司会
セミナー司会の台本と例文
開会・休憩・質疑応答・閉会
セミナー司会の台本は、開会・講師紹介・質疑応答・謝辞・閉会の5か所の言葉を書いておけば成り立ちます。すぐ使えるように、最初に◯◯を埋めるだけの全文台本を置き、そのあとに場面ごとの言い換え、休憩や登壇者の入れ替え、オンライン開催の言い方、トラブル時の一言を並べました。イベント全般の台本の組み立て方はイベント進行台本の書き方にまとめています。
結論
セミナー・講演会の司会台本は①開演前のアナウンス ②開会の挨拶 ③主催者挨拶 ④講師紹介 ⑤講演 ⑥質疑応答 ⑦謝辞 ⑧閉会とアンケートの案内の順に書きます。講演が長い場合や登壇者が複数の場合は、⑤と⑥の間に休憩や登壇者の入れ替えの言葉を足します。司会の一回の発言は1分以内を目安にします。
そのまま読めるセミナー司会の全文台本
講師が一人、会場で開くセミナーを想定した台本です。◯◯の部分を埋めて、上から順に読めば開演前から閉会まで進みます。( )内は司会の動きです。
開演前のアナウンス(開演5分前)
ご来場の皆さま、本日は◯◯セミナーにお越しいただき、誠にありがとうございます。開演に先立ちまして、いくつかお願いを申し上げます。携帯電話の電源はお切りいただくか、音の鳴らない設定への切り替えをお願いいたします。講演中の録音・撮影はご遠慮ください。お手元には、講演資料とアンケート用紙の2点をお配りしております。お手洗いは、会場を出て右手にございます。間もなく開演いたしますので、今しばらくお待ちください。
開会の挨拶
皆さま、お待たせいたしました。定刻となりましたので、ただいまより◯◯セミナー「◯◯」を開催いたします。本日の司会を務めます、◯◯株式会社の◯◯と申します。どうぞよろしくお願いいたします。本日は◯時までのプログラムとなっております。講演のあとに質疑応答のお時間を設けておりますので、ご質問はその際にお願いいたします。
主催者挨拶
はじめに、主催者を代表いたしまして、◯◯株式会社 代表取締役 ◯◯より、ご挨拶申し上げます。(挨拶が終わったら)ありがとうございました。
講師紹介
それでは、本日の講師をご紹介いたします。◯◯株式会社 ◯◯部長の◯◯◯◯様です。◯◯様は、◯◯の分野で◯◯に長く携わってこられ、現在は◯◯に取り組んでいらっしゃいます。本日は「◯◯」と題しまして、◯◯についてお話しいただきます。それでは◯◯様、よろしくお願いいたします。皆さま、拍手でお迎えください。
質疑応答
◯◯様、ありがとうございました。それでは、ご質問の時間とさせていただきます。ご質問のある方は、手を挙げてお知らせください。係がお席までマイクをお届けしますので、差し支えなければ、ご所属とお名前をおっしゃってからご質問ください。(終了時刻が来たら)まだご質問のある方もいらっしゃるかと存じますが、お時間となりましたので、質疑応答はここまでとさせていただきます。
謝辞
◯◯様には、お忙しい中、◯◯について大変貴重なお話をいただきました。特に◯◯というお話は、明日からのお仕事にすぐに生かせる内容だったのではないでしょうか。改めまして、◯◯様に感謝を込めて、皆さま、盛大な拍手をお願いいたします。
閉会とアンケートの案内
以上をもちまして、本日の◯◯セミナーを終了いたします。お手元のアンケートにご記入のうえ、お帰りの際に出口の係へお渡しください。お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください。本日はご来場いただき、誠にありがとうございました。
注意
講師名・肩書き・セミナー名にはふりがなを振っておきます。読み間違いがいちばん目立つのは、開会と講師紹介です。
進行表(台本の骨組み)
| 順番 | 場面 | 話す人 | 司会の準備 |
|---|---|---|---|
| 1 | 開演前のアナウンス | 司会 | 注意事項のメモ、お手洗いの場所 |
| 2 | 開会の挨拶 | 司会 | セミナー名・講師名の読み方 |
