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書式

展示会アンケートの項目例
BANT対応テンプレートと質問例

展示会のブースで取るアンケートは、感想を集めるためというより、会期後に誰へ何を送るかを決めるためのものです。質問が多いと立ち止まってもらえず、少なすぎるとフォローの優先順位がつけられません。このページでは、まず入れるべき項目を表で示し、そのまま印刷・入力に使えるテンプレートを3種類、業種・目的別の追加質問、答えにくい質問の直し方、回答からのランク分けまでを並べました。

更新: 2026-11-01読了:約10分PRODUCER AGENT 編集部

結論

出展社のブースアンケートに入れる項目は①関心のある製品・テーマ ②導入・見直しの時期 ③立場(決める人か) ④困っていること ⑤希望する連絡(「不要」を含む)の5つが基本です。これに名刺(会社名・氏名・連絡先)を添え、選択式を中心に、記入が1〜2分で終わる量にします。主催者の来場者アンケートなら、来場目的・知った経路・目的を達成できたかが中心です。

結論:展示会アンケートに入れる項目一覧

迷ったら次の表の「必須」だけで作ってください。「あれば」の項目は、ブースの混み具合と記入の手間を見て足します。

項目聞き方の例必須か回答の使い道
会社名・部署・役職・氏名・連絡先名刺の添付・読み取り必須連絡先と会社の規模を知る
関心のある製品・テーマ当てはまるものに印(複数可)必須送る資料を選ぶ
導入・見直しの時期すぐに/半年以内/1年以内/未定・情報収集必須フォローの順番を決める
立場決裁する/選定に関わる/情報を集めている必須誰を打ち合わせに呼ぶか決める
困っていること選択肢+その他(自由記入)必須お礼メールの書き出しに使う
希望する連絡資料/説明・デモ/見積/不要必須ランクを決める・連絡不要の人に送らない
比較している製品・現在の方法自社で対応/他社製品を利用/検討中あれば提案の切り口を決める
予算の状況確保済み/申請予定/未定あれば見積を出す時期を決める
来場のきっかけ招待状/メール/通りがかり/その他あれば次回の案内の出し方を見直す

Point

回答を見て、送るメールや資料が変わらない質問は削ってください。 「当ブースの印象は?」のような質問は、答えても次の行動につながりません。

先に「何に使うか」を決める:出展社と主催者、目的別の違い

同じ展示会のアンケートでも、取る人と出展の目的で中心になる質問が変わります。作り始める前に、出展の目的を一つ決めておきます(目的と目標の決め方は展示会の目標設定)。

誰が・何のために取るか質問の中心外してよい質問
出展社:新規の見込み客を集める時期・立場・課題・希望の連絡満足度・ブースの感想
出展社:新製品の反応を見る関心を持った機能・価格の受け止め・気になった点細かい導入時期
出展社:既存の取引先と会ういま困っていること・追加で知りたい製品会社情報(登録済みのため)
出展社:販売店・代理店を募る取扱い分野・地域・販売の体制個人としての導入時期
主催者:会場全体の来場者来場目的・知った経路・満足度・目的を達成できたか個別製品への関心

BANTで質問を組む:聞きにくい項目の言い換え

BANTは、商談になるかを見る4つの観点(Budget=予算、Authority=決裁の権限、Needs=必要性、Timeframe=導入の時期)の頭文字です。ブースでは予算や権限を正面から聞くと書く手が止まるので、答えやすい言い方に置き換えます。

観点そのまま聞くとブース向けの聞き方選択肢の例
Budget(予算)ご予算はいくらですか予算の準備状況に近いものは確保済み/これから申請/未定
Authority(権限)決裁者ですか導入の検討で、ご担当の立場に近いものは決める/選定に関わる/情報を集めている
Needs(必要性)必要ですかいま困っていることは(複数可)作業に時間がかかる/費用/人手/その他
Timeframe(時期)いつ買いますか導入・見直しのご予定はすぐに/半年以内/1年以内/未定

注意

4つ全部を聞かなくても構いません。混む展示会では時期と希望の連絡の2問だけでもランク分けはできます。 予算と権限は、会期後の電話や打ち合わせで確かめれば足ります(展示会後のフォロー電話)。

