年もよろしくお願いいたします。
PTA(会長・役員の挨拶)
皆さん、あけましておめでとうございます。PTA会長の△△です。昨年は運動会の準備や登下校の見守りに、仕事や家事の合間を縫って加わってくださった方がたくさんいました。本当に助かりました。今日は学年や地区の違う方とも、ぜひ話してみてください。子どもの話から始めれば、すぐに打ち解けられると思います。本年もよろしくお願いいたします。
サークル・友人同士
みんな、あけましておめでとう!去年も一緒に◯◯ができて楽しかったです。今年も集まる回数を増やしていきましょう。それじゃあ、今年もよろしく。乾杯!
オンライン新年会
皆さん、あけましておめでとうございます。今日は自宅や出張先から、全員がつながってくれました。昨年はチャットでのやり取りが中心でしたが、困ったときにすぐ返事をくれる皆さんに何度も助けられました。ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。では、お手元の飲み物を画面の前に掲げてください。せーの、乾杯!
注意
オンラインでは声が重なりやすいため、乾杯の前に「せーの」など合図を決めておくと動作がそろいます。発言しない時はマイクを切るよう、幹事が最初に伝えておきます。
幹事が挨拶を頼むときの依頼文
挨拶を頼むときは、どの枠か・長さ・日時・当日の流れを一度に伝えると、相手が準備しやすくなります。
□□部長 お疲れさまです。◯◯部の△△です。◯月◯日(◯)の新年会で、乾杯のご発声をお願いできないでしょうか。社長の開会のご挨拶のあとにお名前をご紹介しますので、30秒ほどの短いもので結構です。会場は◯◯、開始は◯時です。ご都合をお聞かせいただけますと幸いです。
挨拶の前のチェックリスト
- 自分の枠(開会・乾杯・来賓・締め・閉会)と、前後に話す人を確認した
- 「お祝い・昨年のお礼・今年の抱負や願い」の3つが入っている
- 昨年の出来事を1つだけ具体的に入れた
- 「新年あけまして」「去年」など、気にする人がいる言葉を外した
- 社外の方がいる場では、呼びかけを「皆さま」、敬語を一段丁寧にした
- 最後の一文で次の動作(乾杯・手締め・お開き)に渡している
- 声に出して読み、乾杯なら30秒、開会なら1〜2分に収まった
- 名前を出す人の役職と読み方を確認した
よくある失敗と直し方
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 今年の方針を長々と話す | 料理が冷め、グラスを手にした人が待ちくたびれる | 方針は仕事始めの場へ。新年会では1〜2分 |
| 全員がそろう前に始める | 遅れて来た人が挨拶を聞けない | 幹事が人数を確かめてから開会宣言する |
| 昨年の失敗やミスを名指しで振り返る | 場の空気が重くなる | 振り返りはお礼と成果だけにする |
| 乾杯で前置きが長い | グラスの泡が消え、動作がばらばらになる | 願いは一言に絞り「グラスをお持ちください」で動作をそろえる |
| 手締めの打ち方を説明しない | リズムがそろわず締まらない | 「三本締めでお願いします。最初に私が合図します」と一言添える |
| 内輪の話題や冗談だけで終わる | 来賓や新しく入った人が置いていかれる | 笑いは一つまで。全員に向けたお礼で終える |
この記事の要点
- 新年会の挨拶は新年のお祝い・昨年のお礼・今年の抱負や願いの3文で成立する。
- 「新年あけまして」は重ね言葉として気にする人がいる。「去年」は「昨年」に。
- 幹事は名乗り・お礼・終わりの時刻・次の人の紹介だけでよい。閉会は忘れ物と次の案内を。
- 社長・役員の挨拶も1〜2分。方針の話は仕事始めの場へ。
- 乾杯は30秒ほど。「グラスをお持ちください」で動作をそろえる。
- 挨拶を頼むときは枠・長さ・日時・流れを、日程が決まったら早めに伝える。
FAQ
よくある質問
「あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします」の3文で十分です。新人や若手なら、お礼のあとに今年やりたいことを一つ加えると印象に残ります。
新年のお祝い、昨年のお礼、今年の抱負か願いの3つを入れ、最後の一文で乾杯や手締めなど次の動作に渡します。昨年の振り返りは1つに絞ると短くまとまります。社長・役員の挨拶でも1〜2分に収め、詳しい方針は仕事始めの朝礼などに回すと伝わりやすくなります。
「新年」と「あけまして」で意味が重なる重ね言葉として、気にする人がいます。気になる場合は「新年おめでとうございます」か「あけましておめでとうございます」のどちらかにしてください。社外の方や年長の方がいる場では、気にする人に合わせておくほうが無難です。
開会宣言は幹事や司会が会の始まりを告げ、次に話す人を紹介する短い一言です。開会の挨拶は、社長や会長など主催側の代表が新年の言葉を述べるものです。少人数の会では幹事が両方を兼ねてもかまいません。
出席者の中で上位の方や、開会の挨拶をした方に次ぐ立場の方に頼むことが多いですが、会社ごとの慣行によります。前回の幹事に確認するのが確実です。頼むときは「乾杯のご発声をお願いします」と伝えると、短い発声だと伝わります。
「宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間となりました」で切り出し、今年への一言を添えて、三本締めや一本締めで終えます。手締めの前に「お手を拝借」と声をかけ、リズムがそろわない心配があれば、打ち方を一言説明してから始めます。
呼びかけを「皆さま」にし、来ていただいたことへのお礼と旧年中のお礼を先に述べます。社内の内輪の話題や冗談は控え、乾杯では相手の会社の発展を願う言葉を入れると、招いた側の挨拶として整います。
組み立ては同じですが、昨年のお礼を「行事へのご協力」に向けるのが違いです。清掃活動や運動会など、皆さんが関わった出来事を一つ挙げ、今年もよろしくお願いする一文か、参加者同士の交流を促す一言で終えると自然です。