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来客対応

来客を会議室へ案内するマナー
声かけ例文・エレベーター・階段・ドア

会議室までの案内は短い時間ですが、来客がその会社を初めて歩く時間です。行き先が分からないまま後ろをついて歩くのは、来客にとって落ち着かないものです。このページは、最初に結論の早見表を置き、続けて受付で迎えてから会議室を出るまでの手順、場所ごとの動き、場面別にそのまま使える声かけ、困った場面とよくある失敗の順に並べました。作法は会社ごとの慣行があれば、そちらを優先してください。

更新: 2026-11-01読了:約9分PRODUCER AGENT 編集部

結論

結論:案内は来客の斜め前を、相手の歩く速さに合わせて歩き、曲がり角・エレベーター・ドアの前で手のひらで行き先を示して一言添えます。順番は、エレベーターは乗るとき案内者が先・降りるとき来客が先、階段は上りは来客が先・下りは案内者が先、ドアは押すなら案内者が先・引くなら来客が先。部屋では上座を勧め、担当者がまもなく来ることを伝えてから退出します。

早見表:場所ごとの立ち位置と順番

場所誰が先か・どこに立つかそのまま使えるひと言
受付から歩き出すとき行き先を伝えてから、来客の斜め前に出る「◯階の会議室へご案内いたします。どうぞこちらへ」
廊下来客の斜め前を、相手の速さで。中央は来客に譲る「こちらでございます」(曲がり角で)
エレベーター(乗る)案内者が先に乗り「開」を押す。来客が多いときは外で扉を押さえ、来客が先「お先に失礼いたします」
エレベーター(降りる)「開」を押したまま来客が先「どうぞ、◯階でございます」
階段(上り)来客が先、案内者は後ろ「◯階までお上がりください」
階段(下り)案内者が先、来客は後ろ「足元にお気をつけください」
押して開けるドア案内者が先に入り、内側から押さえる「お先に失礼いたします。どうぞお入りください」
引いて開けるドア・引き戸手前に開けて押さえ、来客が先「どうぞお入りください」
会議室の中上座を手のひらで示して勧める「どうぞ奥のお席におかけください」

注意

順番に迷ったら、来客が扉や段差で困らない位置はどこかで考えます。案内者が先に動く場面は、どれも扉を押さえる・足元を支えるためです。

案内の前に:会議室の準備チェックリスト

案内がうまくいくかは、来客が着く前の準備で半分決まります。予約した部屋に着いてから慌てないよう、前もって確かめておきます。

  • 会議室の予約が自分の名前で入っていて、前の利用が終わる時刻に余裕がある
  • 机の上に前の会議の資料・ごみ・飲み残しがない。ホワイトボードが消してある
  • 椅子の数が来客と自社の出席者の合計に足りている
  • 上座の位置を決めてある(席次の決め方)
  • 空調・照明が入っている。モニターやプロジェクターを使うなら接続を試してある
  • お茶を出す人と、出すタイミングを決めてある(お茶出しのマナー)
  • 受付に、来客の名前・人数・案内する部屋・担当者の名前を伝えてある
  • 担当者が遅れるときに、誰が来客に伝えるかを決めてある

受付から会議室を出るまでの手順

  1. 01

    受付で迎え、名前と用件を確かめる

    来客が名乗ったら「◯◯様でいらっしゃいますね。お待ちしておりました」と応じます。受付の流れは来客対応の流れにまとめています。

  2. 02

    行き先を伝えてから歩き出す

    「◯階の会議室へご案内いたします」と最初に伝えます。行き先が分かると、来客は安心してついて来られます。コートや大きな荷物があれば、預かるかどうかを尋ねます。

  3. 03

    廊下・エレベーター・階段で先導する

    来客の斜め前を歩き、角や乗り降りの場所で手のひらで示します。それぞれの動きは下の見出しで説明します。

  4. 04

    会議室の前でノックし、ドアを開ける

    空いていると分かっていても、ノックしてから開けます。ドアの種類によって、案内者と来客のどちらが先に入るかが変わります。

  5. 05

    上座の席を勧める

    「どうぞ奥のお席におかけください」と手のひらで示します。来客が遠慮して入口側に座ろうとしたら、一度だけ改めて勧め、それでもそこを望むなら合わせます。

  6. 06

    担当者がまもなく来ることを伝えて退出する

    「担当の◯◯はまもなく参りますので、少々お待ちください」と伝え、ドアの前で一礼してから静かに閉めます。

  7. 07

    担当者に、来客が着いたことを知らせる

    案内が済んだら、担当者に「◯◯様を◯◯会議室にご案内しました」と伝えます。伝え忘れると、来客を部屋で待たせたままになります。

廊下を歩くとき

  • 来客の斜め前を、少し離れて歩く。真正面を歩くと来客の視界をふさぎ、真横だと行き先を示しにくい
  • 来客の歩く速さに合わせる。ときどき振り返って、ついて来ているか確かめる
  • 廊下の中央は来客に譲り、案内者は壁寄りを歩く
  • 曲がり角では立ち止まって振り返り、手のひらを上に向けて行き先を示す
  • 社員とすれ違うときは、社員のほうが道を譲って会釈する。社内にもそう伝えておく
  • 黙ったまま長く歩くときは、天気や道順などの短い話題を添える(下の例文を参照)

