プロンプト集
イベントで使える
AIプロンプト集42選
イベントで使うAIプロンプトは、①役割 ②前提条件 ③出力形式 ④禁止事項の4つを埋めれば、どの工程でも使える形になります。このページでは、その4つを埋めたコピペ用プロンプト42選を工程別に並べました。【 】の部分を自分の案件に書き換えて、ChatGPTなどの対話型AIに貼り付けてください。
結論
イベント業務のAIプロンプトは①役割の指定 ②前提条件の提示 ③出力形式の指定 ④禁止事項の明示の4要素を入れると出力がぶれにくくなります。とくに④の「書かれていないことは推測せず『記載なし』とする」という指示は、もっともらしい誤りを防ぐうえで欠かせません。
まず使う共通テンプレートと4つの型
個別のプロンプトを探す前に、次のテンプレートを手元に置いてください。【 】を埋めるだけで、下に並べたプロンプトに当てはまらない依頼にも使えます。
Point
【共通テンプレート】
あなたは【役割:例 社内行事の運営を何度も任されてきた人事担当者】です。
次の条件で【作ってほしいもの】を作成してください。
■イベントの概要:【名称・日時・会場・参加人数・対象者】
■目的:【参加者にどうなってほしいか】
■制約:【予算の上限・使えない時間帯・社内ルールなど】
■出力形式:【表/箇条書き/メール文面】【文字数や個数】
■禁止事項:書かれていない情報は推測せず『記載なし』としてください。日時・金額・人名は条件に書いたもの以外を使わないでください。
| 要素 | 書く内容 | 抜けると起きること |
|---|---|---|
| ①役割 | 誰の立場で答えるか(幹事、プロデューサー、会場担当など) | 誰向けか曖昧な、当たり障りのない回答になる |
| ②前提条件 | 規模・予算・会場・対象者・目的など手元の情報すべて | AIが空白を推測で埋め、案件に合わない案が出る |
| ③出力形式 | 表/箇条書き/メール、個数、文字数 | 読みにくい長文が返り、整え直す手間が増える |
| ④禁止事項 | 推測しない、金額を作らない、敬語を崩さない など | 存在しない日時や金額が文面に紛れ込む |
- 01
新しい会話で始める
別の案件の話が残った会話に続けると、前の条件が混ざることがあります。案件ごとに会話を分けてください。
- 02
条件を先に貼る
テンプレートの■の部分を埋めてから、下のプロンプトを続けて貼ります。条件を後から足すより、最初にまとめて渡す方が手戻りが少なくなります。
- 03
一度で決めずに直させる
「3案目をもっと短く」「敬語を社外向けに」のように、出てきた答えに追加で指示します。
- 04
事実を人が確かめる
日時・会場・金額・人名は、元の資料と照らし合わせてから使います。確認項目は下の「AIの出力を使う前の確認リスト」にまとめました。
企画・コンセプトを考える(8個)
- 方向性を広げる:「あなたは経験20年のイベントプロデューサーです。ターゲットは【 】、達成したい行動の変化は【 】、予算は【 】、会場は【 】。この条件で、切り口の異なる企画の方向性を5案。各案に、なぜその行動につながるかの仮説を150字で添えてください。」
- コンセプトを一言にする:「次の企画内容を読み、体験の核を一言で表すコンセプト案を10個。うち5個は体言止め、5個は動詞を含む形にしてください。」
- ターゲットを人物像にする:「【属性】というターゲットを、具体的な1人の人物像にしてください。平日の過ごし方、情報を得る手段、このイベントに来る動機、来ない理由の4項目で。」
- 目的を行動に置き換える:「『【目的】』という目的を、参加者の目に見える行動に置き換えてください。イベント中の行動と、終了後1か月以内の行動に分けて、各3つ。」
- 体験の流れを設計する:「来場者が【目標の行動】をするために必要な体験の順序を、入場から退場まで時系列で設計してください。各段階で、来場者がどう感じているかも書いてください。」
- 似た企画と比べる:「この企画と似た構造の企画として考えられるものを5つ挙げ、共通点と違いを述べてください。実在を確認できないものは『推測』と明記してください。」
- 反対の立場で点検する:「あなたはこの企画に反対する立場の決裁者です。承認しない理由を重要度順に10個挙げ、各理由に対して事前に用意すべき資料を併記してください。」
- タイトルを作る:「このイベントのタイトル案を10個。4個は説明的、3個はキャッチコピー風、3個は問いかけの形で。ターゲットが【 】であることを踏まえてください。」
