メール
メールの「Re:」は消す?
返信の件名マナーと場面別の例文
結論:返信の「Re:」は消さずに、そのまま返します。「Re:」が付いた元の件名が残っていれば、相手は何の件への返信かをすぐ判断でき、メールソフトでもやり取りがまとまって見えやすくなります。迷ったときは次の四つで決めてください。
・同じ話題の返信 →「Re: ◯◯の件」のまま返す
・「Re: Re: Re:」と重なった →「Re:」を一つにまとめてよい(件名の文字は変えない)
・内容が決まった・急ぎを伝えたい →「Re: ◯◯の件【日程確定】」のように【】で一言足す
・別の話題になった → 新しいメールとして件名を付け直す
このページでは、判断表、すぐ使える件名の見本、場面別の例文(件名と本文)、送信前のチェックリスト、よくある失敗を並べました。
結論
「Re:」は、メールソフトの返信機能を使ったときに件名の頭に付く文字です。メールの形式を定めた技術仕様(RFC 5322)では、返信の件名は「Re: 」で始めてもよいとされ、ラテン語の「in re」(〜の件について)の略だと説明されています。同じ仕様には、「Re: 」は一つだけにするのが望ましいとも書かれています。実際の表記(「Re:」「RE:」など)や、返信を重ねたときに重なるかどうか、やり取りをまとめて表示する仕組みは、使っているメールソフトの仕様によって違います。社内で件名の付け方に決まりがある場合はそれに従ってください。
「Re:」を消さないほうがよい理由
- 何の件への返信か一目で分かる:相手は受信一覧の件名だけで、自分が送ったどのメールへの返事かを判断できます。
- やり取りがまとまって見えやすい:メールソフトによっては件名などをもとに同じやり取りをまとめて表示します。件名を書き換えると、別のやり取りに見えることがあります。
- 後から検索しやすい:元の件名の文字が残っていれば、件名で検索したときに関連するメールをまとめて見つけられます。
- 消す手間がいらない:「Re:」を残すのは失礼ではありません。わざわざ消す必要はありません。
残す・まとめる・付け足す・付け直すの判断表
| 状況 | 件名の扱い | 例 |
|---|---|---|
| 同じ話題への返信 | そのまま返す | Re: ◯◯の打ち合わせ日程 |
| 「Re:」が何重にも重なった | 一つにまとめてよい | Re: Re: Re: ◯◯ → Re: ◯◯ |
| 内容が決まった・状況が変わった | 元の件名を残し、末尾に【】で一言 | Re: ◯◯の打ち合わせ日程【確定】 |
| 急ぎ・要対応だと伝えたい | 元の件名を残し、頭に【】 | 【要確認】Re: ◯◯の資料 |
| 返事の要点を件名で伝えたい | 元の件名を残し、頭に一言 | 【承知しました】Re: ◯◯のご依頼 |
| まったく別の話題になった | 新しいメールとして件名を付け直す | ◯◯の見積について(株式会社△△) |
| 他の人に転送する | 「Fw:」「Fwd:」は付いたまま。必要なら一言足す | Fw: ◯◯の資料【ご参考】 |
| 相手が件名を変えて返信してきた | 相手が変えた件名のまま返す | Re: ◯◯の件(相手が変更した件名) |
注意
【】を頭に付けるか末尾に付けるかに決まりはありません。大切なのは元の件名の文字を残しておくことです。頭に付けると受信一覧で目に入りやすく、末尾に付けると元の件名が先に読めます。
そのまま使える件名の見本
| 伝えたいこと | 件名の見本 |
|---|---|
| 日程が決まった | Re: ◯◯の打ち合わせ日程【◯月◯日で確定】 |
| 依頼を引き受けた | 【承知しました】Re: ◯◯のご依頼 |
| 資料を添付して返す | Re: ◯◯資料のご送付【修正版を添付】 |
| 確認してほしい | 【ご確認のお願い】Re: ◯◯の見積 |
| 今日中に返事がほしい | 【本日中にご回答のお願い】Re: ◯◯の件 |
| 返事が遅れた | Re: ◯◯のご相談(件名はそのまま。お詫びは本文の冒頭に書く) |
| お断りする | Re: ◯◯のご提案について |
| 内容を訂正する | 【訂正】Re: ◯◯の開催時間 |
| 社内で判断を仰ぐ | Fw: ◯◯の値引きのご相談【ご判断のお願い】 |
注意
お断りの返信は、件名に「お断り」と書かず元の件名のまま返すと、受け取る側の印象がやわらぎます。
場面別の例文(件名と本文)
同じ話題に返信する(件名はそのまま)
件名:Re: ◯◯の打ち合わせ日程のご相談
株式会社△△
□□様
お世話になっております。株式会社◯◯の◯◯です。
日程のご提案をいただき、ありがとうございます。
◯月◯日(◯)◯時からでお願いできますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
内容が決まったことを件名でも伝える
件名:Re: ◯◯の打ち合わせ日程のご相談【◯月◯日で確定】
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご調整いただき、ありがとうございます。
◯月◯日(◯)◯時から、弊社会議室にてお待ちしております。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。
「Re:」が重なった件名を整えて返信する
件名:Re: ◯◯の仕様について
(元の件名:Re: Re: Re: Re: ◯◯の仕様について)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご回答いただき、ありがとうございます。
いただいた内容で進めてまいります。
依頼を引き受けたことを件名で伝える
件名:【承知しました】Re: ◯◯の原稿確認のお願い
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
原稿の確認の件、承知いたしました。
◯月◯日(◯)までに、確認した内容をお送りします。
