文例
新人の電話応対 最初に覚えること
覚える順番と先輩に確認すること
新人が電話応対を始めるときは、言い回しを全部覚えようとするより、覚える順番を決めて一つずつ増やすほうが早く慣れます。順番は①会社の決まりを確認する ②五つの言い方を覚える ③先輩の電話を聞く ④取り次ぎだけを担当する ⑤伝言を受ける ⑥自分からかける。最初の一言は「お電話ありがとうございます。株式会社◯◯でございます」のように、会社で決まっている形をそのまま使います。このページでは、最初に何を確かめ、何を覚えるかに絞ってまとめ、詳しい言い回しはそれぞれの記事に案内します。
結論
新人の電話応対で最初に覚えるのは、①第一声(社名の名乗り) ②相手の名前を聞く ③待ってもらう(保留) ④担当者の不在を伝える ⑤伝言を預かるの五つです。電話の第一声、取り次いでよい電話、伝えてはいけない情報は会社ごとに決まりが違うため、電話に出る前に先輩や上司に確認します。
電話応対を覚える順番
- 01
会社の決まりを確認する
第一声で名乗る社名、部署名を言うかどうか、保留と転送の操作、取り次がない電話の扱いを先輩に確認します。下の確認リストを使ってください。
- 02
最初に覚える五つの言い方を覚える
第一声、名前を聞く、待ってもらう、不在を伝える、伝言を預かる。この五つで、かかってきた電話の多くは一通り受けられます。
- 03
先輩の電話を聞く
先輩が電話を受けているときに、最初の一言、名前の聞き方、保留に入る前の言葉をメモします。会社でよく使う言い回しは、先輩の言い方をまねるのが確実です。
- 04
取り次ぎだけを担当する
最初は、電話を受けて担当者に回すところまでを受け持ちます。用件の中身には答えず、「担当の者に代わります」とつなぎます。取り次ぎの言い方は電話の取り次ぎ 例文にまとめています。
- 05
伝言を受ける
担当者が不在のときに、伝言を受けてメモを残します。聞く項目と復唱の仕方は担当者不在時の伝言の受け方、メモの形は伝言メモの書き方を参考にしてください。
- 06
自分からかける
受ける電話に慣れてから、折り返しや連絡の電話をかけます。かけ方はビジネス電話のかけ方にまとめています。
Point
いつから電話に出るか、どこまで任されるかは職場で違います。「いつごろから電話を取ればよろしいでしょうか」と、教えてくれる人に先に聞いておくと、出てよいか迷わずに済みます。
電話に出る前に先輩に確認すること
- 第一声で名乗る社名・部署名(「お電話ありがとうございます」を付けるかどうか)
- 保留・転送・内線の操作(ボタンの位置と順番)
- 社内の人の名前・担当と内線番号(一覧があればもらう)
- 不在の理由をどこまで伝えてよいか(外出・会議・休みなど)
- 社内の人の携帯電話番号や個人の予定を伝えてよいか
- 営業の電話や問い合わせ先が分からない電話の扱い
- 伝言メモを置く場所、チャットで伝えてよいか
- 困ったときに代わってもらう人
注意
電話で伝えてよい情報の範囲は、会社の決まりに従います。分からないときは答えずに「確認して折り返しご連絡いたします」と預かるのが安全です。
最初に覚える五つの言い方
| 場面 | 言い方 | 詳しくは |
|---|---|---|
| ①第一声 | お電話ありがとうございます。株式会社◯◯でございます。 | 電話の受け方の基本 |
| ②名前を聞く | 恐れ入りますが、お名前を伺ってもよろしいでしょうか。 | 電話が聞き取れないとき |
| ③待ってもらう | 少々お待ちくださいませ。 | 電話の取り次ぎ |
| ④不在を伝える | 申し訳ございません。◯◯はただいま席を外しております。 | 電話の取り次ぎ |
| ⑤伝言を預かる | よろしければ、ご伝言を承りましょうか。 | 伝言の受け方 |
この五つを紙に書いて電話のそばに置いておくと、慌てても読み上げられます。そのほかの決まり文句や、電話が苦手なときの準備は電話対応が苦手な新人のコツにまとめています。
そのまま使える言い方の見本(場面別)
担当者に取り次ぐ
自分:お電話ありがとうございます。株式会社△△でございます。
相手:◯◯株式会社の◯◯です。佐藤さんはいらっしゃいますか。
自分:◯◯株式会社の◯◯様でいらっしゃいますね。いつもお世話になっております。佐藤に代わりますので、少々お待ちくださいませ。
相手が名乗らなかったとき
恐れ入りますが、お名前を伺ってもよろしいでしょうか。
担当者が席を外しているとき
申し訳ございません。佐藤はただいま席を外しております。
戻りましたら折り返しお電話いたしましょうか。
担当が誰か分からないとき
担当の者を確認いたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか。
保留にしたら、先輩に「◯◯株式会社の◯◯様から、◯◯の件でお電話です。どなたにおつなぎすればよいでしょうか」と聞きます。
