ビジネス用語
コンバージョンとは?意味と使い方
CV・CVRの言い換えと例文
マーケティングで使う「コンバージョン」は、広告やWebサイト、イベントなどで、あらかじめ決めておいた成果に至ることです。日本語に言い換えるなら「成果」「申込」「成約」。使った一文は「このセミナーの告知ページは、申込完了をコンバージョンとして計測しましょう。」。略して「CV」、成果に至った割合を「コンバージョン率(CVR)」と呼びます。何を成果とするかは目的によって変わるのがこの言葉の特徴です。このページでは、意味と元の英語、イベントやWebでの例、会議・メール・チャットの例文、似た言葉との違い、社外での言い換えをまとめました。
結論
「コンバージョン」は英語のconversionから来た言葉です。conversion は一般に転換・変換・切り替わることを表し、convert(変える)と同じ系統の語です。マーケティングでは、見ているだけの人が、申込・購入・問い合わせなど成果になる行動をとる人に「切り替わる」ことを指して使われます。
「コンバージョン」の意味と元の英語
英語の conversion は、ある状態から別の状態へ変わることを広く表す語です。マーケティングの「コンバージョン」は、Webサイトの閲覧者やイベントの参加者が、こちらが成果と決めた行動をとったことを指します。
大切なのは、何をコンバージョンとするかは、目的に合わせて自分たちで決めるという点です。同じWebサイトでも、資料請求を成果にすることもあれば、購入を成果にすることもあります。
| 場面 | コンバージョンにすることが多い行動の例 |
|---|---|
| セミナー・イベントの告知ページ | 申込の完了 |
| 資料請求のページ | 資料請求フォームの送信 |
| 通販サイト | 購入の完了 |
| 展示会の会期後のメール | 商談の予約、問い合わせ |
| サービスの紹介ページ | 無料相談の申込、問い合わせ |
よく一緒に使われる言い方として、CV(コンバージョンの略)、CVR(コンバージョン率:訪れた人や参加した人のうち、成果に至った人の割合)、CPA(成果一件あたりにかかった費用)などがあります。
Point
コンバージョンは「決めておいたゴールの行動」。話す前に「何をコンバージョンとしているか」をそろえないと、数字の話がかみ合わなくなります。
使い方の例文(会議・メール・チャット)
会議で(社内)
告知ページの訪問は増えていますが、コンバージョンが伸びていません。申込フォームの入力項目が多すぎないか見直しましょう。
今回は申込ではなく、会期後の商談予約をコンバージョンとして数えることにしたいと思います。
チャットで(社内)
先週から広告の文言を変えたので、CVRが変わったかどうか来週の定例で共有してもらえますか?
資料請求と問い合わせ、どちらもCVとして数えていますか?集計の定義をそろえておきたいです。
メールで(社内の上司へ)
件名:◯◯セミナー 告知の結果のご報告
◯◯部長
お疲れさまです。□□です。
◯◯セミナーの告知の結果をご報告します。
・告知ページの訪問:◯件
・申込の完了(成果として数えたもの):◯件
訪問のうち申込に至った割合は、前回のセミナーより下がっています。申込フォームの項目を減らす案を、次回の打ち合わせでご相談させてください。
メールで(制作会社・代理店へ)
件名:イベント告知ページの成果の計測についてのご相談
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月公開の告知ページについて、成果として計測したい行動をお伝えいたします。
・主な成果:参加申込の完了
・あわせて見たい行動:資料のダウンロード
計測の設定方法について、ご提案いただけますと幸いです。
注意
イベント全体で何を指標にするかはイベントのKPI設定と効果測定、告知の進め方はイベント集客の方法とウェビナー集客の方法を参考にしてください。
似た言葉との違い
| 言葉 | 表す内容 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| コンバージョン(CV) | あらかじめ決めた成果の行動(申込・購入など) | Web・広告・マーケティングの計測 |
| 成約 | 契約が成立すること | 営業・不動産など |
| 申込 | 参加や購入を申し出ること | イベント・サービスの受付 |
| 成果 | 取り組みによって得られた結果全般 | 社内外どちらでも |
| KPI | 目標に向かう途中の進み具合を見る指標 | 目標管理 |
「成約」や「申込」は行動そのものの名前で、「コンバージョン」はそのうち成果として数えると決めたものを指す言葉です。コンバージョンの数や率は、KPI として使われることがあります。最終的なゴールの指標との関係はKGIの意味とKPIとの違いで整理しています。
社外・目上の人に使ってよいか
「コンバージョン」「CV」は、Web・広告の担当者や制作会社との間では普通に使われる言葉で、失礼にはあたりません。ただ、マーケティングに関わらない人には通じにくく、略語の「CV」「CVR」はなおさらです。社内の他部署や上司、お客様には、何を成果として数えたかを日本語で書くほうが確実です。
| 相手・場面 | おすすめの言い方 |
|---|---|
| Web・広告の担当者、制作会社 | コンバージョン/CV/CVR |
| 社内の他部署・上司 | 申込の数/申込に至った割合 |
| 取引先(マーケティング以外) | 成果として数えた件数(申込・問い合わせなど) |
| カタカナ語・略語に慣れていない相手 | 申し込んでくれた人の数・割合 |
使うときに気をつけたいこと
| ありがちな言い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| 「コンバージョンが◯件」とだけ報告する | 何を数えたのかが相手にわからない | 申込完了(コンバージョン)が◯件 |
| 部署ごとに違う行動をCVとして数える | 数字を比べても意味が通らない | 何をCVとするかを先にそろえる |
| CVRだけを見て判断する | 分母(訪問・参加の数)が小さいと割合がぶれやすい | 件数と割合を両方見る |
| コンバージョン数だけを目標にする | 最終的な目的(受注など)とずれることがある | 最終目標(KGI)とのつながりを確認する |
この記事の要点
- 「コンバージョン」はあらかじめ決めた成果の行動に至ること。略して CV。
- 日本語なら「成果」「申込」「成約」。
- 何をコンバージョンとするかは目的ごとに決める。話す前にそろえる。
- 成果に至った割合がコンバージョン率(CVR)。件数とあわせて見る。
- マーケティング以外の相手には「申込の数」など中身で言い換える。
FAQ
よくある質問
マーケティングでは、広告やWebサイト、イベントなどで、あらかじめ決めておいた成果(申込・購入・資料請求・問い合わせなど)に至ることを指します。英語の conversion(転換)から来た言葉です。
マーケティングの話では、コンバージョン(conversion)の略として使われます。成果に至った件数を「CV数」と言います。
訪れた人や参加した人のうち、成果に至った人の割合のことです。何を分母にするか(ページの訪問数、参加者数など)は計測の目的によって決めます。
「成約」は契約が成立することそのものを指し、「コンバージョン」は申込・資料請求・購入など、成果として数えると決めた行動を指します。成約をコンバージョンにすることもあれば、その手前の行動をコンバージョンにすることもあります。
何を成果にしているかによって、「申込」「購入」「問い合わせ」「成約」などと言い換えます。まとめて言うなら「成果」が使いやすい言い方です。