引き続きよろしくお願いいたします。
修正した資料を添付して返す
件名:Re: ◯◯資料のご送付【修正版を添付】
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご指摘いただいた箇所を修正し、資料を添付いたしました。
修正した箇所は◯ページと◯ページです。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
返事が遅れたときの返信
件名:Re: ◯◯のご相談
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
ご返信が遅くなり、申し訳ございません。
ご相談いただいた◯◯の件、◯◯の形で対応いたします。
よろしくお願いいたします。
遅れたときのお詫びの言い方は返信が遅れたお詫びのメールにまとめています。
急ぎの対応をお願いする返信
件名:【至急】Re: ◯◯の資料について
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
お送りいただいた資料の◯ページに、◯◯の数値が抜けている箇所がございました。
明日の会議で使用するため、本日中に修正版をお送りいただけますでしょうか。
お手数をおかけし、申し訳ございません。
「至急」と「早急」の使い分けは至急・早急の違いを見てください。
送った内容を訂正する
件名:【訂正】Re: ◯◯説明会のご案内
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先ほどお送りしたメールで、開始時間に誤りがございました。
正しくは◯時からです。
ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
話題が変わったので新しいメールにする
件名:◯◯の追加発注についてのご相談(株式会社△△)
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日の◯◯の件とは別に、追加の発注についてご相談がありご連絡いたしました。
(相談の内容)
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
別件を同じメールに書くか分けるかの判断はメールで話題を変える表現にまとめています。
上司に転送して判断を仰ぐ(社内)
件名:Fw: ◯◯の値引きのご相談【ご判断のお願い】
◯◯課長
お疲れさまです。□□です。
◯◯社から値引きの相談が届きましたので、転送いたします。
◯日までに先方へ回答したいため、ご判断をいただけますでしょうか。
――――――― 転送メッセージ ―――――――
(元のメール)
よくある失敗
話題が変わったのに同じ件名で続ける
件名:Re: Re: Re: ◯月◯日の打ち合わせ日程
(本文)話は変わりますが、来月の展示会の出展料についてご相談させてください。
相手が後で出展料の話を探すとき、「打ち合わせ日程」という件名からは見つけられません。新しい件名で送り直します。
元の件名を消して書き換える
件名:ありがとうございました
何の件へのお礼か分からず、元のやり取りとのつながりも見えなくなります。「Re: ◯◯資料送付のご案内」のまま返します。
新しい用件なのに、過去のメールに返信して送る
件名が「Re: 前回の用件」のままだと、相手は古い話の続きだと思って読み始めます。新しい用件は新規のメールで送ります。
新規メールの件名に自分で「Re:」を付ける
返信ではないのに「Re:」を付けると、相手はどのメールへの返事かを探してしまいます。新規のメールには付けません。
【】を付けすぎる
「【至急】【重要】【要確認】Re: ◯◯」のように重ねると、どれが本当に急ぎか伝わりません。【】は一つに絞ります。
返信を送る前のチェックリスト
- 同じ話題なら、元の件名の文字が残っているか
- 「Re:」が重なっていたら、一つにまとめたか(まとめなくても失礼ではない)
- 決まったこと・急ぎのことを件名で伝えたい場合、【】は一つにしたか
- 別の話題になっていないか(なっていれば新しいメールにする)
- 宛先とCCが正しいか(全員に返信するかどうか)
- 添付すると書いたファイルが付いているか
- 本文の最初に結論や返事の要点を書いたか
- 署名が入っているか
全員に返信するかどうかの判断はCCの人への返信と全員返信の使い分け、本文の組み立てはビジネスメールの基本の構成を見てください。
この記事の要点
- 同じ話題の返信は「Re:」も件名もそのまま。
- 「Re:」が重なったら一つにまとめてよいが、件名の文字は変えない。
- 決まったこと・急ぎは元の件名を残して【】で一言足す。【】は一つに絞る。
- 話題が変わったら新しいメールとして件名を付け直す。
- 表記やまとめ表示はメールソフトの仕様で違う。社内の決まりがあればそれに従う。
FAQ
よくある質問
失礼にはあたりません。「Re:」が残っていれば、相手は自分が送ったメールへの返信だとすぐ分かります。消す必要はありません。
メールの形式を定めた技術仕様(RFC 5322)では、ラテン語の「in re」(〜の件について)の略と説明されています。
一つにまとめて構いません。重なっていても失礼ではないので、そのままでも問題ありません。どちらの場合も、元の件名の文字は変えないようにします。
表記はメールソフトの仕様で決まるため、直す必要はありません。
同じ話題なのに件名を変えると、相手がやり取りを探しにくくなることがあります。状況を伝えたいときは、元の件名を残したまま【】で一言足す形にします。
相手が変えた件名のまま返信すれば十分です。もとの件名に戻す必要はありません。
件名を書き換えずに過去のメールに返信すると、内容と件名が合わなくなります。新しい件は、宛先を確かめたうえで新規のメールとして送ります。
残しておくと、受け取った人が転送されたメールだと分かります。消さずに、必要なら【ご参考】などの一言を足します。