PRODUCER AGENT 無料で始める

来客対応

来客のお見送りマナー
どこまで送るか・挨拶の例文・お辞儀

来客対応は、最後の見送りの印象がいちばん残ります。打ち合わせがうまくいっても、会議室の前で「では」と別れたり、扉が閉まる前に頭を上げたりすると、それまでの丁寧さが薄れます。このページは、最初に結論の早見表を置き、続けて席を立つところからの手順、場面別にそのまま使える挨拶、よくある失敗の順に並べました。

更新: 2026-11-01読了:約8分PRODUCER AGENT 編集部

結論

結論:見送る場所は相手との関係と来社の目的で決めます。社内の人や何度も来る取引先は部屋の出口、取引先の多くはエレベーター、初めての来客・目上の来客・お礼やお詫びで来てもらったときは玄関、役員クラスや来賓は車まで。どこで別れても、エレベーターなら扉が閉まりきるまで、玄関・車なら姿が見えなくなるまで頭を下げます。

早見表:どこまで送り、いつまで頭を下げるか

送る場所向いている相手・場面お辞儀を終える目安別れ際のひと言
会議室・応接室の出口社内の人、何度も来ている取引先が「ここで」と言ったとき相手が角を曲がるまで「こちらで失礼いたします」
エレベーター取引先の来客の多く。ビルに入居している会社の基本扉が閉まりきるまで「本日はありがとうございました」
玄関・ビルの出口初めての来客、目上の来客、お礼やお詫びで来てもらったとき姿が見えなくなるまで「お気をつけてお帰りください」
車・タクシー役員クラスの来客、式典の来賓、車で来た来客車が見えなくなるまで「本日は誠にありがとうございました」

注意

迷ったら一段遠くまで送るほうを選びます。送りすぎて失礼になることはほとんどありませんが、手前で別れると素っ気なく感じられます。

席を立ってから見送るまでの手順

  1. 01

    帰りは来客が切り出すのを待つ

    用件が終わっても、こちらから「では」と締めくくって時計を見るような動きはしません。次の予定が迫っているときは、打ち合わせの最初に終わる時刻を伝えておきます。

  2. 02

    お礼を言い、来客が立ってから立つ

    来客が帰る様子を見せたら、座ったままお礼を言い、来客が立ち上がってからこちらも立ちます。先に立つと、追い立てているように見えます。

  3. 03

    忘れ物と預かり物を確かめる

    席を立ったら、テーブルの上や椅子の背に忘れ物がないかさりげなく見ます。預かったコートや荷物、傘は部屋を出る前に渡します。

  4. 04

    ドアを押さえて来客を通す

    ドアの前へ回り込んで開けたまま押さえ、「どうぞ」と来客を廊下へ通します。自分は来客の後から部屋を出て、ドアを静かに閉めます。

  5. 05

    見送る場所まで先導する

    廊下は来客の斜め前を歩き、曲がり角では「こちらです」と手で示します(来客を案内するマナー)。

  6. 06

    挨拶してお辞儀をする

    別れる場所で改めてお礼を言い、お辞儀をします。扉が閉まる・姿が見えなくなるまで頭を上げません。

  7. 07

    その場を離れてから話す

    見送った直後に同僚と打ち合わせの感想を話さず、その場を離れてから話します。

「ここで結構です」と言われたとき

来客に遠慮されたら、一度だけ「お見送りさせてください」と申し出て、それでも遠慮されたらその場で丁寧にお辞儀をして見送ります。何度も押し問答をするほうが相手の負担になります。

