メール
メールで話題を変える・別件を書く表現
「別件で恐縮ですが」「横から失礼いたします」
メールで話題を変えるときは、切り替えの言葉を一つ置いて、どこから別の話かを見て分かるようにするのが基本です。本題に入るときは「さて」、同じ相手に関連の薄い用件を足すときは「別件で恐縮ですが」、他の人どうしのやり取りに入るときは「横から失礼いたします」。ただし、期限のある依頼や大事な用件を別件として後ろに書くと、読み落とされやすくなります。そうした用件は件名を変えて別のメールにします。このページでは、使い分けの表と、コピーして使える例文を並べました。
結論
話題の切り替えには①本題に入る(さて)②同じ話の中で話を移す(ところで・話は変わりますが)③別の用件を添える(別件で恐縮ですが・なお)④他の人のやり取りに入る(横から失礼いたします)の四つの場面があります。場面に合った言葉を選び、別件には見出しや区切り線を付けると、読み手が迷いません。
話題を変える言葉の使い分け
| 言葉 | 使う場面 | 丁寧さ・印象 |
|---|---|---|
| さて | 挨拶から本題に入るとき | 標準。手紙・メールで使いやすい |
| 早速ですが | 挨拶を短くして本題に入るとき | 標準 |
| ところで | 話題を軽く移すとき | やや口語的。社内向き |
| 話は変わりますが | 前の話と関係のない話に移るとき | 標準 |
| 別件で恐縮ですが | 別の用件を同じメールに添えるとき | 丁寧。社外・目上にも使える |
| 別件ですが | 社内で別の用件を添えるとき | 標準 |
| なお | 同じ用件に補足を付けるとき | 標準 |
| また | 同じ用件の中で、もう一つ伝えるとき | 標準 |
| 横から失礼いたします | 他の人どうしのやり取りに入るとき | 丁寧 |
「ところで」は会話では自然ですが、改まったメールではやや軽く聞こえることがあります。社外や目上の相手には「話は変わりますが」「別件で恐縮ですが」を選ぶと無難です。「なお」「また」は話題を変える言葉ではなく、同じ用件に付け足すときの言葉です。
別件は同じメールに書くか、別メールにするか
| 別件の内容 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 期限のある依頼・回答のお願い | 別メールにする | 後ろに書くと読み落とされ、件名で探せない |
| 本題と同じくらい大事な用件 | 別メールにする | 返信が一通にまとまらず、やり取りが混ざる |
| 一言で済む連絡(日程の確認など) | 同じメールで可 | 相手の読む手間が少ない |
| 本題に関係する補足 | 同じメールで「なお」で添える | 別件ではなく本題の一部 |
| 宛先に入れたくない人がいる話 | 別メールにする | CCの人にも読まれてしまう |
Point
迷ったら別メールに分けてください。メールは件名で検索されることが多く、件名と関係のない用件はあとで見つけにくくなります。一通一件にしておくと、返信もそれぞれの用件ごとにまとまります。
場面別の例文
挨拶から本題に入る(さて)
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
先日はお打ち合わせのお時間をいただき、ありがとうございました。
さて、その際にご相談いたしました◯◯の件について、社内で検討した結果をご報告いたします。
同じメールの最後に別件を添える
(本題の結び)
以上、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
――――――――――
【別件】◯◯の日程について
――――――――――
別件で恐縮ですが、来月の◯◯の日程について、一点お尋ねいたします。
◯月◯日の午後は、ご都合いかがでしょうか。
注意
別件には【別件】の見出しと区切り線を付けると、相手が読み飛ばしにくくなります。用件が二つあることを、本文の冒頭で「本日は二点ご連絡いたします」と先に伝えておく方法もあります。
冒頭で用件が二つあると伝える
◯◯様
お世話になっております。株式会社△△の□□です。
本日は、以下の二点についてご連絡いたします。
