ビジネス用語
インプレッションとリーチの違い
意味と使い方の例文
「インプレッション」は投稿や広告が画面に表示された回数、「リーチ」はそれが届いた人の数です。日本語に言い換えるなら「表示回数」と「到達人数(届いた人数)」。使った一文は「インプレッションは伸びましたが、リーチは横ばいなので、同じ人に繰り返し表示されていそうです。」。同じ人に何度表示されても、インプレッションはその回数分増え、リーチは一人と数えます。このページでは、二つの言葉の意味と違い、会議・メール・チャットでの例文、上司や取引先への報告での言い換えをまとめました。
結論
「インプレッション」は英語のimpressionから来た言葉で、広告の分野では広告や投稿が一回表示されることを指して使われます。「リーチ」は英語のreach(届く・届く範囲)から来た言葉で、表示が届いた人の数を指します。どちらも数え方の細かい決まりは媒体ごとに異なるため、報告では使っている媒体の説明に合わせます。
「インプレッション」「リーチ」の意味と語源
英語の impression は一般に「印象」を表す語ですが、広告の分野では見る人の画面に広告が出ること(その一回)を指す言葉として使われています。reach は「手を伸ばして届く」「届く範囲」を表す語で、広告ではどれだけの人に届いたかを表します。
二つの違いは、回数で数えるか、人で数えるかです。
| 言葉 | 数えるもの | 同じ人に何度も表示されたとき | 日本語の言い換え |
|---|---|---|---|
| インプレッション | 表示された回数 | 表示された回数分、すべて数える | 表示回数 |
| リーチ | 表示された人の数 | 一人として数える | 到達人数/届いた人数 |
| フリークエンシー | 一人あたりに表示された回数 | 回数が増える | 表示頻度/接触回数 |
Point
インプレッションは「何回出たか」、リーチは「何人に届いたか」。インプレッションをリーチで割ると、一人あたりに何回表示されたか(フリークエンシー)の目安になります。
注意
「表示された」をどの時点で数えるか(画面にどれだけ映ったら一回とするか、など)は、SNSや広告媒体によって定義が違います。媒体をまたいで数字を比べるときは、それぞれの媒体のヘルプにある定義を確かめてから並べてください。
使い方の例文(会議・メール・チャット)
会議で(社内)
先週の告知投稿は、インプレッションは前回の倍近くありましたが、リーチはほとんど変わっていません。フォロワーの方に繰り返し表示されているだけかもしれません。
まだイベントを知らない人に届けたいので、次の広告はインプレッションよりもリーチを目標にしましょう。
チャットで(社内)
昨日の投稿、インプレッションとリーチを両方スクリーンショットで共有してもらえますか? どれだけの人に届いたかも見たいです。
同じ人に何度も出すぎているようなので、表示回数の上限を設定できるか確認してみます。
メールで(社内の上司へ)
件名:◯◯セミナー告知の結果のご報告
◯◯部長
お疲れさまです。□□です。
◯月◯日から◯日までの告知の結果をご報告します。
・表示回数(インプレッション):◯◯回
・届いた人数(リーチ):◯◯人
・申込ページへのクリック:◯◯件
表示回数に比べて届いた人数が少なく、同じ方に繰り返し表示されていたと考えられます。次回は対象を広げて配信したいと考えております。
メールで(広告を依頼した取引先へ)
件名:◯月分の配信レポートについてのご質問
株式会社◯◯
◯◯様
いつもお世話になっております。株式会社△△の□□です。
◯月分の配信レポートをお送りいただき、ありがとうございました。
表示回数に加えて、配信が届いた人数(リーチ)と、一人あたりの表示回数も確認したいと考えております。
お手数をおかけしますが、あわせてお知らせいただけますでしょうか。
注意
数字を報告するときは、カタカナと日本語を並べて書くと、言葉に慣れていない人にも伝わります。イベントの告知全体の組み立てはイベント集客の方法、写真を投稿するときに決めておくことはイベント写真のSNS投稿を参考にしてください。
似た言葉との違い
