メール
講師へのお礼メール 例文
講演会・研修・オンラインの後に送る文面
講師へのお礼メールは、講演の当日中か翌日の午前に送ります。中身はお礼+印象に残った話+参加者の反応+今後の連絡(謝礼・アンケート)の順で十分です。すぐ送りたい方は、次の「基本の文面」の◯◯を埋めてそのまま使ってください。研修・オンライン・お礼が遅れたとき・次回の依頼も兼ねるときの例文、送る前のチェックリストはその後に並べています。
結論
講師へのお礼には①依頼を引き受けてもらったとき ②講演の当日(司会のお礼の言葉) ③講演の後(当日中か翌日のメール) ④必要ならお礼状の4つの場面があります。講演後のメールの件名は「何のお礼か+イベント名」、本文はお礼・印象に残った話・参加者の反応・今後の手続きで組み立てます。
そのまま使える基本の文面(講演会の後)
件名:本日のご講演のお礼(◯◯セミナー) ◯◯大学 ◯◯学部 教授 ◯◯ ◯◯先生 お世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。 本日はお忙しいなか、◯◯セミナーにてご講演いただき、誠にありがとうございました。 先生の「◯◯」というお話には、会場からも大きくうなずく様子が見られました。 終了後のアンケートでも、「◯◯がすぐに使える」「◯◯の例が分かりやすかった」といった声が多く寄せられています。 集計がまとまりましたら、あらためてお送りいたします。 謝礼のお手続きにつきましては、別途ご連絡いたします。 まずはメールにて御礼申し上げます。 ―――――――― 株式会社◯◯ ◯◯部 ◯◯ ◯◯ 電話:◯◯/メール:◯◯
Point
まずお礼を送り、アンケートの集計は後から送ります。集計を待って何日も空くより、当日中に一通届くほうが丁寧です。
件名の例
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 講演会・セミナーの後 | 本日のご講演のお礼(◯◯セミナー) |
| 研修の後 | ◯◯研修ご登壇のお礼(株式会社◯◯) |
| オンラインセミナーの後 | 本日のオンラインセミナーご登壇のお礼 |
| 翌日以降に送る | ◯月◯日のご講演のお礼(◯◯フォーラム) |
| アンケートを送る | 【ご報告】◯◯セミナー アンケート結果のご送付 |
講師は同じ時期に複数の講演を受けていることがあります。イベント名と自社名が件名で分かると、開かなくても用件が伝わります。
本文の組み立て
| 順番 | 書くこと | ひと言の例 |
|---|---|---|
| お礼 | 何に対するお礼か | 本日は◯◯にてご講演いただき、誠にありがとうございました。 |
| 具体的な話 | 印象に残った話を一つ | 「◯◯」というお話が、特に心に残りました。 |
| 参加者の反応 | 会場の様子やアンケートの声 | 質疑応答では予定の時間いっぱいまで手が挙がりました。 |
| 今後の連絡 | 謝礼・アンケート・資料の扱い | 謝礼のお手続きは、別途ご連絡いたします。 |
| 結び | 今後のお付き合い | 今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。 |
場面別のお礼メール例文
研修講師へのお礼(社外の講師)
件名:◯◯研修ご登壇のお礼(株式会社◯◯) ◯◯先生 本日は◯◯研修でご指導いただき、ありがとうございました。 受講した社員からは「◯◯のワークが実務に近くて分かりやすかった」という声が上がっています。 研修で学んだことを現場で生かせるよう、社内でもフォローを続けてまいります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
社内講師(上司・先輩)へのお礼
件名:勉強会のお礼 ◯◯部長 本日は勉強会の講師をお引き受けいただき、ありがとうございました。 ご準備のお時間を取っていただいたことに、あらためて感謝いたします。 ◯◯の進め方は、さっそく来週の案件で試してみます。 参加者の感想をまとめましたので、添付にてお送りいたします。
注意
社内の講師には「先生」を付けず、役職名か「さん」で呼ぶのが自然です。社内勉強会の運営は社内勉強会の進め方にまとめています。
オンラインセミナーの講師へのお礼
件名:本日のオンラインセミナーご登壇のお礼 ◯◯先生 本日はオンラインセミナーにご登壇いただき、ありがとうございました。 配信中もチャット欄には「◯◯が分かりやすい」という書き込みが続き、画面越しにも参加者の関心の高さが伝わってまいりました。 なお、録画の公開につきましては、事前にお打ち合わせした範囲で進めてまいります。 公開前に一度ご確認いただけるよう、準備ができ次第ご連絡いたします。 あらためまして、ありがとうございました。