質問に答えられないとき
申し訳ございません。私では分かりかねますので、確認のうえ、折り返しご連絡いたします。
念のため、お電話番号を伺ってもよろしいでしょうか。
保留が長くなったとき
大変お待たせいたしました。確認にもう少しお時間をいただきたいので、折り返しお電話を差し上げてもよろしいでしょうか。
取り次いだ相手に伝えるとき(社内)
佐藤さん、◯◯株式会社の◯◯様から、◯◯の件でお電話です。外線◯番です。
よくある失敗と直し方
| よくある失敗 | なぜ困るか | 直し方 |
|---|---|---|
| 相手の名前を聞き漏らした | 誰からの電話か担当者に伝えられない | 保留にする前に「恐れ入りますが、もう一度お名前を伺えますか」と聞き直す |
| 保留ボタンを押さずに先輩に話しかけた | 社内の会話が相手に聞こえてしまう | 必ず保留にしてから話す。操作は最初に確認しておく |
| 転送のつもりで切ってしまった | 相手がかけ直すことになる | 相手の会社名と名前を控えておき、すぐ折り返して事情を伝える |
| 分からないことを推測で答えた | 間違った情報が相手に伝わる | 答えずに「確認して折り返します」と預かる |
| 伝言を口頭だけで伝えた | 担当者が忘れたり聞き違えたりする | メモかチャットに残し、戻ったら口頭でも一言伝える |
電話を切ってしまったときや取り次ぎを間違えたときは、すぐに先輩に伝えて、どう対応するかを決めます。自分だけで抱えないことが、一番早く片付ける方法です。
言ってはいけない・避けたい言い方
| 避けたい言い方 | 理由 | こう言う |
|---|---|---|
| もしもし | ビジネスの電話ではくだけた印象になる | お電話ありがとうございます。株式会社◯◯でございます |
| 誰ですか? | 相手を問いただす響きになる | 恐れ入りますが、お名前を伺ってもよろしいでしょうか |
| 佐藤さんはいません | 身内に「さん」を付け、言い方もぶっきらぼう | 申し訳ございません。佐藤はただいま席を外しております |
| ちょっと待ってください | くだけすぎる | 少々お待ちくださいませ |
| わかりました | 社外の相手にはやや軽い | かしこまりました/承知いたしました |
注意
社外の相手に社内の人のことを話すときは、上司でも名字だけで呼びます。電話で使う言葉の言い換えは電話で使う敬語の言い換え一覧にまとめています。
後日のフォロー(お礼・お詫び)
電話の受け方を教えてくれた先輩へのお礼
◯◯さん、先ほどは電話の取り次ぎを横で見ていただき、ありがとうございました。
保留の操作が分かったので、次からは一人でやってみます。
電話を切ってしまった相手への折り返し
株式会社△△の□□と申します。先ほどはお電話をおつなぎする際に、こちらの操作で切ってしまいました。大変申し訳ございません。
佐藤に代わりますので、少々お待ちくださいませ。
伝言の伝え漏れを担当者にお詫びする
佐藤さん、申し訳ありません。午前中に◯◯株式会社の◯◯様からお電話があったことを、お伝えし忘れていました。
折り返しのご希望で、お電話番号はメモに書いてあります。
注意
出られなかった電話への折り返しのお詫びは電話に出られなかったときの折り返しを参考にしてください。
この記事の要点
- 電話応対は決まりの確認→五つの言い方→先輩の電話を聞く→取り次ぎ→伝言→かけるの順に覚える。
- 最初に覚えるのは第一声・名前を聞く・待ってもらう・不在を伝える・伝言を預かるの五つ。
- 第一声や伝えてよい情報は会社の決まりに従い、電話に出る前に確認する。
- 分からないことは答えずに「確認して折り返します」と預かる。
- 失敗したらすぐ先輩に伝える。
FAQ
よくある質問
職場によって違います。研修の後から出る職場もあれば、初日から取り次ぎを任される職場もあります。教えてくれる人に「いつごろから電話を取ればよろしいでしょうか」と聞いておくと迷いません。
会社で決まっている形があれば、それに従います。決まりがなければ、先輩がどう名乗っているかを聞いてまねると、職場の言い方に揃います。
「担当の者を確認いたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか」と言って保留にし、先輩に誰につなぐかを聞きます。内線の一覧をもらい、電話のそばに置いておくと探しやすくなります。
保留が長くなりそうなときは、一度電話に戻って「大変お待たせいたしました」とお詫びし、折り返してよいかを聞きます。待たせたまま黙っているより、相手の不安が少なくなります。
取り次ぐだけなら、相手の会社名と名前が分かれば足ります。担当者が不在のときは、伝言の内容と連絡先を聞きます。どこまで聞くかは、職場の決まりや先輩のやり方に合わせてください。