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言葉の使い分け

回答・解答の違い
使い分けとメール例文、覚え方

結論から言うと、ビジネスのメールや文書で使うのは、ほとんどが「回答」です。見分け方のコツは、相手からの質問・問い合わせ・依頼に答えるなら「回答」、試験やクイズのように「解く」問題の答えなら「解答」。使った一文は「お問い合わせいただいた件について、下記のとおり回答いたします。」です。アンケートも「解く」ものではないので「回答」。研修のテストや社内イベントのクイズなら「解答」です。このページでは、それぞれの意味、使い分けの早見表、場面別のメール例文、迷いやすい例、覚え方をまとめました。

更新: 2026-11-01読了:約5分PRODUCER AGENT 編集部

結論

一般的な国語辞典では、「回答」は質問・照会・要求などに答えること(その答え)、「解答」は問題を解いて答えを出すこと(その答え)と説明されています。どちらも「答え」ですが、相手の問いかけに返事をするのが「回答」、正解のある問題を解くのが「解答」と考えると整理しやすくなります。

「回答」と「解答」それぞれの意味

回答:質問・問い合わせ・依頼への返事

「回答」の「回」にはかえす・めぐらすという意味合いがあり、相手から来た問いかけに対して答えを返すときに使います。お客様からの問い合わせ、取引先からの照会、アンケート、見積もりの依頼への返事など、解き方や正解が用意された「問題」ではない問いかけに広く使われます。

解答:問題を解いて出した答え

「解答」の「解」はとくで、試験・練習問題・クイズのように、解き方と正解がある問題に答えるときに使います。「解答用紙」「模範解答」「解答例」のような言い方が代表的です。

Point

「解く」問題なら「解答」、それ以外の問いかけへの返事は「回答」。仕事のメールで迷ったら、まず「回答」で考えて差し支えない場面がほとんどです。

ただし、テレビのクイズ番組で答える人を「回答者」「解答者」のどちらで書くかなど、分野や媒体によって表記が揺れる例もあります。社内の資料やイベントの台本などで決まった書き方があれば、それに合わせます。

使い分けの早見表

言葉意味よく組む語例文
回答質問・問い合わせ・依頼に答えること問い合わせ・アンケート・照会・期限・ご回答ご質問について、下記のとおり回答いたします。
解答問題を解いて答えを出すこと試験・問題・クイズ・解答用紙・模範解答研修の確認テストの解答例を共有します。
返答呼びかけや問いに言葉で答えることすぐに返答する・返答に困るその場では返答できず、持ち帰りました。
返事呼びかけや手紙・問いに答えること(日常的な言い方)お返事・返事を待つお返事をお待ちしております。

注意

「返事」を丁寧にした「ご返信」「お返事」の使い分けは「ご返信」と「お返事」の違いにまとめています。

ビジネスメールでの例文(場面別)

お客様からの問い合わせに答える

件名:Re: ◯◯についてのお問い合わせ

◯◯様

このたびはお問い合わせいただき、ありがとうございます。株式会社△△の□□です。
ご質問の件について、下記のとおり回答いたします。
 ・◯◯:◯◯です。
 ・◯◯:◯◯となります。
ほかにご不明な点がございましたら、お気軽にお知らせください。

アンケートへの回答をお願いする

件名:◯◯セミナーのアンケートご回答のお願い

◯◯様

先日は◯◯セミナーにご参加いただき、ありがとうございました。
今後の企画の参考にするため、アンケートへのご回答をお願いしております。
お手数ですが、◯月◯日(◯)までにご回答いただけますと幸いです。

取引先からの照会に答える

件名:◯◯の仕様に関するご照会への回答

株式会社◯◯
◯◯様

いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月◯日にいただいたご照会について、社内で確認いたしましたので回答いたします。
◯◯については、◯◯の仕様で対応が可能です。
詳細は添付の資料をご確認ください。

回答が遅れたことをお詫びする

件名:◯◯の件 回答が遅くなり申し訳ございません

◯◯様

お世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯◯の件について、回答が遅くなり大変申し訳ございません。
確認の結果、◯◯となりましたので、ご報告いたします。

回答の期限をそっと確かめる(社外)

件名:◯◯のお見積もりについて

◯◯様

お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日お送りした◯◯のお見積もりについて、その後のご検討状況はいかがでしょうか。
社内の手配の都合上、◯月◯日(◯)頃までにご回答をいただけますと大変助かります。

