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来客対応

名刺交換のマナー
順番・渡し方・受け取り方と言葉の例

名刺交換で迷うのは、どちらが先に出すか、何と言えばよいか、相手が複数人のときの順番の三つです。このページでは、結論を先に置き、手順・場面ごとの言い方・並べ方としまい方・NG行為の直し方・当日のチェックリストを順に並べました。作法には会社や業界ごとの慣行もあるので、社内の決まりがあればそちらを優先してください。

更新: 2026-11-01読了:約8分PRODUCER AGENT 編集部

結論

先に出すのは訪問した側、または立場が下の側。立って相手の正面に立ち、相手から読める向きで「◯◯株式会社の◯◯と申します」と名乗りながら両手で差し出します。受け取るときは両手で「頂戴いたします」。複数人なら上位者同士から交換し、受け取った名刺は相手の席順どおりに机に並べ、商談が終わるまでしまいません。

結論:名刺交換の基本を一枚で

項目こうする
先に出す人訪問した側・立場が下の側。来客を迎える側は相手を待つ
出すタイミング初対面の挨拶の直後、着席する前に立ったまま
渡し方名刺入れから出し、相手から読める向きで、胸の高さに両手で。名乗りながら渡す
受け取り方両手で「頂戴いたします」。社名・ロゴ・名前に指をかけない
同時に出したとき右手で渡し、左手で受け取り、すぐ右手を添える
複数人のとき上位者同士から。自分は上司の後
受け取った後机の上に置く。複数人なら席順に並べる
しまうタイミング商談の終わり。名刺入れにしまう

交換の前に準備しておくこと

  • 名刺は名刺入れに入れ、上着の内ポケットか鞄のすぐ取り出せる場所に入れておく
  • 折れ・汚れ・角のつぶれた名刺は抜いておく
  • 会う予定の人数より多めに持っておく
  • 受け取った名刺を入れる空きを名刺入れに作っておく
  • 自分の名刺は相手から読める向きで名刺入れに入れておく(取り出してすぐ渡せる)
  • 肩書き・部署名が変わっていないか、古い名刺が混じっていないかを確かめる
  • 訪問先なら、相手の名前と読み方を事前にメールの署名などで確認しておく

展示会や懇親会では交換の回数が多くなります。立食ならグラスや皿をいったん置いて両手を空けるか、置けないときは片手で受け取る失礼をひとこと詫びてから交換します。

どちらが先に出すか

場面先に出す人
訪問したとき訪問した側
来客を迎えたとき来客側(迎える側は相手を待って出す)
立場に差があるとき立場が下の人(役職・年次)
紹介されたとき紹介された人が先に名乗る
受注側と発注側受注側(仕事をいただく側)が先
自分の上司と同行したとき上司が先、自分は上司の後

