お詫び
上司へのお詫び 例文
ミスの対応が一段落したあとの伝え方
ミスの対応が一段落したら、その日のうち(遅くとも翌朝)に、まず口頭で上司にお詫びします。伝えることは五つです。迷惑をかけたことへのお詫び、対応してもらったことへのお礼、起きたことの振り返り、原因、自分で決めた再発防止策。そのまま使える短い言い方はこうです。
「昨日の◯◯の件では、ご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。すぐにご対応いただき、ありがとうございました。原因と、今後の防ぎ方をまとめましたので、少しお時間をいただけますか」
気づいた直後の報告の仕方はミスの報告(上司への第一報)にまとめています。このページは、その後の事後のお詫びに絞りました。
結論
第一報が「何が起きたか」を伝えるものなのに対し、事後のお詫びは「迷惑をかけたことを受け止め、同じことを起こさない」と伝えるものです。①お詫び ②お礼 ③経緯の振り返り ④原因 ⑤再発防止の順で、言い訳や長い反省の言葉より、次から何を変えるかを具体的に話します。始末書や報告書の提出を求められた場合は、会社の決まった様式に従います。
結論:いつ・どの手段で・何を伝えるか
| 項目 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| いつ | 対応が一段落した当日か翌朝 | 上司が落ち着いて話を聞ける時間を選ぶ |
| どの手段で | まず口頭(離れた場所ならオンラインや電話) | 記録を残す必要があれば、口頭のあとにメールで要点を送る |
| 誰に | 直属の上司。迷惑をかけた範囲によってはその上の上司にも | その上の上司に直接伝えるかは、直属の上司に相談して決める |
| 何を伝えるか | お詫び・お礼・振り返り・原因・再発防止 | 原因は「自分の確認不足」で終わらせず、どの手順で何が抜けたかまで |
◯◯課長、今少しよろしいでしょうか。
昨日の◯◯社の件では、ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
先方にもすぐにご連絡いただき、ありがとうございました。
原因を振り返ったところ、送付前の確認を自分だけで済ませていたことが分かりました。
今後は、送付前に一覧表で照らし合わせ、◯◯さんにも見てもらう手順にしたいと考えています。
Point
お詫びとお礼は、セットで伝えます。上司は、あなたのミスの後始末に時間を使っています。「申し訳ありませんでした」だけでなく、「ご対応いただき、ありがとうございました」と添えると、受け止めてもらいやすくなります。
メールで送るときの件名
| 場面 | 件名の例 |
|---|---|
| 口頭でお詫びしたあと、記録として送る | ◯◯社 見積書誤りの件:原因と再発防止策 |
| 上司が席を外していて先にメールで伝える | ◯◯の件のお詫びとご報告 |
| 報告書の提出を求められた | 【報告】◯◯の件の経緯と今後の対策 |
| 以前の報告内容を訂正する | 【訂正】◯◯の件の原因について |
| 上司の上司にも伝える | ◯◯の件のお詫び(◯◯課 □□) |
社内のメールでも、件名だけで何の件かが分かるようにします。「お詫び」だけの件名では、後から探しにくくなります。
伝える項目のチェックリスト
- 最初にお詫びを一度、はっきり伝えたか
- 上司が対応してくれたことへのお礼を入れたか
- 何が起きて、どう収まったかを短く振り返ったか
- 原因を「どの手順で、何が抜けたか」まで分けて話せるか
- 再発防止策は自分が明日からできることになっているか
- チームの手順を変えたい場合、提案として伝えたか(決めるのは上司)
- まだ残っている作業があれば、いつまでに終えるかを伝えたか
注意
「二度としません」「気をつけます」だけでは、上司は何が変わるのか分かりません。確認する人を増やす、チェック表を使う、作業の時間を前倒しするなど、目に見える形の工夫を一つでも添えてください。
場面別の例文
①取引先に一緒にお詫びしてもらった後(口頭)
◯◯部長、本日は◯◯社までご同行いただき、ありがとうございました。
私の不注意で、部長にまで頭を下げていただくことになり、本当に申し訳ありませんでした。
先方とのお話を聞いて、確認を自分だけで済ませていたことの重さを改めて感じました。
今後は、送付前に必ず二人で確認する手順にします。
注意
取引先へのお詫びに同行してもらったときは、帰り道か社に戻った直後に伝えるのが自然です。取引先へのお詫び訪問の段取りは謝罪訪問のアポイントの取り方にまとめています。
②休日や夜遅くに対応してもらった後(メール)
件名:◯◯の件のお詫びとお礼
◯◯課長
お疲れさまです。□□です。
週末にもかかわらず、◯◯の件でご対応いただき、ありがとうございました。
私の確認漏れでお休みのところにご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
原因は、締め切り前日に作業を集めてしまい、見直しの時間を取っていなかったことです。
今後は、締め切りの二日前までに一度仕上げ、見直しの時間を確保します。
改めて、出社されたときに直接お詫びいたします。
③チームの締め切りに遅れた(チャット)
◯◯さん、お疲れさまです。
今回の資料、私の担当分が遅れてしまい、ご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。
最後に調整していただき、ありがとうございました。
進め方を振り返ると、途中で一度見ていただくべきところを、仕上げてから出そうとしていました。