研修の確認テストの解答を共有する(社内)

件名:◯◯研修 確認テストの解答例

研修参加者各位

お疲れさまです。人事部の□□です。
先日の◯◯研修で実施した確認テストの解答例を共有します。
解き方の説明も添えていますので、復習にお使いください。

社内イベントのクイズの解答を発表する

件名:◯◯クイズ大会の解答と結果発表

社員各位

先日の◯◯クイズ大会へのご参加、ありがとうございました。
各問題の解答と、上位のチームを下記のとおり発表します。

注意

問い合わせへの返信全体の組み立ては問い合わせへの返信メールの例文、アンケートのお願いの書き方は社内アンケートの依頼の例文を参考にしてください。

迷いやすい例と正しい書き方

迷いやすい書き方気になる点一般的な書き方
アンケートにご解答くださいアンケートは「解く」問題ではないアンケートにご回答ください
お問い合わせへのご解答相手の質問への返事なので「回答」が一般的お問い合わせへの回答
(研修テストの)回答用紙正解のある試験なら「解答」が一般的解答用紙
(アンケートの)解答用紙アンケートの記入用紙は「回答」が一般的回答用紙
模範回答試験の正解例を言うなら「解答」が一般的模範解答(面接の受け答えの例などは「回答例」とも書く)

面接で聞かれる質問の答え方の例を「回答例」と書くか「解答例」と書くかなど、どちらとも取れる場面もあります。正解が一つに決まる問題かどうかを目安にして、同じ文書の中ではどちらかにそろえておくと読みやすくなります。

「答える」と「応える」もあわせて

訓読みの「こたえる」にも書き分けがあります。文化審議会国語分科会の報告「「異字同訓」の漢字の使い分け例」では、「答える」は「解答する。返事をする。」、「応える」は「応じる。報いる。」と説明され、「応える」の例に「期待に応える」が挙がっています。

書き方意味メールでの例
答える問いに返事をする・解答するご質問にお答えいたします。
応える求めや期待に応じる・報いるご期待に応えられるよう努めてまいります。

同じ報告では、この使い分けは一つの参考として示すもので、異なる使い分けを否定するものではないとも書かれています。迷ったときは、ひらがなで「こたえる」と書いておく方法もあります。

覚え方

Point

「解」は「解く」の解。解き方と正解がある問題の答えだけが「解答」。それ以外の、人から来た問いかけに返す答えは「回答」。

もう一つの覚え方は、「回」に「かえす」という意味合いがあることです。相手から来た質問に答えを返すのが「回答」、と考えると、問い合わせ・アンケート・照会がすべて「回答」になる理由がつかみやすくなります。

この記事の要点

  • 質問・問い合わせ・アンケート・照会への答えは「回答」。
  • 試験・練習問題・クイズのように解く問題の答えは「解答」。
  • ビジネスメールで出てくるのはほとんどが「回答」。
  • クイズ番組の「回答者/解答者」など、分野によって揺れる例もある。
  • 「答える」は返事・解答、「応える」は期待や求めに応じるとき。

FAQ

よくある質問

01アンケートは「回答」と「解答」のどちらですか?

「回答」が一般的です。アンケートは正解のある問題を解くものではなく、問いかけに答えるものだからです。「アンケートにご回答ください」「回答期限」のように書きます。

02問い合わせへの返事は「回答」でよいですか?

はい。問い合わせや照会への返事は「回答」と書くのが一般的です。「下記のとおり回答いたします」「ご質問への回答」のように使います。

03クイズの答えは「回答」と「解答」のどちらですか?

正解のある問題を解くという点では「解答」が一般的ですが、クイズ番組の答える人を「回答者」と書く例もあり、揺れがあります。社内イベントの資料なら、どちらかに決めて一つの文書の中でそろえておけば十分です。

04「回答」と「返答」はどう違いますか?

どちらも問いに答えることですが、「回答」は問い合わせや照会など改まった問いへの答えに、「返答」は呼びかけや質問にその場で言葉を返すことに使われることが多い言葉です。文書では「回答」のほうがよく使われます。

05「ご期待にこたえる」はどの漢字ですか?

文化審議会国語分科会の報告「「異字同訓」の漢字の使い分け例」では、「応える」の例として「期待に応える」が挙がっています。質問への返事は「答える」です。

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