相手に先に出されたとき

先を争って押し返すより、相手を待たせないことを優先します。まず受け取り、そのあと自分の名刺を出します。

(受け取りながら)お先に頂戴いたします。
(自分の名刺を出して)申し遅れました。◯◯株式会社の◯◯と申します。よろしくお願いいたします。

渡し方と受け取り方の手順

  1. 01

    立って、相手の正面に立つ

    座っていたら立ち上がります。テーブル越しは避け、テーブルの横に出て向かい合います。狭くて回り込めないときは「テーブル越しに失礼いたします」と添えます。

  2. 02

    名刺入れから一枚出す

    名刺は名刺入れから取り出し、名刺入れは左手に持ったままにしておきます(相手の名刺をその上で受けられます)。ポケットや財布から直接出すのは避けます。

  3. 03

    名乗りながら差し出す

    相手から読める向きにして、軽く会釈しながら両手で差し出します。相手より高い位置から突き出さないようにすると、控えめで丁寧に見えます。

  4. 04

    両手で受け取る

    「頂戴いたします」と言い、名刺の余白を持って受け取ります。社名・ロゴ・名前に指がかからないようにします。受け取った名刺は胸より下に下げません。

  5. 05

    名前と読み方を確認する

    読み方が分からないときはその場で聞きます。後から聞くより、その場で聞くほうが失礼になりません。

  6. 06

    着席後は机の上に置く

    名刺入れの上に載せ、自分から見て机の左側に置きます。右側を書類やメモに使えます。

同時に出してしまったとき

  1. 01

    右手で自分の名刺を差し出す

    名刺入れは左手に持ったまま、右手で自分の名刺を相手の名刺入れの上に置くように渡します。

  2. 02

    左手(名刺入れの上)で受け取る

    相手の名刺を自分の名刺入れの上で受けます。

  3. 03

    すぐ右手を添える

    受け取ったら空いた右手を添えて両手で持ち、「頂戴いたします」と言います。

場面別:そのまま使える言葉

場面言い方の例
訪問して自分から渡すはじめまして。◯◯株式会社 営業部の◯◯と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
来客を迎えて渡す本日はお越しいただき、ありがとうございます。◯◯部の◯◯でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
受け取るとき頂戴いたします。
相手に先に出されたお先に頂戴いたします。……申し遅れました。◯◯と申します。
テーブル越しになるテーブル越しに失礼いたします。
名前の読み方が分からない恐れ入ります、何とお読みすればよろしいでしょうか。
上司を紹介してから交換こちらは私どもの部長の◯◯でございます。(上司が交換した後)担当の◯◯と申します。
担当を引き継いだこのたび前任の◯◯より担当を引き継ぎました、◯◯と申します。
異動・昇格で名刺が変わった部署が変わりましたので、新しい名刺をお渡しいたします。
立食で片手がふさがっている片手で失礼いたします。
名刺を切らした申し訳ございません。ただいま名刺を切らしておりまして。◯◯株式会社の◯◯と申します。
名刺を忘れた申し訳ございません。本日名刺を持ち合わせておりません。後ほどメールでご連絡先をお送りいたします。
前に交換したか覚えていない以前にお渡ししていたら申し訳ございません。改めまして、◯◯と申します。
しまうとき(商談の終わり)本日はありがとうございました。(名刺を名刺入れにしまう)

注意

「頂戴します」でも誤りではありませんが、初対面の取引先には「頂戴いたします」のほうが丁寧です。「了解です」のようなくだけた返事は、名刺交換の場では使いません。

複数人で交換するときの順番と並べ方

  1. 01上位者同士から交換する。自社の上司が先、自分は後
  2. 02上司が交換している間は、その後ろか横で名刺を用意して待つ
  3. 03相手の上位者 → 次の人、の順に一人ずつ交換する
  4. 04受け取った名刺は名刺入れの上で受け、誰から受け取ったかの順番を覚えておく(あとで並べるときに取り違えない)
  5. 05着席したら、受け取った名刺を相手の座席の並びと同じ順に机の上に並べる
相手の人数置き方
一人自分の名刺入れの上に載せ、机の左側に置く
複数人一番上位の人の名刺を名刺入れの上に、ほかの人の名刺は机に直接、席順に並べる
多くて机に並べきれない主に話す相手の名刺を手前に並べ、残りは席順のまま少しずつずらして重ねる

Point

席順に並べておくと、顔と名前が一致します。 打ち合わせ中に「◯◯様」と名前で呼べるだけで印象がよくなります。上座・下座の基準は席次の決め方、上司と一緒に訪問するときの段取りは上司同行の訪問にあります。

受け取った名刺のしまい方と交換後のこと

  • 名刺をしまうのは商談・打ち合わせが終わるとき。相手がしまうのに合わせてしまう
  • しまう先は名刺入れ。ズボンのポケットや手帳に挟むのは避ける
  • メモを書き込むのは相手の前ではしない。帰社後に日付や場面を名刺の裏や名刺管理の仕組みに残す
  • 当日中にお礼のメールを送ると、名刺だけで終わらずに次の連絡につながる
  • 受け取った名刺を社内で共有したり、メール配信に使ったりする前の考え方は名刺は個人情報か、展示会で集めた名刺は展示会の名刺交換と個人情報を参照

困ったとき:切らした・忘れた・足りない・落とした

困りごとその場の対応後の対応
名刺を切らした詫びて口頭で名乗り、相手の名刺は受け取る当日中にメールで連絡先を送り、次に会うときに名刺を渡す
名刺を忘れた「持ち合わせておりません」と詫びて名乗る同上。詳しくは名刺を忘れたとき
途中で足りなくなった上位の人から先に渡し、渡せない人には詫びて名乗る渡せなかった人に連絡先を送る
相手の名刺を落としたすぐに拾い「大変失礼いたしました」と詫びる—
名前を読み間違えたその場で「失礼いたしました」と言い直すメールで間違えたときは名前を間違えたお詫びメール

名刺を渡せなかった相手に送るメールの例

件名:本日のお礼(◯◯株式会社 ◯◯)

◯◯株式会社
◯◯様

本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
◯◯株式会社の◯◯でございます。
本日は名刺をお渡しできず、大変失礼いたしました。
下記に連絡先をお送りいたしますので、ご登録いただけますと幸いです。
次回お目にかかる際に、改めて名刺をお渡しいたします。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

(署名:会社名・部署・氏名・電話・メール)