| 3 | 主催者挨拶 | 主催者の代表 | 挨拶者の肩書きと名前 |
| 4 | 講師紹介 | 司会 | 講師プロフィール(本人確認済み) |
| 5 | 講演 | 講師 | 終了時刻の合図の出し方 |
| ― | 休憩・登壇者の入れ替え(必要なとき) | 司会 | 再開時刻、次の登壇者の紹介文 |
| 6 | 質疑応答 | 司会・講師 | マイクの係、事前質問 |
| 7 | 謝辞 | 司会または主催者 | 講演中に取ったメモ |
| 8 | 閉会・アンケート案内 | 司会 | アンケートの回収方法、退場の案内 |
時刻を入れた進行表はタイムテーブル作成ツールで作れます。講演中の残り時間を講師に伝えるときは、タイマーをタブレットで講師の見える位置に置くか、残り時間を書いたカードを用意します。
場面ごとの言い換え例文
開会の挨拶(短くしたいとき)
皆さま、こんにちは。定刻になりましたので、◯◯セミナーを始めます。司会の◯◯です。本日はよろしくお願いいたします。
開会の挨拶(社外の方が多い、改まった会)
皆さま、本日はお忙しいところ◯◯セミナーにお越しくださいまして、心より御礼申し上げます。定刻となりましたので、ただいまより開会いたします。私は、本日の進行を務めます◯◯株式会社◯◯部の◯◯でございます。至らない点もあるかと存じますが、最後までどうぞよろしくお願いいたします。
主催者挨拶がない場合の、講師紹介へのつなぎ
それでは早速、本日の講演に移ります。まず、講師の◯◯様をご紹介いたします。
講演が終わった直後
◯◯様、ありがとうございました。皆さま、いま一度大きな拍手をお願いいたします。
謝辞(主催者が述べる場合の振り)
最後に、主催者を代表いたしまして、◯◯より、講師の◯◯様にお礼を申し上げます。
閉会(次回の告知を入れる場合)
次回は◯月◯日に「◯◯」をテーマに開催する予定です。詳しくは、お配りしたチラシをご覧ください。以上をもちまして、本日のセミナーを終了いたします。ご参加いただき、ありがとうございました。
講師紹介の場面別の例は講師紹介の例文、閉会の言葉のバリエーションは閉会の挨拶 例文、主催者の挨拶文は開会の挨拶 例文にあります。
休憩と登壇者の入れ替えの言い方
休憩に入るとき
ここで休憩とさせていただきます。後半は◯時◯分から始めますので、それまでにお席にお戻りください。お手洗いは会場を出て右手にございます。
休憩明け
お待たせいたしました。お時間となりましたので、後半を始めます。お席にお着きください。
登壇者が替わるとき(講演が二つ以上ある会)
◯◯様、ありがとうございました。続きましては、◯◯株式会社の◯◯様に「◯◯」についてお話しいただきます。ただいま準備をいたしますので、少々お待ちください。(準備ができたら)それでは◯◯様、よろしくお願いいたします。
注意
休憩の案内では「何分休むか」より「何時何分に再開するか」を言います。時刻で伝えたほうが、戻る時間を間違える人が減ります。
オンライン・ハイブリッド開催の言い方
オンラインでは、会場の台本に画面と音声の確認、質問の受け付け方法、アンケートのURLの言葉を足します。配信の準備と台本全体はウェビナーの台本にまとめています。
開始前の案内
ご参加の皆さま、こんにちは。間もなく開始いたします。音声が聞こえない方、画面が映らない方は、チャットでお知らせください。開始までは、そのままお待ちください。
開会の挨拶
定刻となりましたので、◯◯セミナーを始めます。本日の司会を務めます、◯◯株式会社の◯◯です。はじめに、いくつかご案内いたします。皆さまのマイクとカメラは、オフのままでご参加ください。ご質問は、画面下のQ&Aから随時お送りください。講演のあとにまとめてお答えします。
質疑応答
それでは、Q&Aにいただいたご質問を読み上げます。◯◯様からのご質問です。「◯◯」。◯◯様、いかがでしょうか。
休憩
ここで休憩に入ります。◯時◯分から再開しますので、画面はそのままでお待ちください。
閉会
