メール
紹介のお願いメール 例文
取引先に人を紹介してもらうとき
取引先や知人に人を紹介してもらいたいときは、相手の手が空いていそうな時期を選び、まず個別のメールでお願いします。書くのは誰を(どんな人を)紹介してほしいか、何のために会いたいか、紹介者に何をしてほしいかの三つと、断ってもかまわないという一言です。紹介する側は、自分の信用を使って人をつなぐことになるので、判断に必要な材料をそろえて渡します。そのまま送れる短い形は次のとおりです。
件名:◯◯様へのご紹介のお願い(株式会社△△ □□)
◯◯様 いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。本日は、◯◯社の◯◯様をご紹介いただけないかと思い、ご連絡いたしました。◯◯の件でご意見を伺いたいと考えております。ご迷惑でなければ、メールでおつなぎいただけますと幸いです。難しい場合はご遠慮なくお知らせください。
紹介を引き受けた側がつなぐときのメールは人を紹介するメールにまとめています。
結論
紹介のお願いメールは①挨拶と名乗り ②紹介してほしい相手(名前、または条件) ③会いたい理由 ④紹介者にしてほしいこと(メールでつなぐ・名前を出してよいか聞く など) ⑤転送用の短い自己紹介 ⑥断ってよいという一言 ⑦結びの順で書きます。件名は「◯◯様へのご紹介のお願い」「◯◯にお詳しい方のご紹介のお願い」とし、お願いの中身が件名で分かるようにします。
送るタイミングと必ず書く項目
| 項目 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 紹介してほしい相手 | 名前が分かれば名前、分からなければ条件 | ◯◯社の◯◯様/◯◯の実務にお詳しい方 |
| 会いたい理由 | 何の件で、何を聞きたいか | ◯◯の進め方についてご意見を伺いたい |
| 紹介者にしてほしいこと | つなぎ方を具体的に | メールでおつなぎいただけますか/お名前を出してご連絡してもよろしいでしょうか |
| 転送用の自己紹介 | 紹介者がそのまま使える数行 | 会社名・担当・相談したい内容 |
| 断ってよいこと | 無理なお願いではないと伝える | 難しい場合はご遠慮なくお知らせください |
お願いは、相手の決算期や繁忙期など、手が離せない時期を避けて送ります。いきなりメールで頼むのがためらわれる相手なら、会ったときや電話で「今度ご相談したいことがある」と一言伝えておき、詳しい内容をメールで送る形にすると、相手も受け取りやすくなります。
Point
紹介者に手間をかけさせないことが一番のマナーです。紹介者は、あなたのことを相手に説明しなければなりません。転送用の短い自己紹介を添えておくと、紹介者はそれをそのまま使えます。
件名の付け方
| 件名の例 | 向いている場面 |
|---|---|
| ◯◯様へのご紹介のお願い(株式会社△△ □□) | 紹介してほしい相手の名前が分かっているとき |
| ◯◯にお詳しい方のご紹介のお願い | 条件に合う人を探してもらうとき |
| ご相談:◯◯のお取引先のご紹介について | お客様・取引先を紹介してもらいたいとき |
| 【お急ぎのお願い】◯◯様へのご紹介について | 期限が迫っているとき(理由を本文に) |
件名に「ご紹介のお願い」と入れておけば、相手は開く前に用件が分かります。付き合いの長い相手なら「ご相談:◯◯」と柔らかくしても構いません。
送る前のチェックリスト
- 紹介してほしい相手の名前・会社名・部署を正しく書いたか(分からなければ条件を書いたか)
- 何のために会いたいかが一文で分かるか
- 紹介者に何をしてほしいか(メールでつなぐ・名前を出す許可)を書いたか
- 転送用の自己紹介を添えたか
- 断ってよいと一言書いたか
- 急ぎの場合、期限とその理由を書いたか
場面別の例文
名前の分かっている人を紹介してもらう(継続取引先に)
件名:◯◯様へのご紹介のお願い(株式会社△△ □□)
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日は、ひとつお願いがあり、ご連絡いたしました。
以前◯◯様からお話を伺った、◯◯社の◯◯様をご紹介いただけないでしょうか。
弊社で◯◯の準備を進めており、同じ取り組みをされている◯◯様に、進め方についてご意見を伺えればと考えております。
ご迷惑でなければ、メールでおつなぎいただけますと幸いです。
下に、◯◯様にお伝えいただく際の短いご紹介文を添えましたので、よろしければお使いください。
もちろん、難しい場合はご遠慮なくお知らせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
条件に合う人を探してもらう
件名:◯◯にお詳しい方のご紹介のお願い
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の件で、どなたかお知り合いの方をご紹介いただけないかと思い、ご連絡いたしました。
弊社では、◯◯を初めて手がけることになり、◯◯の実務にお詳しい方にお話を伺いたいと考えております。
もしお心当たりの方がいらっしゃいましたら、お名前だけでもお教えいただけますと幸いです。
お心当たりがない場合も、どうぞお気になさらないでください。
お客様・取引先になりそうな会社を紹介してもらう
件名:ご相談:◯◯のお取引先のご紹介について
株式会社◯◯
◯◯様
いつも大変お世話になっております。株式会社△△の□□です。
弊社の◯◯をご利用いただき、誠にありがとうございます。
本日はご相談があり、ご連絡いたしました。
◯◯様のお知り合いの中に、◯◯でお困りの会社がございましたら、弊社をご紹介いただけないでしょうか。
ご紹介いただいた際は、◯◯様のお名前を出してよいか、事前に必ず確認してからご連絡いたします。
ご無理のない範囲で、お心に留めていただけますと幸いです。
注意
