時候の挨拶
時候の挨拶 6月の例文
上旬・中旬・下旬、梅雨入り前後の書き出しと結び
6月の時候の挨拶は、相手の地域が梅雨に入っているかどうかで選ぶ言葉が変わります。梅雨入りの時期は年や地域で違うため、雨の言葉は相手の土地の天気を見てから使います。このページでは、書き出しと結びをそのまま組み合わせられる早見表、上旬・中旬・下旬の言葉、ビジネス文書と個人の手紙の全文例、メールや学校だよりでの書き方を、場面別に並べました。
結論
6月の時候の挨拶は、梅雨入り前の上旬なら「拝啓 初夏の候、」(芒種の6月6日ごろからは「芒種の候」も)、梅雨入り後なら「拝啓 入梅の候、」「拝啓 梅雨の候、」、下旬なら「拝啓 夏至の候、」が基本形です。相手の地域が梅雨入りしたか分からないときは、雨に触れない「深緑の候」「向暑の候」を選べば外れません。口語調なら「紫陽花が色づく季節となりました」が梅雨入りの前後どちらにも使えます。2026年の暦では芒種が6月6日、入梅が6月11日、夏至が6月21日です。
結論:6月の時候の挨拶 早見表(書き出しと結び)
書き出しと結びは、同じ季節感の言葉でそろえると文が整います。送る時期の行を選べば、手紙の前後がそのまま決まります。
| 時期の目安 | 書き出し(漢語調) | 書き出し(口語調) | 結び |
|---|---|---|---|
| 上旬(梅雨入り前) | 拝啓 初夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 初夏のさわやかな風が心地よいころとなりました | 向暑の折、皆様のご健勝をお祈り申し上げます |
| 中旬(梅雨入り後) | 拝啓 入梅の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 梅雨入りの便りが聞かれるころとなりました | 梅雨の折から、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます |
| 梅雨のさなか | 拝啓 梅雨の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 雨に濡れた紫陽花が美しい季節となりました | 長雨の季節、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます |
| 梅雨入りが分からない相手 | 拝啓 深緑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 木々の緑が深まる季節となりました | 暑さに向かう折、皆様のご健康をお祈り申し上げます |
| 下旬(夏至のころ) | 拝啓 夏至の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 一年でいちばん日の長いころとなりました | 梅雨明けも間近、皆様のご健康をお祈り申し上げます |
| 肌寒い雨の日が続くとき | 拝啓 梅雨寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます | 梅雨寒の日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか | 梅雨寒の折、どうぞご自愛くださいませ |
| 個人あて(目上の方) | 拝啓 向暑の候、◯◯様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます | 紫陽花が色づく季節となりました | 季節の変わり目でございます。どうぞお体を大切になさってください |
6月の暦の日付(国立天文台の暦要項)
| 暦の言葉 | 2026年 | 2027年 | 挨拶の切り替え |
|---|---|---|---|
| 芒種(二十四節気) | 6月6日 | 6月6日 | このころから「芒種の候」 |
| 入梅(雑節) | 6月11日 | 6月11日 | 暦の上の梅雨入り。実際の梅雨入りとは別に決まる |
| 夏至(二十四節気) | 6月21日 | 6月21日 | このころから「夏至の候」 |
| 小暑(二十四節気) | 7月7日 | 7月7日 | ここから7月の言葉(「小暑の候」)に移る |
注意
日付は国立天文台「暦要項」によります。暦要項の入梅は太陽の位置(黄経80度)で決まる暦の日で、気象庁が発表する各地の梅雨入りとは一致しないことがよくあります。ほかの年は、その年の暦要項で確かめてください。
手紙の組み立てと、漢語調・口語調の選び方