オンラインでは会場の拍手が見えないぶん、チャットや質問の様子を具体的に伝えます。録画を公開する場合は、その扱いも一言添えます。
お礼が遅れてしまったとき
件名:◯月◯日のご講演のお礼(◯◯フォーラム) ◯◯先生 ◯月◯日の◯◯フォーラムでは、ご講演いただきありがとうございました。 ご連絡が遅くなり、大変失礼いたしました。 参加者アンケートの結果がまとまりましたので、あわせてお送りいたします。 「◯◯」のお話については、回答の中でも特に多くの声が寄せられていました。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
遅れたときはおわびを一文だけ入れ、あとはいつもどおりお礼を伝えます。言い訳を重ねるより、アンケート結果など待った分の中身を添えるほうが伝わります。
次回の登壇もお願いしたいとき
件名:本日のご講演のお礼(◯◯セミナー) ◯◯先生 本日はご講演いただき、誠にありがとうございました。 参加者からは「続きを聞きたい」という声が多く、終了後も先生のもとに質問の列ができていました。 つきましては、来期の◯◯セミナーでも、ぜひお話を伺えればと考えております。 詳細が固まりましたら、あらためてご相談させてください。 まずは本日のお礼を申し上げます。
次回の依頼は「あらためてご相談させてください」までにとどめ、日程や条件は別のメールで送ります。お礼のメールで返事を求めないためです。正式な依頼状は依頼状の書き方と例文を参照してください。
講師が複数いたとき
パネルディスカッションや複数の講師が登壇した催しでも、お礼は一人に一通です。引用する話は講師ごとに変えます。講師どうしで連絡先を知らせてよいかは本人に確かめていないことが多いので、宛先に他の講師を並べないでください。
依頼を引き受けてもらったときのお礼
件名:講演ご快諾のお礼(◯月◯日 ◯◯セミナー) ◯◯先生 お世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。 このたびは、◯月◯日の◯◯セミナーでのご講演をご快諾いただき、誠にありがとうございます。 当日の詳細と、事前にご確認いただきたい事項を下記にまとめました。 日時:◯月◯日(◯)◯:◯◯〜◯:◯◯(ご講演◯分) 会場:◯◯(住所/地図URL) 参加者:◯◯の担当者 約◯名 ご用意いただくもの:スライド(◯月◯日までにお送りいただけますと幸いです) ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。 当日を楽しみにしております。
注意
快諾のお礼には、次に講師がやることを書いてください。 資料の締切、機材、当日の集合時刻が分かれば、講師は準備に入れます。
メールだけでよいか、お礼状も送るか
| 判断の手がかり | メールで足りる | お礼状も考える |
|---|---|---|
| 依頼から当日までのやりとり | すべてメールで進めた | 依頼状を郵送した、主催者の名義で正式に依頼した |
| 主催者 | 企業・社内の部署 | 自治体・学校・団体・実行委員会 |
| 催しの性格 | 定例のセミナー、研修、オンライン配信 | 記念式典、周年行事の記念講演 |
| 社内の講師 | メールやチャットで十分 | (通常は不要) |
迷ったら、依頼のときと同じ手段でお礼を返すと釣り合いが取れます。両方送るときは、メールでは当日のお礼だけを伝え、お礼状にはアンケートの集計や、その後に社内で起きた変化を書くと、二通の中身が重なりません。手紙の形式はお礼状の書き方にまとめています。
当日、司会が述べるお礼の言葉
◯◯先生、貴重なお話をありがとうございました。特に◯◯のお話は、明日からの仕事にすぐ生かせる内容でした。皆さま、いま一度、◯◯先生に盛大な拍手をお願いいたします。
拍手を促すのは、お礼の言葉の最後です。講師が演台を離れる前に言い終えると、拍手の中で降壇してもらえます。講演会の閉会の挨拶は閉会の挨拶・閉会の言葉にまとめています。
参加者代表が述べるお礼の言葉
◯◯先生、本日はお忙しいなか、ご講演いただきありがとうございました。◯◯というお話が、特に心に残りました。今日学んだことを、それぞれの職場で生かしていきたいと思います。本当にありがとうございました。
謝礼を当日手渡しするときの封筒
謝礼を現金で手渡しする場合は、白い封筒か、のし袋に入れます。表書きは「御礼」「謝礼」などとし、下に主催者の名前を書きます。渡すのは講演の後、控室など人目のない場所で、「本日はありがとうございました。心ばかりですが、お納めください」と一言添えます。振込にする場合は、お礼メールの中で手続きの予定を伝えます。表書き入りののし紙はのし紙作成ツールで印刷できます。