企画書の項目の並べ方はイベント企画書の書き方に、AIで企画書を仕上げる手順はAIで企画書を作る手順にまとめています。
社内イベント・懇親会の幹事が使う(8個)
総務や幹事が担当する懇親会・忘年会・社員総会などは、企画そのものより日程調整、案内、出欠管理、当日の段取りに時間がかかります。そこを任せるプロンプトです。
- 懇親会の企画案を出す:「参加者は【人数・部署構成・年齢層】、予算は1人あたり【 】、時期は【 】、目的は【部署を越えた交流など】です。お酒を飲まない人や初参加の人も輪に入りやすい集まりを4案、考えてください。各案に、当日の流れ、幹事の準備、合わない参加者層を書き、最後に4案を準備の手間で比べてください。」
- 日程候補を聞くメールを作る:「社内の【対象者】に、【イベント名】の日程候補を聞くメールを作成してください。候補日は【日付を列挙】、回答期限は【 】、回答方法は【フォーム・返信など】。件名と本文を、社内向けの丁寧語で200字程度に。」
- 開催案内を作る:「次の情報で社員向けの開催案内を作成してください。【名称・日時・会場・会費・服装・申込期限・申込方法・問い合わせ先】。冒頭の3行で日時・会場・申込期限が分かる構成にし、書かれていない情報は『記載なし』としてください。」
- 出欠を催促する:「出欠の回答期限を過ぎても返事のない人に送る、角の立たない催促メールを作成してください。期限は【 】、新しい締切は【 】。相手を責める表現は使わないでください。」
- 前日のリマインドを作る:「参加予定者に送る前日のリマインドを作成してください。含めるのは、開始時刻、集合場所、持ち物、当日の連絡先、欠席の連絡方法。チャットツールに貼る前提で、箇条書き5行以内に。」
- 余興・企画を選ぶ:「参加者【人数】、会場は【 】、持ち時間は【 】の懇親会で、準備の手間が少ない余興を5つ。各案に、必要な道具、進行役の負担、盛り上がりにくい場合の対策を書いてください。参加を強制する内容は除いてください。」
- 幹事の挨拶を作る:「懇親会の開会の挨拶を、幹事の立場で作成してください。話す時間は1分程度、乾杯の発声は【役職】の方にお願いする流れで。社内向けの敬語で、内輪の冗談は入れないでください。」
- 参加後アンケートを作る:「懇親会の参加者アンケートを作成してください。設問は満足度、よかった点、改善してほしい点、次回の希望の4つを中心に、全体で6問以内。回答の負担が小さいよう、選択式を中心にしてください。」
注意
案内状の型は忘年会の案内状に、幹事の段取りは忘年会幹事の進め方に、日程候補の出し方は日程候補を出すメールにまとめています。社員の氏名や連絡先はAIに入力せず、仮名に置き換えてから使ってください。入力してよい情報の線引きはイベントでAIを使うときの情報管理を参照してください。
案内・告知・集客の文面を作る(6個)
告知文は、AIに下書きを作らせ、日時・会場・申込方法などの事実を人間が確かめる分担が向いています。
- 告知文を用途別に作る:「次のイベントの告知文を、①社内メール用(300字以内)②SNS投稿用(短文)③申込ページの冒頭文、の3種類作ってください。情報は【日時・会場・対象・内容・申込方法】です。書かれていない情報は推測せず『記載なし』としてください。」
- 案内メールの件名を作る:「このイベントの案内メールの件名を10案。日付と、受け取る人にとっての価値が先に分かる形にしてください。ターゲットは【 】です。」
- 社外向けの招待状を作る:「取引先の【役職】宛てに、【イベント名】への招待状を作成してください。日時・会場・内容・返信期限・返信方法は【 】。社外向けの敬語で、時候の挨拶は短く。」
- 登壇を依頼する:「【登壇者の肩書き】の方に、【イベント名】での登壇を依頼するメールを作成してください。テーマ、持ち時間、想定参加者、謝礼の有無、回答期限は【 】。依頼の理由を具体的に1段落入れてください。」
- 申込ページの質問欄を作る:「このイベントの申込フォームで聞く項目を提案してください。必須と任意に分け、各項目を聞く理由も1行で。運営に使わない個人情報は聞かない方針で絞ってください。」
- 終了後のお礼を作る:「参加者に送る終了後のお礼メールを作成してください。含めるのは、お礼、当日の資料の受け取り方法、アンケートのお願い(回答期限【 】)、次回の案内。300字以内で。」
注意