そのまま使えるテンプレート3種

ブースの混み具合と、記入してもらう場所で使い分けます。◯◯の部分を自社の製品名・選択肢に置き換えてください。

版設問数向いている場面
30秒版3問+名刺通路に面した受付・混雑する時間帯・QRコードで答えてもらう場合
標準版6問+名刺受付の机で書いてもらう・タブレットで入力する場合
商談用9問+名刺商談スペースで説明した後・スタッフが聞き取って記入する場合

30秒版(3問)

本日はご来場いただき、ありがとうございます。名刺を1枚お預かりし、次の3問にお答えください。

Q1. 本日ご覧になった製品に印をつけてください(複数可)
 □ ◯◯ □ ◯◯ □ ◯◯ □ その他(   )
Q2. 導入・見直しのご予定はありますか
 □ すぐに検討したい □ 半年以内 □ 1年以内 □ 未定・情報収集
Q3. 今後のご連絡について、ご希望をお選びください
 □ 資料を送ってほしい □ 説明を聞きたい □ 見積がほしい □ 連絡は不要

※ご記入いただいた情報は、◯◯(資料の送付・製品のご案内)のために利用します。

標準版(6問)

◯◯株式会社 ブースアンケート
本日はお立ち寄りいただき、ありがとうございます。今後のご案内の参考にいたしますので、ご協力をお願いいたします。

Q1. 本日ご覧になった製品・サービス(複数可)
 □ ◯◯ □ ◯◯ □ ◯◯ □ その他(   )
Q2. いま困っていること・知りたいこと(複数可)
 □ ◯◯に時間がかかる □ 費用を抑えたい □ 人手が足りない □ 他社製品からの切り替え □ その他(   )
Q3. 導入・見直しのご予定
 □ すぐに □ 半年以内 □ 1年以内 □ 未定・情報収集
Q4. 導入の検討で、ご担当の立場に近いもの
 □ 決める □ 選定に関わる □ 情報を集めている
Q5. 現在の方法
 □ 自社で対応している □ 他社製品を使っている(製品名:   ) □ これから検討する
Q6. 今後のご連絡について
 □ 資料を送ってほしい □ 担当者から説明を聞きたい □ 見積がほしい □ 連絡は不要

ご意見・ご要望(任意):

【個人情報の取扱い】ご記入いただいた情報と名刺は、◯◯株式会社が資料の送付と製品のご案内のために利用します。お問い合わせ:◯◯

商談用(9問・スタッフが聞き取って記入)

  1. 01本日ご覧になった製品・サービス(複数可)
  2. 02いま困っていること・解決したいこと(具体的に聞き取る)
  3. 03現在の方法(自社で対応/他社製品の利用/未着手)と、不満な点
  4. 04比較している製品やサービスの有無
  5. 05導入・見直しの時期(すぐに/半年以内/1年以内/未定)
  6. 06ご担当の立場と、ほかに検討に関わる部署
  7. 07予算の準備状況(確保済み/これから申請/未定)
  8. 08次に見たいもの(資料/デモ/見積/試用)
  9. 09連絡の希望(方法・時間帯・連絡不要)

商談用は来場者に書かせず、スタッフが話しながら記入します。聞き取った内容は、その日のうちに名刺の情報と合わせて一覧にします(展示会の名刺リストの作り方)。

業種・目的別に足す質問の例

基本5項目に、扱う製品に合わせて1〜2問を足します。足しすぎると記入の時間が延びるので、足したら別の質問を削ります。

業種・目的足す質問の例選択肢の例
業務用ソフト・クラウドサービスいま使っている方法表計算ソフト/紙/他社製品/自社開発
部品・素材・加工検討中の用途・数量の規模試作/量産/未定
設備・機械設置を考えている場所・時期新設/入れ替え/増設
新製品のテスト展示最も関心を持った機能・気になった点◯◯機能/◯◯機能/価格/その他
販売店・代理店の募集取扱い分野と営業している地域◯◯分野/◯◯地方/全国
セミナーを併設したブース聞きたいテーマ・次回の参加希望◯◯/◯◯/案内を希望する
既存の取引先向け追加で知りたい製品・改善してほしい点◯◯/◯◯/自由記入

