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来客対応

お茶出しのマナー
順番・置き方・タイミングと声かけ例

お茶出しで迷うのは、いつ入るか・誰から出すか・どちら側から置くかの三つと、型どおりにできない場面で何と言うかです。このページは、先に結論を一覧にし、そのあと準備から退室までの手順、置く位置の早見表、場面別の声かけ例文、困ったときの対処、よくある失敗、出す前のチェックリストの順に並べました。

更新: 2026-11-01読了:約8分PRODUCER AGENT 編集部

結論

お茶は挨拶と名刺交換が済んで着席した頃に出し、来客の上位の人から、来客全員のあとに自社の上位の人の順に出します。置くときは相手の右後ろから、茶托を両手で持って置くのが基本とされます。後ろを通れないときは「前から失礼いたします」と断って前から置いて構いません。会社ごとの決まりがあれば、そちらを優先してください。

まず結論:お茶出しの基本を一覧で

迷うこと答え型どおりにできないとき
いつ入るか挨拶・名刺交換が済み、着席した頃話が始まっていたら、会話を遮らないよう会釈か小声の「失礼いたします」で静かに出す
誰から出すか来客の上位→来客→自社の上位→自社役職が分からなければ、ドアから遠い席(上座)から順に
どちらから置くか相手の右後ろから、両手で壁際・狭い部屋では「前から失礼いたします」と断って前から
何を言うか入室「失礼いたします」、置くとき「どうぞ」、退室「失礼いたしました」片手になるとき・数が足りないときは必ず一言添える(例文は下の表)
どう運ぶか茶碗と茶托は別々にお盆へ。サイドテーブルで合わせる置く場所が無ければ、お盆を片手で持ち「片手で失礼いたします」
ペットボトルは失礼か失礼ではない。ラベルを相手に向け、キャップは開けずに紙コップやグラスを添えるかは社内で統一

出すタイミング

担当者が会議室に入り、挨拶と名刺交換が済んで、着席した頃が目安です。名刺交換の最中に入ると、手がふさがっている人の前に置くことになります。

  • 担当者より先に来客を会議室に通した場合は、先に来客の分だけ出しておくこともあります。担当者の分は、担当者が来てから出します。
  • 本題に入っていたら、話の切れ目を長く待たずに静かに出します。声をかけるなら小声の「失礼いたします」程度にとどめ、会釈だけでも構いません。
  • 画面共有や発表の最中など、全員が一点に集中している場面は、区切りを待ってから入ります。
  • 長い打ち合わせになりそうなら、2杯目を出すかどうか、出すなら合図をどうするかを担当者と事前に決めておきます。

準備:お茶の淹れ方と運ぶ前の支度

  1. 01

    茶碗を温める

    お湯を一度茶碗に注いで温めます。茶碗のお湯は急須に移さず捨てる流儀と、少し冷ましたお湯として急須に使う流儀があり、どちらでも構いません。

  2. 02

    急須で淹れる

    茶葉の袋に書かれた量と蒸らし時間に従います。表示が無ければ、社内で一度淹れて味を確かめ、決めておきます。

  3. 03

    濃さをそろえて注ぐ

    一つの茶碗に注ぎ切らず、全員の茶碗に少しずつ順に注ぎ回すと、濃さと量がそろいます。

  4. 04

    量は7分目ほど

    なみなみと注ぐと、運ぶときと置くときにこぼれます。

  5. 05

    お盆に載せる

    茶碗と茶托は別々に載せ、布巾も載せます。茶托に載せたまま運ぶと、こぼれたお茶で茶托の裏が濡れ、机を汚します。

  6. 06

    人数を確かめる

    人数分より一つ多く用意しておくと、急な同席者に対応できます。

Point

茶碗・茶托の向き:茶碗に絵柄があれば絵柄を相手の正面に、木目のある茶托は、相手から見て木目が左右方向に走るように置きます。欠けやひびのある器は使いません。

入室から退室までの手順

  1. 01

    ノックして入る

    お盆は胸の高さで両手で持ちます。ノックをして「失礼いたします」と言ってから入り、軽く会釈します。

  2. 02

    お盆を置く

    サイドテーブルか、テーブルの下座側の端に置きます。ここで茶碗を茶托に載せます。

  3. 03

    上座の来客から出す

    来客の上位の人から順に、来客全員のあと自社の上位の人の順に出します。席の上下は席次の決め方で確認できます。

  4. 04

    相手の右後ろから置く

    茶托を両手で持ち、相手の右後ろから、相手の右手前あたりに置きます。「どうぞ」と小さく添えます。

  5. 05

    資料をよける

    資料の上には置きません。空いている場所が無ければ「こちらに失礼いたします」と言って、資料に触れずに置ける端に置きます。

  6. 06

    退室する

    お盆は表(載せる面)を自分の側に向けて脇に抱え、ドアの前で向き直って「失礼いたしました」と会釈して出ます。

置く位置の早見表(お菓子・おしぼり・コーヒー・ペットボトル)