1.◯◯のお見積りについて
2.◯◯の打ち合わせ日程について
■1.◯◯のお見積りについて
(本文)
■2.◯◯の打ち合わせ日程について
(本文)
前の話と関係のない話に移る(話は変わりますが)
◯◯の件は、以上のとおりです。
話は変わりますが、◯◯様の部署で◯◯をご担当の方をご紹介いただくことは可能でしょうか。
本題への返信に、別の用件を足す(社内)
◯◯さん
お疲れさまです。□□です。
資料の件、承知しました。明日までに確認します。
別件ですが、来週の定例会議の会議室は確保できていますか。
まだでしたら、こちらで押さえておきます。
他の人のやり取りに割り込むとき
CCに入っているメールや、複数人のスレッドで、自分宛てではないやり取りに発言するときは、最初に割り込むことへの一言を置きます。
| 言い方 | 合う場面 |
|---|---|
| 横から失礼いたします | CCで受け取ったメールに返信するとき |
| お話し中のところ失礼いたします | 二人のやり取りが続いている途中に入るとき |
| 横から失礼します | 社内のチャット・スレッド |
| 割り込む形となり恐縮ですが | 社外・目上の相手が多いスレッド |
| 補足させてください | 自分の担当範囲について説明を足すとき |
CCで受け取ったメールに補足する
◯◯様
(CC:◯◯さん)
横から失礼いたします。株式会社△△の□□です。
◯◯さんからお送りした件について、一点補足いたします。
◯◯の納期は、◯月◯日着を予定しております。
以降のご連絡は、引き続き◯◯さん宛てにお願いいたします。
注意
割り込んだ後は、誰がこの件の窓口かを最後に書いて、元の二人のやり取りに戻すと、宛先が混乱しません。
社内チャットのスレッドに入る
横から失礼します。
◯◯の件、経理側の手続きは□□が担当していますので、不明点があれば私に連絡してください。
宛名が複数になるときの並べ方はメールの宛名が複数のとき、立て続けにメールを送るときの件名の付け方はメールの再送・立て続けに送るときにまとめています。
別メールにするときの件名
| 状況 | 件名の例 |
|---|---|
| 打ち合わせの後に別件を連絡する | ◯◯の日程についてのご相談(株式会社△△) |
| 元のやり取りから派生した別の用件 | 【別件】◯◯についてのご確認 |
| 同じ相手に同じ日に二通目を送る | ◯◯のお見積りについて(別件のご連絡) |
別メールにするときは、件名に用件そのものを書きます。「別件」とだけ書いた件名では、後から探せません。書き出しには「度々失礼いたします」を使うと、続けて送ったことが伝わります。
この記事の要点
- 本題に入るときは「さて」「早速ですが」。
- 社外・目上に別の用件を添えるなら「別件で恐縮ですが」と見出しを立てる。
- 期限のある依頼や大事な用件は件名を変えて別メールにする。
- 他の人のやり取りに入るときは「横から失礼いたします」。
- 割り込んだ後はこの件の窓口が誰かを書いて元のやり取りに戻す。
FAQ
よくある質問
使えますが、やや口語的で軽く聞こえることがあります。社内のやり取りでは問題ありませんが、社外や目上の相手には「話は変わりますが」「別件で恐縮ですが」を選ぶと無難です。
同じメールの中で、本題とは別の用件を伝えるときに使います。「別件で恐縮ですが、来月の◯◯についてお尋ねいたします」のように、何の件かをすぐ後に書きます。【別件】の見出しや区切り線を付けると、読み落とされにくくなります。
期限のある依頼や大事な用件は、件名を変えて別メールにするのがおすすめです。メールは件名で探されることが多く、件名と関係のない用件は見つけにくくなります。一言で済む確認なら、同じメールに添えても構いません。
「横から失礼いたします」と一言置いてから、名乗りと用件を書きます。返信の最後に「以降のご連絡は、引き続き◯◯宛てにお願いいたします」と窓口を示すと、宛先が混乱しません。
どちらも本題に入るときの言葉です。「さて」は挨拶の後に話を切り替える言葉で、お礼や近況の一言から本題に移るときに自然です。「早速ですが」は挨拶を短く切り上げて本題に入る印象になるので、やり取りの多い相手や急ぎの用件に向いています。