注意
謝礼の支払いには源泉徴収が関わることがあります。手続きの条文は講演料の源泉徴収で整理しています。
送る前のチェックリスト
- 講師の氏名・所属・肩書が、依頼のときのやりとりと一字も違わない
- 宛名が「◯◯先生様」「◯◯部長様」のように敬称を重ねていない
- 件名だけでどの催しのお礼か分かる
- 講演で出てきた言葉や事例を一つ引いている
- 謝礼の支払い方法・アンケート・録画や資料の扱いのうち、決まっていることと、いつ連絡するかを書いた
- アンケートの自由記述を添付するなら、回答者の名前や所属を消した
避けたい書き方
| 避けたい書き方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| 「感心いたしました」 | 「感心」は相手を評価する言葉で、目上に使うと上から見ている印象になる | 「感銘を受けました」「心に残りました」 |
| 「ご苦労様でした」 | 目上の人へのねぎらいとしては避けられることが多い | 「ありがとうございました」「お疲れのなか、ありがとうございました」 |
| 「参考になりました」 | 目上の相手には軽く聞こえることがある | 「◯◯のお話は、さっそく◯◯で試します」と使い道を書く |
| 次回の日程や条件をその場で詰める | お礼のメールで返事を求めることになる | 「あらためてご相談させてください」で止め、別のメールにする |
| アンケートの厳しい意見をそのまま貼る | お礼の場で講師の気分を損ねる | 集計結果として別送し、改善点は打ち合わせで伝える |
「参考になりました」の言い換えは「参考になりました」の言い換え、「感心」と「関心」の使い分けは関心・感心・歓心の違いも参照してください。
講師から返信が来たら
講師から返信が来た場合、やりとりを終わらせる一言を返すと丁寧です。長く続けると、相手の手間になります。
◯◯先生 ご丁寧にご返信いただき、ありがとうございます。 また機会がございましたら、ぜひよろしくお願いいたします。 (返信はご不要です)
参加者へのお礼メール
講師へのお礼と同じ日に、参加者にもお礼と資料・アンケートの案内を送ります。文面と送るタイミングはイベント後のお礼メールとフォローにまとめています。
この記事の要点
- 講師へのお礼メールは当日中か翌日の午前。アンケートの集計は後から送ればよい。
- 件名は「何のお礼か+イベント名」。本文はお礼・印象に残った話・参加者の反応・今後の連絡の順。
- オンラインならチャットや質問の様子、遅れたらおわび一文+待った分の中身を添える。
- 次回の依頼は「あらためてご相談させてください」で止め、条件は別のメールにする。
- 送る前に氏名・肩書・敬称の重なり・宛先の見え方を確かめる。
FAQ
よくある質問
講演の当日中か、翌日の午前が目安です。アンケートの集計を待って遅くなるより、まずお礼を送り、集計結果は後から送るほうが丁寧です。
「本日のご講演のお礼(◯◯セミナー)」のように、何のお礼かとイベント名が分かるようにします。講師は同じ時期に複数の講演を受けていることがあるため、イベント名と自社名を入れると伝わりやすくなります。
「ご連絡が遅くなり、大変失礼いたしました」とおわびを一文入れ、あとはいつもどおりお礼を伝えます。アンケート結果や参加者の声など、時間がたったからこそ添えられる内容を入れると、遅れた分を補えます。
企業のセミナーや研修ならメールで足ります。自治体・団体主催の講演会や、目上の講師を招いた場合は、当日のメールに加えて、後日アンケート結果などを添えたお礼状を送ると丁寧です。
大学教員・医師・士業など、ふだん「先生」と呼ばれている講師には「◯◯先生」、そうでなければ「◯◯様」とします。「◯◯先生様」のように重ねないでください。社内の講師には役職名か「さん」を使います。
決まっていないことは書かず、「謝礼のお手続きにつきましては、◯日までにあらためてご連絡いたします」と、次に連絡する時期だけを伝えます。お礼メールを手続きが固まるまで待つ必要はありません。
講師の名前を呼んでお礼を言い、印象に残った話を一つ挙げ、最後に「皆さま、いま一度、◯◯先生に盛大な拍手をお願いいたします」と拍手を促します。講師が演台を離れる前に言い終えるのがこつです。
白い封筒かのし袋に入れ、表書きを「御礼」「謝礼」などとして、下に主催者の名前を書きます。講演の後、控室など人目のない場所で「本日はありがとうございました。心ばかりですが、お納めください」と一言添えて渡します。謝礼には源泉徴収が関わることがあるので、手続きは経理と確認してください。
短く一言返すと丁寧です。返信へのお礼と「また機会がございましたら、よろしくお願いいたします」を書き、「返信はご不要です」と添えて、やりとりを終わらせます。