やりがちなNG行為と直し方

NGなぜ避けるか代わりにこうする
座ったまま交換する相手を軽く扱っている印象になる立ち上がって正面で交換する
テーブル越しに渡す距離があり、相手に手を伸ばさせるテーブルの横に出る。無理なら一言詫びる
ポケットや財布から直接出す名刺を雑に扱っているように見える名刺入れから出す
汚れ・折れのある名刺を渡す自分と会社の印象を下げる事前に抜いておく
相手の社名・名前に指をかける名前を隠すことになる余白を持つ
受け取ってすぐしまう話を早く切り上げたい印象になる商談の間は机に置く
名刺をいじる・書き込む相手の前で名前を粗末に扱うことになるメモは帰社後に
名刺の上に書類や手帳を置く名刺を下敷きにしているように見える名刺は机の端に並べ、何も重ねない
置き忘れて帰る相手に名刺を捨てられたと思われかねない席を立つ前に机の上を確認する
読み方を聞かずに当てずっぽうで呼ぶ名前を間違えるほうが失礼になるその場で読み方を聞く

場面ごとの違い

場面気をつけること
応接室・会議室入室して挨拶したら、着席前に立って交換する。案内した側は来客が出すのを待つ
上司と同行上司同士の交換を先に。自分の番が来るまで後ろで待つ
展示会のブース立ったまま短く交換し、何の話をしたかを帰社後に記録する
立食パーティー皿とグラスを置いて両手を空ける。置けないときは「片手で失礼いたします」
オンライン会議紙の名刺は交換できないので、画面上で名乗り、会議後のメールに署名やデジタル名刺を添える。進め方はオンライン会議のマナー

当日のチェックリスト

  • 名刺入れに、人数より多めの名刺が相手向きで入っている
  • 名刺入れはすぐ取り出せる場所にある
  • 挨拶したら、着席前に立って交換する
  • 訪問側・立場が下の側から先に出す(先に出されたら「お先に頂戴いたします」)
  • 名乗りながら両手で、相手から読める向きで渡す
  • 「頂戴いたします」と両手で受け取り、指を名前にかけない
  • 読み方が分からなければその場で聞く
  • 複数人なら上位者同士から。受け取った名刺は席順に並べる
  • 商談が終わるまで名刺はしまわない
  • 帰る前に机の上に名刺を置き忘れていないか確かめる

この記事の要点

  • 先に出すのは訪問した側・立場が下の側。先に出されたら「お先に頂戴いたします」。
  • 渡すときは立って、正面で、名乗りながら、相手から読める向きに。
  • 受け取るときは両手で「頂戴いたします」。読み方はその場で聞く。
  • 同時交換は右手で渡し、左手で受け取り、すぐ右手を添える。
  • 複数人なら上位者同士から。名刺は席順に並べ、しまうのは商談の終わり。

FAQ

よくある質問

01名刺交換はどちらが先に出しますか?

訪問した側、または立場が下の人が先に出します。来客を迎える側は相手が出すのを待ちます。相手が先に出してきたら「お先に頂戴いたします」と受け取り、「申し遅れました」と言って自分の名刺を差し出します。

02名刺を渡すときは何と言えばよいですか?

「◯◯株式会社◯◯部の◯◯と申します。どうぞよろしくお願いいたします」と、会社名・部署・氏名を名乗りながら両手で差し出します。訪問先なら「本日はお時間をいただき、ありがとうございます」と添えます。

03名刺を受け取るときに何と言えばよいですか?

「頂戴いたします」と言って両手で受け取ります。読み方が分からなければ「恐れ入ります、何とお読みすればよろしいでしょうか」とその場で確認します。

04同時に名刺を出してしまったらどうしますか?

右手で自分の名刺を差し出し、左手に持った名刺入れの上で相手の名刺を受け取ります。受け取ったらすぐ右手を添えて両手で持ち、「頂戴いたします」と言います。

05複数人で名刺交換するときの順番は?

上位者同士から交換し、自分は上司の後に交換します。受け取った名刺は相手の座席の並びと同じ順に机に並べ、一番上位の人の名刺を名刺入れの上に置きます。

06受け取った名刺はいつしまえばよいですか?

商談や打ち合わせが終わるときです。相手がしまうのに合わせて名刺入れにしまいます。途中でしまうと、話を切り上げたい印象になります。

07座ったまま名刺交換してもよいですか?

立って交換するのが基本です。相手が座ったまま出してきた場合でも、自分は立ち上がって受け取るほうが丁寧です。

08名刺を切らしていたらどうすればよいですか?

「申し訳ございません。ただいま名刺を切らしておりまして」と伝えて口頭で名乗り、相手の名刺は受け取ります。当日中にメールで連絡先を送り、次に会うときに名刺を渡します。

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