出すもの置く位置(相手から見て)出す順・注意
お茶(茶碗+茶托)右手前絵柄を相手の正面に向ける
お菓子左手前お菓子を先に出し、お茶をその右に置く
おしぼり右側(お茶のさらに右)お茶より先に出す
コーヒー・紅茶右手前。取っ手は相手の右手側(右手で持ちやすい向き)スプーンはソーサーの手前に、取っ手と同じ向きで。取っ手を左に向ける流儀もあるので社内で統一
砂糖・ミルクソーサーの手前か、まとめて小皿で人数が多いときは、テーブル中央にまとめて置く
ペットボトル右側。ラベルを相手に向けるキャップは開けない。結露するものはコースターを敷く
紙コップ・グラスを添えるときペットボトルの左隣添えるかどうかは社内で統一

場面別の声かけ例文

お茶出しの言葉は短くて構いません。大事なのは、型どおりにできない動きをするときに、黙ってしないことです。そのまま使える言い方を場面ごとに並べます。

場面言うこと
ノックして入る「失礼いたします」
お茶を置く「どうぞ」/「どうぞお召し上がりください」
お菓子も出す「よろしければ、こちらもどうぞ」
後ろを通れず前から置く「前から失礼いたします」
お盆を置けず片手で出す「片手で失礼いたします」
人の間に手を伸ばす「お手元、失礼いたします」
資料のそばに置く「こちらに置かせていただきます」
数が足りず、末席の人の分が無い「申し訳ございません、すぐにお持ちいたします」
足りなかった分を持ってきた「お待たせいたしました」
担当者がまだ来ていない「〇〇はまもなく参ります。お先にどうぞ」
温かい・冷たいを聞く「温かいお茶と冷たいお茶、どちらがよろしいでしょうか」
ペットボトルを並べて置く「よろしければお飲みください」
2杯目を出す「新しいものとお取り替えいたします」
来客が辞退した「かしこまりました。何かございましたらお声がけください」
こぼしてしまった「大変失礼いたしました。すぐにお拭きいたします」
退室する「失礼いたしました」

注意

社内の人を来客に紹介する言い方では、自社の人に敬称を付けず、「参ります」のように謙譲語を使います。言い換えに迷ったら敬語の早見表を参照してください。

ペットボトル・紙コップ・冷たい飲み物

ペットボトルを出すこと自体は失礼ではありません。器を共用しない、持ち帰れる、といった利点があり、出す会社もあります。気をつけるのは置き方と、出しっぱなしに見せない工夫です。

  • ラベルを相手に向けて、相手の右側に置く
  • キャップは開けずに出す(相手が自分のタイミングで開けられる)
  • 紙コップやグラスを添えるかどうかは、社内で統一しておく
  • 冷たい飲み物は結露するので、コースターを敷く
  • 季節や来客の好みで温かいもの・冷たいものを選べるよう、両方を用意しておくと迷わない
  • あらかじめ会議室に置いておく運用でも、人数分を席ごとに並べ、「よろしければお飲みください」と一言添える

困ったときの対処

困りごと対処
お茶が足りない上座から順に出し、足りない人に「すぐにお持ちいたします」と伝えて退室。急いで用意し「お待たせいたしました」と出す
後ろを通れない「前から失礼いたします」と断って前から置く。右から置けなければ左からでも構わない
お盆を置く場所が無いお盆を左手で持ち、右手で一つずつ置く。「片手で失礼いたします」と添える
机が資料で埋まっている資料の上に置かない。端に置ける場所を探し、無ければ担当者に目で合図して場所を空けてもらう
来客が予定より多い予備の一つで足りなければ、上座から出して足りない分をすぐ追加する。次回から予備を増やす
給湯室が会議室から遠い保温できるポットで運ぶ、会議室の近くで淹れられるよう道具を置く、ペットボトルに切り替える、のどれかを社内で決める
打ち合わせが長引いた担当者の合図か、話がひと段落したところで、新しい茶碗に入れ替える。飲み残しの茶碗は下げる
こぼしたお盆の布巾ですぐ拭く。来客の服や資料にかかったら担当者に伝え、おしぼりなどを持ってくる

