司会
会社説明会の台本と例文
司会の読み上げ文・流れ・時間配分
会社説明会の台本は、場面ごとに「読み上げる文」「話す人」「次へ移る合図」の三つを書けば完成です。このページには、司会がそのまま読める例文を開始前のアナウンスから閉会まで、対面とオンラインの両方で載せました。60分・90分の時間配分、質問が出ないときや音声が途切れたときの言い方、台本の書式、前日までのチェックリスト、案内メールの例文もあります。社名・氏名・日時を差し替えるだけで使えます。司会台本一般の書き方はイベントの司会台本の書き方にあります。
結論
会社説明会の基本の流れは①開始前のアナウンス ②開会と注意事項 ③会社紹介 ④仕事紹介 ⑤社員の話(座談会) ⑥質疑応答 ⑦選考の案内 ⑧閉会です。台本には各場面の読み上げる文言・話す人・切り替えの合図・画面や資料を書いておきます。
説明会の流れと時間配分(60分・90分)
まず全体の時刻を決めてから、場面ごとの文言を書きます。時間は終了時刻から逆算し、質疑応答と選考の案内を削らないように組みます。下の配分は台本を書き始めるときのたたき台です。自社の説明の量に合わせて動かしてください。
| 場面 | 60分の場合 | 90分の場合 | 担当 | 台本に書くこと |
|---|---|---|---|---|
| 開始前のアナウンス | 開始前 | 開始前 | 司会 | 着席・接続の案内、資料の確認 |
| 開会・注意事項 | 5分 | 5分 | 司会 | 挨拶、名乗り、録音・撮影の可否、終了予定時刻 |
| 会社紹介 | 15分 | 15分 | 役員・人事 | 事業内容、大切にしている考え方 |
| 仕事紹介 | 10分 | 15分 | 人事・現場社員 | 入社後の仕事の一日、配属の考え方 |
| 休憩 | なし | 5分 | 司会 | 再開時刻、お手洗いの場所 |
| 社員の話・座談会 | 15分 | 30分 | 現場社員 | 話してもらう題、交代の合図 |
| 質疑応答 | 10分 | 10分 | 司会・人事 | 質問の受け方、出ないときの言い方 |
| 選考の案内・閉会 | 5分 | 10分 | 人事・司会 | 申込方法と期限、アンケート、退出の案内 |
説明が長引くのはたいてい会社紹介です。話す人に持ち時間を事前に伝え、終了の数分前に合図を出すことを決めておくのがいちばん効きます。全体の時刻はタイムテーブル作成ツールで一枚にしておくと、登壇者と共有しやすくなります。
開始前のアナウンス
対面の場合(開始の数分前)
ご来場の皆さま、本日は株式会社◯◯の会社説明会にお越しいただき、ありがとうございます。まもなく開始いたします。お手元に会社案内と本日の次第があるか、ご確認ください。お手洗いは会場を出て右手にございます。携帯電話は、マナーモードへの切り替えをお願いいたします。
オンラインの場合(入室が始まったら)
ご参加の皆さま、こんにちは。株式会社◯◯の会社説明会の会場です。開始まで少々お待ちください。お待ちの間に、表示名をフルネームに変更していただけますか。音声が聞こえない場合は、いったん退出して入り直すか、チャットでお知らせください。
注意
開始前のアナウンスは、開始時刻の少し前と直前の二回入れると、遅れて入った人にも届きます。
開会の台本(司会の読み上げ文)
対面の場合
皆さん、こんにちは。本日は株式会社◯◯の会社説明会にご参加いただき、ありがとうございます。司会を務めます、人事部の◯◯です。よろしくお願いいたします。
はじめに、いくつかお願いがございます。説明会中の録音・撮影はご遠慮ください。お手元の資料は、会社案内と本日の次第の二点です。お手元にない方は、近くのスタッフにお声がけください。
本日は◯時◯分の終了を予定しております。最後に質問の時間を設けておりますので、気になることがあれば、ぜひメモをしておいてください。それでは、説明会を開始いたします。
オンラインの場合
皆さん、こんにちは。株式会社◯◯の会社説明会にご参加いただき、ありがとうございます。司会の◯◯です。音声は聞こえていますでしょうか。聞こえている方は、チャットで「はい」と送っていただけますか。……ありがとうございます。
説明中はマイクをオフにしてください。カメラのオン・オフは自由です。画面の録画・撮影はご遠慮ください。質問は、チャット欄にいつでも書き込んでください。最後の質疑応答の時間にまとめてお答えします。本日は◯時◯分に終了する予定です。
本日の流れを伝える一言
本日はこのあと、会社の紹介、仕事の紹介、社員との座談会、質疑応答の順に進めます。最後に、今後の選考についてご案内します。
注意