(申し出るとき)よろしければ、下までお見送りさせてください。

(それでも遠慮されたら)恐れ入ります。それでは、こちらで失礼いたします。本日はありがとうございました。

出口がわかりにくいビルでは、遠慮されても「出口までご案内いたします」と伝えて先導します。迷わせないことのほうが大事です。

困った場面の見送り方

場面どうするかひと言の例
来客が複数人立場がいちばん上の人に先にエレベーターへ乗ってもらい、全員が乗るまで扉を押さえる。お辞儀は全員に向けて一度「どうぞ、皆さまお先にお乗りください」
上司と一緒に見送る上司が来客のいちばん近くに立ち、自分は一歩下がる。挨拶は上司が先、自分は上司に合わせてお辞儀する(上司の挨拶の後に)「本日はありがとうございました」
次の来客が来ていて手が離せない会議室の前で事情を伝えてお詫びし、同僚に見送りを頼む。頼まれた人は、担当者の代わりであることを伝える「申し訳ございません、こちらで失礼いたします。下まで◯◯がご案内いたします」
急に雨が降ってきた来客が傘を持っていなければ、会社の傘を返さなくてよい前提で渡すか、タクシーを手配する「よろしければこちらをお使いください。お返しいただかなくて結構です」
荷物が多い・重い見送る場所まで荷物を持つ。エレベーターや車に乗る直前に手渡す「お荷物、下までお持ちいたします」
タクシーで帰る来客打ち合わせの終わりが見えたら手配し、到着したら伝える。乗るまで見送り、車が見えなくなるまでお辞儀する「タクシーが参りましたので、ご案内いたします」
こちらの都合で終わりにしたい打ち合わせの最初に終わる時刻を伝えておく。時刻が来たらお詫びとともに締める「恐れ入りますが、このあと予定がございまして、本日はこのあたりでよろしいでしょうか」

場面別の見送りの挨拶(例文)

打ち合わせ・商談の後

本日はお忙しいところお越しいただき、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。

本日はありがとうございました。いただいたご意見をもとに、改めてご連絡いたします。

初めて来社してもらったとき

本日はお越しいただき、ありがとうございました。またぜひお立ち寄りください。

遠方から来てもらったとき

本日は遠いところをお越しいただき、ありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰りください。

雨・雪など天気が悪い日

本日はお足元の悪いなか、ありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰りください。

寒い日・コートを着てもらうとき

外は風が冷たいようですので、コートはここで着ていただいて大丈夫です。

暑い日

本日は暑いなか、ありがとうございました。どうぞご自愛ください。

お詫びやお願いで来てもらったとき

本日はわざわざお越しいただき、誠にありがとうございました。いただいたお話は、社内で責任をもって進めてまいります。

手土産をいただいたとき

本日はお心づかいまでいただき、ありがとうございました。皆でいただきます。

役員・目上の来客

本日はご多忙のなか、お時間をいただき誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

式典・イベントの来賓

本日はご多用のなかご臨席を賜り、誠にありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰りくださいませ。

遅い時間まで残ってもらったとき

遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰りください。

部屋の出口で別れるとき

こちらで失礼いたします。本日はありがとうございました。

場所ごとの立ち位置とお辞儀

  1. 01

    部屋の出口

    ドアの外に出て、来客が廊下を進むのを見送ります。来客が角を曲がるときに振り返ることがあるので、それまではその場に残ります。

  2. 02

    エレベーター

    先に呼び出しボタンを押して待ち、来客が乗るまで扉を手で押さえ、必要なら1階のボタンを押してから外に出ます。扉の外で挨拶してお辞儀をし、扉が閉まりきるまで頭を上げません。

  3. 03

    玄関・ビルの出口

    来客が外に出たら、その場で挨拶してお辞儀をします。来客は少し歩いてから振り返って会釈することがあるので、姿が見えなくなるまでその場にいて、振り返られたら改めて会釈を返します。

  4. 04

    お辞儀の深さ

    廊下ですれ違うときの軽い会釈ではなく、別れ際は腰から深く頭を下げます。言葉を言い終えてから頭を下げる(言いながら下げない)と、丁寧に見えます。

  5. 05

    車・タクシー

    車のドアの横で挨拶し、来客が乗ったらドアの閉まりを確かめます。車が動き出したらお辞儀をして、車が見えなくなるまで見送ります。後部座席の席の上下は車・タクシーの席次にあります。

