景品
忘年会の景品おすすめ
枠別アイデアと予算の割り振り・渡し方
忘年会の景品で揉めるのは、景品そのものより、差のつけ方です。目玉が豪華すぎて残りが貧弱だと、当たらなかった人の不満が残ります。迷ったら、目玉は小型家電かギフト券、中位は実用品か食べ物、参加賞は持ち帰りやすいお菓子やドリンク。この記事では、予算の割り振り方、枠別・参加者別の景品アイデア、オンライン参加者への渡し方、目録と司会の文例、よくある失敗までまとめます。
結論
忘年会・ビンゴの景品は、①参加者の顔ぶれと形式を確かめる ②総予算と数を決める ③目玉・中位・参加賞に割り振る ④持ち帰りやすいものを選ぶ ⑤渡す順番と打ち切りを決めるの順で準備します。会社のお金で買う景品は、受け取った人にとって現物でも収入になりうるため(所得税法第36条第1項)、扱いは経理に確認してください。
迷ったらこれ:枠別のおすすめ早見表
| 枠 | まず候補にするもの | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| 目玉(1等) | 小型の調理家電・美容家電、ギフト券・カタログギフト、食事券 | 当たった瞬間に会場が沸く。ギフト券とカタログギフトは好みが分かれない |
| 中位(2〜5等) | ご当地の食べ物、コーヒー・紅茶のセット、日用品の上位版(タオル・入浴剤など) | 誰がもらっても困らない。消耗品なので家に残らない |
| 参加賞 | 個包装のお菓子、ドリンク、少額のデジタルギフト | 人数分をそろえやすく、鞄に入る |
| ネタ枠 | 巨大なお菓子、名前入りの表彰状、社長の手書きメッセージ付きの品 | 笑いを取る役。1つだけにし、相手を選ぶ品は避ける |
Point
結論:景品の中身に悩む前に、「全員に当たるか、上位だけか」と「総予算」の二つを決めてください。この二つが決まれば、目玉にいくら掛けられるかが自然に決まります。
選ぶ前に確かめる4つのこと
- 参加者の顔ぶれ:年代の幅、家族と暮らす人が多いか、一人暮らしが多いか、遠方から来る人がいるか
- 予算の出どころと総額:会社負担か、会費から出すか、役員からの協賛があるか
- 当たり方:全員に何か渡すのか、上位だけか
- 形式:ビンゴ・抽選・クイズのどれか、オンラインで参加する人がいるか
顔ぶれが分からないときは、前回の幹事に「去年喜ばれた景品」と「余った景品」を聞くのがいちばん確実です。余った景品は、次に外すべきものの手がかりになります。
予算の割り振りを先に決める
| 枠 | 数 | 考え方 |
|---|---|---|
| 目玉(1等) | 1つ | 話題になる1品。ここだけは少し奮発する |
| 中位(2〜5等) | 数個 | もらって困らない実用品・食べ物 |
| 参加賞・残り | 残りの人数分 | 差をつけすぎない。全員に何か渡るなら、ここを厚めに |
上位に寄せるか、全員に配るか
| 型 | 向いている会 | 予算の行き先 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 上位集中型 | 盛り上がりを重視する会、少人数の会 | 目玉と中位に多く回せる | 当たらない人が多数になる。ゲーム自体を楽しめるものにする |
| 全員に当たる型 | 大人数の会、新人や家族も来る会 | 参加賞の数が人数分要り、予算の大半がそこに行く | 目玉が控えめになる。参加賞を選べる形にすると満足度が上がる |
| 折衷型 | どちらとも決めにくい会 | 目玉1つ+中位数個+参加賞は全員 | 参加賞を安くしすぎると、上位との差が目立つ |
割り振りの計算テンプレート
景品の総予算:◯◯円
目玉(1等) :◯◯円 × 1つ
中位(2〜5等):◯◯円 × ◯つ
参加賞 :◯◯円 × ◯人分
予備 :◯◯円(当日の人数増・袋代・送料)
合計が総予算を超えたら、まず中位の数を減らし、目玉は最後に削る。
Point
予備を必ず残してください。 当日の飛び入り参加、持ち帰り用の袋、オンライン参加者への送料など、景品本体以外の出費が後から出てきます。
注意
予算の出どころ(会社負担か、会費から出すか)も先に確認します。会費から出す場合は、案内に「景品代を含む」と書いておくと、当日の会計で説明が要りません。