オンラインでは最初に音声の確認を入れると、聞こえていないまま進む事故を防げます。配信の準備はオンラインイベントの運営を参照してください。
登壇者の紹介と切り替えの台本
役員・社長に会社紹介を頼むとき
それでは、当社の事業と、私たちが大切にしている考え方について、代表取締役の◯◯よりご説明いたします。お願いいたします。
人事が仕事紹介をするとき
ありがとうございました。ここからは私、人事部の◯◯から、入社後の仕事の流れと配属の考え方をご説明します。
現場社員を紹介するとき
続いて、実際の仕事の様子を、入社◯年目の◯◯さんにお話ししてもらいます。◯◯さんは◯◯部で、◯◯を担当しています。◯◯さん、お願いします。
話が終わったあと
◯◯さん、ありがとうございました。皆さん、拍手でお送りください。
切り替えの言葉は「ありがとうございました」→次の話の題→話す人の名前と担当の順です。社員を紹介するときは入社年次と担当業務を一言添えると、参加者が自分の数年後を重ねやすくなります。社外の参加者の前で自社の役員を紹介するときは、役職名を付けて敬称は付けないのが基本です(「代表取締役の◯◯」)。言い回しの幅は司会のつなぎ言葉と言い回しにまとめています。
座談会の進行台本
座談会の始まり
ここからは、社員との座談会です。各テーブルに社員が一名ずつ入ります。説明会では聞きにくいことも、ぜひこの場で聞いてみてください。◯分ごとに社員が交代しますので、いろいろな部署の話を聞けます。
オンラインでブレイクアウトルームに分けるとき
このあと、少人数のルームに分かれます。画面にルームへの参加を促す表示が出たら、「参加」を押してください。ルームでは社員が進行します。終了の一分前にお知らせが出ますので、そのままお待ちください。時間になると全体の画面に戻ります。
交代と終了の合図
お話の途中ですが、交代の時間です。社員の皆さんは隣のテーブルへ移動してください。
……
座談会の時間は以上です。社員の皆さん、ありがとうございました。
Point
社員に話してもらう題は、事前に一つか二つ決めて渡してください。「入社して意外だったこと」「一日の仕事の流れ」「仕事で大変だったことと乗り越え方」など、具体的な題があると話が散らかりません。参加者から質問が出ないテーブルでは、社員がこの題から話し始めます。
休憩の案内
ここで休憩をとります。◯時◯分から再開しますので、それまでにお席にお戻りください。お手洗いは会場を出て右手にございます。
(オンライン)ここで休憩にします。◯時◯分に再開します。画面はこのままで、退出せずにお待ちください。
再開の時刻は「◯分後」ではなく「◯時◯分」で伝えると、途中で戻った人も迷いません。オンラインでは画面に再開時刻を表示しておきます。
質疑応答の台本
質疑応答の始まり
ここからは質疑応答の時間です。どんなことでも構いません。質問のある方は、手を挙げていただけますか。マイクをお持ちしますので、差し支えなければ、お名前をお願いします。
質問が出ないとき
最初は手を挙げにくいと思いますので、これまでの説明会でよくいただいた質問を一つご紹介します。「入社前にどんな勉強をしておけばよいか」という質問です。◯◯さん、いかがでしょうか。
オンラインでチャットの質問を読み上げるとき
チャットで質問をいただきました。読み上げます。「配属はいつ、どのように決まりますか」というご質問です。人事の◯◯からお答えします。
その場で答えられない質問が出たとき
ご質問ありがとうございます。正確にお答えしたいので、担当部署に確認し、後日メールでご連絡します。
質疑応答を締めるとき
時間の都合で、質疑応答はここまでとします。お答えしきれなかった質問は、アンケートの自由欄にお書きください。後日、回答をお送りします。
よく出る質問を司会があらかじめ二つほど用意しておくと沈黙が続きません。オンラインでは匿名で質問できる機能を使うと質問が出やすくなります。質疑応答の進め方は質疑応答の司会 例文に詳しくまとめています。
選考の案内と閉会の台本
対面の場合
最後に、今後の選考についてご案内します。次の選考をご希望の方は、◯月◯日(◯)までに、マイページからお申し込みください。詳しくはお手元の資料の最後のページにございます。
本日は長い時間ご参加いただき、ありがとうございました。お手元のQRコードからアンケートにご協力いただけますと幸いです。お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください。
オンラインの場合
最後に、今後の選考についてご案内します。次の選考の申込方法は、このあとチャットにURLを貼りますので、◯月◯日(◯)までにお申し込みください。アンケートのURLも続けて貼ります。