よくある失敗

  • 茶托に載せたまま運ぶ:こぼれたお茶が茶托の裏に回り、机や資料を濡らす
  • 自社の上司から出す:来客全員に出し終えてから自社の人に出す
  • 資料の上に置く:倒したときに資料が台無しになる
  • 黙って前から手を伸ばす:型を外すときほど一言添える
  • 話している人の真横で長く手間取る:お盆の準備はサイドテーブルで済ませ、テーブルでは置くだけにする
  • 来客がいる間に片付けに入る:片付けは来客を見送ってから
  • 2杯目を同じ茶碗に継ぎ足す:新しい茶碗で入れ替えるのが基本とされる

社内で決めておくこと(テンプレート)

お茶出しで毎回迷うのは、決まりが人によって違うからです。次の項目を一度決めて、受付や総務で共有しておくと、誰が出しても同じになります。

決める項目記入例
出す飲み物通常は緑茶。夏は冷たいお茶。来客が多い日はペットボトル
器茶碗+茶托/紙コップ/ペットボトル(紙コップ添え)
誰が出すか受付担当。不在時は担当者の部署の人
担当者との合図入室の合図、2杯目が欲しいときの合図を決める
2杯目長い打ち合わせのみ。担当者の合図があったとき
予備の数人数分+1
片付け来客の見送り後、出した人が下げる

出す前のチェックリスト

  • 来客と自社の人数、席の上下(上座)を確かめた
  • 器に欠け・汚れが無い。絵柄の向きを確かめた
  • 茶碗は温めた。濃さと量(7分目ほど)がそろっている
  • 茶碗と茶托を別々にお盆に載せた。布巾も載せた
  • 予備を一つ用意した
  • お菓子・おしぼりがあれば、出す順番(おしぼり→お菓子→お茶)を決めた
  • ペットボトルならラベルの向き、コースターを確かめた
  • 挨拶と名刺交換が済んだかを確かめてからノックする

イベントや式典の控室で来賓に飲み物を出すときも、手順は同じです。控室の運営は式典の来賓対応に、来客対応全体の流れは来客対応の流れとマナーにまとめています。

この記事の要点

  • タイミングは挨拶と名刺交換が済んで着席した頃。
  • 順番は来客の上位→来客→自社の上位→自社。役職が分からなければドアから遠い席から。
  • 置くのは相手の右後ろから、両手で。無理なら「前から失礼いたします」。
  • 茶碗と茶托は別々に運び、サイドテーブルで合わせる。
  • お菓子は左、お茶は右、おしぼりはさらに右。ペットボトルはラベルを相手に向け、キャップは開けずに。
  • 型どおりにできないときは、黙ってせずに一言添える。

FAQ

よくある質問

01お茶出しは誰から出すのが正しいですか?

来客の中で上位の人から順に出し、来客全員に出し終えてから自社の上位の人、自社の人の順に出します。役職が分からないときは、ドアから遠い席(上座)から順に出せば、ほぼこの順になります。

02お茶は右から出しますか、左から出しますか?

相手の右後ろから、両手で置くのが基本とされます。壁際などで右後ろに回れない場合は、「前から失礼いたします」と断って前から置いて構いません。

03お茶出しのタイミングはいつですか?

担当者と来客の挨拶・名刺交換が済み、着席した頃が目安です。話が始まっていても、会話を遮らないよう会釈か小声の「失礼いたします」で静かに出して構いません。

04お菓子とお茶はどちらを先に出しますか?

お菓子を先に相手から見て左側に置き、お茶をその右側に置きます。おしぼりがあれば、おしぼりを最初に、お茶のさらに右側に置きます。

05ペットボトルのお茶を出すのは失礼ですか?

失礼ではありません。ラベルを相手に向けて右側に置き、キャップは開けずに出します。冷たいものならコースターを敷き、紙コップやグラスを添えるかどうかは社内で統一しておきます。

06お茶が人数分足りなかったときはどうしますか?

上座から順に出し、足りない人に「すぐにお持ちいたします」と伝えて退室します。急いで用意して「お待たせいたしました」と出します。

072杯目はいつ出せばよいですか?

長い打ち合わせで、担当者から合図があったときか、話がひと段落したときに、新しい茶碗で入れ替えます。いつ出すかは担当者と事前に決めておくと迷いません。

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