景品アイデア一覧(枠別・参加者別)
目玉向き
- 小型の調理家電(電気ケトル、トースター、ホットサンドメーカー、電気圧力鍋など)
- 美容・健康家電(ドライヤー、マッサージ器、電動歯ブラシなど)
- ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチなどの身につける機器
- ギフト券・カタログギフト(好みを問わない定番)
- 食事券・宿泊券・日帰り温泉のペア券などの体験型
- 高級食材の引換券(肉・カニ・フルーツなど。当たった人が届け先を指定できる形なら、持ち帰りが要らない)
中位向き
- ご当地の食べ物・お取り寄せグルメ
- コーヒー・紅茶・スープのセット
- 少し良いタオル、入浴剤、ハンドクリームなどの消耗品
- モバイルバッテリー、USB充電器などのデスク周りの小物
- レトルトのカレー・パスタソースの詰め合わせ
- カフェ・コンビニで使えるデジタルギフト
参加賞向き
- 個包装のお菓子、ご当地のお菓子
- 缶やペットボトルのドリンク、ドリップコーヒー
- カイロ、マスク、のど飴などの冬に使う日用品
- 少額のデジタルギフト(オンライン参加者にも同じものを渡せる)
参加者の顔ぶれで選ぶ
| 顔ぶれ | 向いている景品 | 避けたいもの |
|---|---|---|
| 若手が多い | デジタルギフト、ワイヤレス機器、食事券 | 置き場所を取る家電 |
| 家族と暮らす人が多い | 食べ物の詰め合わせ、テーマパーク・レジャーの券、調理家電 | 一人用の小物だけ |
| 年代の幅が広い | ギフト券・カタログギフト、食べ物 | 特定の世代しか分からないネタ品 |
| 遠方・出張から来る人がいる | 引換券・目録、デジタルギフト | その場で持ち帰る大型品、割れもの |
| お酒を飲まない人がいる | ソフトドリンク、お菓子、選べるギフト | お酒だけの景品 |
景品の種類と向き不向き
| 種類 | 向いている枠 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 家電 | 目玉 | 大きい・重いものは持ち帰れない。引換券にして後日渡す方法もある |
| ギフト券・カタログギフト | 目玉・中位 | 好みが分かれない。金額がはっきり分かるので差が見えやすい |
| デジタルギフト | 中位・参加賞 | URLやコードを送るだけで渡せる。使える店と有効期限を確認 |
| 食べ物 | 中位・参加賞 | 日持ち、冷蔵の要否、アレルギーに注意 |
| 体験型(食事券・マッサージ券など) | 目玉・中位 | 使える地域・期限を確認 |
| ネタ枠 | 1つだけ | 相手を選ぶ。外見や年齢をいじる品は避ける |
持ち帰りやすさは思っている以上に大事です。年末の会は帰りの電車が混みます。大きなもの、重いもの、割れものは、次の章の目録・引換券にしておくと、当たった人も助かります。
目録・パネル・引換券で持ち帰りの負担をなくす
大きな家電や冷蔵の食べ物は、当日は目録(品名を書いた紙)やパネルだけを渡し、品物は後日届ける方法があります。会場で箱を積まなくてよく、遠方の人も困りません。
目録の文例
目録
一、◯◯(品名) 一台
上記の通り贈呈いたします
令和◯年◯月◯日
◯◯部 忘年会実行委員
引換券の文例
景品引換券(◯等)
品名:◯◯
お受け取り方法:◯月◯日までに、幹事の◯◯まで、お届け先をメールでお知らせください。後日お送りします。
問い合わせ先:◯◯部 ◯◯(内線◯◯)
注意
引換券には受け取りの期限と連絡先を必ず書きます。期限が無いと、年が明けても引き換えが終わらず、幹事の仕事が残ります。のし紙が要る場合はのし紙作成ツールで表書き(景品・賞品・粗品)と名前を入れて印刷できます。
オンライン参加者・欠席者への渡し方
| 渡し方 | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| デジタルギフトのURLを送る | オンライン参加、遠方の拠点 | 会場の人と同じ価値のものにそろえる。送り先のメールアドレスを間違えない |
| 後日、品物を配送する | 目玉の家電・食べ物 | 届け先を集める必要がある。何に使うかを書いて集め、使い終わったら削除する |