Point

扉が閉まった直後に話し始めないでください。 エレベーターの扉が閉まってすぐ同僚と打ち合わせの感想を話すと、声が聞こえることがあります。見送った後は、その場を離れてから話します。

よくある失敗と直し方

よくある失敗相手が受け取る印象直し方
来客より先に席を立つ早く帰ってほしいように見える来客が立ってから立つ
会議室の前で「では」と別れる素っ気ない取引先ならエレベーターまで送る
エレベーターの扉が閉まる前に頭を上げる形だけの見送りに見える扉が閉まりきるまで頭を下げる
見送った直後に感想を話す声が聞こえて気まずくなるその場を離れてから話す
「ここで結構です」に何度も食い下がる相手に気をつかわせる一度申し出て、遠慮されたらその場で見送る
コートや傘を渡し忘れる来客が取りに戻る手間になる部屋を出る前に渡す
お礼を言いながら頭を下げる言葉もお辞儀も軽く見える言い終えてから頭を下げる
来客の上司より先に部下へ挨拶する立場を見ていないように見える立場が上の人から順に挨拶する

見送りのチェックリスト

来客が帰る前

  • 預かったコート・荷物・傘を部屋を出る前に渡したか
  • テーブルや椅子に忘れ物がないか見たか
  • どこまで送るかを、相手との関係と来社の目的で決めたか
  • エレベーターを先に呼んだか
  • タクシーが要るか、雨具が要るかを確かめたか
  • 上司も見送るかを、事前に上司と決めたか

見送った後

  • 会議室を片付け、茶碗やペットボトルを下げる(お茶出しのマナー)
  • 受け取った名刺を整理し、社内の連絡先に登録する
  • 必要なら当日中にお礼のメールを送る(打ち合わせのお礼メール)
  • 受付に、来客が帰ったことを伝える(入館証の回収)

来客対応全体の流れは来客対応の流れとマナー、会議室までの案内は来客を会議室へ案内するマナーを参照してください。

この記事の要点

  • 帰りは来客が切り出すのを待ち、来客が立ってから立つ。
  • 取引先ならエレベーターまで、初めての人・目上・お詫びは玄関まで、来賓は車まで。迷ったら一段遠くまで。
  • エレベーターは扉が閉まりきるまで、玄関・車は見えなくなるまで頭を下げる。
  • 「ここで結構です」と言われたら、一度申し出て、遠慮されたらその場で見送る。
  • コート・傘は部屋を出る前に渡し、見送った直後に打ち合わせの感想を話さない。

FAQ

よくある質問

01来客はどこまで見送ればよいですか?

取引先の来客ならエレベーターまでが基本です。初めての来客、目上の来客、お礼やお詫びで来てもらったときは玄関やビルの出口まで、役員クラスや式典の来賓は車まで送ります。迷ったら一段遠くまで送ります。

02エレベーターで見送るときのマナーは?

先にボタンを押して待ち、来客が乗ったら扉の外で挨拶してお辞儀をします。扉が閉まりきるまで頭を上げないようにします。

03お辞儀はいつまで続ければよいですか?

エレベーターなら扉が閉まりきるまで、玄関や車なら来客の姿や車が見えなくなるまでです。来客が振り返ったら、もう一度会釈を返します。

04お見送りのときの挨拶の言葉は?

「本日はお忙しいところお越しいただき、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします」が基本です。天気が悪い日は「お足元の悪いなか、ありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰りください」とします。

05「ここで結構です」と言われたら?

一度だけ「お見送りさせてください」と申し出て、それでも遠慮されたら「それでは、こちらで失礼いたします」と言って、その場でお辞儀をして見送ります。

06来客にコートを着てもらうタイミングは?

預かったコートは部屋を出る前に渡します。寒い日は「外は風が冷たいようですので、コートはここで着ていただいて大丈夫です」と声をかけると、来客が建物の中で遠慮せずに着られます。

07複数の来客を見送るときの順番は?