本日はご参加いただき、ありがとうございました。これで説明会を終了します。退出ボタンから退出してください。
注意
アンケートのQRコードはQRコード作成ツールで作れます。設問の作り方はセミナーのアンケート、回答者の情報の扱いは採用イベントの個人情報を確認してください。
トラブル時に使える言い方
| 場面 | 司会の言い方 |
|---|---|
| 開始後に遅れて入ってきた人がいる | (司会は進行を止めず、スタッフが空いている席へ案内する)資料はお席にご用意しています。 |
| オンラインで音声が途切れた | 音声が途切れているようです。ただいま確認していますので、そのままお待ちください。 |
| スライドが映らない | 画面の準備をしております。その間に、お手元の資料の◯ページをご覧ください。 |
| 登壇者の到着・入室が遅れている | 順番を入れ替えまして、先に仕事紹介をいたします。 |
| 説明が予定より長引いている | (話す人にメモで合図)お時間の都合で、続きは質疑応答で伺います。 |
| 予定より早く終わりそう | 少しお時間がありますので、座談会の時間を延ばします。 |
| 私語や出入りが多い | 後ろの方まで聞こえるよう、お席でお静かにお願いいたします。 |
| 配信が止まって戻らない | 配信に不具合が出ています。再開できない場合は、本日中にメールで今後のご案内をお送りします。 |
トラブルの言い方は、台本の最後のページにまとめて印刷しておくと、とっさに探せます。
台本の作り方と書式(テンプレート)
- 01
終了時刻と全体の時間を決める
上の時間配分を参考に、場面ごとの開始時刻を決める。
- 02
場面ごとに話す人を割り当てる
司会・役員・人事・社員のうち誰が話すかを決め、本人に持ち時間を伝える。
- 03
司会の読み上げ文を書く
このページの例文に社名・氏名・日時を入れる。読みにくい名前にはふりがなを振る。
- 04
合図と画面・資料を書き込む
スライドの切り替え、マイクの受け渡し、終了の合図の出し方を書く。
- 05
声に出して読み、時間を測る
通しで読み上げ、長い文は区切る。社員とも一度合わせておく。
台本の書式
| 時刻 | 場面 | 話す人 | 読み上げ文・内容 | 合図・画面・資料 |
|---|---|---|---|---|
| ◯:◯◯ | 開会・注意事項 | 司会 | (開会の例文) | タイトルのスライド |
| ◯:◯◯ | 会社紹介 | 代表取締役 ◯◯ | 事業内容と考え方 | 終了の数分前にメモで合図 |
| ◯:◯◯ | 仕事紹介 | 人事 ◯◯ | 仕事の一日と配属 | マイクを社員へ |
| ◯:◯◯ | 座談会 | 社員 ◯◯・◯◯ | 題:入社して意外だったこと | ベルで交代の合図 |
| ◯:◯◯ | 質疑応答 | 司会・人事 | (質疑応答の例文) | 用意した質問のメモ |
| ◯:◯◯ | 選考の案内・閉会 | 人事・司会 | 申込期限とアンケート | QRコードのスライド |
時刻の表と台本を一枚にまとめると、司会・登壇者・スタッフが同じものを見て動けます。表の作り方はタイムテーブルのテンプレート、通し練習の進め方はリハーサルの進め方を参照してください。
よくある失敗と防ぎ方
| 失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 会社紹介の持ち時間を伝えていない | 質疑応答と選考の案内が削られる | 持ち時間と終了の合図を事前に共有する |
| 選考の申込期限を言い忘れる | 問い合わせが増え、申込を逃す人が出る | 閉会の台本に期限を書き込み、資料にも載せる |
| 社員に題を渡していない | 話が散らかり、仕事の様子が伝わらない | 題を一つか二つ決めて事前に渡す |
| オンラインで音声を確認しない | 聞こえないまま説明が進む | 開会の最初にチャットで確認する |
| 答えられない質問にその場で推測で答える | 後で訂正が必要になる | 「確認して後日連絡します」と伝え、記録する |
| 再開時刻を「◯分後」で伝える | 戻る時刻がわからない人が出る | 「◯時◯分から再開」と時刻で伝える |
前日までのチェックリスト
- 全体の時刻表と台本を、司会・登壇者・スタッフに配った
- 登壇者に持ち時間と終了の合図の出し方を伝えた
- 社員に座談会の題を渡した
- 司会が使う「よく出る質問」を二つ用意した
- 選考の申込方法と期限を台本と資料の両方に書いた
- アンケートのURLとQRコードを用意した
- 登壇者の名前の読み方を確かめ、台本にふりがなを振った