| 出社日に手渡しする | 同じ事業所で働く人 | 渡し忘れが出やすい。一覧で渡した日を記録する |
ビンゴをオンラインでも行うなら、カードを事前にデータで配り、画面にビンゴ抽選機を映すと、会場と同じ進行で参加できます。進行の組み立てはオンライン忘年会の進め方を参照してください。
準備の段取り(逆算の例)
- 01
1か月前
参加者の顔ぶれ・総予算・当たり方を決める。協賛をお願いするなら、このときに声を掛ける。
- 02
3週間前
景品を選んで発注する。配送に時間がかかるもの、名入れが要るものは先に。
- 03
2週間前
届いた景品を一覧と照らし合わせる。目録・引換券・のし紙を作る。
- 04
1週間前
番号を貼って袋分けする。司会と、渡す順番・打ち切りの時刻を打ち合わせる。
- 05
前日・当日
人数の増減を確認し、予備の景品と袋を持っていく。受け取った人を控える表を用意する。
渡し方と順番
- 01景品を番号で管理する(1等〜◯等の一覧と、袋に番号を貼る)
- 02下位から渡すか上位から渡すかを決める(後半に目玉を残すと最後まで盛り上がる)
- 03選べる形にするなら、早く上がった人から好きなものを選んでもらう
- 04受け取った人の名前を控える(同じ人が二度受け取るのを防ぐ。カードの通し番号でも可)
- 05打ち切りの時刻になったら、残りはじゃんけんで渡す
Point
役職者が上位の景品を取ったときの扱いを、先に決めておく会社もあります(「部長が1等を当てたら、次の人に譲る」など)。決めるなら事前に案内に入れ、当日に急に言い出さないでください。
順番決めにはルーレット、ビンゴの抽選にはビンゴ抽選機、カードは印刷用ビンゴカード、受付で配った番号札で当選者を決めるなら番号抽選、くじ引きならくじ引きツールが無料で使えます。
そのまま使える文例(案内・協賛・司会)
① 案内文に入れる一文(会費に景品代を含む場合)
会費は◯◯円です(お料理・飲み物・ビンゴの景品代を含みます)。当日はビンゴ大会を予定しています。景品は全員にお持ち帰りいただけるものを用意しますので、どうぞお楽しみに。
② 役員に景品の協賛をお願いする
◯◯部長
お疲れさまです。忘年会幹事の◯◯です。
今年の忘年会でビンゴ大会を行うことになりました。もしご負担でなければ、景品を一つご提供いただけないでしょうか。品物でも、ご希望の品名を伺ってこちらで用意する形でも構いません。
ご提供いただいた景品は、当日「◯◯部長より」とご紹介させていただきます。
◯月◯日までにお返事をいただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
③ 協賛のお礼(会の翌日)
◯◯部長
昨日は忘年会へのご参加と、景品のご提供をありがとうございました。部長からいただいた◯◯は◯◯さんに当たり、会場も大いに盛り上がりました。
おかげさまで無事に会を終えることができました。あらためてお礼申し上げます。
④ 司会:景品の紹介
それでは、本日の景品をご紹介します。まずは参加賞。ビンゴにならなくても、全員にお持ち帰りいただけます。
続いて5等から2等まで、こちらのテーブルに並んでいる品です。
そして1等は……こちら、◯◯です! 最後まで誰の手に渡るか分かりません。カードをしっかりお持ちください。
⑤ 司会:当選者を呼ぶ(景品を選べる形の場合)
ビンゴの方、いらっしゃいますか? ……◯◯さん、おめでとうございます! 前へどうぞ。今、景品が◯つ残っています。お好きなものを一つお選びください。
……◯◯を選ばれました! 皆さま、拍手をお願いします。
⑥ 司会:協賛の景品を渡すとき
こちらの景品は、◯◯部長からご提供いただきました。部長、ありがとうございます! 当たった◯◯さん、ぜひ部長にひとことお礼を。
⑦ 司会:時間切れで打ち切るとき
盛り上がっているところですが、お時間になりました。残りの景品は、まだビンゴになっていない方でじゃんけんをして決めます。まだの方、その場でお立ちください。私とじゃんけんで、勝った方から前へどうぞ。
⑧ 司会:ネタ枠の景品
さて、ここで特別賞です。中身は開けてからのお楽しみ。……◯◯さん、開けてみてください! ……実用性はさておき、思い出には残ります。おめでとうございます!