立場がいちばん上の人から先にエレベーターや車に乗ってもらい、全員が乗るまで扉を押さえます。挨拶もいちばん上の人に向けて言い、お辞儀は全員に向けて一度します。

08上司と一緒に見送るときは、誰が挨拶しますか?

上司が先に挨拶し、自分は一歩下がって上司に合わせてお辞儀します。上司が見送るかどうかは、来客が帰る前に上司と決めておきます。

09急に雨が降ってきたら、傘は貸すべきですか?

来客が傘を持っていなければ、会社の傘を返さなくてよい前提で渡すか、タクシーを手配します。「お返しいただかなくて結構です」と添えると、来客が返しに来る手間を気にせずに済みます。

10来客より先に席を立ってもよいですか?

帰りは来客が切り出すのを待ち、来客が立ち上がってからこちらも立ちます。先に立つと、早く帰ってほしいと受け取られます。

Related

関連記事

実務ガイド

来客対応のマナー流れ・言葉づかい例文と不在時の対応

来客対応は「迎える→確認する→取り次ぐ→案内する→もてなす→見送る」の順。どの場面も、一人で待たせず、次に何が起きるかを一言で伝える。

実務ガイド

来客を会議室へ案内するマナー声かけ例文・エレベーター・階段・ドア

案内は来客の斜め前を、相手の速さで歩き、角・エレベーター・ドアで手のひらで行き先を示す。エレベーターは乗るとき案内者が先・降りるとき来客が先、階段は上り来客が先・下り案内者が先、押すドアは案内者が先・引くドアは来客が先。

実務ガイド

お茶出しのマナー順番・置き方・タイミングと声かけ例

挨拶と名刺交換が済んだ頃に入り、来客の上座の人から、相手の右後ろから両手で置く。無理な場面は一言断って前から。

実務ガイド

打ち合わせのお礼メール例文15選件名・社外・社内・返信の仕方

打ち合わせのお礼メールは「お礼・印象に残った点・決まったこと・次にやること」。当日中に送り、合意内容の記録を兼ねる。

実務ガイド

席次とは?上座・下座の順位基本は「入口から遠いほうが上」

席次は座席の順位。1位(上座)は入口から最も遠い席で、主賓を起点に左右交互に下がる。場面別の早見表、配置図、案内の声かけ例文、席次表のひな形・確認メール例文つき。

実務ガイド

接待の流れとマナー当日の進行・会計・お見送りと場面別の例文

接待は「先に着く→出迎え→上座へ案内→乾杯→会話→相手の見えない所で会計→締め→帰り際に手土産→お見送り→翌朝お礼」。主役は相手、自分たちは裏方。

実務ガイド

来社のお礼メールの例文「ご来社いただきありがとうございました」の書き方

来社のお礼は当日中(遅くとも翌営業日の午前)に。件名は「本日のご来社のお礼(自社名)」、本文は来てくれたことへのお礼、話した内容・決まったこと、次の予定の三つ。宣伝は入れない。

実務ガイド

電話の切り方切るときの挨拶・どちらが先に切るか

切る前に要点を確かめ、お礼を言い、「失礼いたします」で締める。かけた側が先に切るのが基本だが、相手が目上やお客様なら相手が切ったのを確かめてから、指でフックを押して静かに切る。

実務ガイド

タクシーの席次上座・乗る順番と人数別の座り方

タクシーは「運転席の後ろ」が上座、助手席が下座。上司や取引先が運転する車は「助手席」が上座とされることが多い。乗るのは上座の人から、案内役は最後に助手席へ。ただし型より相手の乗りやすさを優先し、一声かけて選んでもらう。

実務ガイド

他社訪問のマナー到着から帰りまでの流れと、そのまま言える一言

他社訪問は「少し前に着く→建物の外で身だしなみを整える→受付で名乗る→勧められた席で待つ→立って挨拶→用件を時間内に→短く辞去→当日中にお礼と上司への報告」。迷ったら「本日はお時間をいただき、ありがとうございます」。

#面白いを実現しろ

Produce your IDEA.

受付・来客対応の手順表テンプレートを配っています。登録は要りません。