改まった手紙は、前文・主文・末文・後付の4つで組み立てます。時候の挨拶は前文の2番目に入ります。
- 01
前文:頭語
「拝啓」。より改まった相手には「謹啓」
- 02
前文:時候の挨拶
「入梅の候、」など。このページの言葉から選ぶ
- 03
前文:安否・感謝の挨拶
「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り…」
- 04
主文
「さて、」で本題に入る
- 05
末文:結びの挨拶と結語
「梅雨寒の折、どうぞご自愛ください。」のあと「敬具」(謹啓なら「謹白」)
- 06
後付
日付、差出人、宛名
| 漢語調(◯◯の候) | 口語調 | |
|---|---|---|
| 形 | 「初夏の候」「梅雨の候」 | 「紫陽花が色づく季節となりました」 |
| 合う相手・文書 | 取引先、目上の方、学校の先生、案内状・挨拶状・お礼状 | 親しい取引先、お客様へのお便り、メール、友人・家族 |
| 前後の決まり | 「拝啓」のあとに置き、「敬具」で結ぶ | 頭語・結語がなくても使える |
会社あては「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」、個人あては「◯◯様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます」と書き分けます。お礼状の組み立て全体はお礼状の書き方、書類に添える場合は送付状の書き方を参照してください。
6月の漢語調(◯◯の候)上旬・中旬・下旬の目安
手紙やはがき、案内状などの改まった文書では「拝啓 ◯◯の候、」の形で始めます。6月によく使われる言葉を、時期の目安と読み・意味つきで並べます。
| 時期の目安 | 言葉(読み) | 意味・使いどころ |
|---|---|---|
| 上旬ごろ | 初夏の候(しょかのこう) | 夏の初め。5月から6月上旬にかけて使われる |
| 上旬ごろ | 薄暑の候(はくしょのこう) | うっすら汗ばむほどの暑さ。5月下旬から6月上旬に |
| 上旬ごろ | 麦秋の候(ばくしゅうのこう) | 麦の取り入れどき。「秋」とあるが初夏の言葉 |
| 上旬〜中旬ごろ | 芒種の候(ぼうしゅのこう) | 二十四節気の芒種(6月6日ごろ)から。穂の出る作物の種をまくころ |
| 上旬〜中旬ごろ | 青葉の候(あおばのこう) | 青々と茂った葉。梅雨入り前の晴れた時期に合う |
| 月全体 | 向暑の候(こうしょのこう) | 暑さに向かうころ。雨に触れないので梅雨入り前後どちらにも使える |
| 月全体 | 深緑の候(しんりょくのこう) | 濃くなった木々の緑。梅雨入りが分からない相手にも使える |
| 月全体 | 桜桃の候(おうとうのこう) | さくらんぼが実るころ。果物の便りや贈り物のお礼に添えやすい |
| 中旬ごろ | 入梅の候(にゅうばいのこう) | 梅雨入りのころ。相手の地域の梅雨入りを確かめて使う |
| 中旬〜下旬ごろ | 梅雨の候(ばいうのこう) | 梅雨のさなか。梅雨入り後に |
| 中旬〜下旬ごろ | 長雨の候(ながあめのこう) | 降り続く雨のころ |
| 中旬〜下旬ごろ | 霖雨の候(りんうのこう) | 幾日も降り続く雨。「長雨」をより改まって言う言葉 |
| 中旬〜下旬ごろ | 黄梅の候(こうばいのこう) | 梅の実が黄色く熟すころ。「梅雨」の名の由来を梅の実に結びつける説もある(諸説ある) |
| 中旬〜下旬ごろ | 梅雨寒の候(つゆざむのこう) | 梅雨どきの肌寒さ。気温の低い雨の日が続くときに |
| 下旬ごろ | 夏至の候(げしのこう) | 二十四節気の夏至(6月21日ごろ)から。昼がもっとも長いころ |
| 下旬ごろ | 短夜の候(たんやのこう) | 夜が短いころ。夏至の前後に。俳句の季語では「みじかよ」と読む |
| 下旬ごろ | 向夏の候(こうかのこう) | 夏に向かうころ。梅雨明け前の下旬に |
注意
時候の挨拶は慣用の表現で、使う時期には幅があります。表の「上旬・中旬・下旬」は、その時期によく使われるという目安です。「霖雨」「黄梅」「短夜」は読み方を知らない相手もいるため、迷うときは「梅雨の候」「深緑の候」のように読みやすい言葉を選びます。
旧暦の月名と暦の言葉
| 種類 | 言葉(読み) | 意味 |
|---|---|---|
| 旧暦の月名 | 水無月(みなづき) | 「無」は「の」を表し、田に水を張る「水の月」の意味とする説がある。由来には諸説ある |