お客様に別のお客様の紹介を頼むときは、押しつけにならない言い方を選びます。「ご無理のない範囲で」「お心に留めていただければ」と添え、紹介があった場合の自社の動き方(連絡前に確認する、など)を示しておくと、紹介者は安心できます。紹介へのお礼の品や謝礼を出すかどうかは、会社の決まりに従ってください。
以前から付き合いのある知人に頼む
件名:ご相談:◯◯様をご紹介いただけないでしょうか
◯◯さん
ご無沙汰しています。株式会社△△の□□です。
以前お話に出ていた◯◯社の◯◯様のことで、ご相談があり連絡しました。
◯◯の件で一度お話を伺いたいと思っており、もし差し支えなければ、おつなぎいただけないでしょうか。
お手間をおかけしてしまうので、難しければ遠慮なく断ってください。
急ぎで紹介してもらいたい
件名:【お急ぎのお願い】◯◯様へのご紹介について
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
急なお願いで恐縮ですが、◯◯社の◯◯様をご紹介いただけないでしょうか。
◯月◯日(◯)までに◯◯の方針を決める必要があり、その前にご意見を伺えればと考えております。
ご都合が合わない場合や、難しい場合は、どうぞご遠慮なくお知らせください。
急ぎのお願いは、なぜ急ぐのかといつまでかを書きます。理由が分かれば、紹介者も相手に事情を説明しやすくなります。
お願いの内容を訂正する
件名:【訂正】◯◯様へのご紹介のお願い
◯◯様
株式会社△△の□□です。
先ほどのメールで、ご紹介をお願いした方のお名前を誤って記載しておりました。
正しくは「◯◯社の◯◯様」です。
お手数をおかけし、申し訳ございません。
紹介者が転送できる自己紹介文の添え方
――――――――――――――――――――
【◯◯様へお伝えいただく際のご紹介文】
株式会社△△ ◯◯部の□□と申します。
弊社では◯◯を手がけており、現在◯◯の準備を進めております。
◯◯様が◯◯に取り組まれていると伺い、進め方について30分ほどお話を伺えればと考えております。
連絡先:◯◯◯@◯◯◯.co.jp/◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯
――――――――――――――――――――
紹介文は会社名・担当・会いたい理由・連絡先の数行で十分です。経歴を長く書くより、紹介先の相手が会うかどうかを判断できる材料に絞ります。
言ってはいけない・避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | 言い換え |
|---|---|---|
| ◯◯様をご紹介ください | 命令の形に読め、断る余地がない | ご紹介いただけないでしょうか |
| ご紹介させていただけますでしょうか | 紹介するのは相手なので、「させていただく」は合わない | ご紹介いただけますでしょうか |
| ついでにで結構ですので | 相手の手間を軽く見ている印象になる | ご無理のない範囲で |
| ◯◯様なら当然ご存じかと思いますが | 相手に圧をかける言い方になる | もしお心当たりがございましたら |
| お名前をお借りして、すでにご連絡いたしました | 紹介者の了承なしに名前を使うのは避ける | お名前を出してご連絡してもよろしいでしょうか |
紹介者の名前は、了承を得てから使います。紹介先の連絡先を聞いたときも、紹介者が先に話を通してくれるのか、こちらから直接連絡してよいのかを確かめておきます。
後日のフォロー(お礼・お詫び)
紹介を引き受けてもらえたとき
◯◯様
早速のご返信、ありがとうございます。
◯◯様をご紹介いただけるとのこと、心より感謝申し上げます。
お話を伺ったあと、改めてご報告いたします。
紹介が難しいと返事をもらったとき
◯◯様
ご丁寧にお返事をいただき、ありがとうございました。
こちらこそ、無理なお願いをしてしまい失礼いたしました。
また別の件でご相談させてください。今後ともよろしくお願いいたします。
断られても、お願いを聞いてくれたことへのお礼だけは返します。紹介してもらえたあとの紹介者へのお礼や、紹介先への初回連絡の文面は紹介のお礼メールにまとめています。
紹介先に迷惑をかけてしまったとき
◯◯様
先日ご紹介いただいた◯◯様との件で、私の確認不足から、日程のご連絡が遅れてしまいました。
◯◯様にはすでにお詫びを申し上げ、改めて日程を調整いただきました。
せっかくご紹介いただいたのに、ご心配をおかけし申し訳ございません。
紹介先との間で何か起きたときは、紹介者にも早めに一言伝えます。紹介者が人づてに知るより、先に聞いておくほうが対応しやすいからです。お詫びの文面はお詫びメールの例文も参考になります。
この記事の要点
- 紹介のお願いは誰を・何のために・紹介者に何をしてほしいかを一通で。
- 件名は「◯◯様へのご紹介のお願い」とし、用件を件名で伝える。
- 紹介者が使える転送用の自己紹介を添える。
- 断ってよいと一言書き、紹介者の名前は了承を得てから使う。
- 引き受けてもらえても断られても、お礼を返す。
FAQ
よくある質問
失礼ではありません。メールなら相手は都合のよいときに読み、紹介できるかを考えてから返事ができます。付き合いの浅い相手や大きなお願いの場合は、会ったときや電話で一言伝えたうえで、詳しい内容をメールで送ると丁寧です。
「◯◯様へのご紹介のお願い(株式会社△△ □□)」のように、紹介のお願いであることと自分の名前を入れます。条件に合う人を探してもらうときは「◯◯にお詳しい方のご紹介のお願い」とします。
どちらも使えます。「いただけないでしょうか」のほうが、断られることも考えた控えめな頼み方になるので、大きなお願いや付き合いの浅い相手には向いています。
必ず必要というものではありません。お礼の品や謝礼を出すかどうか、出す場合の範囲は会社ごとに違うので、会社の決まりに従ってください。どの場合も、紹介してもらったことへのお礼と、その後どうなったかの報告は欠かさないようにします。