案内文の型はイベント招待状の書き方と例文に、集客の打ち手の順番はイベント集客の進め方にまとめています。日時や会場を入れて文面の下書きを作るなら案内文作成ツールも使えます。
企画書・社内資料を作る(7個)
- 企画書の骨子を作る:「次の情報から、イベント企画書の構成案を作ってください。構成は①背景②目的③ターゲット④コンセプト⑤実施概要⑥企画内容⑦体制⑧スケジュール⑨予算⑩効果測定⑪リスク対策。各項目に何を書くべきかを箇条書きで。」
- 背景を書く:「クライアントは【業界・状況】。このイベントを今実施する理由を、クライアント視点で3パターン書いてください。自社の実績には触れないでください。」
- 効果測定を設計する:「目的が『【目的】』のイベントについて、量の指標・質の指標・行動の変化の指標の3層でKPIを設計してください。各指標に測定方法も併記してください。」
- リスクを洗い出す:「【会場・形式・規模】のイベントで想定すべきリスクを、天候・安全・健康・設備・人的・情報・外部要因の7分類で洗い出してください。各リスクに予防策も。」
- 決裁者向けに要約する:「次の企画書を、決裁者向けに1ページに要約してください。含めるのは、目的・投資額・期待効果・リスクの4点のみ。」
- 想定質問に備える:「この提案に対して、クライアントの【役職】が出しそうな質問を10個。各質問に対する回答案も200字で。」
- 会場に照会する:「【会場名】に、【日付】の空き状況と利用条件を問い合わせるメールを作成してください。確認したい項目は【人数・時間帯・持ち込み・音響設備など】。社外向けの敬語で300字以内。」
進行表・当日運営を整える(7個)
- 準備スケジュールを逆算する:「開催日【 】、規模【 】、会場【 】のイベントについて、準備スケジュールを開催日から逆算して作成してください。動かせない締切(印刷入稿・許認可・招待状発送)を明示してください。」
- スタッフ用の進行表を作る:「次の進行内容から、スタッフ用の進行表を作成してください。列は順番・内容・所要時間・担当・備考。準備や片付け、転換も独立した行にしてください。」
- 香盤表の初版を作る:「次の進行内容から香盤表を作成してください。列は時刻・所要・進行内容・音響・照明・映像・担当。転換は独立した行にしてください。」
- 押したときの短縮案を作る:「次の進行表で、全体が押した場合に短縮する案を3パターン。それぞれ何を削り、体験にどんな影響があるかを記述してください。」
- 会議メモを整理する:「次のメモを、①決定事項②保留事項③意見が割れた点④次回までのタスク(担当者・期限つき)の4つに分類してください。記載のない情報は推測せず『記載なし』としてください。」
- 受付の想定問答を作る:「当日、来場者から出そうな質問を10個。受付で答えられるように、回答は50字以内で。答えが決まっていないものは『要確認』としてください。」
- 緊急時の連絡手順を作る:「【体制】の情報から緊急連絡網を作成してください。判断する人を最上位に置き、事象別(急病・火災・停電・不審者)の初動も1行で併記してください。」
出力例:スタッフ用進行表(架空の懇親会)
上の「スタッフ用の進行表を作る」を使うと、次のような表が返ってきます。所要時間や担当は、渡した条件によって変わります。
| 順番 | 内容 | 所要時間 | 担当 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 会場設営・受付準備 | 記載なし | 幹事A | 出欠表を受付に置き、席の配置を会場と確認 |
| 2 | 受付 | 10分 | 幹事B | 会費を受け取る場合は釣り銭を用意 |
| 3 | 開会の挨拶 | 5分 | 幹事A | 乾杯の発声者に事前に依頼済みか確認 |
| 4 | 乾杯・歓談 | 記載なし | 全員 | 料理の提供開始を会場と合わせる |
| 5 | 余興 | 10分 | 幹事B | マイクと景品を手元に準備 |
| 6 | 閉会の挨拶・集合写真 | 5分 | 幹事A | 二次会の案内はここで |
| 7 | 片付け・忘れ物確認 | 記載なし | 幹事全員 | 会場への退出連絡 |
所要時間の欄に「記載なし」が残るのは、条件に書いていない時間をAIが推測しなかった結果です。空欄を自分で埋めてから使ってください。進行表の作り方はイベントのスケジュール表、音響・照明まで入れる表は香盤表の作り方にあります。
見積・数字を扱うとき(6個)
注意