| 二十四節気 | 芒種(ぼうしゅ) | 稲や麦など、穂の出る作物の種をまくころ |
| 二十四節気 | 夏至(げし) | 一年で昼がもっとも長いころ |
| 雑節 | 入梅(にゅうばい) | 暦の上での梅雨入り |
| 七十二候 | 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる) | 芒種のころ。蛍が飛び始める |
| 七十二候 | 梅子黄(うめのみきばむ) | 芒種の終わりごろ。梅の実が黄色く色づく |
| 七十二候 | 菖蒲華(あやめはなさく) | 夏至のころ。あやめの花が咲く |
「新緑」と「深緑」はどちらも「しんりょく」と読みます。5月の若々しい緑が「新緑」、6月の濃くなった緑が「深緑」です。手紙の書き出しでは、七十二候の言葉を「◯◯の候」の形にはせず、「梅の実が色づくころとなりました」のように口語調に言い換えると読みやすくなります。
注意
旧暦の月名は、今は新暦の同じ月の別名として使われています(本来の旧暦とは季節がおよそひと月ずれます)。
やわらかい表現(口語調)の例
親しい取引先への手紙や、お客様向けのお便り、メールでは、口語調のやわらかい書き出しが合います。「〜となりました」「〜のころとなりました」で結ぶと、手紙らしい落ち着いた文になります。
上旬ごろ(梅雨入り前)
- 初夏のさわやかな風が心地よいころとなりました
- 衣替えの季節を迎え、街の装いも夏らしくなってまいりました
- 木々の緑が日ごとに深まってまいりました
- 青葉がまぶしい晴れの日が続いております
- 田植えを終えた水田に、空が映る季節となりました
中旬ごろ(梅雨入りのころ)
- 梅雨入りの便りが聞かれるころとなりました
- 紫陽花が色づく季節となりました
- 雨に濡れた木々の緑が美しい季節です
- 雨音を聞きながら、静かに過ごす日が増えてまいりました
- 梅の実が色づき、梅仕事の季節となりました
下旬ごろ(梅雨のさなか)
- 梅雨明けが待ち遠しいこのごろです
- 梅雨の晴れ間に、夏の気配を感じるころとなりました
- 一年でいちばん日の長いころとなりました
- 蒸し暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか
- うっとうしい空模様が続いておりますが、お変わりございませんか
ビジネス文書の全文例(6場面)
「◯◯」を差し替えれば、そのまま使えます。時候の挨拶は送る時期に合わせて、早見表の言葉と入れ替えてください。
取引先へのお礼状(来社・打ち合わせのお礼)
拝啓 入梅の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素はひとかたならぬご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、先日はご多忙のなか弊社までお越しいただき、誠にありがとうございました。◯◯について具体的なお話をうかがうことができ、社内でも検討を進めております。
梅雨寒の折、皆様どうぞご自愛くださいませ。
まずは略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具
取引先への案内状(上旬に出す催しの案内)
拝啓 初夏の候、貴社におかれましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。
さて、弊社では来る◯月◯日、日頃お世話になっている皆様をお招きし、◯◯を開催する運びとなりました。ご多用中とは存じますが、ぜひご出席賜りますようご案内申し上げます。
敬具
記
日時 令和◯年◯月◯日(◯)◯時〜
会場 ◯◯
ご出欠 ◯月◯日までに同封のはがきにてお知らせください
以上
役員就任の挨拶状(総会後に出す場合)
拝啓 梅雨の候 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます 平素は格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます
さて 私こと このたび◯月◯日開催の定時株主総会において取締役に選任され 就任いたしました
微力ではございますが 社業の発展に努めてまいる所存でございます 何卒倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
敬具
挨拶状は句読点を使わず一字あけで区切る書き方が慣例として多く使われます。就任挨拶の組み立ては就任挨拶の例文にまとめています。
書類の送付状(見積書・資料を郵送するとき)