以上で本日のセミナーを終了いたします。チャットにアンケートのURLをお送りしましたので、ご回答にご協力をお願いいたします。本日はご参加いただき、ありがとうございました。
ハイブリッド(会場と配信の同時開催)で足す一言
会場の皆さま、オンラインでご参加の皆さま、本日はありがとうございます。会場でご質問の方は挙手で、オンラインの方はQ&Aからお送りください。会場とオンラインから交互にお受けします。
注意
ハイブリッドでは、会場の参加者の質問は司会が復唱します。マイクを通さない声は、配信側に届かないことがあるためです。
トラブルのときの言い方
| 場面 | 司会の言葉 |
|---|---|
| 講師の到着が遅れる | 「講師の到着が少々遅れております。開演まで今しばらくお待ちください」 |
| マイクや映像の不具合 | 「ただいま機材を確認しております。少々お待ちください」 |
| スライドが映らない | 「画面の準備に少しお時間をいただきます。その間に、◯◯様から本日のお話の概要を伺いたいと思います」 |
| オンラインで音声や映像が途切れた | 「ただいま配信に乱れが生じております。復旧まで、そのままお待ちください」。復旧後に「途切れた部分から、もう一度お願いいたします」と講師に頼む |
| 講演が予定より延びた | (講師に残り時間のカードを見せ、それでも延びたら)質疑応答を短くして終了時刻を守る |
| 講演が早く終わった | 質疑応答の時間を延ばす。質問がなければ「予定より早いですが」と言って閉会する |
| 地震や体調不良者 | 「その場でお待ちください。係の指示に従ってください」と落ち着いて言い、事務局の判断を待つ |
質問が出ないとき、質問が長いときの言い方は質疑応答の司会 例文にまとめました。
前日までの確認リスト
- 講師名・肩書き・セミナー名の読み方を講師本人に確認した
- 講師紹介の文面を講師に見てもらった
- 各場面の終了時刻を台本に書き込んだ
- 残り時間を講師に伝える方法(カード・タイマー)を講師と決めた
- 質疑応答で使うマイクの係と、質問が出ないときの事前質問を用意した
- アンケートの回収方法(紙・URL)を確認した
- オンラインの場合、Q&Aとチャットの使い方をリハーサルで試した
この記事の要点
- 台本は開演前→開会→主催者挨拶→講師紹介→講演→質疑応答→謝辞→閉会の順。必要なら休憩と登壇者の入れ替えを足す。
- 司会の発言は一回1分以内。主役は講師。
- 休憩は再開の時刻で伝える。
- オンラインは音声の確認・質問の送り方・アンケートのURLを足す。
- 謝辞には講演の中身に触れる一言を入れる。
- 講演が延びたら質疑応答を短くして終了時刻を守る。
FAQ
よくある質問
「定刻となりましたので、ただいまより◯◯セミナー『◯◯』を開催いたします。本日の司会を務めます、◯◯株式会社の◯◯と申します。本日は◯時までのプログラムで、講演のあとに質疑応答のお時間を設けております」が基本形です。
「◯◯様には、お忙しい中、大変貴重なお話をいただきました。特に◯◯というお話は、明日からのお仕事にすぐに生かせる内容でした。改めまして、◯◯様に感謝を込めて、盛大な拍手をお願いいたします」です。講演の中身に触れる一言を入れます。
司会が読み上げる言葉は全文書いておきます。講師名・肩書き・セミナー名は読み方まで書き、ふりがなを振っておくと安心です。講演中の内容は書く必要はなく、終了予定時刻だけ書いておきます。
所属と名前だけで足ります。「本日の司会を務めます、◯◯株式会社の◯◯と申します」の一文で、すぐにプログラムの案内に移ります。
流れは同じです。足すのは、開始前の音声・画面の確認、マイクとカメラの扱い、質問の送り方(Q&Aやチャット)、終了時のアンケートURLの案内です。
まずは残り時間のカードで講師に知らせます。それでも延びた場合は、質疑応答の時間を短くして終了時刻を守ります。終了時刻を過ぎると、次の予定がある参加者が途中で帰ることになるためです。