答えにくい質問の直し方(NG→OK)

NGの聞き方何がまずいかOKの聞き方
当社の製品をどう思いましたか自由記入で書く手が止まる・次の行動に使えない最も関心を持った機能はどれですか(選択式)
導入の予定はありますか(はい/いいえ)「いいえ」が増え、時期の差が分からない導入・見直しのご予定は(すぐに/半年以内/1年以内/未定)
ご予算をお書きください金額を書くことに抵抗がある予算の準備状況は(確保済み/これから申請/未定)
決裁者ですか答えにくく、ありのままに書かれにくいご担当の立場に近いものは(決める/選定に関わる/情報を集めている)
費用や品質や納期で困っていますか一つの質問で複数のことを聞いている困っていることは(費用/品質/納期/その他)から複数選ぶ形にする
弊社の◯◯ソリューションに関心はありますか社内の呼び名で、来場者に通じないパネルに書いた製品名と同じ言葉で選択肢を作る

主催者の来場者アンケート:項目の例

  • 来場の目的:情報収集/製品の比較/取引先との面談/セミナー聴講/その他
  • 知った経路:招待状/出展社からの案内/メール/SNS/業界紙・ウェブ媒体/その他
  • 業種・職種:来場者の層を出展社へ報告するため
  • 満足度:満足/やや満足/やや不満/不満(理由の自由記入つき)
  • 目的を達成できたか:できた/一部できた/できなかった(理由の自由記入つき)
  • 次回も来たいか:来たい/内容次第/来ない
  • 見たかった分野・出展社(自由記入)

満足度だけでは改善点が分かりません。「目的を達成できたか」と、達成できなかった理由を聞くと、次回の企画に使える答えが集まります。併設セミナーで取るアンケートの項目はセミナーアンケートの項目と例にまとめています。

用紙・タブレット・QRコードの選び方と準備

方法向いている場面注意する点
紙の用紙混雑時に何人も同時に書いてもらう会期後の入力に手間がかかる・字が読めないことがある
タブレット(スタッフが操作)商談スペースで聞き取りながら入力する台数の分しか同時に答えられない・充電と通信の確認
QRコード(来場者のスマートフォン)待ち時間に答えてもらう・通路から読み取ってもらう名刺と回答を結びつける方法を決めておく
  • 紙ならA4片面に収まる量にしている
  • 記入欄より選択肢(丸をつける・タップする)が多い
  • 選択肢の言葉を、パネル・パンフレットの製品名とそろえた
  • 名刺を添付・読み取りにして、住所や氏名を書かせていない
  • 個人情報の利用目的を用紙かフォームの冒頭か末尾に書いた
  • 「連絡は不要」を選べるようにした
  • 回答のお礼(ノベルティ・資料)を決めてある
  • 回答の受け取りと記入の補助をするスタッフを決めた
  • QRコードを卓上とパネルの両方に置いた
  • 会期中に回答を仕分ける担当と時間を決めた

ブースで来場者に用紙やフォームへ書いてもらう場合、個人情報保護法第21条第2項は、本人から直接書面(電磁的記録を含む)に記載された個人情報を取得するときは、あらかじめ利用目的を本人に明示しなければならないと定めています(e-Gov法令検索)。注意書きの文例はイベントアンケートの個人情報の注意書きを参照してください。QRコードはQRコード作成ツールで作れます。

注意

ノベルティを回答のお礼にする場合の選び方は展示会ノベルティの選び方にあります。

回答からランクを分けてフォローに使う

「導入の時期」と「希望する連絡」の組み合わせでランクを決めると、会期中でも迷わず仕分けられます。ランクの基準は自社の商談の進め方に合わせて調整してください。

ランク回答の組み合わせ会期後の対応
A時期が「すぐに・半年以内」で、説明・見積を希望個別のお礼メールと電話で打ち合わせの日程を相談
B時期が「1年以内」、または資料を希望関心のある製品の資料を添えたお礼メール
C時期が「未定・情報収集」お礼メールのあと、セミナーや事例の案内を続ける
D「連絡は不要」を選んだ営業の連絡はしない
  1. 01