拝啓 向暑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、先日ご依頼いただきました◯◯のお見積書を同封いたしました。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。
ご不明な点がございましたら、担当の◯◯までお問い合わせください。
敬具
記
同封書類 お見積書 1部
以上
異動・着任の挨拶状
拝啓 深緑の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、私こと、このたび◯月◯日付で◯◯支店に着任いたしました。前任地では皆様に格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
新任地でも誠心誠意努めてまいりますので、今後とも変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げます。
暑さに向かう折、皆様のご健康をお祈り申し上げます。
まずは略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます。
敬具
目上の方へのお礼状(個人あて・贈り物のお礼)
拝啓 桜桃の候、◯◯様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
このたびは、みずみずしいさくらんぼをお送りいただき、誠にありがとうございました。季節の味を、さっそく家族でおいしくいただきました。
梅雨寒の日もございますので、どうぞお体を大切になさってください。
まずは書中にて御礼申し上げます。
敬具
個人の手紙・学校の文書の例文
親戚や恩師への手紙、学校や園のお便りでは、口語調の書き出しが合います。頭語・結語を省く場合は、結びも口語調でそろえます。
親戚への近況の手紙
紫陽花が色づく季節となりました。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
こちらは子どもたちも元気に学校へ通い、週末は雨の合間に公園へ出かけています。夏休みには、そちらへうかがえればと話しております。
雨の日が続きますので、どうぞお体を大切になさってください。
恩師への近況報告
拝啓 深緑の候、先生にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
私は春から◯◯の仕事に就き、二か月がたちました。先生に教わった◯◯の考え方を思い出しながら、一つずつ仕事を覚えているところです。
暑さに向かう折、どうぞご自愛ください。
敬具
教育実習のお礼状(指導教員・校長先生あて)
拝啓 梅雨の候、◯◯先生にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびの教育実習では、ご多忙のなか丁寧にご指導くださり、誠にありがとうございました。授業の組み立てや生徒への声かけなど、教わったことを胸に、教員を目指して学びを深めてまいります。
梅雨明けが待たれるこのごろ、先生のご健康を心よりお祈り申し上げます。
敬具
実習を終えた時期が梅雨入り前なら「初夏の候」「向暑の候」、梅雨入り後なら「梅雨の候」と、出す日に合わせます。
父の日に添える手紙
お父さん、いつもありがとう。雨の多い季節になりましたが、元気にしていますか。
ささやかですが、父の日のプレゼントを送ります。散歩のときに使ってもらえたらうれしいです。
蒸し暑くなってきたので、無理をせず体に気をつけてね。
学校だより・園だより・学級だよりの書き出し
- 衣替えを迎え、子どもたちの夏服姿がまぶしい季節となりました
- 梅雨に入り、教室で過ごす時間が増えてまいりました。室内でできる遊びを工夫しています
- 園庭の紫陽花が色づき、子どもたちはかたつむり探しに夢中です
- プール開きの季節となり、子どもたちは水泳の授業を心待ちにしています
子ども向け(小学生・中学生)の書き出し
- 雨の日が多くなりましたね。元気にすごしていますか
- かたつむりやあじさいを見つけましたか
- もうすぐ夏ですね。プールの授業は楽しみですか
結びの挨拶の例(目的別)
| 目的・場面 | 結びの例 |
|---|---|
| 相手の繁栄を祈る(会社あて) | 梅雨の折から、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます |
| 今後の関係をお願いする | 向暑の折、今後とも変わらぬお引き立てのほどお願い申し上げます |
