ビジネス用語
是正の意味と読み方
「是正する」の使い方と言い換え
「是正」はよくない点や誤り、偏った状態を、あるべき形に正しく直すことです。読み方は「ぜせい」。使った一文は「点検で指摘を受けた非常口前の荷物は、本日中に是正します。」。監査や点検の指摘への対応、不公平な状態の見直しなど、改まった報告や文書でよく使われる硬い言葉です。このページでは、意味と字の組み立て、場面別の例文、「修正」「訂正」「改善」との違い、目上・社外に使うときの注意をまとめました。
結論
「是正」は悪いところを改めて正しくすることを表す漢語です。「是正する」「是正を求める」「是正措置」「格差の是正」の形で使い、決まりや本来の姿からずれている状態を、元に戻す・正すという意味合いで使われます。
「是正」の意味と字の組み立て
字の組み立てから見ると、「是」は「正しいこと・よいこと」(「是非」「是認」の是)、「正」は「ただす」で、合わせて「正しい状態にただす」という意味になります。
仕事では、点検・監査・お客様からの指摘などで見つかった問題を直すときや、業務の偏り・不公平な状態を見直すときに使われます。単なる書き間違いを直すというより、あるべき状態から外れているものを正すときにしっくりくる言葉です。
Point
「是正」は「正しい状態に直すこと」。報告で使うときは、何がずれていて、どう直したのかを具体的に書きます。
使い方の例文(場面別)
会議で(社内・目上にも可)
一部の担当者に問い合わせ対応が集中している状態を是正するため、来月から当番制に切り替えたいと考えています。
メールで(社内の上司へ・目上にも可)
件名:防火点検での指摘事項の対応報告
◯◯部長
お疲れさまです。□□です。
◯月◯日の防火点検で指摘を受けた、倉庫の非常口前に荷物が置かれていた件について、本日是正いたしました。
あわせて、非常口前に物を置かないよう床に表示を貼り、各部署に周知しています。
写真を添付いたしますので、ご確認ください。
メールで(取引先へ・目上にも可)
ご指摘いただいたWebサイト上の料金表示の誤りにつきましては、すでに是正いたしました。ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
朝礼で(社内)
先週の社内チェックで、会議室の予約を取ったまま使っていない例が目立ちました。使わなくなった予約はその場で取り消すよう、各自で是正をお願いします。
面談で(上司から部下へ)
残業がずっと多い状態は是正したいので、今の仕事のうち、ほかの人に任せられるものを一緒に洗い出しましょう。
注意
面談で話す内容の組み立ては一対一の面談で話すことも参考になります。
報告書で(社内)
原因:発送前の数量確認が一人で行われていた。
是正内容:発送前の確認を二人で行う手順に改め、確認表に二人の署名欄を設けた。
注意
ミスの報告書の書き方はミスを上司に報告する例文、再発防止の伝え方は再発防止策を伝えるお詫びの例文にあります。
似た表現・言い換え・反対の表現
| 言葉 | 表す内容 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| 是正 | よくない状態・誤りを、あるべき形に正すこと | 点検・監査の指摘、偏りや不公平の見直し |
| 訂正 | 言葉や文字、数字の誤りを正しく直すこと | 資料・メールの誤記 |
| 修正 | 不十分なところや誤りに手を加えて直すこと | 資料・計画・デザインの手直し |
| 改善 | 悪いところを改めて、よりよくすること | 手順や仕組みをよくするとき |
| 改正 | 規則・制度などを改めること | 社内規程や制度の見直し |
| 見直し | もう一度調べて、必要なら直すこと | やわらかく言いたいとき |
| (反対)放置・容認 | よくない状態をそのままにする、認めること | 手を打たない場合 |
「訂正」は誤りそのものを直すことに、「是正」はよくない状態を正すことに重心があります。メールの数字の打ち間違いなら「訂正」、確認の手順が抜けていた状態を直すなら「是正」が合います。「改定」と「改訂」の使い分けは改定・改訂の違いにあります。
間違えやすい使い方
| ありがちな使い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| 自分のメールの誤字を「是正いたします」 | 大げさで硬く聞こえる | 訂正いたします |
| 「ぜしょう」「これせい」と読む | 読み間違い | ぜせい |
| 「是正しました」だけで報告する | 何をどう直したのか分からない | ◯◯を◯◯に改めました、と具体的に書く |
| よりよくする提案に「是正」を使う | 今が誤っている・悪いという前提に聞こえる | 改善/見直し |
目上・社外に使うときの注意
自分の側が「是正いたしました」と報告するのは、目上にも取引先にも使える改まった言い方です。
一方で、相手に「是正してください」と求めると、相手のやり方が誤っていると指摘する強い言い方になります。契約や監査など、立場上はっきり求める必要がある場面以外では、「◯◯していただけますでしょうか」「見直しをご検討いただけますと幸いです」と、してほしいことを具体的にお願いするほうが関係を損ねにくくなります。
| 相手・場面 | おすすめの言い方 |
|---|---|
| 指摘を受けて直したことを報告する | ご指摘の点は、◯◯のとおり是正いたしました |
| 社内の上司に方針を伝える | ◯◯の偏りを是正するため、◯◯に切り替えます |
| 取引先に直してほしいとき | ◯◯についてご確認のうえ、◯◯していただけますでしょうか |
| やわらかく言いたいとき | 見直し/改善 |
この記事の要点
- 「是正」の読み方はぜせい。意味はよくない状態や誤りを正しく直すこと。
- 点検・監査の指摘への対応や、偏り・不公平の見直しに使われる硬い言葉。
- 自分の誤字・打ち間違いには「訂正」「修正」のほうが合う。
- 報告では何をどう直したかを具体的に書く。
- 相手に「是正してください」は強い言い方。してほしいことを具体的にお願いする。
FAQ
よくある質問
「ぜせい」と読みます。「是」は「正しいこと」、「正」は「ただす」という意味で、合わせて「正しい状態にただす」ことを表します。
「修正」は不十分なところや誤りに手を加えて直すこと全般に使えます。「是正」は、決まりや本来の姿から外れているよくない状態を正すときに使われることが多く、より硬い言葉です。
「訂正」は言葉や数字などの誤りそのものを直すことです。「是正」は誤りを生んでいる状態ややり方を正すことに重心があります。資料の誤記なら「訂正」が自然です。
相手のやり方が誤っていると指摘する強い言い方になります。契約や監査など、はっきり求める必要がある場面以外では「◯◯していただけますでしょうか」と、してほしいことを具体的に書くほうが無難です。
見つかった問題を正しい状態に直すために取る対応のことです。報告書では、原因と合わせて「何をどう改めたか」を書くのが一般的です。