注意

指一本で指すのは避け、指をそろえた手のひらで示します。会場の案内スタッフにも同じ動きを教えておくと、全体がそろって見えます。

エレベーターの乗り降り

  1. 01

    ボタンを押して待つ

    来客をエレベーターの前で待たせる間に「◯階でございます」と行き先を伝えます。

  2. 02

    乗るときは案内者が先

    扉が開いたら「お先に失礼いたします」と言って先に乗り、操作盤の前で「開」ボタンを押して来客を迎え入れます。

  3. 03

    来客が多いときは外から押さえる

    来客が複数で一度に乗りたいときは、外から扉を押さえて「どうぞお先にお乗りください」と来客に先に乗ってもらい、最後に自分が乗って操作盤の前に立ちます。

  4. 04

    乗っている間は操作盤の前に立つ

    来客には奥に立ってもらいます。乗っている間の位置は席次の決め方にもあります。途中の階で他の人が乗り降りするときも、案内者が「開」を押して待ちます。

  5. 05

    降りるときは来客が先

    「開」ボタンを押したまま「どうぞ」と来客に先に降りてもらい、自分はその後に降りて、すぐに来客の斜め前に出て「こちらでございます」と行き先を示します。

Point

先に乗るのは、扉を押さえるためです。 無人のエレベーターに来客を先に乗せると、扉が閉まりかけても誰も止められません。満員で二人とも乗れそうにないときは、来客だけを先に行かせず、来客と一緒に次のエレベーターを待ちます。行き先の階で来客が一人になると、どちらへ進めばよいか分からなくなるためです。

階段の上り下り

場面立つ位置理由
上り来客が先、案内者が後ろ来客を見下ろさない・来客がつまずいたときに支えられる
下り案内者が先、来客が後ろ来客より低い位置にいて、前に倒れたときに支えられる

上りは来客が前を歩くため、来客は行き先が分かりません。上り始める前に「◯階までお上がりください」と伝え、着いた階では後ろから「右手へお進みください」のように方向を伝えます。来客の足元に不安がありそうなら、順番より相手が歩きやすいかどうかを優先し、手すり側を譲ってください。

ドアの開け方と会議室での席

ドアの種類開け方ひと言
押して開けるドア案内者が先に入り、内側からドアを押さえる「お先に失礼いたします。どうぞお入りください」
引いて開けるドアドアを手前に引いて押さえ、来客に先に入ってもらう「どうぞお入りください」
引き戸戸を開けて、来客に先に入ってもらう「どうぞお入りください」

部屋に入ったら、上座の席を手のひらで示して勧めます。上座は、多くの部屋では入口から遠い奥の席です。窓からの眺めや絵の位置で例外もあるため、迷う部屋は席次の決め方で確かめておきます。来客が複数なら、立場が上の人から奥の席を勧めます。

注意

使う前に会議室が空いているかを確かめ、ノックしてから開けてください。会議室の場所が分かりにくいなら、案内の貼り紙を出しておくと来客もスタッフも迷いません(貼り紙作成ツール)。

場面別の声かけ(例文)

受付で迎えるとき

いらっしゃいませ。◯◯様でいらっしゃいますね。お待ちしておりました。

本日はお越しいただきありがとうございます。お部屋までご一緒いたします。

歩き出すとき

◯階の会議室へご案内いたします。

コートはこちらでお預かりしましょうか。

曲がり角・分かれ道で

こちらでございます。

この先を右に曲がって、すぐのお部屋でございます。

エレベーターで

お先に失礼いたします。(先に乗るとき)

どうぞ、お先にお乗りください。(来客が多いとき)

どうぞ。◯階でございます。(降りるとき)

階段で

◯階までお上がりください。お足元にお気をつけください。

歩いている間の短い話題

本日は、こちらまで迷われませんでしたか。

お足元の悪い中、お越しいただきありがとうございます。(雨の日)