| 相手の健康を気づかう | 梅雨寒の折、どうぞご自愛くださいませ |
| 長雨が続くとき | 長雨の季節、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます |
| 蒸し暑い日が続くとき | 蒸し暑い日が続きますので、どうぞお体を大切になさってください |
| 上旬(梅雨入り前) | 初夏の折、皆様のますますのご健勝をお祈り申し上げます |
| 下旬(梅雨明け前) | 梅雨明けも間近、皆様のご健康をお祈り申し上げます |
| 個人あて(目上の方) | 季節の変わり目でございます。◯◯様のご健康を心よりお祈り申し上げます |
やわらかい結び(個人・親しい相手)
- 雨の日が続きますが、どうぞお元気でお過ごしください
- 梅雨明けを心待ちにしつつ、またお目にかかれる日を楽しみにしております
- 紫陽花のように、毎日が色鮮やかでありますように
- じめじめした日が続きます。体調を崩されませんように
- 夏が来たら、また一緒に出かけましょう
結びの挨拶のあとに「まずは略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます」「今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」などを添え、「敬具」で終えます。
カジュアルな例(社内・親しい相手)
社内の人や親しい相手には「◯◯の候」は堅すぎます。季節の話題をひとこと添えるくらいで十分です。
◯◯さん、お疲れさまです。雨の日が続きますね。
来週の現場確認ですが、雨天の場合は◯日に順延にしようと思います。念のため長靴があると安心です。
- 紫陽花がきれいな季節になりましたね
- じめじめした日が続きますが、体調は大丈夫ですか
- 傘の置き忘れにはお互い気をつけましょう
- 梅雨入りしたので、移動は早めに出ましょう
- 週末は晴れるといいですね
メールでの使い方
取引先へのメールは「いつもお世話になっております」から入れば十分で、時候の挨拶は省いて構いません。季節の一言を入れるなら、漢語調の「◯◯の候」より口語調の短い一文が合います。入れる場所は、名乗りのあと本題の前か、締めの前です。
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の△△です。
梅雨入りして、すっきりしない天気が続いておりますね。
先日ご依頼いただいた◯◯の件、資料がまとまりましたのでお送りいたします。
(本題)
蒸し暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください。
引き続きよろしくお願いいたします。
メールの書き出し:天候にふれる
- 梅雨入りして、雨の日が続いておりますね
- 梅雨の晴れ間となり、久しぶりに青空が広がっています
- 急に夏らしい陽気になってまいりましたね
メールの書き出し:相手の仕事にふれる
- 期末・総会の準備で、ご多用の時期かと存じます
- 雨のなか、先日はご来社いただきありがとうございました
- 夏の催しの準備が本格化するころかと存じます
時候の挨拶を省いてよい場面
- 急ぎの連絡や、日程・数量などの事務的な確認
- お詫びや事故の報告(すぐに本題に入る)
- 社内の業務連絡
- 一日に何度もやり取りする相手への返信
メールの締めの言い回しはメールの締めの言葉、場面別のメール全体はビジネスメールの例文にまとめています。
6月の季節の話題と、自分の言葉で書くコツ
決まった言い回しに頼らず、身近な話題を一つ入れると、相手の印象に残る挨拶になります。
| 分類 | 話題の例 |
|---|---|
| 天候 | 梅雨入り、梅雨の晴れ間、長雨、梅雨寒、蒸し暑さ、日の長さ |
| 行事・暮らし | 衣替え、田植え、父の日、夏越の祓(なごしのはらえ)、梅仕事、ジューンブライド |
| 花・植物 | 紫陽花、花菖蒲、くちなし、どくだみ、青梅 |
| 食べ物 | さくらんぼ、びわ、新しょうが、らっきょう、鮎 |
| 生き物・風物 | 蛍、かたつむり、雨蛙、てるてる坊主、傘 |
- 01
話題を一つ選ぶ
上の表から、相手と共有できそうな話題を選ぶ
- 02
自分の様子を添える
「庭の紫陽花が青く色づきました」のように、見たこと・したことを一文で
- 03
相手への問いかけで結ぶ
「◯◯様はいかがお過ごしでしょうか」と相手に話を向ける
- 近くの川で蛍が飛び始めたと聞き、夏の近さを感じております