    会期中に仕分ける

    毎日の終わりに、その日の回答へA〜Dのランクをつけて一覧にする。

  2. 02

    自由記入を個別メールに使う

    「困っていること」の回答を、お礼メールの書き出しに使う。

  3. 03

    資料を出し分ける

    「ご覧になった製品」で、添付する資料を変える。

  4. 04

    Cランクを育てる

    すぐには商談にならない人に、役立つ情報を送り続ける(ナーチャリングとは)。

  5. 05

    次回に生かす

    「来場のきっかけ」と、ランクごとの件数を報告書に残す。

ランク別のお礼メールの文面は展示会のお礼メール例文に、会期後の報告のまとめ方は展示会の報告書の書き方にあります。

よくある失敗

  • 質問を詰め込みすぎる:書き終わらないまま立ち去られ、名刺だけが残る。
  • 「はい/いいえ」だけで聞く:時期や関心の差が分からず、全員に同じメールを送ることになる。
  • 「連絡は不要」の選択肢がない:望まない人にも営業メールが届き、印象を下げる。
  • 回答を会期後にまとめて見る:ランク分けが遅れ、関心が高い人への連絡も遅れる。
  • 利用目的を書いていない:何に使われるか分からない用紙には、連絡先を書いてもらいにくい。
  • 選択肢に社内の呼び名を使う:来場者がどれを選べばよいか分からない。

この記事の要点

  • アンケートは会期後に誰へ何を送るかを決めるために取る。
  • 基本は関心・時期・立場・課題・希望する連絡の5項目+名刺。
  • 予算や権限は答えやすい言い方に置き換えるか、会期後に確かめる。
  • 混み具合で30秒版・標準版・商談用を使い分ける。
  • 「希望する連絡」に「不要」を入れ、時期×希望の連絡でランク分けする。

FAQ

よくある質問

01展示会のアンケートにはどんな項目を入れればよいですか?

出展社のブースアンケートなら、ご覧になった製品、導入・見直しの時期、担当の立場、困っていること、希望する連絡の5つが基本です。これに名刺を添えます。回答によって会期後に送るメールや資料が変わる質問だけに絞ります。

02展示会アンケートの質問数はどのくらいが適切ですか?

記入が1〜2分で終わる量が目安です。混雑する時間帯は3問、受付の机で書いてもらうなら6問程度にし、選択式を中心にして自由記入は1つまでにすると答えてもらいやすくなります。

03BANTはアンケートでどう聞けばよいですか?

予算は「準備状況」、権限は「ご担当の立場に近いもの」、必要性は「いま困っていること」、時期は「導入・見直しのご予定」として選択式で聞きます。全部を聞かなくても、時期と希望の連絡の2問でランク分けはできます。

04展示会の来場者アンケートで主催者が聞くべきことは?

来場の目的、知った経路、業種・職種、満足度、目的を達成できたか、次回も来たいか、見たかった分野です。満足度だけでなく、目的を達成できなかった理由を聞くと次回の改善に使えます。

05展示会のアンケートは紙とタブレットのどちらがよいですか?

どちらでも構いません。紙は混雑時にも同時に書いてもらえ、タブレットやフォームは集計と会期後の仕分けが早く済みます。QRコードを置いて来場者のスマートフォンで答えてもらう方法を併用すると、待ち時間が減ります。

06アンケートに個人情報の利用目的を書く必要はありますか?

用紙やフォームに本人が書いた個人情報を受け取る場合、個人情報保護法第21条第2項により、あらかじめ利用目的を本人に明示する必要があります。用紙の冒頭か末尾に、何のために使うかを書いておきます。

07回答してもらうためのお礼は必要ですか?

必須ではありませんが、ノベルティや資料をお礼として用意すると、立ち止まってもらうきっかけになります。お礼を目当ての回答も混ざるので、時期と希望の連絡でランク分けして見分けます。

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