次からは、半分ほど進んだところで一度共有します。
チャットでのお詫びは短くてよいですが、影響が大きかったときは口頭でも伝えます。チャットの書き方はビジネスチャットのマナーも参考にしてください。
④同じミスを繰り返してしまった(口頭)
◯◯課長、少しお時間よろしいでしょうか。
以前にもご指摘いただいた◯◯の入力ミスを、また起こしてしまいました。申し訳ありません。
前回は「気をつけます」で終わらせてしまい、やり方を変えていなかったことが原因だと考えています。
今回は、入力した後に元の資料と一行ずつ照らし合わせる表を作りました。
この進め方でよいか、見ていただけますか。
注意
繰り返しのミスでは、前回の対策がなぜ効かなかったかまで話すと、本気で向き合っていることが伝わります。改善案を上司に見てもらう頼み方は上司への相談の切り出し方も参考になります。
⑤上司の上司(部長)にもお詫びする(メール)
件名:◯◯の件のお詫び(◯◯課 □□)
◯◯部長
お疲れさまです。◯◯課の□□です。
このたびは、私の不注意により◯◯社にご迷惑をおかけし、部長にもご心配をおかけいたしました。
大変申し訳ございませんでした。
経緯と今後の対策は、◯◯課長に報告しております。
同じことを起こさないよう、確認の手順を改め、再発防止に取り組んでまいります。
直属の上司を飛ばして上の上司に連絡すると、かえって混乱することがあります。上の上司にお詫びするかどうかは、直属の上司に相談してからにしてください。
⑥指示を聞き違えて作業をやり直させた(口頭)
◯◯さん、先ほどの資料の件、私がご指示を取り違えていて、やり直しのお手間をおかけしました。申し訳ありません。
今後は、指示をいただいたらその場で「◯◯という理解でよいですか」と確認するようにします。
⑦急ぎ:上司が外出中で、先にチャットでお詫びだけ伝える
◯◯さん、外出中に失礼します。
◯◯の件、先方への対応を引き受けていただき、ありがとうございました。
ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。
戻られましたら、原因と今後の防ぎ方を直接ご説明させてください。
⑧訂正:前に伝えた原因が違っていた(メール)
件名:【訂正】◯◯の件の原因について
◯◯課長
お疲れさまです。□□です。
◯日にご報告した◯◯の件の原因について、改めて確認したところ、誤りがありました。
申し訳ありません。
誤:入力時の打ち間違い
正:古い版の単価表を参照していたこと
これに合わせ、再発防止策も「最新版の単価表だけを共有フォルダに置く」に改めたいと考えています。
ご確認をお願いいたします。
言ってはいけない・避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| 忙しくて確認できませんでした | 言い訳に聞こえる | 確認の時間を取らずに進めていました |
| ◯◯さんに言われたとおりにしたのですが | 他人のせいにしているように聞こえる | 指示の内容を、自分で確かめていませんでした |
| 二度とミスはしません | 具体策がなく、守れない約束になりやすい | 今後は◯◯の手順で確認します |
| 今回は運が悪くて | 原因から目をそらしている | ◯◯の確認が抜けていたことが原因です |
| ご迷惑をおかけさせてしまい | 「させる」が重なり不自然 | ご迷惑をおかけし |
| 反省させていただきます | 「させていただく」の使いすぎ | 深く反省しています |
社内の上司へのお詫びは「申し訳ありません」で十分丁寧です。違いは「申し訳ありません」と「申し訳ございません」にまとめています。
後日のフォロー(お礼・報告)
お詫びのあと、しばらくして再発防止策を続けていること、その結果を一言報告すると、上司も安心できます。
◯◯課長、先日の◯◯の件のあと、送付前に二人で確認する手順を続けています。
今週も一件、送付前に誤りを見つけて直すことができました。
あのとき手順を見直すよう言っていただき、ありがとうございました。
お世話になった上司へのお礼のメールは上司へのお礼メールにまとめています。始末書の提出を求められた場合は始末書の書き方を参考に、会社の決まった様式に従ってください。
この記事の要点
- 事後のお詫びは、対応が一段落した当日か翌朝に、まず口頭で。
- お詫びとお礼をセットで伝える。
- 原因は「どの手順で、何が抜けたか」まで分けて話す。
- 再発防止は明日から自分ができる具体的な工夫にする。
- 上の上司へのお詫びは、直属の上司に相談してから。
FAQ
よくある質問
まず口頭で伝えるのが基本です。上司が外出中や在宅勤務で会えない場合は、先にチャットやメールでお詫びし、「戻られたら直接ご説明します」と添えます。記録を残すために、口頭のあとでメールを送るのはよい方法です。
あったほうがよいです。第一報は起きたことを伝えるためのもので、事後のお詫びは、迷惑をかけたことを受け止め、何を変えるかを伝えるためのものです。上司に時間を使ってもらったことへのお礼も、このときに伝えます。
「自分だけで確認していた」「時間に余裕がなかった」など、まず起きたことの流れを書き出し、どこで止められたかを探します。それでも決めきれない場合は、案をいくつか持って上司に相談して構いません。
取引先に影響が出た、上の上司も対応に関わった、などの場合は伝えることがあります。ただし、直属の上司を飛ばすと混乱することがあるので、伝えるかどうか、どう伝えるかは直属の上司に相談してください。
社内の上司へのお詫びに品物は通常要りません。言葉と、その後の仕事ぶりで示すほうが伝わります。取引先へのお詫びの品についてはお詫びの品・菓子折りの選び方にまとめています。