- 今年も梅を漬け、台所に甘酸っぱい香りが広がっています
- 新しい傘をおろし、雨の日の通勤が少し楽しみになりました
よくある失敗と直し方
| よくある失敗 | どうするか |
|---|---|
| 梅雨入り前に「入梅の候」「梅雨の候」を使う | 相手の地域がまだ梅雨入りしていないなら「初夏の候」「向暑の候」「深緑の候」にする |
| 暦の入梅(6月11日ごろ)を実際の梅雨入りと思い込む | 暦の入梅と気象庁が発表する梅雨入りは別。相手の地域の天気を見て選ぶ |
| 6月下旬に「梅雨明けの候」「盛夏の候」と書く | 梅雨明け前の地域が多いので「夏至の候」「向夏の候」にする。7月の挨拶は時候の挨拶 7月へ |
| 「麦秋の候」を秋の言葉と思って避ける・秋に使う | 麦の取り入れどきを表す初夏の言葉。6月上旬に使う |
| 書き出しと結びの季節がずれる | 「初夏の候」で始めたのに「梅雨寒の折」で結ぶような食い違いを避け、早見表の同じ行でそろえる |
| 「お体をご自愛ください」 | 「自愛」に体を大切にする意味があるので「どうぞご自愛ください」で足りる |
| 「拝啓」なしで「◯◯の候」から始める | 漢語調の時候の挨拶は「拝啓」のあとに置き、最後は「敬具」で結ぶ |
| 「水無月」を「水が無い月」と説明する | 「無」は「の」を表し「水の月」とする説がある。由来に触れるなら諸説あると添える |
送る前のチェックリスト
- 「◯◯の候」が、送る日(届く日)の季節に合っている
- 相手の地域が梅雨入りしているかを確かめた(分からなければ「深緑の候」「向暑の候」)
- 6月下旬でも「梅雨明け」「盛夏」を使っていない
- 時候の挨拶と結びの言葉で、季節の言葉が食い違っていない
- 会社あては「貴社」「ご清栄」、個人あては「ご健勝」「ご清祥」と書き分けた
- 「拝啓」で始めたら「敬具」で結んだ
- 読みにくい言葉(霖雨・黄梅・短夜など)を、相手に合わせて選んだ
この記事の要点
- 6月は梅雨入りの前と後で言葉を変える。梅雨入りが分からなければ「深緑の候」「向暑の候」。
- 梅雨入り前は「初夏」「薄暑」「芒種」、梅雨入り後は「入梅」「梅雨」「長雨」、下旬は「夏至」「短夜」がよく使われる目安。
- 書き出しと結びは早見表の同じ行でそろえると季節がずれない。
- 暦の入梅(2026年は6月11日)と実際の梅雨入りは別。相手の地域の天気で判断する。
- 口語調なら「紫陽花が色づく季節となりました」。メールは一文で足り、事務連絡やお詫びでは省いてよい。
FAQ
よくある質問
「初夏の候」「薄暑の候」「芒種の候」(6月6日ごろの芒種から)「向暑の候」がよく使われます。口語調なら「初夏のさわやかな風が心地よいころとなりました」「衣替えの季節を迎え、街の装いも夏らしくなってまいりました」が合います。
雨に触れない「深緑の候」「向暑の候」です。相手の地域が梅雨入りしているか分からないときも使えます。口語調なら「紫陽花が色づく季節となりました」が使いやすい一文です。
梅雨入り後の中旬は「入梅の候」「梅雨の候」「長雨の候」、下旬は「夏至の候」(6月21日ごろの夏至から)「短夜の候」「向夏の候」がよく使われます。
「入梅」「梅雨」「長雨」などの雨の言葉を避け、「深緑の候」「向暑の候」や「木々の緑が深まる季節となりました」のような言葉を選ぶと、相手の地域とずれません。
「梅雨寒の折、どうぞご自愛くださいませ」「長雨の季節、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます」がよく使われます。会社あてなら「梅雨の折から、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます」、下旬なら「梅雨明けも間近、皆様のご健康をお祈り申し上げます」とします。
入れなくて構いません。入れるなら「梅雨入りして、すっきりしない天気が続いておりますね」のように一言にとどめ、すぐに本題に入ります。
梅雨入り前なら「拝啓 向暑の候、」、梅雨入り後なら「拝啓 梅雨の候、」で始め、「◯◯先生にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます」と続けます。結びは「梅雨明けが待たれるこのごろ、先生のご健康を心よりお祈り申し上げます」が合います。
漢語調より、子どもの様子を交えた口語調が合います。「衣替えを迎え、子どもたちの夏服姿がまぶしい季節となりました」「園庭の紫陽花が色づき、子どもたちはかたつむり探しに夢中です」のように、行事や季節の変化にふれます。