ビジネス文書
名刺の作り方
載せる項目・肩書きの書き方・紙と印刷
名刺には、①会社名(屋号) ②部署と肩書き ③氏名 ④連絡先(電話・メール・住所・URL)を載せます。氏名を一番大きく、肩書きは名前の上か前に小さめに置くと、受け取った人がすぐ読めます。自作するときは、厚めの名刺用紙を使い、印刷する前に名前の漢字・電話番号・メールアドレスを声に出して読み合わせてください。名刺は一度に何十枚も配るので、誤字がそのまま広がります。名刺作成ツールで、項目を入れるだけで印刷用の名刺を作れます。
結論
名刺は、初めて会った相手に自分の所属・名前・連絡先を伝えるためのカードです。日本では91×55mmの大きさがよく使われますが、法令で決まった大きさはありません。受け取った人は名刺入れや名刺管理アプリで保管し、あとで連絡するときに使います。渡し方の作法は名刺交換のマナーにまとめています。
名刺に載せる項目
| 項目 | 載せる内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 会社名・屋号 | 正式名称。ロゴがあれば添える | 「株式会社」の前後を正確に |
| 部署・肩書き | 所属部署と役職、仕事の内容 | 社外の人に分かる言葉で |
| 氏名 | 姓名。読みにくい名前はふりがなかローマ字 | 名刺の中で一番大きく |
| 電話番号 | 会社の代表・直通・携帯 | どの番号に出られるかを考えて選ぶ |
| メールアドレス | 仕事用のアドレス | 「l」と「1」、「O」と「0」の取り違えに注意 |
| 住所 | 会社の所在地(郵便番号から) | ビル名・階まで |
| URL・QRコード | 会社のサイト、作品集、SNS | 載せるのは仕事で見てほしいものだけ |
Point
載せる項目は「相手が次に何をしたいか」で決めます。電話をかけてほしいのか、メールで資料を送ってほしいのか、サイトを見てほしいのかによって、目立たせる項目が変わります。全部を同じ大きさで並べると、どれも目に入りにくくなります。
肩書きの書き方
| 立場 | 肩書きの例 | 並べ方 |
|---|---|---|
| 会社員(役職あり) | 営業部 部長 | 部署名の後に役職。名前の上か左に |
| 会社員(役職なし) | 営業部 営業第一課 | 役職がなければ部署名だけでよい |
| フリーランス | イベントプロデューサー/映像ディレクター | 仕事の内容が分かる言葉を一つか二つ |
| 個人事業主 | ◯◯事務所 代表 | 屋号の後に「代表」 |
| 団体・サークル | ◯◯実行委員会 事務局 | 団体名の後に役割 |
肩書きは名前の上(縦書きなら右)に、名前より小さく書くのが一般的です。社内でしか通じない略称(「営推」「CS二」など)は、社外の人には伝わりません。何をしている人かが一目で分かる言葉にします。英語の肩書きを使うときは、日本語を併記すると誤解されにくくなります。
注意
役職を名刺に載せるかどうかは、会社の決まりがあればそれに従います。会社で支給される名刺は、総務や広報が書式を決めていることが多いので、自作する前に確認してください。
自作するときの注意
| 注意すること | 理由 |
|---|---|
| 会社の名刺を勝手に自作しない | 社名やロゴの使い方に会社の決まりがあることが多い |
| 私用の携帯番号・自宅住所は慎重に | 一度配った名刺は回収できない。必要がなければ載せない |
| 文字を小さくしすぎない | 電話番号やメールは読み間違いが起きやすい |
| 余白を残す | 受け取った人が日付や会った場所をメモできる |
| 色の濃い背景に細い文字を置かない | 印刷すると読みにくくなりやすい |
| 印刷前に読み合わせる | 名前・番号・アドレスの誤りは、全部刷り直しになる |
Point
名刺に載せた情報は、相手の名刺管理アプリや社内の顧客名簿に取り込まれることがあります。個人で活動している人は、自宅の住所や私用の電話番号を載せる必要があるかを先に考えてください。名刺と個人情報の扱いは名刺は個人情報かにまとめています。
紙の選び方
| 紙 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| マット紙(つやなし) | 迷ったらこれ | 文字が読みやすく、ペンで書き込める |
| 光沢紙 | 写真や作品を大きく載せたい人 | 色がきれいに出る。書き込みにくい |
| 上質紙 | 文字だけのシンプルな名刺 | コピー用紙に近い手触り。安価 |
| 和紙・ファインペーパー | 印象を残したい人 | 手触りが特徴的。家庭のプリンターでは印刷しにくいものもある |
名刺は厚めの紙のほうがしっかりした印象になります。家庭のプリンターで刷るなら、プリンターが対応している厚さの名刺用紙(ミシン目入りやカット済み)を選びます。受け取った人がメモを書けるように、表か裏のどちらかはつやのない紙にしておくと便利です。
印刷のしかた
| 方法 | 向いている場面 | 注意 |
|---|---|---|
| 家庭やオフィスのプリンター | 少しだけ必要、すぐ必要、内容がよく変わる | 切り口が粗くなりやすい。カット済み用紙を使う |
| 印刷会社(ネット注文) | 長く使う、デザインにこだわる | 届くまで日数がかかる。入稿データの形式を確認 |
| コンビニのプリント | 急に必要になった | 用紙と仕上がりの選択肢は限られる |
イベントや展示会で配るなら、当日に足りなくならない枚数を早めに用意します。足りなくなったときの対応は名刺を切らしたときの対応を参考にしてください。印刷会社に頼むときは、仕上がりの見本(校正)で名前の漢字と連絡先を最後にもう一度確かめます。
印刷する前の確認
- 氏名の漢字・ふりがなは正しいか
- 会社名・屋号は正式名称か
- 肩書きは社外の人に伝わる言葉か
- 電話番号・メールアドレスを一字ずつ読み合わせたか
- 住所は郵便番号・ビル名・階まであるか
- URL・QRコードを実際に読み取って開けたか
- 載せる必要のない私用の連絡先が入っていないか
- メモを書ける余白があるか
この記事の要点
- 名刺には会社名(屋号)・部署と肩書き・氏名・連絡先を載せる。
- 氏名を一番大きく、肩書きは名前の上に小さく。
- 肩書きは社外の人に分かる言葉で。社内の略称は使わない。
- 自作するなら厚めの名刺用紙。メモを書ける余白とつやのない面を残す。
- 印刷の前に名前・電話番号・メールアドレスを読み合わせる。
FAQ
よくある質問
会社の名刺は、社名やロゴの使い方、書式が決まっていることが多いので、自作する前に総務や上司に確認してください。副業やサークル活動など、会社と関係のない名刺は自分で作って構いません。
法令で決まった大きさはありません。日本では91×55mmがよく使われ、名刺入れや名刺管理用品もこの大きさに合うものが多いので、迷ったらこの大きさにしておくと扱ってもらいやすくなります。
何をしている人かが一目で分かる言葉にします。「イベントプロデューサー」「映像ディレクター」のように仕事の内容を表す言葉を一つか二つにとどめ、肩書きを並べすぎないようにします。
英語表記、事業内容、取り扱っているサービス、地図、QRコードなどを載せることが多いです。何も載せずに白いままにしておくと、受け取った人がメモを書き込めます。
外出が多く会社の電話に出られない人は、会社から支給された携帯番号を載せると連絡を受けやすくなります。私用の番号は、一度配ると回収できないので、載せる必要があるかを先に考えてください。