よくある失敗と防ぎ方
| 失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 目玉だけ豪華で、残りが貧弱 | 当たらなかった人の不満が残る | 予算表で中位と参加賞を先に確保する |
| 大きな家電をその場で渡す | 帰りの電車で困る。遠方の人は持ち帰れない | 目録・引換券にして後日届ける |
| 同じ人が二度受け取る | 不公平に見える | 受け取った人を一覧で控える |
| ビンゴが終わらない | 締めの時間を過ぎる | 打ち切りの時刻と、残りの渡し方を先に決める |
| お酒だけ・食べ物だけ | 飲まない人、アレルギーのある人が困る | 選べる形にするか、種類を混ぜる |
| ネタ枠が人をいじる品 | 当たった人が嫌な思いをする | 外見・年齢・性別をいじる品は使わない |
| オンライン参加者を忘れる | 会場の人だけが景品を受け取る | デジタルギフトか配送を最初から予算に入れる |
会社のお金で買う景品の扱い
所得税法第36条第1項は、収入金額とすべき金額を、金銭以外の物や権利その他経済的な利益で受け取る場合にはその価額とする、と定めています。つまり景品のような現物でも収入になりうるのが条文の出発点です。ギフト券やデジタルギフトも同じく扱いを確認してください。
社内の行事の景品がどう扱われるか、勘定科目を何にするかは、個別の事情による税務の当てはめです。本記事では判断しません。 条文の整理は社内イベントの景品と課税、費用の科目は社内懇親会・忘年会の費用は交際費かを参照し、経理・税理士に確認してください。
注意
取引先やお客さまを招く会で景品を出す場合は、景品表示法の論点が別にあります(イベントの抽選・景品と景品表示法)。
当日までのチェックリスト
- 総予算・出どころ・当たり方(全員か上位だけか)を決めた
- 目玉・中位・参加賞の数と金額を予算表に入れ、予備を残した
- アレルギー・お酒を飲まない人・遠方の人に配慮した品になっている
- 大きい・重い・冷蔵の品は目録か引換券にした(期限と連絡先を記入)
- オンライン参加者・欠席者への渡し方を決めた
- 景品に番号を貼り、一覧と照らし合わせた
- 司会と、渡す順番・打ち切りの時刻・残りの渡し方を打ち合わせた
- 受け取った人を控える表と、予備の袋を用意した
- 協賛してくれた人の名前を司会の原稿に入れた
- 会社のお金で買う景品の扱いを経理に確認した
この記事の要点
- 景品は予算の割り振りを先に決める。目玉1つ、中位を少し、残りは差をつけすぎない。
- 迷ったら目玉は小型家電かギフト券、参加賞は持ち帰りやすい食べ物。
- 全員に当たるか、上位だけかで予算の配分が変わる。予備も残す。
- 大きい・重い景品は目録・引換券に。オンライン参加者にはデジタルギフトか配送。
- 景品は番号で管理し、受け取った人を控える。打ち切り後はじゃんけんで。
- 会社のお金で買う景品は、現物でも収入になりうる(所得税法第36条第1項)。扱いは経理に確認。
FAQ
よくある質問
目玉には小型の家電やギフト券・カタログギフト、中位には実用品や食べ物、参加賞には持ち帰りやすいお菓子やドリンクが向いています。好みが分かれにくいのはギフト券・カタログギフトです。大きいもの・重いもの・割れものは目録や引換券にすると、当たった人が持ち帰りに困りません。
参加者の顔ぶれに合わせることです。若手が多ければデジタルギフトや食事券、家族と暮らす人が多ければ食べ物の詰め合わせ、年代の幅が広ければギフト券やカタログギフトが選ばれやすくなります。前回の幹事に、喜ばれた景品と余った景品を聞くのが確実です。
まず総予算と出どころ(会社負担か会費からか)を確認し、目玉1つ・中位を数個・残りを参加賞に割り振ります。全員に当たる形にするなら参加賞が人数分要るので、そこに予算の多くが回ります。金額の目安は会社ごとの慣行によるので、前回の幹事に確認するのが確実です。袋代や送料のための予備も残してください。
「全員に当たる」なら参加人数分、「上位だけ」なら上位の人数分です。当日の飛び入りに備えて、参加賞は少し多めにしておくと安心です。ビンゴは時間が読みにくいので、打ち切りの時刻と残った景品の渡し方(じゃんけんなど)を先に決めておいてください。
当たった人が持ち帰れるかを考えてください。年末の会は帰りの電車が混むため、大きなもの・重いもの・割れものは、当日は目録や引換券を渡し、品物は後日届ける方法が向いています。
デジタルギフトのURLをメールで送るか、後日品物を配送します。会場の人と同じ価値のものにそろえ、届け先を集める場合は何に使うかを書いて集めてください。最初から予算に入れておくと、後で足りなくなりません。
打ち切りの後にじゃんけんで渡すか、欠席した人の参加賞に回します。食べ物は日持ちを確かめて、早めに配ってください。
協賛をお願いする会社もあります。お願いするときは早めに、品物でも用意をこちらに任せてもらう形でもよいと伝え、当日は司会から名前を出して紹介し、翌日にお礼を伝えます。文例は本記事の文例の章にあります。
所得税法第36条第1項は、金銭以外の物や経済的な利益で受け取る場合もその価額を収入金額とするとしており、現物でも収入になりうるのが条文の出発点です。社内行事の景品が実際にどう扱われるかは個別の事情による税務の当てはめなので、経理・税理士に確認してください。