少し歩きますが、奥の会議室です。

ドアの前で

こちらのお部屋です。どうぞお入りください。

席を勧めるとき

奥のこちらのお席へどうぞ。

空いている椅子にお荷物を置いていただいて構いません。

退出するとき

◯◯にお着きになったことを伝えてまいります。こちらでお待ちいただけますか。失礼いたします。

担当者が遅れるとき

申し訳ございません。◯◯は前の打ち合わせが長引いておりまして、あと少々お時間をいただけますでしょうか。

来客が早く着いたとき

お部屋のご用意ができておりますので、先にご案内いたします。◯◯には到着をお伝えしておきます。

困った場面の案内

場面どうするかひと言の例
予約した会議室に前の人が残っている来客を廊下で待たせず、空いている別の部屋か待合スペースへ先に案内する。前の利用者への声かけは別の社員に頼む「申し訳ございません。お部屋の準備が整うまで、こちらでお待ちいただけますでしょうか」
来客が複数人立場が上の人を先に通し、全員が乗る・入るまで扉を押さえる。最後尾がはぐれていないか振り返る「皆さま、どうぞこちらへ」
来客が電話をしながら歩いている話しかけずに先導し、角では手のひらで示すだけにする(声はかけず、手で示す)
来客が杖・車いす・大きな荷物階段よりエレベーターを選び、歩く速さを落とす。扉や段差の前では先に回って押さえる「エレベーターでご案内いたします」
案内の途中で社内の人に話しかけられた来客を優先し、「後ほど伺います」と短く断る「申し訳ありません、後ほど伺います」
行き先の部屋を間違えたすぐにお詫びして正しい部屋へ案内する。言い訳は添えない「大変失礼いたしました。お部屋はこちらでございます」

よくある失敗

  • 行き先を言わずに歩き出す。来客はどこまで歩くのか分からず不安になる
  • 自分の速さで歩き、来客を引き離す。振り返る回数を増やす
  • 無言で背中を見せ続ける。角ごとに振り返り、ひと言添える
  • エレベーターで来客を先に無人の箱に乗せる。扉を押さえる人がいなくなる
  • ノックせずに会議室を開ける。前の会議が延びていることがある
  • 席を勧めずに退出する。来客はどこに座ってよいか分からない
  • 担当者に来客の到着を伝え忘れる。来客を部屋で長く待たせる原因になる

イベント・式典での案内

イベント会場や式典でも、案内の動きは同じです。違うのは、案内する人が複数で、会場が広いことです。

  • 迷いやすい分岐点・エレベーター前に案内係を立てる(スタッフの配置)
  • 来賓は受付から控室、控室から席まで、同じ人が案内する(式典の来賓対応)
  • 案内表示は、来場者が立ち止まる場所に出す(会場レイアウトの作り方)
  • 案内係に、手のひらで示す動きと「こちらでございます」の言葉を事前に教えておく

打ち合わせが終わった後の送り方は来客のお見送りマナーにまとめています。

この記事の要点

  • 歩き出す前に行き先を伝え、廊下は来客の斜め前を、相手の速さで。角では手のひらで示す。
  • エレベーターは乗るとき案内者が先、降りるとき来客が先。来客が多いときは外から押さえて来客が先。
  • 階段は上りは来客が先、下りは案内者が先。足元に不安がある人には合わせる。
  • 押すドアは案内者が先に入る、引くドア・引き戸は来客に先に入ってもらう。
  • 部屋では上座を勧め、担当者がまもなく来ることを伝えて退出し、担当者に到着を知らせる。

FAQ

よくある質問

01来客を会議室へ案内するとき、どこを歩けばよいですか?

来客の斜め前を、相手の歩く速さに合わせて歩きます。廊下の中央は来客に譲り、曲がり角では立ち止まって手のひらで行き先を示します。歩き出す前に「◯階の会議室へご案内いたします」と行き先を伝えておくと、来客が安心します。

02来客をエレベーターに案内するときの順番は?

乗るときは案内者が「お先に失礼いたします」と言って先に乗り、「開」ボタンを押して来客を迎え入れます。降りるときは「開」ボタンを押したまま来客に先に降りてもらいます。来客が多いときは、外から扉を押さえて来客に先に乗ってもらいます。

03階段で来客を案内するときは、どちらが先ですか?

上りは来客が先、下りは案内者が先とされます。来客を見下ろさないこと、来客がつまずいたときに支えられることが理由です。来客が行き先を知らなければ、先に何階かを伝えます。

04会議室のドアはどう開ければよいですか?

押して開けるドアは案内者が先に入って内側から押さえ、引いて開けるドアや引き戸は開けて押さえ、来客に先に入ってもらいます。入る前にノックして、空いていることを確かめます。

05会議室に入ったら何と言えばよいですか?

上座の席を手のひらで示して「どうぞ奥のお席におかけください」と勧め、退出するときに「担当の◯◯はまもなく参りますので、少々お待ちください」と伝えます。

06来客が入口側の席に座ってしまったら?

一度だけ「どうぞ奥のお席へ」と改めて勧め、それでも来客がその席を望むなら合わせます。何度も勧めると来客の負担になります。

07予約した会議室が空いていなかったら?

来客を廊下で待たせず、空いている別の部屋や待合スペースへ先に案内してお詫びします。前の利用者への声かけは、別の社員に頼みます。

08「ご案内いたします」は正しい敬語ですか?

「ご案内する」は自分の動作をへりくだる謙譲語で、「いたします」を付けた「ご案内いたします」は来客に向けて使える言い方です。

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