社内行事
社内勉強会の進め方
テーマ例・案内文・続けるコツ
社内勉強会は、始めるのは簡単でも続けるのが難しい社内行事です。最初の数回は人が集まっても、発表者が見つからなくなったり、参加者が減ったりして自然消滅しがちです。このページでは、目的と形式の選び方・テーマ例・1時間の進行・案内文・続けるコツをまとめました。社外向けのセミナーの企画はセミナー・カンファレンスの企画手順を参照してください。
結論
社内勉強会は①目的(何ができるようになるか) ②形式 ③テーマと発表者 ④時間と頻度 ⑤記録と共有の順で決めます。続けるには発表者の負担を小さくすることと、参加者の困りごとからテーマを選ぶことが大切です。
目的と形式の選び方
| 形式 | 向いている目的 | 準備の負担 |
|---|---|---|
| ライトニングトーク(短い発表を複数人で) | 知見を広く共有する。発表の練習 | 小さい。1人数分の発表で済む |
| 事例共有 | うまくいった・失敗した仕事を部署を越えて伝える | 小さい。実際の仕事をそのまま話せる |
| 輪読(本を分担して読む) | 基礎知識を体系的に身につける | 中程度。担当範囲の要約を作る |
| ハンズオン(手を動かす) | ツールや技術を実際に使えるようにする | 大きい。環境や教材の準備が要る |
| 外部講師 | 社内にない知識を入れる | 依頼と費用の手続きが要る(講師へのお礼) |
Point
迷ったら、事例共有から始めてください。 発表者が新しく調べなくても、自分の仕事をそのまま話せるので、続けやすい形式です。
テーマの決め方とテーマ例
テーマは主催者が「学んでほしいこと」より、参加者が「いま困っていること」から選ぶと人が集まります。事前に短いアンケートで聞くのが確実です。
| 対象 | テーマ例 |
|---|---|
| 全社向け | 生成AIの業務での使い方、資料作成のコツ、会議の進め方、情報セキュリティの基本 |
| 営業 | 受注できた提案の振り返り、ヒアリングの質問例、失注理由の共有 |
| エンジニア | 新しく導入した技術の紹介、障害対応の振り返り、コードレビューの観点 |
| バックオフィス | 業務の自動化の事例、よくある問い合わせとその答え、制度変更の要点 |
注意
生成AIを業務で使うテーマを扱うときは、社内の情報管理のルールも一緒に確認すると安心です(AIを使うときの情報管理)。
1時間の進行の型
| 時刻(例) | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 12:00 | 開始・今日の目的 | 何ができるようになる回かを最初に言う |
| 12:05 | 本題(発表・ハンズオン) | スライドは少なめに。具体例を中心に |
| 12:40 | 質疑・意見交換 | 質問が出にくければ、主催者が最初の質問をする |
| 12:55 | まとめ・次回の案内 | 次のテーマと発表者をここで決めると続く |
進行表はタイムテーブル作成ツール、発表時間の管理はタイマーが使えます。昼休みに開く場合は、業務時間として扱うかを会社の方針として決めておくと、参加する側も迷いません。
案内文とリマインドの例文
初回の案内
件名:【社内勉強会】◯月◯日「◯◯」を開催します 皆さま お疲れさまです。◯◯部の◯◯です。 部署を越えて仕事の知見を共有する場として、社内勉強会を始めます。初回は「◯◯」をテーマに、◯◯さんに実際の業務での取り組みを話していただきます。 日時:◯月◯日(◯)12:00〜13:00 場所:◯◯会議室/オンライン(URLは前日にお送りします) 対象:テーマに関心のある方はどなたでも 持ち物:特になし(昼食を取りながらの参加も歓迎です) 参加できない方のために、資料と録画を後日共有します。 取り上げてほしいテーマがあれば、気軽に返信してください。
前日のリマインド
明日12:00から、社内勉強会「◯◯」を開催します。オンラインで参加される方は、こちらのURLからお入りください(URL)。途中参加・途中退出も歓迎です。
「意味ない」と言われず続けるコツ
- 発表者の負担を小さくする。短い発表を複数人で、資料は簡単でよいと伝える
- 次回のテーマと発表者を、その場で決める
- 資料と録画を残し、後から見られるようにする
- 学んだことを仕事で使えた例を共有する。「役に立った」が次の参加につながる
- 参加を強制しない。人数より、来た人が持ち帰れたかを見る
アンケートの質問例
- 01今日の内容は、仕事に役立ちそうですか(5段階)
- 02明日から試してみたいことは何ですか(自由記述)
- 03分かりにくかったところはありましたか(自由記述)
- 04次に取り上げてほしいテーマは何ですか(自由記述)
- 05発表してみたいテーマはありますか(自由記述)
注意
最後の「発表してみたいテーマ」を聞いておくと、次の発表者が見つかりやすくなります。
この記事の要点
- 目的は何ができるようになるかで決め、形式はそれに合わせて選ぶ。
- 迷ったら事例共有から。発表者の準備が小さく続けやすい。
- テーマは参加者の困りごとから選ぶ。
- 次回のテーマと発表者をその場で決めると、自然消滅しにくい。
- 資料と録画を残し、アンケートで次の発表者を探す。
FAQ
よくある質問
参加者がいま困っていることから選ぶと人が集まります。全社向けなら生成AIの業務での使い方や資料作成のコツ、営業なら受注できた提案の振り返り、エンジニアなら障害対応の振り返りなど、実際の仕事に直結するものが向いています。
テーマ、発表者、日時、場所(オンラインならURLの送付時期)、対象者、持ち物、参加できない人への資料共有の有無を書きます。「取り上げてほしいテーマがあれば返信を」と添えると、次回のテーマ集めにもなります。
仕事に結びつかないテーマを選んだり、発表を聞くだけで終わったりすると、参加者が得たものを実感できません。仕事の困りごとからテーマを選び、学んだことを使えた例を共有すると、役に立っている実感が生まれます。
仕事に役立ちそうか、明日から試したいこと、分かりにくかったところ、次に取り上げてほしいテーマ、発表してみたいテーマの5つほどで十分です。