| 言葉 | 表す内容 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| インプレッション | 表示された回数 | 広告・投稿がどれだけ出たかの報告 |
| リーチ | 表示された人の数 | どれだけの人に届いたかの報告 |
| フリークエンシー | 一人あたりの表示回数 | 同じ人に出すぎていないかの確認 |
| エンゲージメント | いいね・コメント・共有など、反応した行動 | 投稿への反応を見るとき |
| クリック | リンクや広告が押された回数 | 申込ページへの流れを見るとき |
| ページビュー(PV) | Webページが表示された回数 | 自社サイトのアクセスの報告 |
インプレッションとリーチは「見られる機会」を表す数字で、見た人が何か行動したかどうかは含みません。反応を見たいときはエンゲージメントやクリック、申込や来場につながったかは申込数・参加者数で見ます。イベントの目標の立て方はイベントのKPI設定と効果測定にまとめています。
社外・目上の人に使ってよいか
広告や販促の担当者どうしでは普通に通じる言葉で、使って失礼になることはありません。ただ、広告に詳しくない上司や、ほかの部署の人には意味が伝わらないことがあるので、日本語と並べて書くと親切です。
| 相手・場面 | おすすめの言い方 |
|---|---|
| 広告代理店・販促の担当者 | インプレッション/リーチ |
| 社内の上司への報告 | 表示回数(インプレッション)/届いた人数(リーチ) |
| 他部署・経営会議の資料 | 表示された回数/届いた人の数 |
| お客様・協賛社への報告 | 告知が表示された回数と、届いた人数(数え方の説明を添える) |
| カタカナ語に慣れていない相手 | 何回表示されたか/何人に届いたか |
よくある取り違え
| ありがちな言い方 | 気になる点 | 直し方 |
|---|---|---|
| インプレッションが◯◯なので、◯◯人に見てもらえました | 同じ人に何度も表示された分も含むので、人数としては多めに見積もることになる | ◯◯人に届きました(リーチの数を使う) |
| リーチとインプレッションを足して報告する | 数えているものが違うので、合計しても意味のある数にならない | 二つを分けて並べる |
| 媒体Aと媒体Bのインプレッションをそのまま比べる | 媒体によって「一回」の数え方が違うことがある | 定義を確かめ、比べるときは注記を添える |
| インプレッションが多い=効果があった | 表示されただけで、見た人が行動したかはわからない | クリックや申込の数もあわせて見る |
注意
協賛社に告知の結果を報告するときは、どの数字を何で数えたかを添えておくと、後で問い合わせを受けたときに説明しやすくなります。
この記事の要点
- インプレッション=表示された回数、リーチ=届いた人の数。
- 同じ人に何度表示されても、リーチは一人と数える。
- インプレッション÷リーチで、一人あたりの表示回数(フリークエンシー)の目安がわかる。
- どちらも見られる機会の数字。反応や申込は別の数字で見る。
- 上司や他部署には「表示回数」「届いた人数」と日本語を添える。
FAQ
よくある質問
インプレッションは投稿や広告が表示された回数、リーチはそれが表示された人の数です。同じ人に何度表示されると、インプレッションは回数分増えますが、リーチは一人と数えます。
「表示回数」が一般的な言い換えです。社内の報告では「表示回数(インプレッション)」のように並べて書くと伝わりやすくなります。
「到達人数」「届いた人数」などと言い換えられます。報告では「何人に届いたか」と説明すると、広告に詳しくない人にも伝わります。
同じ人に複数回表示された分がインプレッションには数えられるためです。インプレッションをリーチで割ると、一人あたりに何回表示されたかの目安になります。
まだ知らない人に広く知ってもらいたいときはリーチ、同じ人に繰り返し思い出してもらいたいときはインプレッションや一人あたりの表示回数を見る、という考え方があります。最終的には申込や参加の数とあわせて判断します。