重要:金額そのものをAIに生成させないでください。AIに向いているのは構造の整理と抜け漏れの指摘で、金額の根拠づけではありません。詳しくはChatGPTでどこまでできるかを参照してください。
- 費目を洗い出す:「【形式・規模・会場】のイベントで発生しうる費目を、会場費・施工費・機材費・人件費・出演費・制作費・飲食費・印刷物・配信費・輸送費・保険費・予備費の分類で列挙してください。金額は書かないでください。」
- 見積の抜けを探す:「次の見積書を読み、【形式】のイベントで必要になりそうなのに記載のない項目を、理由とともに指摘してください。」
- 含まないものを明記する:「次の見積について、『含まないもの』として明記すべき項目を8つ提案してください。後から追加費用の扱いでもめやすい項目を優先してください。」
- 削減案を出す:「予算を【 】削減する必要があります。体験価値への影響が小さい順に、削減案を7つ。各案の影響も記述してください。」
- 前提条件を整理する:「この見積が成立する前提条件を列挙してください。搬入出時間・電源・指定業者・人数・修正回数の観点で。」
- 相見積を比較する:「次の3社の見積を比較し、①含まれる範囲の違い②人員構成の違い③リスクとなりうる点、を表にしてください。金額の評価はしないでください。」
AIの出力を使う前の確認リスト
どのプロンプトを使った場合も、送る・配る前に次を確かめてください。
- 日時・曜日・会場名・住所が、元の資料と一致している
- 金額・会費・人数が、自分で渡した数字のまま変わっていない
- 人名・社名・役職の表記に誤りがない
- 「記載なし」「要確認」が残っていない(残っていれば自分で埋める)
- 社外向けの文面で、敬語が社内向けのままになっていない
- 社員や参加者の氏名・連絡先など、入力すべきでない情報をAIに渡していない
プロンプトでは解決しないこと
ここまでの型を使っても、次の3つは解決しません。設計の問題だからです。
- 案件データの記憶:来週も覚えていてほしい情報は、プロンプトでは持たせられません。
- 能動的な検知:期限や粗利の異常を、聞かずに知らせることはできません。
- 正確な数値:計算ツールを呼び出さない限り、金額は作文です。
この3つが必要になったら、案件データを保持する専用エージェントの領域です。詳しくはイベントAIとはをご覧ください。
この記事の要点
- プロンプトの4要素は、役割・前提条件・出力形式・禁止事項。共通テンプレートの【 】を埋めれば工程を問わず使える。
- 「書かれていない情報は推測せず『記載なし』と」の一文が、実務で使えるかどうかを分ける。
- 社内イベントでは、日程調整・案内・催促・リマインドの文面作りをAIに任せると手間が減る。
- 金額そのものはAIに生成させない。構造の整理と抜け漏れの指摘に使う。
- 日時・金額・人名は、送る前に必ず元の資料と照らし合わせる。
FAQ
よくある質問
役割の指定、前提条件、出力形式、禁止事項の4つを入れることです。とくに「書かれていない情報は推測せず『記載なし』としてください」という一文が、実務で使える出力にするための要になります。うまくいった型は保存して使い回してください。
使えます。企画案出しのほか、日程候補を聞くメール、開催案内、出欠の催促、前日のリマインド、参加後アンケートの作成に向いています。社員の氏名や連絡先は入力せず、仮名に置き換えてから使ってください。
日時・会場・対象・内容・申込方法を箇条書きで渡し、社内メール用、SNS用、申込ページ用など用途ごとに作り分けるよう指示します。書かれていない情報は推測しないよう指定し、出てきた文面の日時や会場は必ず元の情報と照らし合わせてください。
基本の4要素は、対話型の生成AIであれば同じように使えます。ただしサービスによって出力の長さや表の作り方に差が出るため、同じプロンプトを試し、自分の用途に合うものを選んでください。
長さより、必要な条件がそろっているかが大事です。条件が足りないとAIは推測で埋めます。一方で、矛盾する指示を複数入れると答えが混乱するため、条件同士が食い違っていないかを確認してください。
生成AIは確率的に出力を生成するため、同じ入力でも結果が変わります。安定させたい場合は、出力形式を細かく指定する、複数回生成して共通する要素を採用する、といった方法が有効です。
工程別にまとめ、実際に良い結果が出たプロンプトを出力例とセットで保存する方法が実用的です。プロンプトだけを共有しても、どんな出力が期待できるかが伝わりません。