- (対面)マイク、スライド、資料の部数、受付の配置を確かめた
- (オンライン)配信のテスト、ブレイクアウトルームの設定、チャットに貼るURLの準備をした
- トラブル時の言い方を台本の最後に付けた
会社説明会の案内メール(企業側)
開催の案内
件名:【株式会社◯◯】会社説明会のご案内(◯月◯日)
◯◯様
株式会社◯◯人事部の◯◯です。
このたびは当社にご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。
下記のとおり会社説明会を開催いたします。
日時:◯月◯日(◯)◯時〜◯時
会場:◯◯(オンラインの場合は、前日に参加用URLをお送りします)
内容:会社紹介、仕事紹介、社員との座談会、質疑応答
服装:自由です
持ち物:筆記用具
お申し込み:◯月◯日(◯)までに、下記よりお願いします。
◯◯(申込URL)
ご不明な点がございましたら、このメールにご返信ください。
当日お会いできることを楽しみにしております。
前日のリマインド
件名:【株式会社◯◯】明日の会社説明会のご案内
◯◯様
株式会社◯◯人事部の◯◯です。
明日◯月◯日(◯)◯時から、会社説明会を開催いたします。
参加用URL:◯◯(開始の◯分前から入室できます)
当日、参加が難しくなった場合は、このメールにご返信ください。
お会いできることを楽しみにしております。
参加後のお礼
件名:【株式会社◯◯】会社説明会へのご参加ありがとうございました
◯◯様
株式会社◯◯人事部の◯◯です。
本日は会社説明会にご参加いただき、ありがとうございました。
次の選考をご希望の方は、◯月◯日(◯)までにマイページからお申し込みください。
当日お答えしきれなかったご質問への回答も、下記にまとめました。
◯◯(URL)
今後ともよろしくお願いいたします。
服装と持ち物を書いておくと、参加者の問い合わせが減ります。リマインドの型はリマインドメールの例文にもあります。
対面とオンラインで台本が変わるところ
| 場面 | 対面 | オンライン |
|---|---|---|
| 開始前 | 着席と資料の確認 | 表示名の変更、音声の確認 |
| 開会 | 録音・撮影の可否 | マイクオフ、カメラの扱い、録画の可否 |
| 座談会 | テーブルごとに社員が交代 | ブレイクアウトルームに分ける |
| 質疑応答 | 挙手とマイクの受け渡し | チャットの質問を司会が読み上げる |
| 閉会 | QRコードでアンケート | チャットにURLを貼る、退出の案内 |
オンラインの説明会の台本の組み方はウェビナーの台本も参考になります。
この記事の要点
- 台本には場面ごとに読み上げる文・話す人・合図を書く。
- 流れは開始前→開会→会社→仕事→座談会→質疑→選考の案内→閉会。
- 時間は終了時刻から逆算し、質疑応答と選考の案内を削らない。
- 社員の話は題を一つか二つ決めてから頼み、質問が出ないときに備えてよく出る質問を司会が用意する。
- 選考の申込期限は閉会の台本と資料の両方に書き、トラブル時の言い方を台本の最後に付ける。
FAQ
よくある質問
「皆さん、こんにちは。本日は株式会社◯◯の会社説明会にご参加いただき、ありがとうございます。司会を務めます、人事部の◯◯です」と名乗り、録音・撮影の可否、資料の確認、終了予定時刻を伝えてから始めます。オンラインでは最初に音声が聞こえているかをチャットで確かめます。
開始前のアナウンス、開会と注意事項、会社紹介、仕事紹介、社員の話や座談会、質疑応答、次の選考の案内、閉会の順が基本です。時間は終了時刻から逆算し、質疑応答と選考の案内の時間を確保します。
たたき台としては、開会5分、会社紹介15分、仕事紹介10分、座談会15分、質疑応答10分、選考の案内と閉会5分です。説明の量に合わせて会社紹介と座談会の長さで調整します。
司会が「これまでの説明会でよくいただいた質問を一つご紹介します」と切り出し、用意しておいた質問を社員に答えてもらいます。一つ答えると、次の質問が出やすくなります。
推測で答えず、「担当部署に確認し、後日メールでご連絡します」と伝えます。質問者と内容を記録し、参加後のお礼メールで回答をまとめて送ると漏れません。
開会で音声の確認、マイクとカメラの扱い、録画の可否、質問はチャットに書くことを伝えます。座談会はブレイクアウトルームの入り方と戻り方を説明し、閉会ではチャットに申込URLとアンケートのURLを貼ります。
日時、会場(オンラインなら参加URLを送る時期)、内容、服装、持ち物、申込方法と期限、問い合わせ先です。前日にリマインド、終了後にお礼と選考の案内を送ります。